Google スプレッドシートとChatGPTの連携イメージ
How to Integrate Applications

2025/01/21

Google スプレッドシートで行が追加されたらChatGPTで要約しGoogle スプレッドシートに追加する方法

a.ohta

IT社会においてChatGPTのような生成AIを取り入れた業務はメジャーになりつつあります。AIを使用することで、本来とても時間がかかる作業でも素早く完結する上、今まで以上のクオリティに仕上がることも期待できるでしょう。
そこで今回は<span class="mark-yellow">Google スプレッドシートとChatGPTを連携して、要約業務を自動化する方法をご紹介します。</span>
ChatGPTの力を借りれば瞬時に終わる作業をさらに自動化することで、今まで以上にリソースを節約できるかもしれません。業務の生産性を向上させるために、ぜひご活用ください。

こんな方におすすめ

  • 文字起こしした会議の内容や送付された長文の書類データなどをGoogle スプレッドシートで管理している方
  • 長文データや複雑な内容の文章データをChatGPTで簡潔にまとめメンバーと共有したい方
  • ChatGPTで要約を頻繁に行う方
  • 手動で要約を行っており時間がかかっている方

Google スプレッドシートとChatGPTの連携メリットと具体例

メリット1: 作業時間の短縮

今回の連携を導入することで、Google スプレッドシートに追加した内容を、自動的にChatGPTで要約します。さらに要約結果はGoogle スプレッドシートに追加されるため、要約業務の自動化が可能になるでしょう。
例えば、長時間に及ぶ会議データの集約や、長文のメールや資料など、膨大な量のデータを要約する場合は、かなりの時間を割いてしまうはずです。また、はじめからChatGPTを活用して要約作業をしていた場合であっても、ChatGPTにアクセスする手間や回答を待つ時間、プロンプトを入力する手間が省けるため、今まで以上に作業時間が短くなることが期待できるでしょう。

メリット2: 要約内容の統一化

Google スプレッドシートに追加したデータを自動で要約するため、手動での要約作業に比べて要約内容に統一性が出る可能性が高まります。
例えば、手動で要約を行う場合、要約者によって内容に相違が生じる可能性も否めません。時には要約すべき部分を割愛してしまうことも考えられます。
しかし今回の自動化を導入していれば、このようなヒューマンエラーは回避しやすくなる上、要約内容の統一化が見込めます。結果として、誰が読んでも解りやすい要約が可能になるかもしれません。

メリット1: 情報共有のスピード向上

同じGoogle スプレッドシートで要約内容を確認しているメンバーが、今まで以上にスムーズにデータを確認できるようになるかもしれません。
例えば、Google スプレッドシートに要約しなければならないデータの追加はできても、要約そのものが後回しになってしまうことがありませんか?
これでは他メンバーは要約前のデータしか確認できず、手間となってしまうでしょう。
そこで今回の自動化を導入すれば、要約と要約データの格納が素早く行われるため、効率的に情報共有が行えるはずです。

それではここからノーコードツールYoomを使って、「Google スプレッドシートで行が追加されたらChatGPTで要約しGoogle スプレッドシートに追加する」方法をご説明します。

[Yoomとは]

Google スプレッドシートで行が追加されたらChatGPTで要約しGoogle スプレッドシートに追加する方法

まず、Google スプレッドシートに新しく追加された行のデータをGoogle スプレッドシートのAPIを利用して取得します。
そして、ChatGPTのAPIを用いてこのデータを受け取り、自動で要約することが可能です。

さらに要約された結果はGoogle スプレッドシートのAPIで受け取り、Google スプレッドシートに自動格納されます。
このような連携の実現には、一般的にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても簡単に実現できます。

今回の連携フローは大きく分けて以下のプロセスの通りです。

  • Google スプレッドシートとChatGPTをマイアプリ連携
  • Google スプレッドシートを起動する設定
  • ChatGPTで要約しGoogle スプレッドシートに要約結果を追加する設定
  • トリガーボタンをONにして、Google スプレッドシートとChatGPTの連携動作を確認

まずはじめに、Yoomの登録を行いましょう。
Yoomは2週間のトライアルが可能です。実際に操作をして使用感を確かめることができます。

ステップ1:Google スプレッドシートとChatGPTをマイアプリ連携

Yoomの登録完了後、左側にあるメニューから「マイアプリ」を選択してください。

次に、右上の新規接続ボタンをクリックします。

Google スプレッドシートとYoomの連携

1.検索する

Google スプレッドシートのアイコンをクリックします。

2.サインイン

赤枠をクリックしてください。

3.アカウント選択

連携するアカウントを選択します。

確認して了承したら次へを押します。

4.連携完了

画面が切り替わり、上記の表示がされれば連携完了です。

5.Google スプレッドシートの用意

ChatGPTと連携させるGoogle スプレッドシートを用意しましょう。

この際に、<span class="mark-yellow">必ず「要約結果を追加する項目」「他と重複しないデータの項目」を作成しておきましょう</span>

今回、他と重複しないデータの項目は「日付」としました。


要約結果を追加する項目はChatGPTでの要約後に追加されるデータとなります。そのため、現時点では空欄で構いません。

ChatGPTとYoomの連携

1.検索する

ChatGPTを検索します。

2.必須項目の入力

必須項目を入力します。詳しくはChatGPTのマイアプリ登録方法のページにアクセスしてご確認ください。

2.追加する


入力ができたら右下の追加ボタンをクリックしてください。

上記の表示が出たら連携完了です。

ステップ2:テンプレートのコピー

次に、今回使用するテンプレートをコピーしてください。

1.上のバナーの「詳細を見る」をクリック
2.移行した画面下部の「このテンプレートを試してみる」をクリック
3.Yoomの登録がまだの場合は、登録を行う
※既に登録が完了している場合はログイン画面が表示されるので、ログインしましょう。

フローボットのテンプレートが「マイプロジェクト」にコピーされると、上記の表示がされます。

画像のようなページに移行するので、詳細な設定を行っていきましょう。

ステップ3:Google スプレッドシートの起動設定

1.マイプロジェクトを開く

画面左側のメニューから「マイプロジェクト」を開きましょう。

2.コピーしたテンプレートを開く
「【コピー】Google スプレッドシートで行が追加されたらChatGPTで要約しGoogle スプレッドシートに追加する」をクリックします。

3.アプリトリガーを選択

Google スプレッドシートのアイコンの「行が追加されたら」をクリックします。
タイトルなどの設定は完了しているため、次へを押しましょう。

4.トリガーの起動間隔の設定

起動間隔を設定しましょう。
トリガーは5分、10分、15分、30分、60分の間隔で起動間隔を選択できます。
プランによって最短の起動間隔が異なりますので、ご注意ください。

5.IDの入力

ボックス下部の補足に従い、候補から設定しましょう。ボックスをクリックします。

Google スプレッドシートのデータが一覧表示されるため、ChatGPTと連携したいものをクリックして挿入してください。
シートIDも同様に設定しましょう。

6.テーブル範囲などの入力

テーブル範囲などを指定します。

今回は用意したGoogle スプレッドシートのテーブル範囲は、A~Dとなります。

他と重複しない列はDの日付としました。


そのため、設定は画像のようになります。

7.テストの実行

設定が完了したらテストボタンを押してください。
テスト成功と表示が出たら完了です。保存をクリックします。

ステップ4: ChatGPTで要約しGoogle スプレッドシートに要約結果を追加する設定

・ChatGPTやOpenAIのAPIを利用するには、別途OpenAI社へ費用が発生する可能性があります。詳細はOpenAI社の公式サイトをご確認ください。
・AIオペレーションはチームプラン・サクセスプランでのみご利用いただける機能(オペレーション)となっております。フリープラン・ミニプランの場合は設定しているフローボットのオペレーションはエラーとなりますので、ご注意ください。

1.アプリと連携する

ChatGPTのアイコンの「会話する」をクリックします。
タイトルなどの設定は完了しているため、次へを押しましょう。

2.メッセージ内容の確認

画像のページに移行します。
赤枠のメッセージ内容は一例です。任意で修正をしましょう。
ここにプロンプトが挿入されることでChatGPTへ質問が可能になります。

3.モデルを決める

画面を下へスクロールすると、モデルを設定する箇所があります。
ChatGPTのどのモデルへ質問をするのか決めましょう。プルダウンから選択可能です。

4.テストと保存

ここまで設定できたらテストボタンを押します。テスト成功と表示されたら保存をクリックしてください。

続けて、要約結果をGoogle スプレッドシートに追加する設定を行います。

1.データベースを操作する

Google スプレッドシートのアイコンの「レコードを更新する」をクリックします。
下へスクロールしましょう。

2.必須項目の設定

必須項目を入力していきます。スプレッドシートIDのボックスをクリックしてください。


ボックス内をクリックすると、画像のように作成済みのシートが一覧表示されるので、先ほど連携したGoogle スプレッドシートを選択してください。
タブ名も同じように設定しましょう。

テーブル範囲に関しては用意したGoogle スプレッドシートに依存するため、Google スプレッドシートの内容に沿って入力していきましょう。


今回はA~Dまで使用しているため、画像のように設定しました。
入力できたら次へを押します。

3.更新したいレコードの条件

更新したいレコードの条件を設定していきます。

左のボックスをプルダウンから、他と重複しないデータとして設定した値を選択します。次に、右のボックスをクリックします。


Google スプレッドシートのアイコンを選択します。

Google スプレッドシートのデータの中から、他のデータと重複しないものとして設定した一意の値を取得します。
今回は一意の値を日付としたため、日付を挿入しました。
この設定を行うことで、Google スプレッドシートに設定されている一意の値がChatGPTで要約されたデータと紐づき、<span class="mark-yellow">ChatGPTの要約データをGoogle スプレッドシートに追加できるようになります。</span>

4.更新後のレコードの値


次に、Google スプレッドシートの要約列に要約されたデータの追加を行います。

まずはボックスをクリックしましょう。


ChatGPTのアイコンを選択します

「返答内容」をクリックしましょう。

4.テストの実行

データの挿入が完了したらテストボタンを押しましょう。
テスト成功と表示が出たら、設定は完了です。保存を押してください。

5.トリガーをONにする

フローボットの作成が完了すると、上記のような表示がされます。トリガーは初期設定ではOFFの状態なので、ONにしましょう。

以上でアプリ連携が完了です。

今回使用したフローボットテンプレート
Google スプレッドシートで行が追加されたらChatGPTで要約しGoogle スプレッドシートに追加する

Google スプレッドシートやChatGPTを使ったその他の自動化例

他にGoogle スプレッドシートやChatGPTを使った自動化の例があるので、いくつか紹介します。

1.フォーム回答があったら、ChatGPTを使って回答種別を分け、Googleスプレッドシートに追加する

回答ごとにジャンル分けを行うため、アンケートの集計などが容易になる可能性があります。

2.kintoneにレコードが追加されたらChatGPTでテキストを生成する

kintoneとChatGPT、Google スプレッドシートの連携です。kintoneとGoogle スプレッドシートの量ツールにデータ格納が可能となります。

3.Google Chatのボットにメッセージが送信されたら、ChatGPTが返答する

社内問い合わせやよくある質問などの自動返答に活用可能です。業務負担の軽減につながるでしょう。

まとめ

膨大な量の文章データを素早く要約する上で、ChatGPTを活用するメリットは大きいと言えるでしょう。
さらに、要約後の内容をGoogle スプレッドシートに追加するフローまでもが自動化されれば、今まで手動で行っていた一連の作業がすべてオートメーション化するため、作業時間が大幅に短縮可能になるはずです。これにより業務負担の軽減となり、効率の向上にもつながるかもしれません。
Yoomは他にも、様々な自動化が可能です。プログラミング不要でアプリ連携が行えるため、どなたでも簡単にオートメーション化を導入できます。
この機会にぜひご活用ください。

The person who wrote this article
a.ohta
After working as a general store manager, I started working from home as an SEO writer. Later, an outsourcing agreement was signed with a marketing startup for about 5 years. Surrounded by students at the University of Tokyo, I held a computer and spent my days studying various business terms and how to use SaaS tools. When I was a general store manager, time was taken over and over again by office work such as sales and inventory management, human resource management, and ordering, etc., and I was unable to serve customers and often missed sales times. Even when outsourcing, there are many detailed tasks such as input, etc., and “can't such monotonous tasks be automated?” I thought so, and I really sympathize with Yoom's vision!
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