ブログ執筆を効率化！無料AIライティングツール5選

 「AIライティングツールを使えば、ブログ記事の作成が楽になる」という話はよく聞きますが、実際はどうなのか気になりますよね？

オウンドメディアを少人数で運営していると、記事作成に多くの時間が割かれ、他の重要な業務が後回しになりがちです。
また、ChatGPTのような生成AIを導入してみたものの構成や執筆、WordPressへの入稿が期待したほど効率化されなかったり、記事の品質にバラつきが出たりして悩んでいる方も多いのではないでしょうか？

この記事では、そんな課題を抱えるコンテンツマーケターの方に向けて、無料から始められるおすすめのAIライティングツールを厳選してご紹介します。
単なるツール紹介だけでなく、この記事を読めば、ブログ運用プロセスに最適なツールを見つけ、煩雑な手作業から解放される未来が具体的にイメージできるようになるはずです。

本記事の想定読者

• AIライティングツールの導入を考えている方
• AIライティングツールを選ぶポイントを知りたい方
• AIライティングツールが実際に使えるのか知りたい方

✍️AIライティングツールとは？選ぶポイント

AIライティングツールを使う前に、どんな物なのかを知っておきましょう。
AIライティングツールの種類や選ぶポイントを知ることで、自社にあったツールを選びやすくなります。

AIライティングツールとは？

AIライティングツールとは、その名の通り、人工知能（AI）技術を活用して文章作成を支援するソフトウェアやサービスのことです。
キーワードやテーマ、文字数などを指定するだけで、まるで人間が書いたかのような自然な文章を自動で生成してくれます。

ブログ記事作成で使われるAIツールは、大きく分けて2種類あります。

• 特化型AIライティングツール：ブログ記事の構成案作成や本文執筆など、特定の目的に特化した機能が豊富です。
  プロンプト（指示文）の工夫が不要なものが多く、初心者でも簡単に高品質な記事の下書きを作成できます。
• 汎用型AIチャットサービス：ChatGPTに代表される、対話形式で様々なタスクをこなせるツールです。
  自由度が高い反面、ブログ記事を作成するには、質の高いプロンプトを考える必要があります。

どちらのタイプも、適切に活用することで記事作成の時間を短縮し、コンテンツの量産化に繋がります。
ここでは、特化型AIライティングツールをご紹介します。

AIライティングツールを選ぶ際の3つのポイント

数あるAIライティングツールの中から、自社に最適なものを選ぶためには、いくつかの判断基準が必要です。
ここでは、特に重要な3つのポイントに絞って解説します。

1.目的に合っているか（機能と操作性）

まずは「何のためにツールを使うのか」を明確にしましょう。
AIライティングツールは、文章作成に留まらず、校正案やキーワードの選定、そしてCMSへの入稿といったさまざまな機能を備えているものがあります。
構成案の作成やアイデア出しが目的ならシンプルなツール、SEO対策や競合分析まで含めて効率化したいなら多機能なツールが適しています。
また、少人数チームでは学習コストも重要になるため、誰でも直感的に使える操作性の高いツールを選ぶこともポイントです。

2.生成される文章の品質と日本語対応

AIが生成する文章の自然さや正確性は、ツールや利用している生成AIのモデルによって異なります。
例えば、海外製のツールの場合、不自然な言い回しが多かったり、誤情報が頻出したりすることが懸念点になります。
文章や情報に間違いがあれば、せっかくAIを使っても思うような結果を得られませんよね。また、生成AIのモデルが新しい方が、より自然な文章で最新の情報を基に執筆してくれる傾向があります。
多くのツールには無料プランやトライアル期間が用意されているので、実際に試してみて、生成される日本語の品質を確認することが重要です。

3.コストと商用利用の可否

無料プランでどこまで使えるのか、そして有料プランに移行した場合のコストパフォーマンスを必ず確認しましょう。
無料プランでは機能や記事数、そして文字数などに制限があることが多いです。
そのため、まずは無料プランで利用できる機能が自社が求める内容かを確認することがポイントです。
例えば、AIで記事の構成から作成したい場合に、記事の構成の入力が必要になるツールは避けましょう。
また、ブログで収益化を目指す場合は、生成したコンテンツを商用利用できるかを必ず利用規約でチェックしてくださいね。

✅【目的別】おすすめAIライティングツール5選

ここからは、上記の選定ポイントを踏まえ、目的別におすすめのAIライティングツールを5個ご紹介します。

初心者でも使いやすいシンプル系ツール

1. Rakurin（ラクリン）

一言でいうとどんなツール？

キーワードを入れるだけでSEO記事を1クリックで生成できるツール

主な特徴

• 競合サイトの分析から構成案作成、本文執筆までを完全自動化
• 非常にシンプルなインターフェースで、PC操作が苦手な人でも安心
• 生成された記事はWordPressにコピペで入稿可能

【ここがポイント】

SEO記事を1クリックで生成する機能は有料プランに限られるものの、無料プランでも記事の構成を入力するだけで、約1分後には記事が完成しました。
また、文章や表がHTML形式で出力されるので、WordPressへの投稿も簡単です。
まずは手軽にAIライティングを試してみたい、という方に最適だと思います。

こんな人におすすめ

• AIライティングツールを初めて使う方
• とにかく執筆時間を短縮したい方

2. ConoHa Pencil（コノハペンシル）

一言でいうとどんなツール？

ブログ運営の「面倒」を丸ごと解決してくれるアシスタントツール

主な特徴

• キーワード選定、構成作成、文章生成、画像生成まで幅広く対応
• 箇条書きで伝えたいことを入力するだけで、自然な文章に変換
• 大手レンタルサーバー「ConoHa WING」が提供している安心感

【ここがポイント】

ブログのネタ探しからサポートしてくれるのが嬉しいポイントです。
キーワードを設定したら、記事の構成が1分ほどで作成されました。
また、作成された構成の各見出しは、1クリックで文章を作成できます。
キーワードの設定から執筆までが数分で完了するため、あとはCMSへ入稿して装飾やファクトチェックだけ。
ブログ作成のほぼすべてをカバーしてくれるので、AIによる作業の効率化を実感できるはずです。
UIも分かりやすいので、初めてでもキーワード選定から文章作成まで迷うことなく使えると思います。

こんな人におすすめ

• 執筆業務をまるごと自動化したい方
• 記事の構成からサポートしてほしい方

多機能でカスタマイズ性が高いプロ向けツール

3. EmmaTools（エマツールズ）

一言でいうとどんなツール？

SEOコンテンツマーケティングの分析から執筆までを一つで完結できる万能ツール

主な特徴

• 競合分析、キーワード調査、SEOスコアリングなど、SEOに特化した機能が充実
• AIがSEOに強い構成案や文章を提案
• リライト提案やコピーコンテンツチェック機能も搭載

【ここがポイント】

SEOで成果を出すことに徹底的にこだわったツールです。
キーワードや競合の調査から見出しと文章の作成までできるAIが搭載されているため、SEOを意識したブログ運営に必要な情報をカバーしています。
また、EmmaToolsの最大の特徴はSEOの評価を独自にスコア化している点です。
作成した文章が、SEOの観点でどの程度の評価なのかを数値化してくれるため、品質の高い記事を効率的に作成したいときに重宝します。
設定項目は多いですが、本気でオウンドメディアを伸ばしたいなら間違いなく強力な武器になるはずです。

こんな人におすすめ

• SEOで上位表示を本気で狙いたい方
• データに基づいたコンテンツ作成をしたい方

4. Catchy（キャッチー）

一言でいうとどんなツール？

100種類以上の生成ツールで、あらゆるライティング業務をカバーするツール

主な特徴

• ブログ記事だけでなく、広告文、メルマガ、SNS投稿など多彩な用途に対応
• 豊富なテンプレートから選ぶだけで、目的に合った文章を生成
•  最新のGPT-4モデルを搭載（有料プラン）

【ここがポイント】

まさに「ライティングの百貨店」。
特に記事のタイトル案や導入文を複数パターン出してくれる機能は、アイデアが枯渇した時に助かります。
生成される文章のバリエーションも豊富で、AIにありがちな画一的な表現になりにくいのが魅力です。
また、ブログの執筆だけでなく、SNSへの投稿やメールマガジンの作成など、様々な文章を作成できます。

こんな人におすすめ

• ブログ以外のライティング業務も効率化したい方
• 多様な切り口の文章を生成したい方

特定用途に特化した専門ツール

5. Rytr（ライター）

一言でいうとどんなツール？

30以上の言語に対応し、グローバルなコンテンツ作成に強いツール

主な特徴

• グローバル市場で高い評価を得ており、多言語対応が強み
• 20種類以上のトーン（文体）から、ブランドイメージに合った文章を生成可能
• ブラウザの拡張機能を使えば、どこでもAIライティング機能を利用できる

【ここがポイント】

海外向けのコンテンツを作成する際に、翻訳の精度が高く、自然な文章を生成しやすいツールです。
また、Rytrにはユニークな機能があり、「説得力がある」「情熱的」など、文章のトーンを選べるため、文章に人間味を加えることもできます。
無料プランの範囲が広く、海外への情報発信で強力なツールになります。

こんな人におすすめ

• 多言語でのコンテンツ展開を考えている方
• 文章のトーンにこだわりたい方

🤔シンプル系ツールのRakurin（ラクリン）を試してみた

初心者の方でも使いやすいRakurin（ラクリン）の実用性を試してみた内容をご紹介します。

テストの内容とポイント一覧

利用プラン：無料プラン

求めるアウトプット：「文章チェック おすすめAI」というキーワードで記事を作成

評価項目

• 作成スピード：AIの処理にかかる時間の合計
• 文字数：コードを除いた文字数
• 独自性：CopyContentDetectorで一致率と類似率を判定

テストの方法

1.アカウントにログイン

2.見出しを作成

メニューの「見出し」をクリックし、キーワードを入力後「生成」をクリックします。

以下のように見出しが作成されました。
見出しをコピーして、記事作成に利用します。

3.文章を作成

メニューの「本文」を選択し、先ほどコピーした見出しを貼り付けます。
「執筆」ボタンをクリックすると、文章の作成が始まります。

文章は、HTMLコード付きで出力されました。

検証結果

作成スピード・文字数・独自性を検証したら以下のようになりました。

CopyContentDetectorの結果

作成スピード

無料プランでも、見出し作成と記事本文の作成が約1分で完了しました。
有料プランなら見出しと本文をワンクリックで作成できるので、記事を量産したいときに便利だと思いました。
またUIがわかりやすく、初めてでも直感的に利用できたのが良かったです。
チームメンバーの入れ替わりが頻繁にある場合、毎回新人メンバーにツール操作に慣れてもらう必要がありますが、Rakurinならそうした課題もスムーズに解決できると思います。
誰でも素早く記事を作成できるため、AIに不慣れな方にもおすすめです。

文字数

HTMLコードを入れると6,950文字ですが、文章だけなら約5,000文字でした。
1分で5,000文字を超える文章を作成できるのは、かなり効率的です。
また、Google検索で「文章チェック おすすめAI」と調べると、上位5記事のうち4記事は5,000〜6,000文字程度でした。
検索結果と比較しても十分な文字数の記事が作成されています。
せっかくAIで執筆してもSEOでマイナスになる要素があれば導入に抵抗を感じると思います。
Rakurinは効率的なだけでなく、十分な文字数の記事を作成できる点が良かったです。

【上位10サイトの文字数】

独自性

AIを使う場合に懸念点となるのが、コピーコンテンツとみなされることではないでしょうか。
文章作成でよく利用されるCopyContentDetectorで確認すると一致率が23％と24％、類似度が2％と1％のため、オリジナリティが高い記事だということがわかりました。
AIはウェブ上のデータを参照することがあるため、一致率や類似度は高くなるかと思っていました。
しかし結果は、独自性が高い記事を執筆してくれました。

効率的に記事を作成できて、独自性が高い記事を作成できるので、執筆が苦手な方や記事を量産したい方には特におすすめです。

🤔多機能性のEmmaToolsを試してみた

多機能性でSEOに強いとされるEmmaToolsの実用性を試してみた内容をご紹介します。

テストの内容とポイント一覧

利用プラン：無料プラン

求めるアウトプット：「文章チェック おすすめAI」というキーワードで記事を作成

評価項目

• 作成スピード：AIの処理にかかる時間の合計
• 文字数：コードを除いた文字数
• 独自性：CopyContentDetectorで一致率と類似率を判定

テストの方法

1.アカウントにログイン

2.プロジェクトを作成

ホーム画面の右下にある「新規プロジェクト」をクリックします。

3.記事の作成

「AIライターに依頼」を選択し、「キーワード」「タイトル」「ライター」を設定後、「生成する」をクリックします。

以下の画面に切り替わるため、作成完了を待ちます。

4.記事の確認

メールアドレスに記事が作成されたメールが届きます。

リンクを開くと、記事が作成されていました。

右カラムの「SEO」タブを選択すると、品質チェックをしながら文章の編集が可能です。

検証結果

作成スピード・文字数・独自性を検証したら以下のようになりました。

CopyContentDetectorの結果

作成スピード

AIによる執筆の効率化を期待するシーンでは、効果は限定的になりそうです。
執筆自体は自動で行えますが、1記事の作成に20分以上かかります。
また、メールに結果が通知されるため、毎回メールを確認するのが手間だと思いました。
こうした手間と1記事の作成スピードを考慮すると、記事を量産したいシーンでの導入は難しいです。
一方で1記事ずつ作り込んで公開したい場合は、ベースとなる文章が自動で作成され、SEOスコアを確認しながら編集できるので向いています。

文字数

検索結果の上位10サイトと比較しても十分な文字数の記事が作成されました。
網羅的な構成で各見出しが詳細に書かれているため、SEOに強い記事のベースとして十分に利用できると思います。
ただし、5,000〜6,000文字程度の記事が上位に表示されていることを考えると、文字数が多すぎるかもしれません。
ファクトチェックのために全文に目を通すことを考えると、量産向きのツールではないと言えます。

独自性

類似度判定は十分に低いですが、一致率判定が40％を超えるため独自性を求めることは難しそうです。
EmmaToolsのAIライティングは、あくまでも競合が書いている記事をもとにベースを作成する用途に限られます。
ベースとなる記事を作成したら、搭載されているスコア機能などを利用して独自性を高める必要があり、これがEmmaToolsの強みになります。
こうした点から、AIライティングで作成した文章をファクトチェックだけして公開したい方には向きません。
あくまでも、ベースとなる記事を効率的に用意し、SEOに強い記事を作り込みたい方におすすめです。

✅AIライティングツール選びで迷ったときはこれ

ご紹介したようにAIライティングツールは、ツールによって備えている機能や性質が異なります。

手軽にAIライティングツールを試してみたいときは、RakurinとConoHa Pencilがおすすめです。
特に、WordPressへの入稿も楽にしたいなら、ConoHa Pencilが最適だと思います。
一方、本気でSEO上位表示を狙い、品質にこだわるならEmmaToolsが強力な武器になるはずです。
もし記事作成以外でAIライティングを使うなら、Rytrが便利です。

個人的に、気軽にAIライティングを試してみたいという場合は、Rakurinをおすすめします。
その理由は、UIがシンプルで直感的な操作で記事を作成できるからです。
キーワードが決まれば、何を書くか悩む時間がゼロになり、ブログ作成のプロセスを最も効率化できると思います。
ぜひ、あなたの課題解決に最適なツールを選んでくださいね。

🖊️まとめ

どのAIライティングツールを使えばよいか迷ってしまう。
生成AIを使ってもブログ作成の工数が減らず、品質にバラつきが出てしまう。
こうした課題を解決するため、無料から試せるAIライティングツール5選をご紹介しました。
AIライティングツールは、ただ執筆するだけでなくキーワード選定から構成案までサポートしてくれるものもあり、執筆プロセス全体の効率化を図れます。
ただし、それぞれのツールごとに特徴があるため、「目的」「品質」「コスト」を重視して選ぶことをおすすめします。
自社の条件にあうツールを利用することで、時間とコストの削減に繋がるので、気になるツールがあればぜひ試してくださいね。

Yoomは、さまざまなSaaSツールと連携することで、業務を自動化できるサービスです。
例えば、Yoomを使ってWordPressとChatGPTやGeminiなどのAIツールを連携させることで、文章の作成とWordPressへの入稿業務を自動化できます。
フォームツールを起点とすることで、キーワードを送信するだけでWordPressに下書きを自動作成することもできるので、業務の効率化を図りたいときはYoomも試してみてくださいね！