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2025-12-15

GPT-4oとGPT5.1を比較!どちらを使うべきかポイントをご紹介

Kei Yokoyama
Kei Yokoyama

生成AIのビジネス活用が急速に進む中、多くの企業で導入検討が進んでいるのがOpenAI社の「ChatGPT」です。特に昨今では、「GPT-4o」や「GPT-5.1」など、用途に特化したモデルが次々と登場しています。

しかし、選択肢が増えたことで「自社の業務にはどのモデルが最適なのか」「コストと精度のバランスはどう判断すべきか」と頭を悩ませるDX担当者も少なくありません。モデルごとの特性を理解せずに導入すると、期待した精度が出なかったり、不要なコストがかかったりするリスクがあります。

本記事では複数モデルの特徴を整理し、実際の業務フローを想定した比較検証を行います。契約書のチェックや個別配慮のコミュニケーションといった具体的なユースケースにおいて、各モデルがどのようなパフォーマンスを発揮するのか、実測データも交えながら解説します。

✍️ChatGPTのモデルについて

本記事の想定読者

本記事は、以下のような悩みや目的をお持ちの方に役立つ内容となっています。

  • 業務効率化のために、自社に最適な生成AIモデルの選定・比較検証を任されている企業のDX推進担当者の方
  • GPT-5.1と、従来のGPT-4o等の性能差や使い分けの基準を具体的に知りたい方
  • 複数のAIモデルを比較検証する際の手間や環境構築の工数を削減し、効率的にテストを行いたい方

GPT-5.1の特徴

現在のChatGPTは、マルチモーダル対応テキストだけでなく、画像、音声、動画、プログラムコードなど多様なデータの解析や生成に対応しています。ただし、動画や音声の解析に関しては、現時点では一部機能に制限がある場合があります。

  • 高度な推論とルーター機能

ユーザーの質問内容に応じて、瞬時の回答が得意なモデル(Instant)や、論理的思考に強いモデル(Thinking/o3)を自動または手動で切り替えることが可能です。

  • 信頼性の向上

課題であったハルシネーション(もっともらしい誤情報)の発生が低減され、特にGPT-5系やo3系では、事実確認が求められる業務において信頼性が向上しています。ただし、完全に誤情報が排除されたわけではなく、最終的な判断はユーザーによる確認が推奨されます。

  • 大規模コンテキスト

大規模な社内ドキュメントやマニュアルの読み込みと、それに基づく回答生成が可能です。しかしながら、システムのパフォーマンスにはタスクごとに違いが生じる場合があります。

🤔GPT5.1を実際に使ってみた

ここでは、ビジネス現場で実際に発生する業務シーンを想定し、ChatGPTの各モデルをどのように活用・検証できるかのシナリオを提示します。

検証条件

検証に使用したモデルは以下のとおりです。

  • 使用モデル:GPT-5.1 Thinking、GPT-5.1 Instant、GPT-4o

検証内容とポイント

検証1:業務委託契約書(甲=委託者側)を読み込ませ、不利な条項やリスクを洗い出す

※マーカー部分が委託者(甲)に不利な条項と修正すべき点です

実務で頻繁に発生する「契約書のリーガルチェックとリスク抽出」をテーマに、2つのモデルの実力を比較検証しました。

【検証条件】

  • リスク検知の網羅性
  • 修正案の具体性
  • 論理的正確性
  • 出力のスタイル

【検証で使うプロンプト】

添付の契約書ファイル(PDF)を読み込み、当社にとってリスクとなる条項を箇条書きで指摘してください。また、それぞれの修正案も提示してください。

検証2:仕事での失敗を相談するユーザーに対し、それぞれのモデルがどのような構成、トーン、アドバイスで応答するかを比較

仕事でミスをして落ち込んでしまったときに、AIがどのような言葉をかけ、どうサポートしてくれるのかを検証しました。

【検証条件】

  • 共感度/フレンドリーさ
  • 行動計画の視認性
  • 実務的なアドバイス
  • 全体の構成

【検証で使うプロンプト】

私は仕事で大きなミスをしてしまい、とても落ち込んでいます。次に何をすればいいか分かりません。私の気持ちに寄り添い、「フレンドリー」なトーンで具体的な行動案を提案してください。

検証方法

検証は、以下の手順で行います。

1.ChatGPTアカウントにログイン

2.ChatGPTのモデルを選択

3.プロンプトを入力して検証開始

✅検証結果1:契約書のリーガルチェックとリスク抽出

結論からお伝えすると、契約書のリーガルチェックとリスク抽出においては、無料版でも利用可能なGPT-4oのほうが網羅性と具体性が高く、実務的な修正案を提示できているという結果になりました。

一方、GPT-5.1 Thinkingは要点を絞った指摘が得意なものの、一部の重要なリスクを見逃す傾向がありました。

以下にそれぞれの評価をまとめます。

GPT-5.1 Thinkingの評価

【総評】

重要なコアリスクに絞った、エグゼクティブサマリーのような出力です。

【メリット】

  • 重要論点への集中(ノイズが少ない)

「第4条 権利帰属」「第6条 再委託」「第7条 損害賠償」という、ビジネスにおいて特に致命傷となりうる3つの主要リスクだけをピンポイントで抽出しています。

  • リスクの理由が明確

再委託について「業務の質が保証されなくなる」「甲が直接的に対応できない」といった、ビジネス上の具体的な懸念点を簡潔に言語化しています。法的な正しさだけでなく、ビジネスへの影響を重視した解説です。

【デメリット】

  • 指摘漏れがある

契約管理において重要な「自動更新条項」のリスクをスルーしています。これを見逃すと、解約したいときに解約できないトラブルにつながりかねません。

  • 修正案が「指示」止まり

「甲の承諾を得ることを義務化し…条項を追加」といった方針を示すのみで、具体的な条文テキストを生成していません。具体的な文言はユーザー自身が考える必要があります。

GPT-4o の評価