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マーケティング業務では、「データ分析」や「情報収集」に多くの時間を取られがちです。GA4の管理画面を行き来したり、複数の競合サイトを巡回してGoogle スプレッドシートにまとめたりと、気づけば調査だけで一日が終わってしまうこともあるのではないでしょうか。
こうした課題を解決する技術として注目されているのが、2024年11月にAnthropic社が発表した「Model Context Protocol(MCP)」です。MCPは、ClaudeなどのAIと外部ツールをつなぐための共通規格で、よく「USB-Cポート」に例えられます。
本記事では、マーケターの業務効率向上に役立つMCPを厳選して紹介します。エンジニアでなくても扱いやすいものから、分析業務に強いものまで、おすすめポイントを踏まえて解説します。
MCP(Model Context Protocol)とは、AIモデル(LLM)と外部のデータやツールを接続するための共通規格です。これまで、AIに社内データや特定のWebツールの情報を扱わせるには複雑な連携開発が必要でしたが、MCPという「共通のプラグ(USB-Cのようなもの)」が登場したことで、誰でも簡単にAIを拡張できるようになりました。
■概要
毎日指定の時間に前日のecforceから広告集計レポート情報を取得して、自動的にMicrosoft Teamsに通知するフローです。
■このテンプレートをおすすめする方
1. ecforceとMicrosoft Teamsを利用している企業やチーム
2.広告集計レポートの確認を効率化したい方
3.データ管理やレポート通知の自動化を推進したい方
■このテンプレートを使うメリット
・手動でのデータ取得や入力の手間を省き、リアルタイムで正確な広告パフォーマンスを把握できるようになり、業務の効率を大幅に向上させることができます。
・定期的なレポート作成を自動化することで、マーケティング戦略の改善にも役立ちます。
■注意事項
・ecforce、Microsoft TeamsそれぞれとYoomを連携してください。
・Microsoft365(旧Office365)には、家庭向けプランと一般法人向けプラン(Microsoft365 Business)があり、一般法人向けプランに加入していない場合には認証に失敗する可能性があります。
・ecforceはチームプラン・サクセスプランでのみご利用いただけるアプリとなっております。フリープラン・ミニプランの場合は設定しているフローボットのオペレーションやデータコネクトはエラーとなりますので、ご注意ください。
・チームプランやサクセスプランなどの有料プランは、2週間の無料トライアルを行うことが可能です。無料トライアル中には制限対象のアプリを使用することができます。
今回紹介するMCPを、マーケターの業務用途に合わせてカテゴリ分けしました。
ここからは、実際にマーケターの業務で役立つMCPを具体的に解説します。実際に使用している人の口コミや、最新の技術ドキュメントに基づき、プロの視点で評価しました。
【一言でいうとどんなツール?】
AIと会話するだけでGA4の数値分析ができるツール
【主な特徴】
* 自然言語でGA4のデータ(PV、ユーザー数、流入元など)を抽出可能
* 前月比較や変化点の抽出など、基本的な分析レポートを作成できる
* ClaudeのUI上でグラフ描画やスライド用構成案の作成まで依頼できる
【ここがポイント】
「GA4の管理画面を開くのが億劫」という方には革命的です。Claudeに『先月のオーガニック流入の変化を教えて』と聞くだけでデータが返ってきます。ただし、セグメント機能や詳細な経路分析など、GA4の高度な機能にはまだ対応していない点には注意が必要です。
【こんな人におすすめ】
日々の数値チェックを時短したいマーケターの方、月次レポート作成を効率化したい方
【一言でいうとどんなツール?】
世界中のWebデータをリアルタイムに収集できる強力なスクレイピングツール
【主な特徴】
【ここがポイント】
競合の価格調査やトレンド分析など、自社以外のデータを集める際に威力を発揮します。単なるスクレイピングだけでなく、AIエージェント向けのデータ収集基盤としてトップクラスの信頼性があります。
【こんな人におすすめ】
市場調査や競合分析を頻繁に行うリサーチャーの方
【一言でいうとどんなツール?】
低コストで無難に使える検索特化型サーバー
【主な特徴】
【ここがポイント】
開発者のまさお氏も「一番無難でしっくり来る」と評価しています。AIに最新ニュースを元にした記事を書かせたい場合、このサーバーをつなぐだけで情報の鮮度が劇的に向上します。まずはこれから導入すべき基本の一本です。
【こんな人におすすめ】
AIに最新情報を踏まえた回答をしてほしい方
【一言でいうとどんなツール?】
指定したURLの中身をサクッと取得してくる「運び屋」
【主な特徴】
【ここがポイント】
「このURLの記事を読んで要約して」というタスクに最適です。ZCA CES氏による実装で、余計な機能がない分、非常に使い勝手が良いです。Web記事を元にしたメルマガ作成などで重宝します。
【こんな人におすすめ】
Web記事の要約やリライト作業が多いコンテンツマーケターの方
【一言でいうとどんなツール?】
サイト全体を「丸ごと」読み込んでデータ化するクローラー
【主な特徴】
【ここがポイント】
競合サイトのブログ記事を全件取得してトピックを分析したい、といった「面」での調査に役立ちます。Fetch MCPよりも広範囲なデータ収集に向いています。
【こんな人におすすめ】
Webサイトのリニューアル案件やコンテンツ監査を行う方
【一言でいうとどんなツール?】
Microsoft製の高品質なブラウザ自動操作ツール
【主な特徴】
ブラウザ上でのクリック、入力、スクリーンショット撮影が可能
【ここがポイント】
ユーザーからは「Microsoftのものの出来がかなり良く、おすすめできる」と太鼓判を押しされている。LPの表示確認を自動化したり、フォームの動作テストを行ったりする際に、エンジニアでなくともAI経由で指示が出せます。
【こんな人におすすめ】
Webサイトの品質管理や、定型的なブラウザ操作を自動化したい
【一言でいうとどんなツール?】
AIが自律的に考えてブラウザを操作する次世代エージェント
【主な特徴】
【ここがポイント】
「Amazonで〇〇を検索して一番上の商品の価格を教えて」といった、手順が曖昧なタスクでもこなしてくれる可能性があります。より人間に近い操作を求めるならこちらです。
【こんな人におすすめ】
複雑なWeb操作をAIに丸投げしたい方
【一言でいうとどんなツール?】
AIの「思考プロセス」を強化し、複雑な問題を解くためのツール
【主な特徴】
【ここがポイント】
マーケティング戦略の立案など、正解のない問いに対して壁打ちをする際に有効です。AIがただ答えを出すだけでなく、「なぜそう考えたか」を整理しながら進めてくれるため、精度の高いアウトプットが期待できます。
【こんな人におすすめ】
企画立案や戦略策定を行うマネージャー、プランナーの方
自分のPC内のファイルをAIに直接操作させるツール
【主な特徴】
【ここがポイント】
PCにある大量の会議議事録をAIに読み込ませて、「今月の決定事項をまとめて」と指示するような使い方ができます。ただし、権限設定を間違えると大事なファイルを書き換えられるリスクもあるため、利用ディレクトリを限定するなどの注意が必要です。
【こんな人におすすめ】
ローカルにある大量のドキュメントやデータをAIで処理したい方
作成したHTMLをその場でWeb公開できる便利ツール
【主な特徴】
【ここがポイント】
「キャンペーン用の簡単な告知ページを作って」と指示し、その場ですぐにURLを発行してチームに共有する、といったスピード感のある動きが可能になります。プロトタイピングに最適です。
【こんな人におすすめ】
LPの構成案やデザイン案を素早く形にして共有したい方
今回の検証では、「競合サイトの最新記事トレンドを効率よく把握できるか」をテーマに、Fetch MCPを使った情報収集を試してみました。
マーケティング業務では、
「今、競合がどんなテーマの記事に力を入れているのか」「最近よく出てくるキーワードは何か」
を定期的にチェックする必要があります。しかし、複数サイトを1つずつ開いて確認するのは意外と手間がかかります。
そこで今回は、Claude DesktopとFetch MCPを組み合わせて、競合サイトのトップページから最新記事情報を自動で取得・要約できるかを検証します。
検証のポイントは以下の3点です。
この3つを確認することで、「実務で使えるレベルかどうか」を判断します。
ここからは、実際に私が行った検証手順をもとに、Fetch MCPを使って競合サイトの最新記事トレンドを調査する方法を解説します。
特別なプログラミング知識や複雑な設定は不要で、URLと簡単な指示文を用意するだけで実行できます。
また、Cloud Desktopで使用するバージョンを変えて比較検討もしてみたいと思います!
「競合サイトをいくつも開いて記事をチェックするのが大変…」という方でも、同じ流れをなぞることで検証・執筆を進められる構成になっています。
まずは、Fetch MCPで読み込ませる調査対象のURLを準備します。今回の検証では、特定企業の宣伝や評価にならないよう、マーケティング業界向けの情報を定期的に発信している業界メディアのブログトップページを対象として選定しました。
Fetch MCPは、指定されたURLの中身を取得・解析することに特化したツールです。そのため、競合サイトをゼロから自動で探し出すことはできませんが、あらかじめ指定したページ内に掲載されている最新記事のリンクやテキスト情報をまとめて取得することは可能です。
今回は、以下のような条件を満たす業界メディアを調査対象としました。
これらの条件を満たすブログトップページや記事一覧ページのURLを、メモ帳やGoogleドキュメントなどにまとめて貼り付けておきます。
この時点では、個別の記事URLを1本ずつ指定する必要はありません。
以下は、実際にFetch MCPに読み込ませるために用意したURLの例です。
どの業界メディアを調査対象にするかは人が判断しますが、その後の「最新記事の取得」「要約」「共通キーワードの抽出」といった作業はFetch MCPに任せることで、情報収集の効率化を検証します。
次に、実際にURLを読み込ませるための準備を行います。
ここでは、Claude DesktopとFetch MCPを使って、業界メディアのページを読み込ませる環境を整えるところまでを解説します。
「MCPを使うのは初めて」という方でも進められるよう、ダウンロードから順番に確認していきます。
STEP2-1:Claude Desktopをインストールする
まずは公式サイトから、ご自身のPCに合ったものをダウンロードしておきましょう。
STEP2-2:Fetch MCPを有効化する
次に、Claude Desktop上でFetch MCPを利用できる状態にします。
Fetch MCPはローカルで動くサーバーなので、Node.jsが必要です。公式サイトからインストールしておきましょう。
つぎにClaude Desktop側の設定です。アプリを開き、設定をクリックしましょう。「Development(開発者)」→「設定を編集」と続けます。
すると「claude_desktop_config.json」というファイルが選択されるので編集できるように開いてください。中に何も書かれていないことを確認したら、以下を入力します。(入力されている場合はすべて消去しましょう)
{
"mcpServers": {
"fetch": {
"command": "npx",
"args": ["mcp-fetch-server"],
"env": {
"DEFAULT_LIMIT": "50000"
}
}
}
}
入力ができたら、Cloud Desktopを完全に終了してから再起動しましょう。(念のためタスクマネージャーからもタスクの終了をしておきます。)
先ほどと同様に「Development(開発者)」からMCPを確認し、下記のようになっていれば連携完了です!
ここまでで、業界メディアのURLをFetch MCP経由で読み込める環境が整いました。
次は、実際にプロンプトを実行し、取得できた記事情報の内容や精度を検証していきます。
Step2で環境の準備が整ったら、実際にプロンプトを入力し、業界メディアの記事情報を取得・確認していきます。
このStepでは、Fetch MCPがどのように情報を取得し、どんな形で結果が返ってくるのかを確認することが目的です。
Claude Desktopの入力欄に、以下のプロンプトを入力します。
指定した業界メディアのトップページから最新の記事タイトルを5件取得し、それぞれの要約と共通するキーワードを抽出してください。
この下に、準備しておいたURLを入力します。
これをHaiku4.5とSonnet4.5を使用して出力結果を比べてみましょう。
【Haiku4.5】
【Sonnet4.5】
検証が終わったので、結果を以下の3点考察してみたいと思います。
本検証では、マーケティング業界向けの情報を継続的に発信している複数の業界メディアのトップページおよび記事一覧ページを対象に、
以下の3点について、2つのモデル(Haiku 4.5/Sonnet 4.5)を使って比較検証しました。
まず、指定したURLから記事情報を正しく取得できるかを確認しました。
いずれのモデルでも、トップページや記事一覧ページに掲載されている最新記事のタイトルやリンク情報は安定して取得できています。
ページ構成の違いによって取得量に大きな差が出ることはなく、「最新記事を把握する」という目的に対しては、どちらのモデルでも問題はありませんでした。
モデルごとの差としては、
が見られ、取得される情報量に違いがありました。
次に、取得した記事内容の要約精度を確認しました。
Haiku 4.5は、記事のテーマを短く端的にまとめる要約が中心で、「この記事は何について書かれているか」を素早く把握する用途に向いていました。
一方、Sonnet 4.5では、記事内で扱われている背景や論点の関係性まで整理された要約が多く、要約文の情報量が多く、文脈理解に優れている印象です。
複数の記事を並べて確認した場合、Haiku 4.5は一覧性に優れ、Sonnet 4.5は内容理解の深さに強みがある、という違いが明確に表れました。
どちらのモデルでも、複数ページをまとめて処理した際に処理が途中で停止することはなく、安定して結果が返ってくることが確認できました。
体感速度としては、
という違いが見られました。速報性を重視する用途ではHaiku 4.5、 内容の整理や背景理解まで含めたい場合はSonnet 4.5、といった使い分けが可能です。
今回は、AIとMCPを活用して、マーケター向けの情報収集やトレンド把握を効率化できるかを検証しました。業界メディアを横断して記事内容を読み取り、要約や共通キーワードまで整理できる点は、MCPならではの強みです。単なる検索結果の取得にとどまらず、複数ページの内容をまとめて扱い、文脈ごと整理できるのは大きなメリットだといえます。まずは、自社で使っているツール向けのMCPを取り入れてみてください。
マーケティング業務での調査は、必ずしもMCPが必須というわけではありません。Yoomでは、Google検索を定期的に実行し、検索結果をGoogle スプレッドシートに蓄積したり、メールで共有したりといった流れも、ノーコード・プログラミング不要で簡単に仕組み化できます。
まずは検索を自動化するところから始めたい方も、AIやMCPを活用した一歩先の運用を試したい方も、Yoomに無料登録して、自分の業務に合った自動化を体験してみてください。
以下のテンプレートも参考にしてみてください。
👉今すぐYoomに登録する
■概要
自社サイトや競合サイトの検索順位を把握するためのキーワード分析は重要ですが、定期的に手動で検索し、結果を記録する作業は手間がかかるのではないでしょうか。このワークフローを活用すれば、指定したスケジュールでGoogle 検索を自動的に実行し、AIが要約した分析結果をGmailに通知できます。これにより、キーワードの定点観測にかかる工数を削減し、効率的なSEO対策を実現します。
■このテンプレートをおすすめする方
■このテンプレートを使うメリット
■フローボットの流れ
※「トリガー」:フロー起動のきっかけとなるアクション、「オペレーション」:トリガー起動後、フロー内で処理を行うアクション
■このワークフローのカスタムポイント
■注意事項