・
Googleが提供する生成AI開発環境には、「Google AI Studio」と「Vertex AI」の2種類があります。どちらも強力なAIモデル「Gemini」を利用可能ですが、その役割や機能には大きな違いがあります。
「どちらから手をつければいいのか」「自社のプロジェクトにはどちらが適しているのか」という疑問を解決するため、それぞれの特徴と選び方の基準を詳しく解説します!
Google AI Studioは、Googleが提供するGeminiモデルをブラウザ上で手軽に試せる、開発者向けの実験場です。Googleアカウントがあれば数分で開始できるため、AI開発の第一歩として非常に優れた環境といえます。
▼ サービスの概要
ブラウザ上でプロンプトを入力し、AIの反応を即座に確認できます。
複雑な環境構築は不要で、直感的なインターフェースが特徴です。
▼ 主なメリット
Vertex AIは、Google Cloud上で提供される企業向けの総合的なAI開発プラットフォームです。
生成AIだけでなく、独自のデータを学習させたカスタムモデルの構築や、本番環境での安定した運用を目的としています。
▼ サービスの概要
Google Cloudの安定した基盤上で動作し、AI開発に必要なデータ準備、モデルのデプロイ、本番環境での運用管理までを一貫して扱える仕組みです。
▼ 主なメリット
両ツールの主な違いを表にまとめました。
ハイパーオートメーションツール「Yoom」では、GoogleスプレッドシートやGoogleドキュメント、またGeminiなどのGoogle製品と連携して様々な業務を自動化できます。
たとえばフォーム回答を自動的にGeminiで要約し、Google スプレッドシートに追加するなど、AIツールからGoogleサービスに連携することも可能です。
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね👀
■概要
フォームに回答後、Geminiで要約しGoogle スプレッドシートに追加するフローです。
フォームで収集した情報をGeminiで自動要約し、Google スプレッドシートにスムーズに連携することができます。
■このテンプレートをおすすめする方
■このテンプレートを使うメリット
フォームで受信した内容を素早く確認するために、Geminiによる要約はは活用できますが、手動での要約には時間がかかります。
このフローでは、フォームに送信された内容を自動でGeminiで要約し、結果をGoogle スプレッドシートに追加することができます。これにより、データの整理や手動入力の手間を削減し、業務効率を向上させます。
これまで手作業にかかっていた時間を大幅に削減することで、業務全体の進行速度を上げることができます。
またGoogle スプレッドシートに情報を一元管理することで、チームの情報アクセス性を高めるでしょう。
■概要
「Notionで作成した議事録をGeminiで整理・要約して更新する」ワークフローは、会議後の議事録作成と共有をスムーズにする自動化プロセスです。
Notionで記録した詳細な議事内容をGeminiが効率的に整理・要約し、最新の情報に自動更新することができます。
■このテンプレートをおすすめする方
■このテンプレートを使うメリット
手動におけるNotionでの整理や要約作業が不要となり、作業時間の短縮を図ることができます。
Notionにおける議事録の内容が自動で更新されることで、常に最新の議事録をチーム全体で共有することが可能です。
議事録作成における作業の効率化に寄与するため、他の重要な業務に集中することができます。
ここからは、実際に両方のツールを使い検証を行います。
以下の条件で検証を行います。
1.アイデアを形にする「開発スピード」
「アイデアをどれだけ素早く形にできるか」という観点から開発スピードを比較します。
▼検証項目
2.ビジネス運用を見据えた「実用性」
「初心者でも、ビジネス運用を見据えた設計の“入り口”に立てるか」という観点から、実用性を比較します。
▼検証項目
開発スピードの要となる「プロジェクト開始までのステップ数」「モデル応答の比較しやすさ」「マルチモーダル処理精度」の3点に絞り、同一のシステム指示とプロンプトを用いてその挙動を徹底的に比較しています。
開始までのステップ数をまとめると、以下のようになりました。
結果、初期導入の圧倒的な軽快さはGoogle AI Studioに軍配が上がります。
Google AI Studioは「サイトアクセス」「ログイン」「プロンプト作成」というわずか3ステップで実行環境が整います。対してVertex AIは、Google Cloud Consoleでのプロジェクト作成、課金アカウントの紐付け、APIの有効化といった事前準備が必要であり、本格的なテストに漕ぎ着けるまでに7つの工程を要しました。
アイデアを即座に形にしたいフェーズでは、Google AI Studioのスピード感が強力な武器となります。
【Google AI Studio】
【Vertex AI】
こちらは両者譲らず、互角の操作性を備えています。
両ツールともに画面右側でシステム指示やモデル設定を容易に変更でき、「比較機能」を使うことで、左右に分割された画面で異なるモデルの応答を同時に確認できました。
出力速度や質の差を一目で把握できるため、プロンプトエンジニアリングの効率はどちらを選んでも高い水準で維持できます。
同一の画像・モデル・設定・プロンプトで検証を行いました。
【Google AI Studio】
・一部読み取れてない箇所がある
【Vertex AI】
・全て正確に読み取れている
画像読み取りの検証では、意外な差が出ました。
処理速度自体は、Vertex AIが約4秒、Google AI Studioが約5秒と大差ありません。
しかし、精度の面ではVertex AIが優位です。Google AI Studioでは画像処理に一部誤認が見られたのに対し、Vertex AIは文字情報を正確に処理し、テキストプロンプトとの組み合わせも直感的に行えました。
同一モデルを用いたうえでの比較のため、推論エンジン自体は共通です。
そのため本検証で見られた差は、推論エンジンの違いではなく、画像の取り扱いや実行環境を含む提供基盤の特性の違いが、そのまま体験差として表れた結果といえます。
ビジネスの現場で生成AIを導入する際、避けては通れないのが「実用性」の壁です。
今回はセキュリティ・拡張性・ログ管理という3つの観点で徹底比較しました。
初心者でもビジネス運用の入り口に立てるのか、実機検証の結果を報告します。
以下、比較表です。
Google AI Studioは、Googleアカウントがあれば即座にAPIキーを発行できる手軽さが魅力です。
しかし、発行されるAPIキーは単純な文字列であり、漏洩リスクに対する「組織レベルの統制」機能がありません。
対してVertex AIは、Google CloudのIAM(アクセス制御)と密接に連携しています。
「閲覧のみ」「実行可能だが削除不可」といった詳細なロール(役割)をユーザーやプログラムごとに割り当て可能です。
APIキーを使わずにサービスアカウントで認証できるため、機密情報をコードに埋め込むリスクを排除できる点は、ビジネス運用において圧倒的なアドバンテージです。
【Google AI Studio】
・基本的なGoogle提供モデルを利用可能
【Vertex AI】
・200以上の高性能なAIモデルを利用可能(他社モデルを含む)
モデルの多様性においても明確な差が出ました。
Google AI Studioでは、Nano Banana(Gemini 2.5 Flash Image)を含むGoogleのモデルが中心です。
一方、Vertex AIの「Vertex AI Model Garden」では、Google製モデルに加えてオープンソースやパートナー企業のモデルなど、200種類以上のAIモデルをライブラリから選択し試用できます。
特定の業務に最適なモデルを、プラットフォームを跨がずに選定できる拡張性はVertex AIに軍配が上がります。
【Google AI Studio】
・「ログとデータセット」機能により、課金有効なプロジェクトで実行されたGenerateContent APIの呼び出し履歴を自動記録する
【Vertex AI】
・Cloud Logging/Audit Logs を通じて、API実行、モデル利用、設定変更などの操作履歴を、実行者・時刻・リソース単位で記録する
ログ管理の目的そのものが異なっていました。
Google AI Studioでは、「GenerateContent API」の呼び出し回数やエラー状況など、APIが正しく動作しているかを確認するためのログが中心です。加えて、取得したログから直接ファインチューニング用のデータセットを作成できる点は、開発・検証フェーズにおける大きな利点といえます。
一方、Vertex AIはCloud Loggingを利用し、「誰が・いつ・何にアクセスしたか」を追跡可能な管理アクティビティ監査ログやデータアクセス監査ログを記録します。これは、トラブル発生時の原因究明やコンプライアンス対応など、業務運用・組織管理を前提としたログ設計です。
このように、AI Studioは開発スピード重視、Vertex AIはビジネス実用性・統制重視という目的の違いが、ログ機能にも明確に表れていました。
以下、用途・運用フェーズ別に見る Google AI Studio と Vertex AI の選び方比較表です。
Google AI StudioとVertex AIは、相反するものではなく「開発フェーズ」によって使い分けるべきツールです。
まずはAI StudioでGeminiの可能性を体感し、ビジネスでの本格導入が見えた段階でVertex AIへ移行するのが最も効率的なルートといえるでしょう。
Yoomは、業務を自動化するハイパーオートメーションプラットフォームです。
これまで手動で利用していた各ツールをメインとした自動化フローが、直感的な操作で実現可能です。
もし自動化に少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひ登録フォームから無料登録して、Yoomによる業務効率化を体験してみてください!
■概要
日々大量に届くメールの中から重要な情報を探し出し、内容を把握する作業に手間を感じていませんか。このワークフローは、Gmailで受信した特定のメールをAIが自動で読み取り、Geminiがその内容を要約する仕組みを構築します。gmailとgeminiを連携させることで、メールチェックの時間を短縮し、重要な情報の見落としを防ぎながら、迅速な情報共有を実現します。
■このテンプレートをおすすめする方
■このテンプレートを使うメリット
■フローボットの流れ
※「トリガー」:フロー起動のきっかけとなるアクション、「オペレーション」:トリガー起動後、フロー内で処理を行うアクション
■このワークフローのカスタムポイント
■注意事項
■概要
Google Meetでの会議後、録画データから議事録を作成したり、要約を共有したりする作業に時間を要していませんか。こうした繰り返し発生する業務は、本来注力すべきコア業務の時間を圧迫する一因にもなります。このワークフローを活用すれば、Google Meetの会議終了をきっかけに、AIのGeminiが音声データを自動で要約し通知まで行います。GeminiとGoogle Meetを連携させることで、会議後の面倒な手作業を自動化し、業務の効率化を促進します。
■このテンプレートをおすすめする方
■このテンプレートを使うメリット
■フローボットの流れ
※「トリガー」:フロー起動のきっかけとなるアクション、「オペレーション」:トリガー起動後、フロー内で処理を行うアクション
■このワークフローのカスタムポイント
■注意事項