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SNS投稿や自社で保有・運営するメディアの記事に添える画像作成に、毎回多くの時間を費やしていませんか?
デザイナーへの依頼や調整、もしくはCanvaなどでの手作業が積み重なり、気づけば月間15時間以上を画像作成に費やしている…。
そんなマーケティング担当者にとって、「画像生成AI」はまさに救世主となり得ます。
画像生成AIは、テキストで指示するだけで、デザインスキルがなくても数十秒で高品質なオリジナル画像を生成できる技術です。
このAIを活用すれば、これまで画像1枚あたり平均1時間かかっていた作業を、短縮できる可能性があります。
この記事では、画像生成AIの基本的な強み・弱みから、具体的なB2B企業の活用事例、そして単なるツール利用に留まらず「業務プロセス全体を自動化する」ためのヒントまでを解説します
本記事の想定読者
画像生成AIとは、深層学習や機械学習の技術を使い、テキストや画像を入力するだけで新しいオリジナル画像を自動で作り出すAIのことです。
技術的な部分に言及すると、初期には Generative Adversarial Network(GAN)が用いられていました。その後「Stable Diffusion」などの拡散モデル(Diffusion Models)が飛躍的に発展し、一気に注目を集めました。
専門的なデザインスキルがない人でも、例えば「サングラスをかけたパンダが新宿を歩いている」といった具体的な指示(プロンプト)をテキストで入力するだけで、数十秒後には指示に沿った画像が生成できます。
画像生成AIを選ぶ際の3つのポイント
画像生成AIツールは多数存在しますが、ビジネスで活用する際には以下の3つの基準で選ぶことが重要です。
市場には多くのツールがありますが、 まずは代表的な5つのモデルの特徴を手軽に試したい方、業務で本格的に使いたい方という2つのカテゴリに分けてご紹介します。
A:手軽に高品質な画像を試したい方向け
このカテゴリでは、手軽に高品質な画像生成を体験したい方におすすめのツールを集めてみました。
1. DALL-E 3 (OpenAI)
一言でいうとどんなツール?:ChatGPTの開発元が提供する、直感的で高精度な画像生成AI。
主な特徴:ChatGPT(有料版)やMicrosoftのサービス内で利用可能。また複雑なプロンプト(指示文)でなくても、意図を汲み取って高品質な画像を生成します。そのほかテキスト(文字)を画像内に比較的正確に描写できる点も特徴です。
ポイント:ブログのアイキャッチ画像で「○○という文字を入れて」打つだけで指示が通るため、ChatGPTに指示を出す感覚で画像が作れます。AIに不慣れな方でも教育コスト0で使える点がポイントと言えます。
こんな人におすすめ:すでにChatGPTを利用している方、プロンプト作成の手間を最小限にしたい方。
2. Image Creator from Microsoft Designer (Microsoft)
一言でいうとどんなツール?:Microsoftアカウントがあれば無料で試せる、DALL-Eベースの画像生成AI。
主な特徴:以前の名称は「Bing Image Creator」。Microsoftのブラウザ「Edge」や検索エンジン「Bing」に統合されています。ベースとなっているのはDALL-Eモデル(執筆時はDALL-E 3)。Microsoftアカウントがあれば無料で利用開始できるため、導入ハードルが低いです。
ポイント:簡単なSNS投稿の画像作成には十分すぎる性能です。手始めに画像生成AIで何ができるのかを試すには適任です。
こんな人におすすめ:コストをかけずに画像生成AIを試してみたい方(継続利用には課金が必要)、Microsoft製品を業務で利用している方。
3. Midjourney (Midjourney, Inc.)
一言でいうとどんなツール?:アート性が高く、幻想的・クリエイティブな表現に特化した画像生成AI。
主な特徴:コミュニケーションツール「Discord」上でプロンプトを入力して使用します。特にデザインやイラスト、アート作品のような非現実的なビジュアル生成に強い点が特徴。生成される画像のクオリティが非常に高いと評価されています。
ポイント:操作はDiscordのため少し癖があるものの、他の生成AIにはないアート性の高い作品が出力されます。ブランドイメージを強く押し出す広告ビジュアルなど、ここぞという一枚を作るのに向いています。
こんな人におすすめ:デザイン性が最優先の業界(アパレル、エンタメなど)の方、クリエイティブなアイデア出しに使いたい方。
B:業務組込や商用利用を本格的に検討したい方向け
このカテゴリは、API連携による自動化や、既存の業務ソフトとの連携を前提としたツールを集めたものです。
4. Adobe Firefly (Adobe)
一言でいうとどんなツール?:PhotoshopなどAdobe製品に組み込まれた、安全な商用利用が強みのAI。
主な特徴:Adobe Stockの画像などを学習データとしており、著作権侵害のリスクが低い点が重要な特徴。PhotoshopやIllustratorの作業フロー内でシームレスに利用可能な点も、利用ハードルが低いポイントです。また、もともと商用利用を前提に設計されているため安心感があります。
ポイント:普段利用しているPhotoshopなどのソフトウェア内で、画像の一部分だけを瞬時に変更できる機能は、作業効率の大幅な向上に役立ちます。また、著作権に関する安心感も大きな魅力です。
こんな人におすすめ:すでにAdobe製品を業務で利用しているデザイナー・マーケター、コンプライアンスを最重要視する企業。
5. Stable Diffusion (Stability AI)
一言でいうとどんなツール?:オープンソースで拡張性が高く、カスタマイズ前提のプロ向け・経験者向けの画像生成AI。
主な特徴:オープンソース(プログラムが公開されている)ため、エンジニアが自社サーバーで動かしたり、特定の画風に特化させたり(追加学習)できます。またAPI経由での利用や、Webサービスへの組み込み事例も豊富です。無料で利用できる環境も多い(ただしPCスペックが必要な場合あり)です。
ポイント:設定の自由度が非常に高いため、非エンジニアが単独で使いこなすにはハードルが高いです。しかしAPI経由で他の自動化ツールと連携させることを前提とするならばとても有力で、「ブログ記事の要約」「Stable Diffusionでの画像生成」「Slackへの通知」といった複数の工程を跨ぐ複雑な業務フローを構築するのに最適です。
こんな人におすすめ:社内にエンジニアがいる企業、API連携で画像生成プロセスを完全自動化したい企業。
1. DALL-E 3 (OpenAI)
ChatGPTと連携して実際に使ってみたところ、chatGPTと話すような感覚で簡単に高品質な画像を生成できました。
今回は「ノートパソコンの画像に「DALL-E 3 POINT」の文字を入れてブログのアイキャッチ画像を作成して」というプロンプトでブログのサムネイル画像を作成してみました。
意図を汲み取ったブレの少ない結果が得られたため、AI初心者でも導入・教育コストが低いと感じます。
ただ一方で、日本語の生成には不向きです。ひらがなや漢字などを出力してみると、文字化けしたり別の存在しない文字になってしまったりと出力が安定しませんでした。
これは他の画像生成AIツールにも言えることですが、日本語性能の観点ではまだ課題があるものも多い傾向。プロンプトを工夫したり、文字だけ別のツールで入れ込むなどの工夫が必要です。
2. Image Creator from Microsoft Designer (Microsoft)
「猫がパソコンを使って仕事をしているイラスト」というプロンプトを設定して出力したところ、アニメ風や実写風など複数パターンでクオリティの高い画像が生成されました。
DALL-Eよりも文脈を読み取り、複数パターンデザインを生成してくれます。無償で利用できるクレジットには限りがありますが、手軽にその性能を体験してみたい方にとっては最適な選択肢だと感じました。