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B2Bマーケティングの現場において、コンテンツ制作は常に時間との戦いです。
「記事を書きたいけれど、リサーチや構成作成に時間が割けない」「AIを使ってみたけれど、結局手直しに時間がかかる」と悩んでいる担当者は多いのではないでしょうか。
そうした課題の解決策の1つとなるのが、Microsoft Copilotの導入です。
本記事では、Microsoft Copilotが単なるテキスト生成ではなく、SEOを意識した構成案の作成から、記事本文のドラフト作成まで、実務レベルでどこまで通用するのかを徹底検証します。
特に、会話モードごとの性能差に焦点を当てます。
この記事を読み終わる頃には、ブログ執筆でどのモードを使うべきかが明確になり、あなたのチームは「執筆作業」という重労働から解放され、よりクリエイティブな戦略立案に時間を割けるようになるはずです。
この記事は、以下のような方におすすめです。
Microsoft Copilotは、OpenAIのGPT-5.シリーズ(2026年1月6日時点)といった大規模言語モデル(LLM)をベースに開発された、「第二の思考パートナー」や「優秀な編集者」のような役割を果たす会話型AIです。
ブログ作成では、以下の工程に利用できます。
こうした作業の効率化を図れる一方で、ハルシネーション(もっともらしい嘘)のリスクは依然としてあるため、人間による最終チェック(ファクトチェック)は必須です。
ハイパーオートメーションツール「Yoom」では、ブログ執筆から入稿までの業務を自動化することが可能です。せっかくブログの本文を作成したけれど、CMSツールに毎回コピペする作業が大変…といったお悩みがある方も多いのではないでしょうか。
以下のテンプレ―を使えば、手軽に業務を自動化できます!気になる方はぜひチェックしてみてくださいね👀
ここからは、実際にMicrosoft Copilotを使用して「SEO構成案の作成」と「記事本文の執筆」を行い、実務でどこまで使えるかを検証します。
検証条件
今回の検証環境は以下の通りです。
無料プランで利用できる5つの会話モード(※ただし、高度なモードには1日あたりの利用回数制限あり)のうち、ブログ執筆に向いてそうな以下の3つを比較します。
使用ツール:Microsoft Copilot(無料プラン)
比較モード:
※残り2つの「クイック応答」と「勉強と学習」については、日常会話と学習向けのモードのため、検証を省きました。
検証内容とポイント一覧
ブログ執筆の主要工程である以下の2点について検証を行います。
検証方法
2つの検証で共通する方法をご紹介します。
1.モデルを選択
5つのモデルが表示されるため、検証するモデルを選択します。
2.プロンプトを入力して送信
検証用のプロンプトを入力して送信します。
【検証1用プロンプト】
「リサーチ 生成AI」で検索上位を狙うブログ記事の構成案を作成してください。
【条件】
見出しの文章には記号や絵文字は入れないでください
読者にとって自然な文章の見出しにしてください
各見出しにはhタグ(h2〜h4)を付けて下さい(タイトルがh1です)
キーワードで検索するユーザーの意図を網羅的に見出しに落とし込んでください
独自情報となる見出しを組み込んでください
【検証2用プロンプト】
以下の構成案に基づき、「導入文」から「検索エンジンと生成AIを併用するハイブリッド戦略」までを初心者にもわかりやすく本文を執筆してください。
【条件】
参照したリンクを、該当箇所付近に必ずわかりやすく掲載してください。
各h2見出しは、その見出し内で紹介する内容を簡潔にまとめて記載してください。
各h3見出しは300~500文字の範囲で執筆してください。
AIらしさがない人が書いたような親しみがある文章で書いてください。
ターゲットキーワード:「リサーチ 生成AI」
【記事構成一覧】
{ここに検証1で作成して最も良かった見出し構成を入れる}
✅検証結果1:SEO記事の構成案の作成
まずは、SEOに強い記事構成(アウトライン)が作成できるかの検証です。
各モードで出力された結果は以下になります。
【Smart】
【Think Deeper】
【Search】
各モードで出力された構成案を検証ポイントで比較した結果は以下の通りです。
構成案作成において、Searchモードが最も実用的で優秀です。
理由は、ユーザーの検索意図を深く汲み取っているからです。
Smartモードも、情報収集・比較検討・活用方法・注意点・導入判断の観点から構成を作成しており、見出し数は1番でした。
しかし、Searchモードは「生成AIを使ってリサーチを効率化したい」「具体的な使い方を知りたい」「信頼性やリスクが気になる」といった、読者が抱えるリアルな悩みに焦点を当てた構成を提案しています。
読者のニーズを的確に捉えて網羅性がある構成案を作るなら、Searchモード一択です。
どのモードを使用しても、見出しの文章をそのまま使うことはおすすめできません。
AIはキーワードを機械的に挿入する傾向があります。
例えば「リサーチ 生成AI」というキーワードに対し、人間なら「生成AIによるリサーチ」と書くところを、AIは「生成AIリサーチ」と不自然に連結させます。
また、「独自情報を入れて」という指示に対し、そのまま「独自情報」という単語を見出しに含めるなど、文脈を無視した唐突さが目立ちます。
出力された構成案は、必ず人間がリライトして自然な日本語に整えることがおすすめです。
Smartモードを構成作成のメインに据えるのは危険です。
今回の検証では、hタグ(h2〜h4)を付けるという基本的な指示がSmartモードだけ漏れていました。
プロンプトの条件はわずか5つでしたが、そのうちの1つを見落としています。
実務ではさらに多くの条件を指定することになるため、条件が増えるほど指示漏れのリスクは高まります。
指示を正確に守るという点で、SearchモードまたはThink Deeperモードに劣ります。
✅検証結果2:文字数を指定した本文ドラフトの作成
次に、検証1のSearchモードで作成した構成案をもとに、実際に本文を執筆した結果です。
【Smart】
【Think Deeper】
【Search】
【CopyContentDetector】
※上からSearchモード→Think Deeperモード→Smartモード。
出力された結果を検証ポイントごとに比較した結果は以下になります。
ブログのドラフト執筆においても、Searchモードが最適解です。
Smartモードも自然な日本語でしたが、一文の長さが均一で単調な印象を受けました。
対してSearchモードは、長い文章と短い文章を巧みに組み合わせており、読みやすいリズム感がありました。
一方、Think Deeperモードは「〜ます」の語尾を過剰に繰り返すなど、機械的な文章になりがちで、ブログ執筆には不向きです。
読み手を飽きさせない文章力という点で、Searchモードが頭1つ抜けています。
「各見出し300〜500文字」といった具体的な文字数制限を、Microsoft Copilotは守れませんでした。
今回の検証では、すべてのモードでh3見出しの文字数が300文字より少なかったです。
SmartモードとSearchモードは、300文字に近い文章量がありましたが、Think Deeperモードでは全部のh3見出しが100文字未満でした。
今回は、コンテキストウィンドウ(AIが一度に処理できる情報量)を考慮して見出しを区切って指示を出しましたが、この結果です。
Copilotを使用する際は、文字数はあくまで目安とし、足りない部分は再度出力するか人間が加筆する前提で工程を組む必要があります。
Web上の情報を参照させても、独自性の高いコンテンツは作成可能です。
CopyContentDetectorによるチェックの結果、最も一致率が高かったSmartモードでも30%、Searchモードでは25%という低い数値に留まりました。
一般的に一致率が40〜50%を超えるとコピーコンテンツのリスクが高まりますが、Microsoft Copilotは情報をうまく自分の言葉で再構築しています。
これなら、大幅な書き直しをせずとも、SEO上のペナルティを恐れずに公開レベルの記事へ仕上げることができます。
Microsoft Copilotによる「執筆の効率化」だけでなく、マーケティング業務全体の自動化を目指すなら、ワークフローを自動化できる「Yoom」もおすすめです。Yoomを使えば、Microsoft365製品やNotionなどのさまざまなSaaSツール同士をノーコードで連携できるため、簡単に自動化フローを構築できます。
業務効率化が課題の際は、ぜひ試してみてください!
今回の検証から導き出された、Microsoft Copilotをブログ執筆に活用するための結論は以下の通りです。
結論:「Searchモード」を利用し、仕上げは人間が行う
今回の検証では、構成案の作成から執筆に至るまで、Searchモードが最も高いパフォーマンスを発揮しました。
Think Deeperモードはブログ執筆においては品質・量ともに実用レベルに達しておらず、Smartモードは指示漏れのリスクがあります。
▼Microsoft Copilot ブログ執筆の実用性まとめ
Microsoft Copilotは、完全に自律して記事を完成させる魔法の杖ではありません。
しかし、「Searchモード」を使い、人間が「監督・編集者」として適切な指示と修正を加えることで、執筆時間は短縮されます。
今日からSearchモードをあなたの「相棒」として迎え入れ、コンテンツ制作のプロセスを革新してみてください。
【出典】
Microsoft Copilot/Microsoft Copilotの会話モード/モデルのバージョンと設定を変更する/Copilot に使用するドキュメントの長さについてのガイド