「新しいプロジェクトのロゴを作りたいけれど、デザインの知識がなくて手が止まってしまう」
「ゲームのキャラクター案が浮かばず、ラフ画を一枚描くのにもかなりの時間がかかってしまう……」
クリエイティブな初期段階において、こうした「ゼロから形にする作業」に頭を抱える方は多いのではないでしょうか。
プロのデザイナーへ依頼するにしても、まずは自分の中にあるイメージを具体化しなければ、スムーズな発注は難しいものです。
こうした悩みを解決する手段として、画像生成AIの「Stable Diffusion」が役に立つかもしれません。指示文(プロンプト)を入力するだけで、デザインのたたき台を次々と提案してくれるため、アイデアを形にするスピードが早まります。
そこで今回は、ブラウザから手軽に使える「Stable Diffusion オンライン」を活用し、その実用性を検証しました。架空のカフェのロゴ作成や、ゲームの敵キャラクター制作において、20秒前後で画像を出力できた実例をもとに、イメージに近いイラストを作るための具体的な設定のコツやポイントを詳しく解説します。
✍️前提情報
本記事の想定読者
本記事は、以下のような方を想定して執筆しています。
- キャラクターのラフ案出しに時間を取られてしまいがちな方
- Stable Diffusionを触り始め、実践的なプロンプトの調整方法を知りたい方
- デザイナーへ依頼する前に自らの頭にあるロゴイメージを具体化したい方
Stable Diffusionとは
「Stable Diffusion」は、ユーザーが入力したテキスト(プロンプト)をもとに、AIがオリジナルの画像を自動生成する画像生成AIです。
人物や動物、風景といった幅広いモチーフを、イラスト、写真、水彩画、アニメ調など多様なスタイルで描き出すことができます。 単にゼロから画像を生成するだけでなく、既存の画像を加工したり、低解像度の画像を高画質化したりと、ブログのアイキャッチ制作やクリエイティブな活動を強力に支援するツールです。
Stable Diffusionのローカル版とWeb版の違い
Stable Diffusionには オンライン版(Webブラウザ版)と、PCに構築するローカル版(Stable Diffusion Web UI)が存在します。それぞれの特徴を以下の表にまとめました。
Stable Diffusionオンラインは、特定のサイトを通じて手軽に利用できるのが魅力です。
一方で、独自のモデルを追加したり、画像の一部だけを塗りつぶして修正したりといった高度な制御は、ローカルに構築するWebUI版ならではの強みとなります。
また、Stable Diffusion オンラインを継続的に利用する場合、プランの選択が重要なポイントとなります。
例えば、こちらのサイトでは、無料プランでも画像生成は可能ですが、付与されるクレジットが限定的であり、あくまで操作感を試すための「試用版」という位置付けです。
一方で、有料プランへ移行すると、以下の画像のようにクレジットが大幅に増量されるだけでなく、一度に4枚の画像を同時に出力できるようになり、作業効率が向上します。
さらに、画面上の広告や画像に含まれるウォーターマーク(透かし)が排除されるほか、商業ライセンスも付帯するため、ビジネス利用における安心感が格段に変わります。
まずは無料プランでAI生成の感覚を掴み、生成枚数を増やしたい、あるいは透かしのない画像を安全に商用利用したいと感じたタイミングで、プロプランへ更新するのが効率的な運用方法といえるでしょう。
💻Stable Diffusionで結局何ができる?デザイン業務3選
Stable Diffusionをデザイン業務に取り入れることで、具体的にどのようなことが可能になるのでしょうか。主な活用メリットを3つ挙げます。
- デザインスキルの補完とアイデア出しの効率化
絵を描くスキルがなくても、直感的に高品質なロゴやイラストを生成できます。 「デザインが思い浮かばない」という初期段階でも、AIに複数のパターンを出力させることで方向性を固めていくことができます。 - ターゲット層に合わせた世界観の比較検
一つのモチーフから、異なるターゲット層に向けた複数のデザイン案を用意する業務にも役立ちます。例えば、 同じ「ウサギ」をモチーフにしても、スタイルを「ゲームデザイン」から「2Dゲームアート」に切り替えるだけで、低年齢層向けのかわいい案から、コアゲーマー向けの凶暴な案まで 、表現の幅を広げられます。企画の方向性を定めるための比較資料作成に最適です。 - 既製品に頼らない「独自素材」の生成と差別化
汎用的なフリー素材サイトでは見つからない、プロジェクト独自のモチーフや質感を持つパーツを作成する業務 に役立ちます。素材探しの時間に追われることなく、他社と被らないオリジナリティのあるビジュアル制作をスムーズに進めることが可能です。
⭐ロゴ・イラスト案生成は自動化ツールYoomでも効率化できる!
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Yoomとは?ノーコードで業務自動化につながる!複数SaaSやAIツールを組み合わせて業務を自動化できる「Yoom」では、Googleフォームに入力された要望をもとにAIでロゴデザイン案やイラストアイデアを自動生成し、Slackへ通知することが可能です。Stable Diffusionで本制作に入る前の「方向性出し」や「発想のたたき台」を効率よく量産できるため、プロンプト改善にも役立ちます。
デザインの初期アイデア出しを自動化することで、試行錯誤のスピードを一気に高められるのが大きな魅力です。下記のテンプレートからすぐに試せますので、制作フローを効率化したい方はぜひチェックしてみてくださいね👀
Googleフォームで回答が送信されたら、AIでイラストアイデアを生成しSlackに通知する
試してみる
■概要
Googleフォームで集めた貴重な回答、それを元にしたアイデア創出やチームへの共有に手間を感じていませんか。手作業でのアイデア出しや通知は、時間がかかるだけでなく、抜け漏れのリスクも伴います。このワークフローを活用すれば、Googleフォームへの回答送信をトリガーに、AIがイラストのアイデアを自動生成し、Slackへ即座に通知できます。これにより、アイデア創出の効率化と迅速な情報共有が実現し、クリエイティブな業務をスムーズに進めることが可能です。
■このテンプレートをおすすめする方
- Googleフォームで収集した情報を基に、迅速なアイデア生成を行いたい企画担当者の方
- AIを活用してイラストやデザインの着想を得て、業務効率を改善したいクリエイターの方
- Slackを通じて、生成されたアイデアをチームにリアルタイムで共有したいと考えている方
■このテンプレートを使うメリット
- Googleフォームへの回答後、AIによるアイデア生成からSlack通知までが自動化されるため、手作業による情報展開の時間を短縮できます。
- AIがアイデア生成を補助するため、アイデアの属人化を防ぎ、多様な視点からの発想を促すことができます。
■フローボットの流れ
- はじめに、GoogleフォームとSlackをYoomと連携します。
- 次に、トリガーでGoogleフォームを選択し、「フォームに回答が送信されたら」というアクションを設定します。
- 続いて、オペレーションでAI機能の「テキストを生成する」アクションを設定し、Googleフォームの回答内容を基にイラストアイデアを生成するよう指示します。
- 最後に、オペレーションでSlackの「チャンネルにメッセージを送る」アクションを設定し、AIによって生成されたイラストアイデアを指定のチャンネルに通知します。
※「トリガー」:フロー起動のきっかけとなるアクション、「オペレーション」:トリガー起動後、フロー内で処理を行うアクション
■このワークフローのカスタムポイント
- AI機能で「テキストを生成する」アクションを設定する際、どのようなイラストアイデアを生成させたいか、具体的な指示をプロンプトとして指定してください。Googleフォームのどの回答項目をプロンプトに含めるかも重要です。
- Slackで「チャンネルにメッセージを送る」アクションを設定する際に、通知先のチャンネルIDを任意のものに変更し、送信するメッセージ内容も用途に合わせてカスタマイズしてください。
■注意事項
Googleフォームで回答が送信されたら、AIでロゴデザイン案を作成しSlackに通知する
試してみる
■概要
ロゴデザインのアイデアを考える際、新しい視点や迅速な案出しが求められる一方で、特にGoogleフォームで収集した情報をもとに手作業でデザイン案を作成しSlackで共有するプロセスは、時間と手間がかかることがあります。このワークフローを活用すれば、Googleフォームへの回答送信をきっかけにAIがロゴデザイン案を自動生成しSlackへ通知するため、デザインプロセスの効率化とアイデア創出の加速に繋がります。
■このテンプレートをおすすめする方
- Googleフォームでロゴ制作依頼を受け付け、迅速にデザイン案を共有したい方
- AIを活用してロゴデザインのアイデア創出プロセスを効率化したい担当者の方
- Slackでの情報共有を自動化し、手作業による連絡漏れを防ぎたいチームの方
■このテンプレートを使うメリット
- Googleフォームへの回答をもとにAIがロゴデザイン案を自動生成しSlackへ通知するため、これまで手作業で行っていたデザイン案の作成と共有に要していた時間を短縮できます。
- AIによるデザイン案生成を活用することでアイデア出しの属人化を防ぎ、多様な視点からのロゴデザイン検討を促進し、業務の質向上に貢献します。
■フローボットの流れ
- はじめに、GoogleフォームとSlackをYoomと連携し、
- 次に、トリガーでGoogleフォームを選択して「新しい回答があったら」などのアクションを設定し、フォームの回答内容を取得します。
- そして、オペレーションでAI機能の「テキストを生成する」アクションを設定し、Googleフォームの回答内容を元にロゴデザイン案を生成するためのプロンプトを記述することで、
- 最後に、オペレーションでSlackの「チャンネルにメッセージを送る」アクションを設定すれば、AIが生成したロゴデザイン案を指定したチャンネルに通知できます。
※「トリガー」:フロー起動のきっかけとなるアクション、「オペレーション」:トリガー起動後、フロー内で処理を行うアクション
■このワークフローのカスタムポイント
- AI機能の「テキストを生成する」オペレーションでは、ロゴデザインのコンセプトやスタイル、色調など、より具体的な要望をプロンプトとして詳細に設定することで、生成されるデザイン案の方向性をユーザーのニーズに合わせて調整することが可能です。
- Slackの「チャンネルにメッセージを送る」オペレーションでは、通知先のチャンネルIDを任意で設定できるほか、メッセージ本文に固定のテキストを追加したり、Googleフォームの回答内容やAIが生成したデザイン案といった動的な情報を組み込んだりして、通知内容を柔軟にカスタマイズできます。
■注意事項
- Googleフォーム、NotionのそれぞれとYoomを連携してください。
- トリガーは5分、10分、15分、30分、60分の間隔で起動間隔を選択できます。
- プランによって最短の起動間隔が異なりますので、ご注意ください。
- Googleフォームをトリガーとして使用した際の回答内容を取得する方法は下記を参照ください。
https://intercom.help/yoom/ja/articles/6807133
✅Stable Diffusionでのデザイン作成方法を解説!
それでは、実際にStable Diffusionを活用したデザイン業務のシナリオと、具体的な設定手順を解説していきます。
使用した条件
今回の検証では環境構築の手間を省き、誰でも同じ条件で試せるようにブラウザ版の
Stable Diffusion オンラインを使用しました。
特別なツールは一切使わず、サイト上に用意されている標準機能のみを使って、どこまで実用的なデザインが作成できるか を検証していきます。
使い方の手順
公式サイトへアクセスし、入力欄(プロンプト)に作成したいイメージをテキストで入力します。
スタイルや画像の出力枚数、アスペクト比なども設定可能です。