Googleが開発した「Imagen 4(イマジェン4)」は、これまでの画像生成AIが苦手としていた「画像内の文字生成」や「写真のようなリアルな質感」の描写精度が高く、クリエイティブの世界に革命をもたらしています。
本記事では、Imagen 4の特徴や、思い通りの画像を生成するための「プロンプトの黄金方程式」、さらには10個の生成事例をご紹介します。
これからImagenをビジネスや趣味に活用したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
✍️Google Imagen 4とは?進化した3つの特徴
Google Imagen 4は、Google DeepMindが開発した画像生成AIモデルです。
前モデルであるImagen 3から大幅な進化を遂げており、特に以下の3つの点で高い性能を持っています。
圧倒的な写実性と描写力
Imagen 4の最大の特徴は、生成される画像がまるでプロのカメラマンが撮影した写真のようにリアルであることです。
これまでのAI画像生成では、人物の肌の質感や髪の毛一本一本の細かな描写、あるいはガラスや水面の反射といった光の表現に違和感が出ることがありました。
しかし、Imagen 4ではこれらの微細なディテールまで忠実に再現します。
例えば、ポートレート写真であれば、被写体の瞳に映り込む光や、肌の産毛まで描写されるため、一見しただけではAI生成画像とは判別できないレベルに達しています。
風景写真においても、霧のかかった山々や夕暮れのグラデーションなど、空気感まで表現する能力を持っています。
テキスト描画能力の向上
画像生成AIの長年の課題であった「画像内の文字生成」において、Imagen 4は革新的な進歩を遂げました。
従来のモデルでは、看板やポスターの中にある文字を指定しても、謎の言語のような崩れた文字が生成されることが一般的でした。
Imagen 4では、プロンプトで指定した通りのスペルで、正確かつデザイン性の高い文字を画像内に配置することができます。
例えば、「カフェの看板に『Coffee Break』と書かれている」と指示すれば、その通りの看板が生成されます。
複雑な日本語の文章の処理性能にはまだ課題がありますが、アルファベットであれば店舗のロゴデザイン、広告バナー、イベントポスターなど、文字情報が不可欠なクリエイティブ制作においても、AIを実用的に活用できるようになりました。
Googleエコシステムとの強力な連携
Imagenは単体のツールとして優れているだけでなく、Googleの広大なエコシステムと深く連携している点も大きな強みです。
例えば、生成AIのGeminiで活用できる画像生成モデルGemini 3 Pro Image【別名 Gemini 3 Pro(Nano Banana Pro搭載)】のベースとなる技術になっています。
また、後述する画像・動画生成ツール「Flow」や企業向けプラットフォームのVertex AIなど、さまざまなGoogleサービスの中でImagen 4の技術が活用されています。
このシームレスな連携により、画像生成は特別な作業ではなく、日常の業務フローの一部として自然に組み込まれるようになりました。
⭐Yoomはクリエイティブ制作の業務フローを自動化できます
👉Yoomとは?ノーコードで業務自動化につながる!
生成AIを活用して素晴らしい画像を作成した後、そのデータをどのように管理・共有していますか?
手作業でGoogle Driveに保存したり、SlackやChatworkでチームメンバーにファイルを送信したりするのは、枚数が増えると意外と手間がかかる作業です。
Yoomは、こうした一連の業務フローをノーコードで自動化できるプラットフォームです。
例えば、生成AIで作成された画像ファイルを特定のフォルダに自動で保存するフローや、新しい画像が保存されたら自動的にチームのチャットツールに通知を送るフローなどを簡単に構築できます。
クリエイティブな作業時間を確保するためにも、定型的なファイル管理や共有業務はYoomに任せてみてはいかがでしょうか。
Slackで投稿された内容を基にOpenAIで画像を生成し、スレッドに画像URLを送信する
試してみる
■概要
Slack上で画像生成のアイデアが出た際に、都度AIツールを開いてプロンプトを入力し、生成された画像をまたSlackに貼り付ける作業は手間ではないでしょうか。このワークフローを活用すれば、Slackの特定チャンネルにテキストを投稿するだけで、OpenAIが自動で画像を生成し、その画像URLをスレッドに返信します。アイデアの視覚化やクリエイティブ作成のプロセスが円滑になります。
■このテンプレートをおすすめする方
- Slackを使い、チームでクリエイティブに関するやり取りを頻繁に行う方
- テキストベースのアイデアを、素早くビジュアルで確認し共有したい企画担当者の方
- AIを活用して、日々のコミュニケーションや業務プロセスを効率化したいと考えている方
■このテンプレートを使うメリット
- Slackへの投稿から画像生成、URLの返信までが自動化されるため、手作業でのコピー&ペーストやアプリを切り替える手間を省き、時間を短縮できます。
- アイデアを画像として共有するフローが確立されることで、チーム内でのイメージ共有が円滑になり、コミュニケーションの効率が高まります。
■フローボットの流れ
- はじめに、SlackとOpenAIをYoomと連携します。
- 次に、トリガーでSlackを選択し、「新しいメッセージがチャンネルに投稿されたら」というアクションを設定し、監視したいチャンネルを指定します。
- 次に、オペレーションでOpenAIの「テキストから画像を生成する」アクションを設定し、プロンプトとしてトリガーで取得したSlackのメッセージ内容を連携します。
- 最後に、オペレーションでSlackの「スレッドにメッセージを送る」アクションを設定し、生成された画像のURLを、元の投稿のスレッドに自動で返信します。
※「トリガー」:フロー起動のきっかけとなるアクション、「オペレーション」:トリガー起動後、フロー内で処理を行うアクション
■このワークフローのカスタムポイント
- OpenAIの「テキストから画像を生成する」アクションでは、プロンプトにSlackの投稿内容だけでなく、特定のスタイルを指定するような固定のテキストを追加することも可能です。
- Slackの「スレッドにメッセージを送る」アクションでは、生成された画像URLに加え、「画像が生成されました」といった固定メッセージや投稿者名などを動的に埋め込み、通知内容を自由にカスタムできます。
■注意事項
- Slack、OpenAIのそれぞれとYoomを連携してください。
- OpenAIのアクションを実行するには、API有料プランの契約が必要です。(APIが使用されたときに支払いができる状態)
- OpenAIのAPIはAPI疎通時のトークンにより従量課金される仕組みとなっています。そのため、API使用時にお支払いが行える状況でない場合エラーが発生しますのでご注意ください。
- トリガーは5分、10分、15分、30分、60分の間隔で起動間隔を選択できます。
- プランによって最短の起動間隔が異なりますので、ご注意ください。
フォームの回答をもとにOpenAIで画像生成してGoogle Driveに保存する
試してみる
■概要
資料作成やコンテンツ制作で、AIによる画像生成の機会が増えていませんか。しかし、都度プロンプトを入力したり、生成された画像をダウンロードして管理したりする作業は、数が多くなると手間がかかるものです。このワークフローを活用すれば、フォームにプロンプトを入力するだけで、画像の自動生成からGoogle Driveへの保存までを一気通貫で実行し、クリエイティブな業務に集中できる環境を整えます。
■このテンプレートをおすすめする方
- SNS投稿や資料作成でAI画像生成ツールを頻繁に利用するマーケティング担当者の方
- 企画のアイデア出しや素材作成のために、効率的なAI画像生成フローを構築したい方
- プロンプトの管理や生成画像の整理を手作業で行っており、自動化したいと考えている方
■このテンプレートを使うメリット
- フォームへの入力だけで画像生成からGoogle Driveへの保存までが完了するため、これまで手作業で行っていた時間を削減できます。
- ファイルの保存忘れや命名規則の間違いといったヒューマンエラーを防ぎ、スムーズなファイル管理を実現します。
■フローボットの流れ
- はじめに、OpenAIとGoogle DriveをYoomと連携します。
- トリガーで「フォームトリガー」を選択し、画像生成のプロンプトなどを入力するフォームを設定します。
- 次に、オペレーションでOpenAIの「テキストから画像を生成する」を選択し、フォームで受け取った内容をもとに画像を生成します。
- 続いて、オペレーションの「ブラウザを操作」を活用し、生成された画像をダウンロードする操作を設定します。
- 最後に、オペレーションでGoogle Driveの「ファイルをアップロードする」を選択し、ダウンロードしたファイルを指定のフォルダに保存します。
※「トリガー」:フロー起動のきっかけとなるアクション、「オペレーション」:トリガー起動後、フロー内で処理を行うアクション
■このワークフローのカスタムポイント
- フォームトリガーのタイトルや質問項目は、用途に合わせて任意で編集可能です。プロンプトを入力するための質問などを自由に設定してください。
- OpenAIで画像を生成するアクションでは、利用したいモデルや画像のサイズ、品質などを任意で設定できます。
- Google Driveにファイルをアップロードするアクションでは、保存先のフォルダを任意で指定してください。ファイル名は、前段で取得した値を使用して設定することが可能です。
■注意事項
- OpenAI、Google DriveのそれぞれとYoomを連携してください。
- OpenAIのアクションを実行するには、OpenAIのAPI有料プランの契約が必要です。(APIが使用されたときに支払いができる状態)
- OpenAIのAPIはAPI疎通時のトークンにより従量課金される仕組みとなっています。そのため、API使用時にお支払いが行える状況でない場合エラーが発生しますのでご注意ください。
- ブラウザを操作するオペレーションはサクセスプランでのみご利用いただける機能となっております。フリープラン・ミニプラン・チームプランの場合は設定しているフローボットのオペレーションはエラーとなりますので、ご注意ください。
- サクセスプランなどの有料プランは、2週間の無料トライアルを行うことが可能です。無料トライアル中には制限対象のアプリやブラウザを操作するオペレーションを使用することができます。
- ブラウザを操作するオペレーションの設定方法は「『ブラウザを操作する』の設定方法」をご参照ください。
- ダウンロード可能なファイル容量は最大300MBまでです。アプリの仕様によっては300MB未満になる可能性があるので、ご注意ください
- トリガー、各オペレーションでの取り扱い可能なファイル容量の詳細は「ファイルの容量制限について」をご参照ください。
🖊️失敗しない!Imagenプロンプトの「黄金の方程式」
高品質な画像を生成するためには、AIへの指示出しである「プロンプト」の書き方が重要です。
Google公式ガイドに基づいた、失敗しないプロンプトの構造をご紹介します。
基本的には、以下の3つの要素を組み合わせることで、意図通りの画像を生成することができます。
基本構造:Subject(主役) + Context(背景・状況) + Style(画風・質感)
Subject(主役):誰が・何が描かれているか
まずは画像の中心となる被写体を明確にします。
「女性」や「犬」といった単語だけでなく、具体的な特徴を加えることがポイントです。
例えば、「20代の日本人女性」「ゴールデンレトリバーの子犬」のように、年齢、国籍、種類などを詳細に記述することで、AIはより具体的なイメージを持つことができます。
また、被写体が何をしているのかという動作もここで指定します。
「本を読んでいる」「走っている」「微笑んでいる」など、動きや表情を加えることで、静止画に躍動感が生まれます。
Context(背景・状況):どこで・どのような状況か
次に、被写体を取り巻く環境を設定します。
場所(カフェ、公園、宇宙空間など)、時間帯(朝、夕暮れ、真夜中など)、天候(晴れ、雨、霧など)を指定します。
さらに、光の当たり方(ライティング)も重要な要素です。
「自然光」「柔らかい光」「ネオンライト」「逆光」など、光の質を指定することで、画像の雰囲気がガラリと変わります。
例えば、「朝の光が差し込む窓辺」と指定すれば、爽やかで温かみのある画像になりますし、「雨上がりの夜の路地」とすれば、ドラマチックで映画のようなシーンを作り出せます。
Style(画風・質感):どのようなタッチで描くか
最後に、画像全体のスタイルを決定します。
写真のようにリアルにしたい場合は、「フォトリアル」「8k解像度」「高精細写真」といったキーワードを使います。
絵画風にしたい場合は、「油絵風」「水彩画」「アニメスタイル」「浮世絵風」などを指定します。
また、カメラのアングルやレンズの種類を指定するのも効果的です。
「クローズアップ」「広角レンズ」「ボケ味(被写界深度)」などの用語を使うことで、プロのカメラマンが撮影したような構図を再現できます。
Imagen 4の強みである文字を入れる場合は、このパートで「テキスト『Hello』を含む」といった指示を加えます。
🤔【検証】コピペで使える!Imagenによる画像事例10選とプロンプト
ここでは、画像生成AIで特によく使われる10のジャンルについて、Imagen 4を使って実際に生成するためのプロンプト例をご紹介します。
それぞれのプロンプトは、前述の「黄金の方程式」に基づいて作成されています。
ぜひコピペして、試してみてください。
使用環境
今回は、Google Labsが提供する「Flow」を使い、以下の設定で画像を生成しました。
- 生成物:Image
- アスペクト比:横長
- 生成枚数:1
- モデル:Imagen 4
1.マーケティング・広告用クリエイティブ
マーケティング資料やWeb広告で使える、目を引く高品質な画像です。
商品の魅力を引き立てつつ、テキストを入れるスペースを考慮した構図が求められます。
Imagen 4の文字生成能力を活かし、架空のキャンペーンバナーなどを作成することも可能です。
【プロンプトと生成画像】
モダンなキッチンで新鮮な野菜を使ったサラダを作っている30代の女性、笑顔、明るい自然光、クリーンで健康的な雰囲気、高解像度の広告写真、右上に「Fresh Life」というテキストロゴを配置
2.ブログ・Webサイトのアイキャッチ画像
記事の内容を一目で伝える、インパクトのあるアイキャッチ画像です。
抽象的な概念を視覚化したり、記事のテーマに沿った象徴的なオブジェクトを配置したりします。
Webサイトのデザインに合わせて、フラットなイラストや立体的な3Dアートなど、スタイルを使い分けることが重要です。
【プロンプトと生成画像】
未来的な都市を見下ろすビジネスマンの後ろ姿、デジタルネットワークの光が空中に浮かんでいる、サイバーパンク風の色彩、ブログ記事のヘッダー画像、「Future Work」というネオンサインが空に輝いている、高精細な3Dレンダリング