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「この記事にあう画像、どこにあるんだ…」
コンテンツマーケティング担当のあなたなら、フリー素材サイトを何時間もさまよった経験が一度はあるのではないでしょうか。デザイナーがいないチームでは、画像選定や簡単な加工だけで月に30時間以上も費やしている、なんてことも珍しくありません。
そんな非効率な作業を解決する切り札として注目されているのが「画像生成AI」です。商用利用可能で無料から試せるツールが増えており、導入のハードルが下がりつつあります。
この記事では、 主要な画像生成AIツールを徹底比較し、専門デザイナーがいないマーケティング担当者でも、本当に業務を効率化できるのかを具体的な利用シーンとともに検証します。 もう画像探しに時間を費やすのはやめて、クリエイティブな業務に集中しましょう。
手軽に使える画像生成AIですが、ビジネスで利用する際には注意が必要です。特に、著作権に関するリスクは事前にしっかり理解しておきましょう。
無料プランでは商用利用が禁止されていたり、有料プランでも利用範囲に制限があったりします。各ツールの公式サイトで最新の利用規約を必ず確認しましょう。
AIが生成した画像が、偶然にも既存のキャラクターや作品と酷似してしまう可能性があります。この場合、意図せず著作権を侵害してしまうリスクがあることを念頭に置きましょう。
Adobe FireflyやShutterstock AIのように、学習データが著作権クリア済みであることを保証しているサービスを選ぶと、商用利用時のリスクを低減できます。
画像生成AIとは、文章などのプロンプト(指示)にもとづいて、AIが自動で画像を生成する技術のことです。
これまで専門的なスキルが必要だった画像作成が、誰でも簡単に行えるようになりました。まずは、代表的なツールとその特徴を押さえておきましょう。
各ツールには、それぞれ得意なことや特徴があります。
一言でいうとどんなツール?:
無料かつオープンソースで、自由なカスタマイズが可能な画像生成の「基盤」。
主な特徴:
※収益が100万米ドル以上の場合はエンタープライズライセンスが必要です。コミュニティ製モデルや生成内容によっても別途ライセンス確認や注意が必要となります。
ここがポイント:
「Stable Diffusion」で生成された画像は、基本的に商用利用が可能な点が大きな魅力です。ただし、ローカル環境で利用するには高性能なPCスペックが必要となり、導入や運用に知識が求められる側面もあります。
こんな人におすすめ:
ビジネスで柔軟に使える画像生成AIを探している方や、独創的なビジュアルやアートワーク制作を重視するクリエイターの方
一言でいうとどんなツール?:
自然な日本語理解力と、複雑なプロンプトを解釈する「賢い通訳者」。
主な特徴:
ここがポイント:
プロンプトの忠実性と日本語の精度が魅力であり、ユーザーの長文や複雑な指示を裏切らない画像生成を実現します。特に、具体的なシーン描写や、デザイン用途で必要な文字情報を画像に含めたい場合に能力を発揮します。
こんな人におすすめ:
日本語で複雑な指示を出したい方やテキスト(文字)を画像内に破綻なく入れたい方。
一言でいうとどんなツール?:
商用利用の安心感と既存ツールとの連携に特化した「プロの現場の相棒」。
主な特徴:
ここがポイント:
商用利用の安心感が重視されており、特にデザイナーやビジネスユーザーにとって大きな強みとなります。生成した画像をPhotoshopなどの編集ツールでシームレスに加工できるため、既存の作業環境を変えずにAI機能を活用したい場合に最適で、無料クレジット制で試すことが可能です。
こんな人におすすめ:
仕事で使う画像を生成・編集したいデザイナーやビジネスユーザーの方やAdobe Creative Cloud製品を既に利用している方。
一言でいうとどんなツール?:
誰でも直感的に、デザイン制作の延長で使える「デザインの友」。
主な特徴:
ここがポイント:
デザインツール内での手軽さが強みであり、AI生成をデザインの一工程としてシームレスに行えるのが最大の強みです。専門知識がなくても、数クリックでデザインに溶け込む画像を生成・挿入できるため、日常的なビジュアルコンテンツ作成の効率を向上させます。無料プランでも一定回数利用できます。
こんな人におすすめ:
デザインスキルに自信がないが、SNSや資料用の画像が欲しい方やCanvaをメインのデザインツールとして利用している方。
一言でいうとどんなツール?:
DALL-E 3を活用した、Microsoftアカウントで簡単にアクセスできる無料の画像生成AIツール。
主な特徴:
ここがポイント:
DALL-E 3エンジンによる高精度な画像生成が無料で手軽に試せる点が最大の魅力です。ブースト機能により、無料で素早く画像を生成できます。簡単にアクセスでき、インストール不要で、初心者でも扱いやすいインターフェースであることも魅力の一つです。
こんな人におすすめ:
最新の画像生成AIを無料で試したい方や、特別なソフトをインストールせずに画像生成を体験したい方。
※2025年12月05日現在
この記事では、多くのコンテンツ担当者が最も時間を費やしているであろう「ブログのアイキャッチ画像作成」について、Stable Diffusion Onlineを使いながら検証します。
なお、Stable Diffusionを無料で使えるサービスはいくつか提供されていますが、ここでは「すぐに」「手軽に」という理由から、ブラウザで使えるStable Diffusion Onlineを選んでいます。
【テストで使うプロンプト】
近未来的なオフィスで、チームが協力して画面上のデータを分析している様子。明るくポジティブな雰囲気で、ビジネスの成長を表現。イラスト調で。
ステップ1:Stable Diffusion Onlineにログイン
まず、Stable Diffusion Onlineにログインします。
ステップ2:プロンプトを入力
ログイン後、「テキストから画像」のページに遷移します。
画面左上にある「プロンプト」にテキストを入力し、その他の項目は以下のように設定しました。
ステップ3:画像を生成
設定後、「生成」をクリックします。
ステップ4:画像を確認
約1分で2点の画像が生成されました。
また、画像はプロンプトの意図を汲んだ「チーム」「データ分析」「ポジティブな雰囲気」といった要素を表現しています。
ただし、最適なプロンプトを考える作業は、担当者のスキルに依存しやすく、新たな「属人化」を生む可能性も否めません。より組織的に効率化を進めるなら、この一連の作業を「自動化」する仕組みを検討するのも一つの手かもしれません。
Stable Diffusion Onlineは、オンラインで手軽に利用でき、約1分でイメージに近い画像が生成されました。無料で商用利用も可能なため、ビジネス用途にも活用できます。
一方、オンライン版は機能がシンプルにまとめられているため、手軽さを重視するか、カスタマイズ性を求めるかによって評価が分かれるツールといえそうです。
Webサイトにアクセスし、簡単な設定とプロンプト入力だけで、約1分で画像が2点生成されました。専門知識や環境構築が不要なため、画像生成が初めての方でも直感的に操作できます。アイデアを素早く形にしたい場面や、まずはお試しで画像生成AIに触れてみたい方に向いています。
無料で利用できる点に加え、商用利用が可能な点は大きな利点です。ローカル環境の構築も不要で、コストをかけずにWebサイトの挿絵や資料用の画像を準備できます。予算を抑えつつクリエイティブな素材を必要とするスタートアップや個人事業主にとって有用な選択肢です。
オンライン版は手軽な半面、特定の画風を細かく再現したり、独自の機能を追加したりすることは困難です。より専門的で柔軟な画像生成を求める場合は、ローカル環境へのインストールを検討する必要があるでしょう。
無料で利用できますが、生成可能な画像の枚数には上限が設定されています。多くの画像を一度に生成したり、日常的に大量の画像作成が必要になったりする場合には、制限がネックになる可能性があります。本格的に業務で活用するなど、使用頻度が高いケースでは有料プランへの移行も視野に入れる必要があります。
今回の検証では、簡単な操作で素早く画像を生成できる手軽さを確認できました。無料で商用利用も可能なため、Webコンテンツの挿絵や資料作成など、ビジネスシーンでの活用が期待できます。
しかしながら、高度なカスタマイズや専門的な機能を求める場合は注意が必要ですので、画像生成AIを初めて試す方や、手軽にクリエイティブ素材を準備したい方に適したツールだといえるでしょう。
まずは一度、その手軽さを体験することからはじめてみてください。
また、Yoomを利用することで、AIを活用した画像生成を自動化できます。
例えば、フォームから回答が送信されたらOpenAIで画像生成を行い、結果をGoogle スプレッドシートに追加することが可能です。
YoomのAIを組み合わせることで、ロゴのデザイン案を作成することもできます。Yoomは、AIを利用したさまざまな業務を自動化したい方におすすめです!
出典:
https://stability.ai/news/license-update?utm_source=chatgpt.com