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ビジネスのグローバル化が進む中、海外顧客のために資料を翻訳したり、海外のサイトをリサーチしたりする機会が増え、翻訳業務の負担は増え続けています。
「翻訳作業に時間を取られている」「直訳調で文脈が伝わらない」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
そうした翻訳業務の課題を解決する候補の1つにMicrosoft Copilotの利用があります。
本記事では、Microsoft Copilotを活用した翻訳方法の紹介をはじめ、実際の業務でどの程度使えるのかを徹底解説します。
現時点でMicrosoft Copilotが対応できる翻訳業務と対応できない翻訳業務が明確になるので、ぜひ参考にしてみてください!
まずは、Microsoft Copilotが活躍する翻訳業務を一覧でご紹介します。
こうした業務に利用できるMicrosoft Copilotは、文脈を理解した自然な翻訳を得意にしているため、前後の文脈やビジネスのトーン&マナーを考慮した意訳が可能です。
一方で、専門用語の厳密な定義が必要な場面では、プロンプトの工夫が必要です。
また、非対応の言語への翻訳においては、専門特化型の翻訳ツール(DeepLなど)との使い分けが必要になる場合もあります。
しかし、日常的なビジネスコミュニケーションや情報収集においては、非常に強力なパートナーとなります。
ハイパーオートメーションツール「Yoom」では、翻訳にかかわる様々な業務を自動化できます。翻訳したテキストをそのまま別のSaaSツールと連携させたい時など、シームレスにツール間での連携が可能です!
下記のテンプレートをコピーして設定するだけで、お好きな業務の自動化が実現。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね👀
今回は「PowerPoint資料の翻訳」と「海外サイトの翻訳・要約」の2つをテストしました。
検証条件
検証に使用した環境は以下の通りです。
【検証1】
【検証2】
検証内容とポイント一覧
以下の2つのケースで検証を行います。
検証ポイント:
検証方法
それぞれの検証手順を解説します。
【検証プロンプト】
このプレゼンテーションのすべてのスライドを英語に翻訳してください
【条件】
・翻訳した内容をもとに英語バージョンのファイルを作成してください
・英語バージョンのファイルを作成する際は元のデザインを維持し、内容のみ英語にしてください
Copilotで作成されたファイルを開くと以下のようになりました。
処理時間は31秒と驚異的な速さでしたが、すべてのスライドでデザインが崩れ、未翻訳のテキストも残っていました。
これらを修正する手間を考えると、手作業でテキストを差し替える方が確実に早く終わります。
Copilotは、Microsoft製品との相性が良いことが最大のメリットですが、デザインを維持した翻訳版の資料作成ができないのであれば、優位性は限られます。
あくまでも、外国語のスライドをタブを切り替えずに翻訳したいシーンのみ有効と言えます。
翻訳作業と同時に翻訳版のPowerPointも作成できるのは、もう少し先になりそうです。
例えば、作成されたファイル内に未翻訳があったことをチャットで指摘して新たにファイルも作成してもらいましたが、依然として未翻訳のテキストが残っており、デザインも崩れたままでした。
【再依頼して作成されたスライド】
また、翻訳とPowerPointの作成作業を分けて依頼することも試してみました。
翻訳自体は正確でしたが、作成されたファイルはデザインが大きく崩れており、テキストが複雑に重なっている状態でした。
【翻訳とファイル作成を分けたバージョン】
こうした結果から、プロンプトを工夫しても翻訳バージョンのファイルは作成できません。
現時点では、Copilotにとって「デザイン処理」を行う高度な編集作業は荷が重いと言わざるを得ません。
元の日本語のニュアンスを反映した自然な英語になっており、WordやExcel、Outlookといったデザインが複雑に関与しないテキストベースの翻訳であれば、十分に即戦力となります。
PowerPointで使用する場合は、テキストボックス内の文章のみを翻訳させる使い方がおすすめです。
ただし、翻訳機としての用途であれば、わざわざCopilotを利用するメリットは限定的と言えます。
具体的には、Microsoft製品に関連する翻訳業務での利用をおすすめします。
Googleスライドのように他社製のアプリなどでは、わざわざCopilotで翻訳するメリットは感じられませんでした。
✅検証結果2:Web記事の要約翻訳
次に、Microsoft Edge上で海外のサイトを開き、別タブへのコピペをせずにその場で内容を要約・翻訳した結果です。
「Copilotで要約」をクリックすると、同じウィンドウ内にチャット画面が開き、そこに翻訳・要約された内容が表示されます。
広告を自動で除去できるうえ、単に見出しを翻訳するだけでなく、記事全体を読み込み、重要な箇所をカテゴリー分けして要約してくれます。
例えば、翻訳した記事はもともと日常生活で活用されているAIを20個の見出しで紹介しているだけでした。
要約された文章では、元の記事の各見出しの要約に加え、「AIがもたらす価値」や「課題」といったカテゴリーを自動で生成してまとめてくれました。
元記事にはない構成ですが、人間が読んで理解しやすい形に再構築されています。
こうした人間のように気が利いた要約ができる点がすごく便利で、単なる翻訳機以上の働きをしてくれる優秀なパートナーのような存在だと感じました。
ページ全体を翻訳することもできますが、重要なポイントだけを効率的に把握したいときに便利です。
例えば、元の記事の見出しが「Autonomous Vehicles」のところ、要約した内容は「自動運転・車載AI(Tesla、Waymo など)」となっており、https://www.deepl.com/ja/translator単なる見出しの翻訳だけでなく、ポイントを押さえた内容が表示されました。</span>
1クリックで翻訳と要約が同時に行えるこの機能は、ビジネスで強力な武器になります。
もし、翻訳と要約を調整したいときは、プロンプトで指定することも可能です。
その場合は、同じ画面上でMicrosoft Copilotを開くことで、自由に翻訳と要約の条件を指定できます。
例えば、要約された内容で気になる箇所があれば、元の記事内の情報だけでなく、Microsoft Copilotが持つ外部知識も組み合わせて回答してくれました。
元の記事をきっかけとして、情報の深掘りができる点は、リサーチの質を劇的に高めることができるはずです。
特に、何も知識がない海外の情報をゼロから調べるときは、この機能を利用することで、必要な情報を効率的に収集できて便利です。
また、英語に限らずMicrosoft Copilot対応言語であればどの国のサイトでも同様に扱えるため、ビジネスにおける情報収集の幅が確実に広がります。
Microsoft Copilotを使えば翻訳や要約自体は速くなります。また、Microsoft製品と組み合わせることで、業務の効率化が期待できます。
しかし、その後の共有やMicrosoft製品以外のアプリへの転記といった作業に手間取っていませんか?そうしたシーンでおすすめしたいのが、アプリ同士をノーコードで連携できる「Yoom」です。プログラミングの知識がなくても簡単に自動化フローを構築できるので、ぜひ試してみてください!
Microsoft Copilotは、Microsoft製品に関連する翻訳作業には相性が良いですが、「既存ファイルのデザインを維持したまま翻訳・再生成する」作業は苦手です。
一方で、「Web上の情報を翻訳・要約する」作業においては極めて強力です。
デザインが関わるPowerPointなどの資料作成では「テキストの翻訳」に限定して利用し、リサーチ業務ではEdgeのMicrosoft Copilotをフル活用するのが、現時点で最も効率的な使い方になります。
【出典】
Microsoft Copilot/Microsoft 365 Copilotでサポートされている言語/DeepL