Grokのテキスト生成は業務で使える?X投稿文の自動生成で実力を徹底検証!
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Grokのテキスト生成は業務で使える?X投稿文の自動生成で実力を徹底検証!
自動化のアイデア

2025-11-20

Grokのテキスト生成は業務で使える?X投稿文の自動生成で実力を徹底検証!

福森 しおり

最近、「X(Twitter)での情報収集が追いきれない」「Grok(グロック)って名前は聞くけど、実際どうなの?」という声をよく聞きます。
ChatGPTやGeminiを使い慣れた人でも、「Grokの性能は実際のところどうなんだろう?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
リアルタイムの情報に強いと言われていても、「ChatGPTとどこが違うの?」「SNS運用に本当に役立つの?」といった疑問が残りますよね。
そんな悩みを抱えるマーケティング担当者やコンテンツ制作者のために、本記事ではGrokの実力を徹底検証!
「最新トレンドを基にしたブログ記事のネタ出し」や「競合の評判分析」といった具体的なビジネスシーンを通して、Grokが日々の業務で本当に使えるのか、その実力に迫ります。
Grokの強みと弱みを知ることで、日々の情報収集やSNS運用がもう少し楽になるヒントが見つかるかもしれません。
忙しい毎日の情報収集が少し楽になるきっかけとして、ぜひ参考にしてみてくださいね!

✍️Grokについて

本記事の想定読者

  • Xのトレンドを参考にしながら、記事テーマを探すことが多い方
  • 自社サービスや競合の評判を手早く知りたいマーケティング担当者
  • ブログやオウンドメディアで企画案を考える担当者

Grokとは

Grokは、一言で言えば「世界中のリアルタイム情報を武器に、ビジネスの意思決定を加速させるAIパートナー」です。
過去の学習データに基づく一般的な生成AIとは異なり、GrokはX(Twitter)上で今この瞬間に飛び交っているポストを直接参照・分析できる点が最大の特徴です。
これにより、単なる情報の要約だけでなく、「今話題のトピックに対する世間の反応」まで即座に把握できます。
スピードと鮮度が命であるITやビジネスの現場において、アドバンテージとなるでしょう。

出典:公式サイト

主な機能

  • テキスト生成:最新モデル「Grok 4」では、文章のまとまりや論理性が以前より安定し、長めのテキストでも破綻しにくくなりました。SNS向けの短文から、背景説明が必要な文章まで幅広く扱えます。
  • トレンド反映:Grokは、Xとの連携を軸に“変わり続ける話題”に合わせて応答する仕様を採用しており、時間差のあるニュースや急なトレンド変化にも追従しやすい設計になっています。ゆっくりまとまった文章を返すAIというより、「変化に強いSNS向けアシスタント」という立ち位置が近いです。
    ※なお、非公開情報へのアクセスは無いと案内されています。
  • 画像・動画作成:Grokでは、投稿に添える画像・ショート動画まで生成できる「Imagine」機能が提供されています。テキスト生成→画像生成→投稿草案、という流れを1つのモデルで完結できるため、X投稿をワンストップで準備できるのが大きな魅力です。
  • 3Dアバターとの対話:2025年版のGrokアプリでは「Companionモード」が用意されており、3Dアバター(AniやRudy など)とリアルタイムで会話できます。表情・口の動き・声が同期した形で応答してくれるため、文章生成AIでは出しにくい“対面している感じ”を作れるのが特徴です。

Grokは、単に文章を作るAIではなく、“SNSの空気を読んで動くAI”として進化してきました。
2025年11月時点では、トレンド反映・3Dアバター対話・画像/動画生成など、Xを中心に活動する人が使いやすい独自機能が揃ってきています。


🤔Grokを実際に使ってみた!

ここからは実際のビジネスシーンをもとに検証していきます!

検証内容とポイント

検証内容:Grokの最大の特徴である「X(Twitter)とのリアルタイム連携」が、実際のビジネスシーンでどれほど役立つのかを検証します。 今回は特に「コンテンツマーケティング(ネタ出し)」と「競合リサーチ(評判分析)」という、多くのビジネスパーソンが日々直面しやすい2つのシナリオを想定しました。
Grokの「トレンド反映能力」「テキスト生成能力」がどれほどのものか、以下の観点からチェックしていきます。

検証項目:

  • リアルタイム性(鮮度): Xの「今」のトレンドを、どれだけ正確かつ迅速に捉えられるか。
  • 要約・分析能力: X上の膨大な情報(ポストやリプライ)から、有益なインサイト(ネタや評判)を的確に抽出・要約できるか。
  • ビジネス適応力(実用性): 生成されたテキスト(ネタ出し、要約)が、そのまま業務で使えるクオリティか。単なる情報の羅列ではなく、担当者が求める「次のアクション」に繋がるヒントをくれるか。
  • 生成の効率性: 担当者が手動でXを検索・分析するのと比べ、どれだけ時間短縮(効率化)に貢献できるか。

これらのポイントから、日々の業務効率化にGrokがどれだけ貢献してくれるかを検証します。

検証条件

  • 検証シナリオ:
  1. 「Xの最新トレンドを基にしたブログ記事のネタ出し」(コンテンツマーケティング担当者)
  2. 「競合SaaSに関するX上のポジ/ネガ意見の要約」(プロダクトマーケティング担当者)
  • 検証設定:各シナリオに沿った具体的なプロンプト(指示文)を使用し、Grokの回答の質とスピードを評価します。
  • 使用モデル:Grok (無料版 Grok 4) ※2025年11月時点

検証手順

では、さっそく検証していきましょう!
アカウントを既に持っている方は、Grokにログインします。

「チャット」から今までと同じプロンプトとインタビュー記事を入力します。
モデルはGrok 4にしています。


検証①:「ブログ記事のネタ出し」をさせてみる

コンテンツマーケティングの現場でよく挙がるタスクといえば、「ブログ記事のネタ出し」があります。
そこで今回は、この作業をGrokに任せてみることにしました!
日々「次は何を書こうか…」とネタ探しに悩む担当者にとって、GrokがXの最新トレンドを拾い上げ、読者の関心が高い記事ネタを提案してくれれば、これほど心強いことはありません。
Xならではの「生の声」を捉えた、鋭い企画案が出てくると嬉しいですよね!

実際に使ったプロンプトはこちら

今回は、以下のようなプロンプトを入力してみました。

「あなたはIT系Webメディアのコンテンツマーケティング担当者です。
X(Twitter)上で、「AIの業務活用」について、「直近7日間で」特に盛り上がっている具体的な活用事例やテクニックを3つ教えてください。
その上で、それらのトレンドに基づいたビジネスパーソン向けブログ記事の「タイトル案」と「記事構成案(見出しレベル)」を提案してください。」

こんな風に、「誰が」「どこで」「何をするか」を指示していくイメージです。 

プロンプトを送信してから、ものの40秒ほどで回答が出力されました。
出来上がった回答を見てみると、驚くほどプロンプトの意図を正確に汲み取ってくれています。
単に「AI活用」と検索するのではなく、「X上で」「直近7日間で」「いいね500超え」といった条件をしっかり反映し、具体的な3つのトレンドを抽出してきました。
特に「11月17日に発表されたライトアップ×Growth Oneの提携」という、検証当日の超最新ネタを即座に盛り込んできた点には、Grokのリアルタイム性の高さを実感させられます。
さらに、トレンドを羅列するだけでなく、「読者の行動変容」まで見据えた5パターンのタイトル案、そして具体的な構成案(「明日から即実践できるアクション3つ」など)まで提示してくれました。
情報の「鮮度」と「解像度」、そして記事作成の「実用性」まで、短時間でここまで“使える”アウトプットを出せるのは、コンテンツ担当者にとって、本当に強力な武器になりそうだと感じました!

検証②:Grok自身に関するX上の「評判(強み・弱み)」を分析させてみる

検証①では、Grokのリアルタイムな「ネタ出し能力」の高さが光りました。 では、その分析能力は、Grok自身に向けられた時も正しく機能するのでしょうか?
ここで試したいのが、Grokの「情報収集・要約能力」と、何よりその「客観性」です。 AIが自分自身に関するX上の“ネガティブな声”や“不満”を、えこひいきしたり隠したりせず、客観的に抽出できるのか。
GrokのAIとしての真価が問われる、ちょっと意地悪な検証をしてみることにしました。

実際に使ったプロンプトはこちら

今回は、以下のようなプロンプトを入力してみました。

「私はAI開発企業のPMM(プロダクトマーケティング担当者)です。
あなたのサービスである「Grok (xAI)」について、X(Twitter)上でユーザーが言及している「ポジティブな評判(評価点)」と「ネガティブな不満(改善要望)」を、それぞれ3つの主要なトピックに要約してください。
あなた自身のサービスに関する内容ですが、一切の主観やバイアスを排除し、X上の事実に基づき客観的に報告してください。」

「PMM」という役割を明確にし、「ポジティブ」「ネガティブ」という分類を求め、そして「バイアスを排除しろ」と強く念押ししていくイメージです。

プロンプトを送信してから、50秒ほどで分析結果が出力されました。
検証①(40秒)より少し時間はかかりましたが、X上の膨大な投稿を分析するタスクでこのスピード感は、やはり魅力的ですね!
そして、出来上がった回答を見てみると、最大の懸念だった「客観性」はしっかり担保されていました。
「政治的バイアス」といった、Grok自身にとって“耳の痛い”内容を、X上の投稿を根拠に、隠すことなく客観的に抽出してきた点は素直に評価できます。
「バイアスを排除して」というプロンプトを、Grokが忠実に実行しようとした姿勢は伝わってきました。
ただ、正直なところ「読みにくさ」もかなり感じました。
日本語でプロンプトを入力したにもかかわらず、回答には「truth-seeking」「sarcastic」「witty」といった、専門的な(あるいはニュアンスの強い)英単語が注釈なくそのまま混じっています
このあたりは、Grokがまだ日本語に最適化されきっていない“生っぽさ”が残っている感じです。
このままブログ記事やレポートに貼り付けて使うのは難しく、書き手が一度「翻訳」や「意訳」をするというひと手間が必ず発生しそうだなと思いました。


🖊使ってみて感じたこと

Grok(無料版 Grok 4)は、私たちの「今、Xで何が起こっているか知りたい」というリサーチ業務を、瞬時に「分析レポート」へと変換してくれると実感しました。
特に、Google検索ではまだ捉えきれない、X上の「生の声」や「最新トレンド」を、具体的なインサイト付きで提示できる点が大きな魅力です。
しかし、検証②で露呈したような「日本語の不自然さ(英語混じり)」や、Grok自身が認めた「信頼性(Hallucination)」というハードルは確かに存在します。
ですが、何時間もかけてXを張りついてチェックしたり、競合の評判をMicrosoft Excelにまとめたりする手間を考えれば、分析の「初動」を“秒”で生み出せるGrokは、日々の業務効率(特にリサーチやマーケティング業務)を大きく変える可能性を秘めていると感じました。
それではここから、各検証項目の所感についても書いていきます。

リアルタイム性

今回の検証で最もGrokの強さを感じたのが、この「リアルタイム性」です。
検証①(ネタ出し)で「直近7日間」という条件を指定したところ、Grokは本当に“今まさに話題になったばかり”の情報を拾い上げ、検証当日のニュースまで反映した回答を返してきました。
他のAIツールにもWeb検索機能はありますが、一般的なモデルは検索結果を要約するだけのケースが多く、最新動向の反映にはわずかな遅れが出ることがあります。
その点、GrokはSNSの温度感をそのままつかんでくれるので、「今どんな話題が伸びているのか」を知りたい時には頼りになります。

「今、この瞬間」のトレンドを掴む能力に関しては、他の追随を許さないレベルだと感じました。

要約・分析能力

検証①②を通して感じたのは、Grokは「単なる検索屋ではなく、分析と思考ができるタイプ」ということでした。 X上の雑多な情報を、単に羅列するわけではありません。

検証①では「ブログ構成案」という企画レベルにまで昇華させてくれましたし、検証②(自己分析)では、Grok自身へのネガティブな意見も客観的に「不満」として分類・抽出できていました。
X上の膨大な声を「強み」「弱み」といったビジネスで使える形に整理する能力は、非常に高いと感じます。

ただ、検証②で「truth-seeking」や「witty」といった英単語がそのまま混じってきた点は気になりました。
分析能力は高くても、日本語の「読みやすさ」という点では、まだ手動での修正が必要そうです。

ビジネス適応力(実用性)

「生成されたテキストが、そのまま業務で使えるか?」という点では、「そのまま使える部分」と「要修正な部分」が混在している、というのが率直な感想です。

検証①の「ブログネタ出し」は、タイトル案から構成案まで具体的で、そのまま企画会議に持っていけるレベルでした。
担当者が求める「次のアクション」に直結するヒントをくれる実用性は、本当に素晴らしいと思います。

一方で、Grok自身が弱みとして挙げた「ハルシネーションの多さ」は、ビジネス利用において最大のネックです。
Grokの回答を鵜呑みにすることはできず、ファクトチェックというひと手間が必要になります。 また、英語混じりの文章を「翻訳・意訳」する手間もかかります。

「実用性」は高いものの、利用する側にも「疑う目」と「修正するスキル」が求められるツールだと感じました。

生成の効率性

どちらの検証でも、生成は約40秒〜50秒で完了しました。
手動でXを検索し、トレンドを把握し、競合の評判を一つひとつチェックしてまとめる……という作業を想像すると、このスピードは革命的です。

特にマーケティング担当者やコンテンツ制作者にとって、「情報収集」のフェーズにかかる時間を劇的に短縮できるのは間違いありません。
もちろん、前述のファクトチェックや翻訳の手間を考慮する必要はありますが、リサーチのたたき台を1分足らずで作れる効率性は、日々の業務効率化において非常に強力な武器になると感じました。

✅まとめ

Grok(無料版 Grok 4)は、X(Twitter)の分析に特化し、非常に高速な反面、いくつか注意点も必要なツールだとわかりました。
検証では、指示を出してから1分足らずで分析結果が返ってきました。X上の最新トレンドや評判を、驚くほど素早くまとめてくれます。
特に検証①では、その日の朝の最新ニュースを即座に記事ネタとして提案するなど、「今」を掴む速さは非常に優れていると感じます。

また、単に情報を集めるだけでなく、分析が深い点も印象に残りました。 検証①では、流行をリストアップするだけでなく、「こんなブログ記事はどうでしょう?」と具体的な構成案まで踏み込んで提案してくれました。検証②でも、Grok自身への厳しい意見を客観的に見つけてくるなど、仕事に役立つ「気づき」を与えてくれる力があります。
一方で、業務で使うには注意も必要です。
Grok自身も弱みとして認めていたように、ときおり「事実と違うこと」が回答に混じる可能性があります。
そのため、Grokの回答をそのまま信じるのではなく、必ず事実確認をする一手間は欠かせません。
加えて、日本語で指示しても英語が混じるなど、日本語対応の不自然さがまだ残っている点も気になりました。そのままコピーして使うには、少し手直しが必要になりそうです。
とはいえ、X上の膨大な情報を1分足らずで「企画の初期案」や「分析レポートの土台」に変えてくれるGrokは、情報収集の初動を劇的に効率化したい人(記事作成や企画立案を担当する方)にとって、大きな助けとなるのは間違いないでしょう。

また、Grokのように「分析」や「ネタ出し」を支えるAIがある一方で、Yoomは「業務の実行」を支える自動化ツールです。
API連携やAI処理を自由に組み合わせて、自分だけのワークフローを構築できるのも魅力です。
Yoomによる自動化が気になった方は、まず無料プランから気軽に試してみてくださいね!

[Yoomとは] 

Yoomを使えば、今回ご紹介したような連携を
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この記事を書いた人
福森 しおり
Excel表計算処理技能認定、Word文書処理技能認定、Adobe Certified Professional(Illustrator 2020、Photoshop 2020)認定資格を保有。現在は、SaaS自動化ツール「Yoom」を活用した業務効率化をテーマとする記事執筆を担当。SaaSやITツールが増え続ける中で企業が直面する「どのツールを連携させれば業務が効率化するのか」という課題の解決に向け、日々情報を発信している。
タグ
xAI(Grok)
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