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【Claudeでデータ分析してみた!】数値予測からアンケート集計まで検証結果を公開
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自動化のアイデア

2025-12-17

【Claudeでデータ分析してみた!】数値予測からアンケート集計まで検証結果を公開

Suguru Nakazawa
Suguru Nakazawa

データ分析業務の効率化は、多くのマーケターや企画職にとって課題の1つではないでしょうか。
特に「データ分析の専門家がチームにいない」という状況下では、レポート作成や数値の集計作業に多くの時間が割かれ、本来注力すべき施策の立案や改善活動がおろそかになりがちです。

本記事では、Anthropic社が提供する生成AIであるClaudeと、その機能である「Research」や「コード実行」に焦点を当て、分析業務に利用できるかを検証します。

手動での作業時間を削減し、より精度の高い分析を実現するためのヒントが詰まっているので、ぜひ参考にしてみてください!

✍️そもそもClaudeとは?分析業務におけるチェックポイント

本記事の想定読者

  • データ分析の専門家が不在で、毎月のレポート作成や集計作業に時間を取られているマーケティング担当者の方
  • プログラミング知識はないが、Claudeを活用して分析業務の効率化を図りたい方
  • 手作業によるコピペミスや属人化を解消し、正確なデータに基づいた意思決定を行いたい方

Claudeとは

Claudeは、Anthropic社が開発した次世代の対話型生成AIです。


高度な自然言語処理能力を持ち、特に自然で流暢な日本語文章の生成や、長文脈(コンテキスト)の理解に優れています。

ビジネスシーンにおいては、単なるチャットボットとしてだけでなく、以下のような高度な機能を持つ「分析パートナー」として注目されています。


Research機能

ユーザーの複雑な質問に対し、最大45分かけてWeb上の情報や内部データ(Google Workspaceなど)を自律的に検索・分析し、包括的なレポートを作成する機能です。
「エージェント(自分で考えて行動するAI)」として動作し、情報の信頼性を担保するためにソースを明確に引用します。

コード実行とファイル作成機能(旧Claude Analysis)

JavaScriptコードを記述・実行し、正確な計算やデータ処理を行います。
さらに、Excel、Word、PowerPoint、PDFなどのファイル形式の情報をもとに分析を行い、ファイルを直接生成できるだけでなく、ファイル内のデータを編集することも可能です。
大量のテキスト処理

最大20万トークン(一部100万トークン)に対応し、膨大なデータを一括で読み込み、分析することができます。


🤔実際にClaudeをデータ分析に使ってみた

ここからは、実際にClaudeを使ってデータ分析業務を行い、その実力を検証します。
マーケティングの現場で頻繁に発生する「売上予測」と「アンケート分析」という2つの具体的なタスクを用意しました。

検証内容とポイント一覧

検証は以下の2つのパターンで行います。
検証1. 季節変動を考慮した来期の売上予測
過去3年分の売上データを読み込ませ、来年の予測を立てます。
【検証ポイント】

  • データを正確に読み取れているか
  • 予測と根拠となる理由に、具体的な変動要因が挙げられているか
  • 出力されたデータは崩れていないか

2. 顧客アンケートの定性データ分析(Geminiとの比較)
満足度調査の自由記述を分析し、改善レポートを作成します。
【検証ポイント】

  • 分析時間
  • 指示の忠実度

計算の精度

検証条件

【検証1】

Claude:Proプラン/Sonnet 4.5

【検証2】

Claude:Proプラン/Opus 4.5

Gemini:Google AI Proプラン/思考モード(3 Pro搭載)


検証方法

【Claude】

※検証1と2共通

1.アカウントにログイン

2.モデルを選択

入力欄の右下からモデルを選択できます。

3.テキストデータを添付

「+」マークをクリックし、「ファイルをアップロード」からテキストファイルを添付します。
各検証で、xlsxデータを添付しました。

4.機能を選択

「ツール」マークを開くと、さまざまな機能を選択できます。
検証1では、「じっくり考える」と「ウェブ検索」をONにし、検証2では、それらに加えて「リサーチ」もONにしました。
Google Driveのデータを議事録に使いたい場合は、連携処理を行ってください。

5.プロンプトを入力して作成開始

設定が完了したらプロンプトを入力して送信します。
今回は、以下のプロンプトを入力しました。

【検証1用プロンプト】

あなたはプロのデータサイエンティストです。

添付の売上データを分析し、2025年1月〜12月の月別売上予測を作成してください。

以下の手順と制約に従って処理を行い、最終的に結果を【Excelファイル(.xlsx)】で出力してください。

「分析と予測のルール」

データを分析する際は、数値だけでなく「備考(変動要因)」列のテキスト情報を最重要視してください。

以下の3点を必ず考慮して2025年の数値を予測すること。

1.一過性の特需の除外:「SNSでのバズ」や「WBC優勝」などの再現性のないイベントは、来年の予測には含めず、平年並みの数値に補正してください。

2.機会損失の補正:「在庫切れ」によって売上が下がった月は、本来売れるはずだった数値(実力値)に補正して予測してください。

3.構造変化の反映:「契約終了」や「価格改定」など、ベースラインが変わる要因は、2025年の予測にも継続して反映させてください。

「出力ファイルの要件」

作成するExcelファイルには、以下のカラムを含めてください。

| カラム名 | 内容 |

| :--- | :--- |

| 年月 | 2025/1/31 〜 2025/12/31 |

| 商品ジャンル | アルコール類、コーヒー/お茶、炭酸飲料 |

| 予測売上金額 | あなたが計算した予測値 |

| 予測の根拠・考慮した過去の要因 | ※ここが最も重要です。なぜその数値にしたのか、過去のどのデータの「備考」を参考にしたか、あるいは除外したかを具体的に記述してください。(例:「2024年のSNS特需を除外し、2023年水準に戻した」「2024年4月からの契約終了による減少を継続反映した」など) |

「実行手順」

1. まず、データを読み込み、ジャンルごとの季節性や特異点(備考欄)を分析してください。

2. 分析に基づき予測計算を行ってください。

3. 計算結果を上記のフォーマットでまとめてください。

4.まとめた結果は、新しいシート(シート名を「予測」とする)に追加してください。

5.分析結果をまとめたシートとは別にシートを作成(シート名は「データコピー」)し、読み込んだ元データを同じ形式で再現してください。

6.Excelファイルとしてダウンロードリンクを表示してください。

【検証2用プロンプト】

・役割

あなたは優秀なウェビナー運営のアナリストです。

添付したアンケートデータを分析し、次回開催に向けた改善レポートを作成してください。

・分析・出力指示

提供されたデータを基に、以下の3つの視点で分析結果をまとめてください。

※数値の厳密な検証は不要ですが、傾向を掴めるように出力してください。


1. 満足度のランキング化と傾向分析(属性別)

「部署」や「利用期間」によって、満足度や感想にどのような違いがあるか、特筆すべき傾向があれば要約してください。

(例:利用期間が短い層ほど満足度が高い、〇〇部署からは技術的な要望が多い、など)

 2. 定性評価のランキング化(重要)

「ウェビナーの良かった点」と「不満点・要望」の自由記述を分析し、意見が多かったトピック順にランキング形式(1位〜3位)でまとめてください。

- 良かった点ベスト3: どのような要素が評価されたか

- 不満・要望ワースト3: どのような改善が求められているか

 3. 次回へのアクションプラン

上記の分析を踏まえ、次回のウェビナーで実施すべき具体的な改善案を3つ提案してください。

・出力フォーマット

①:部署別の平均満足度ランキング

②:属性別の傾向

 [属性]:[分析コメント]

③:良かった点(Keep)

[トピック名]: [詳細・代表的な意見]

④:改善要望(Problem)

[トピック名]: [詳細・代表的な意見]

⑤:次回へのアクションプラン

 [アクション内容]

【Gemini】(検証2)

1.アカウントにログイン

2.モデルを選択

入力欄の右下からモデルを選択します。

3.テキストデータを添付

「+」マークをクリックして「ファイルをアップロード」を選択し、アンケートデータを添付します。

4.機能の選択

Claudeの「リサーチ」機能にあたる、「Deep Research」を選択しました。


5.プロンプトを入力して作成開始

Claudeと同じプロンプトを入力して作成を開始します。
※今回はGoogle 検索のみをソースとしていますが、Google DriveやGmail、Google Chatを選択することも可能です。