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問い合わせ対応を行っていると、よくある質問とはちょっと異なる問い合わせがあったりして判断に困ったり、「この言い回しで問題ないだろうか?」と思うことは多々あるかとおもいます。
悩む時間が多くなると素早い回答・返信が難しくなり、顧客満足度の低下を招く恐れがありますが、今回紹介する方法でこのお悩みを解消できるかもしれません。
YoomでDiscordを連携することで、メッセージ投稿に対する回答をAIが自動で生成し、結果をそのまま特定のスレッドに送信するため、問い合わせの対応時間を短縮できる可能性があります。
回答を返信するまでのプロセスが自動的に行われるため、ツール内の手動作業(問い合わせ内容の確認や返信文の作成など)が減ることが予想されます。
一連の作業がシームレスに進むことで、対応遅れや確認漏れを抑制できるはずです。
本記事では、その自動化フローの具体的な設定方法と導入するメリットについて解説します。顧客対応の質向上を目指す方は、ぜひご覧ください。
それでは、さっそく「Discordでメッセージ投稿されたら、AIで文章を生成して返信する」のテンプレートを使ったフローボットを作成していきましょう。
[Yoomとは]
まず、Discordでメッセージ投稿されたことをDiscordのAPIを利用して受け取ります。
その後、AI機能を活用してメッセージ内容をもとにテキストを生成し、スレッドを作成した後にメッセージ送信することで実現できます。
一般的に実現にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても簡単に実現できます。
フロー完成までの作業は以下のように進めていきます。
Yoomを利用していない方は、こちらから無料登録をしてください。
すでにYoomを利用している方はログインしましょう。
(1)まずはDiscordをマイアプリに接続していきます。
Yoomアカウントにログイン後、左欄の「マイアプリ」をクリックして「新規接続」からDiscordを検索してください。

(2)Discord(v2)のアプリアイコンが出てきますので、そちらをクリックします。

(3)「アカウント名」と「アクセストークン」を入力し、[追加]をクリックしましょう。
アクセストークンにはDiscord Developer Portalから取得したBotトークンを設定します。
Discordの設定方法はこちらの記事をご確認ください。
クリック後、Discord(v2)が追加された状態のYoomアカウントのマイアプリ画面へ移動します。
これで、Discord(v2)がYoomアカウントに接続できました。
Yoomアカウントに対象のアプリの新規接続が完了していることを確認後、下記のテンプレートの「このテンプレートを試してみる」のアイコンをクリックします。
テンプレートがコピーされるので、「OK」ボタンをクリックします。

Yoomアカウントの「マイプロジェクト」の画面に移動するので、テンプレート内容を確認してください。

設定フローは4つです。
(1)まず、トリガーとなるDiscordの設定を行います。

Yoomアカウントの画面左側のマイプロジェクトから「【コピー】Discordでメッセージ投稿されたら、AIで文章を生成して返信する」をクリックしてください。

クリックした後、以下画面のようにテンプレート内容が表示されます。

(2)1つ目のステップ「チャンネルでメッセージが送信されたら」をクリックします。
(3)連携するアカウント情報を入力し、[次へ]をクリックします。

(4)次の画面で「トリガーの起動間隔」を設定しましょう。
「トリガーの起動間隔」は5分、10分、15分、30分、60分から任意のものを選択してください。
※トリガーの起動間隔はプランによって異なるため、注意が必要です。

(5)「チャンネルID」は、入力バーをクリックすると、連携したアカウントに基づいた内容が『候補』に表示されるので、運用に沿った情報を選択できます。

(6)情報を入力した後、[テスト]をクリックし、問題がなければ[保存する]をクリックします。
なお、このステップで以下のようなアウトプットを取得できます。
(内容は一例です。)

(1)次に、2つ目のステップ「テキストを生成する」をクリックしてください。

(2)次の画面でテキストを生成するアクションをプルダウンから選択します。
生成アクションは複数あり、アクションによって消費するタスク数が異なるのでご注意ください。
今回は『テキストを生成|500文字以内(3タスク)』を選択します。

(3)生成AIを利用してテキストを作成するため、「プロンプト」に任意の情報を入力します。
以下は例文ですが、前ステップで取得したアウトプットを引用したものです。
(運用状況に合わせて設定してください。)

(4)情報を入力した後、[テスト]をクリックし、問題がなければ[保存する]をクリックします。
(1)続けて、3つ目のステップ「メッセージにスレッドを作成」をクリックします。

(2)連携するアカウント情報を入力し、[次へ]をクリックしてください。

(3)次の画面で、「チャンネルID」などの項目に情報を入力していきます。
入力バーをクリックすると、前ステップから取得したアウトプットを引用できます。

(4)「スレッド名」や「自動でアーカイブされるまでの時間 (分)」などにも、注釈に沿って情報を入力しましょう。
入力値は、60, 1440, 4320, 10080のいずれかで設定してください。
「メッセージの送信間隔(秒)」は、ユーザーがメッセージを送信できる間隔です。
0~21600で指定します。

(5)情報を入力した後、[テスト]をクリックし、問題がなければ[保存する]をクリックします。
(6)最後に、4つ目のステップ「スレッドにメッセージを送信」をクリックしてください。

(7)連携するアカウント情報が入力されていることを確認し、[次へ]をクリックします。
(8)次の画面で、「スレッドID」と「メッセージ内容」の項目に情報を入力していきます。
入力バーをクリックすると、前ステップから取得したアウトプットを引用できます。
今回は生成したテキストを送信したいので、2つ目のステップで取得したアウトプット【生成結果】を引用します。

(9)必要項目に情報を入力した後、[テスト]をクリックし、問題がなければ[保存する]をクリックします。
これで設定は完了です。
以下の画面の赤枠部分「トリガーをON」をクリックすることで、フローボットが自動で起動します。

今回使用したテンプレートはこちら
他にも、今回のフローボットをベースにして、別のAIツールを使ってコンテンツを生成することができます!
これらの例を簡単に紹介するので、業務で生成AIツールを使っている方はこちらも是非参考にしてみてくださいね!
Discordでメッセージ投稿されたら、Geminiで文章を生成して返信するフローです。
今回のDiscordの連携と合わせて、GeminiのアプリをYoomアカウントに連携しましょう。
その後、以下のテンプレートをコピーしてください。
コピーが完了したら、ステップ1のDiscordのアプリトリガーを設定するまでは同じステップになるので、そのあとのコンテンツを生成するGeminiの設定から説明していきます。
(1)Discordのトリガー設定が完了したら、以下赤枠をクリックします。

(2)連携するアカウント情報を入力し、[次へ]をクリックします。

(3)次の画面で「モデル」を『候補』から選択します。
入力バーをクリックすると情報が表示されるので、運用状況に合わせたものを選択してください。

(4)「プロンプト」や「systemInstruction」は、希望する内容を設定できます。
定義したい役割などを入力しましょう。
以下の一例画像のように、前ステップで取得したアウトプットも活用できます。

Geminiを活用することで、様々なモデルから回答を得られるようになるはずです。
こちらは、Discordでメッセージ投稿されたら、ChatGPTで文章を生成して返信するフローです。
今回のDiscordの連携と合わせて、ChatGPTのアプリをYoomアカウントに連携しましょう。
その後、以下のテンプレートをコピーしてください。
コピーが完了したら、ステップ1のDiscordのアプリトリガーを設定するまでは同じステップになるので、そのあとのテキストを生成するChatGPTの設定から説明していきます。
(1)Discordのトリガー設定が完了したら、以下赤枠をクリックします。

(2)連携するアカウント情報を入力し、[次へ]をクリックします。

(3)次の画面で「メッセージ内容」などの項目に、注釈に沿って情報を入力します。
前ステップから取得したアウトプットも活用できます。
「ロール」は、プルダウンから運用に沿った内容を選択しましょう。

(4)「モデル」を『候補』から選択しましょう。
入力バーをクリックすると情報が表示されるので、運用状況に合わせたものを選択できます。

Yoomで連携できるアプリはまだまだたくさんあるので、自分にあった連携を模索するのもおすすめです。
多種多様なアプリの連携を試して、さらなる業務効率化を目指してみてください!
他にもDiscordを使った自動化の例がYoomにあるので、いくつか紹介します。
Discordの投稿メッセージをAIで解析し、不適切発言に警告文を送信することで、コミュニティの健全化が図れます。
自動で問題のある発言を検出・対応することで、トラブルを未然に回避できるようになるはずです。
Yoomフォームに添付された音声データを、AI機能を用いて文字起こしおよび要約(議事録化)し、Discordに通知するフローです。
音声データをYoomフォームに投稿するだけで、AIが自動的に音声を文字起こしし、さらに指定したフォーマットに沿って要約(議事録化)します。
自動化フローにより画像の確認作業が効率化されるため、時間と労力の削減が期待できます。
直接画像ファイルを開くことなく、通知内容から画像の内容を判断できるため、他の業務に集中する時間を確保できるようになるかもしれません。
今回紹介したDiscordの連携を取り入れることで、投稿されたメッセージに対して生成AIが適切な文章を作成し、作成したスレッドにその内容を自動的に送信できるようになります。
投稿メッセージに対しての回答を人の手を介さずにAIが迅速に生成することで、適切な回答を考える時間を省くことができ、対応の遅れが減ることが予想されます。
自動化フローの導入により、問い合わせに自動で回答する体制が標準化されることで、顧客対応を担うメンバーの負担を軽減できるかもしれません。
さらに、手作業が最小限に抑えられるため、従来の問い合わせ業務でかけていた時間が短縮でき、タスク管理やその他の日常業務に充てられる時間を増やせるはずです。
コミュニケーションの質向上や日々の業務の効率化を目指す方にとって、非常に有用なツールとなるでしょう。
ノーコードで簡単に設定できるので、ぜひYoomを活用して、アプリ連携による自動化を体験してください。