2025/01/21
RPAの活用方法

毎日、自社ECサイトの商品ランキングを自動取得しDiscordに通知する方法

k.hieda
RPAとDiscordの連携イメージ

目次

 

<span class="mark-yellow">「毎日商品ランキングを手作業で取得するのは手間がかかる」「ランキング情報を毎朝チーム全体に自動で共有できれば、販売戦略を迅速に立てられるのに。」こんな課題に悩むEC事業者の方に朗報です。</span>
自社のECサイトの商品ランキングを自動で取得し、Discordに通知する仕組みを使えば、ランキング情報の取得と共有がすべて自動化されます。手間を省くだけでなく、ランキングを基にした迅速な意思決定や、チーム内での円滑な情報共有が期待できます。
こうしたRPAの操作とアプリとの連携は、従来プログラミングスキルが必要でしたが、当社のフローボットテンプレートなら、ノーコードで簡単に設定可能です。この記事では、設定方法や具体的なメリットについて詳しく解説します。ぜひ最後までご覧ください。

こんな方におすすめ

このフローボットは、以下のような方にぴったりです。

  • 毎日自社ECサイトの商品ランキングを手作業で取得しており、手間を省きたいと考えている方
  • RPAを活用して情報取得を自動化し、他の業務に集中したい方
  • Discordを日常的に利用しており、ランキング情報をタイムリーにチーム全員と共有したい方
  • 売れ筋商品をいち早く把握し、迅速な在庫補充やプロモーション施策を実行したい方
  • 情報共有のスピードや正確性に課題を感じ、チーム間の認識のズレを減らしたい方

毎日、自社出品カテゴリの商品ランキングを自動取得しDiscordに通知するメリットと具体的な活用シーン3選

EC事業責任者・運営スタッフ・チームリーダーの視点から、この自動化がどのように役立つか考察します。

1.売上拡大につながる販売戦略をスピーディーに実現

<span class="mark-yellow">ランキング情報をタイムリーに把握することで、トレンドをいち早くキャッチし、売上拡大につながる販売戦略を立案できます。</span>たとえば、EC事業責任者が毎朝Discordの通知で「売れ筋ランキング」を確認した結果、ランキング1位の商品が残り在庫わずかであることに気づきます。これを受けて、仕入れ担当に在庫補充を指示するとともに、プロモーションチームに「ランキング1位」と強調したキャンペーン広告をその日のうちに展開するよう依頼します。これにより、販売機会を逃さず、売上を大きく伸ばすことが可能になります。

2.ルーティン作業から解放され、他の重要タスクに集中

<span class="mark-yellow">商品ランキングの取得と共有を自動化することで、日々の手作業を削減できます。</span>
EC運営スタッフが、毎朝自社ECサイトにアクセスしてランキングを確認し、チームメンバーに手動で共有する必要がなくなります。この自動化により、売れ筋ランキングが毎朝Discordに通知されることで、運営スタッフは商品ページの改善やキャンペーン準備に集中できます。これにより、業務の負担を軽減し、他のタスクに集中する時間を確保できます。

3.チーム全体が同じ情報を基にスムーズに連携

<span class="mark-yellow">Discordでランキング情報を毎日決まった時間に自動通知することで、チーム全体が最新の情報をタイムリーに共有できます。<span>
これまで手作業で情報共有を行なっていた場合、売れ筋ランキングを共有するタイミングにばらつきが発生し、情報が正確に伝わらないことがありました。その結果、在庫が不足しているのに補充が遅れたり、売れ筋商品のキャンペーン準備が間に合わなかったりすることもあったでしょう。今回の自動化では、毎朝決まった時間に売れ筋ランキングがDiscordに通知され、チーム全員が同じタイミングで情報を確認できます。これにより、「誰がどのタスクを担当すべきか」が明確になり、認識のズレによるミスや二重対応を防ぐことが可能です。また、全員が共通の情報を把握していることで、スムーズな会議や議論が実現し、チーム全体の連携がさらに強化されるでしょう。

ここからは、「毎日、自社出品カテゴリの商品ランキングを自動取得しDiscordに通知する」の設定方法を、<span class="mark-yellow">Yoomのフローボットテンプレート</span>を使って解説します。今回は指定のサイトから1位〜5位までの商品名と商品ページのURLを取得し、毎日Discordで通知するよう設定します。

[Yoomとは]

毎日、自社出品カテゴリの商品ランキングを自動取得しDiscordに通知する設定手順

Yoomのスケジュールトリガーを活用し、毎日決まった時間(例:午前9時)に自動的にブラウザを操作して、自社出品カテゴリの商品ランキングを取得します。この操作は、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を使い、人が手作業で行うブラウザ操作を自動化する仕組みを活用しています。
取得したランキング情報はDiscord APIを通じて、指定のチャンネルに通知され、チーム全員が必要な情報をタイムリーに確認できるようになります。一般的にこうした仕組みを実現するにはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることで、プログラミング知識がなくても可能です。

連携プロセス

  • Yoomへマイアプリ登録(Discord・ブラウザ操作用アカウント)
  • テンプレートをコピー
  • スケジュールトリガー・ブラウザ操作・アプリ連携
  • トリガーボタンをオンにし、連携スタート

事前に準備するもの

Chromeの拡張機能

  •  この操作はChromeを使用します。アカウントをご準備ください。
  • Chromeの拡張機能で「Yoom ブラウザ操作オペレーション設定ツール」を追加してください。
  • Chromeの拡張機能を追加したら、拡張機能の管理からシークレットモードの実行を許可するようオンに設定してください。

Discord

  • Discordアカウント情報(管理画面からの操作が必要のため)
  • アクセストークン(Botトークンの取得)
  • 通知を送るチャンネルID
    • Discordのチャンネル内で取得できます。チャンネル一覧の歯車アイコンを右クリックして表示されるメニューの一番下にチャンネルIDが表示されます。

ステップ1 マイアプリ連携の設定

連携するブラウザ・アプリ情報をYoomに登録する設定を行います。Yoomのワークスペースにログインします。

ブラウザ操作用アカウント

マイアプリ画面内の「ブラウザ操作用アカウント」のタブを選択し、+新規接続をクリックします。

下の画面が表示されます。

  • サービス名・識別名
    • 任意の値を入力します。
  • アカウント名
    • Chromeのログインアカウント
  • パスワード
    • Chromeのパスワード

上記を入力し、追加ボタンをクリックすると操作用アカウントの追加が完了です。

アプリの新規接続

マイアプリ画面内の「アプリ」のタブを選択し、+新規接続をクリックします。

Yoomでは接続可能なアプリの一覧が表示されます。検索窓に連携するアプリを入力し、マイアプリ登録を進めてください。

Discord

検索結果からアプリ名をクリックすると、連携に必要な値を入力する画面が表示されます。

  • アカウント名
    • 識別しやすい名称を入力してください。
  • アクセストークン
    • Botトークンを入力します。

Yoomヘルプ:Discord Botのマイアプリ連携方法

必須項目を入力し追加ボタンをクリックすると、Discordのマイアプリ登録が完了です。

ステップ2 Yoomのフローボットテンプレートをマイプロジェクトへコピーする

下のバナーをクリックします。

マイプロジェクトにテンプレートがコピーされます。マイプロジェクトは左のメニューバーからアクセスできます。

ステップ3 スケジュールトリガー「毎日9時になったら」

テンプレートの1つ目の工程をクリックします。この項目は事前設定済みのため、水色アイコン(設定完了の証)が点灯していますが、設定内容を解説します。

(1/1)実行時間の指定

今回は、毎日起動する設定のため、「曜日指定」タブから全曜日にチェックを入れ、9:00に起動するよう設定しています。繰り返す曜日や時間の変更はこの画面から設定できます。もっと複雑なタイミングの設定は、Cronの設定タブから可能です。

保存する をクリックし、次に進みます。

ステップ4 ブラウザを操作する「ブラウザを操作する」

テンプレートの2つ目の工程をクリックします。ここでも水色アイコンが点灯していますが、ランキングを読み取る操作が追加で必要です。

(1/1)ブラウザ操作の詳細設定

事前設定では、「サイトにアクセス」という工程のみ追加されている状態です。

この工程をクリックして、どのサイトにアクセスするかを設定します。

対象のURLの編集欄に、サイトのURLを入力します。この続きに、ランキング内容を取得するアクションを設定していきます。

サイトにアクセスの項目の下にある+ボタンをクリックします。白枠で操作選択画面が表示されます。この中から「ブラウザで操作を指定」を選択します。

表示された画面にアクセスするサイトのURLを入力して「操作を開始する」ボタンをクリックします。別ウィンドウで指定したサイトが開きます。

開いたサイトの左下に「要素にアクションを設定」というウィンドウが表示されていると操作モード状態です。このページの中から、売れ筋ランキングのコンテンツを探し、1位から順に情報を取得していく操作を行います。

まず、1位の商品の商品名をクリックします。運用するアクションと記載されたプルダウンが表示されます。この項目から通常は商品ページに遷移するため「クリック」アクションを選択します。

ページがランキング1位の商品ページに切り替わります。さらに商品タイトルをクリックし、プルダウンから「表示されている値を取得」を選択します。

アクションの操作画面が表示されます。ここで、<span class="mark-yellow">重要ポイント</span>です。

  • 「取得した値の項目名」の編集欄にデフォルトでは「表示された値」のみ記載されているのですが、2位〜5位までの項目名と重複しないように、「1位」と追記してください。
  • 項目名をユニーク値にしないと、1つの項目名に対し、複数の値が該当してしまうため、項目名を分ける必要があります。

入力後、右下の追加ボタンをクリックします。

再度同じ画面で、商品名をクリックしてプルダウンを開きます。今度は商品ページのURLを取得します。

こちらでも項目名に「1位」と追記して、右下の追加ボタンをクリックします。

再度同じ画面の操作で「前のページに戻る」を選択します。前のページに戻って、次は2位以降の「表示された値」と「商品ページのURL」を取得していきます。

ランキングに掲載されている商品を1位からクリックし、前のページに戻るまでの操作を、5位の商品ページの値を取得するまで繰り返します。一連の流れを設定すると、Yoomの操作ページでは上記のように表示されます。

ちなみに、商品の表示が4カラムに設定しているサイトの場合、5位の取得前に右にスライドするボタンを選択する場面があります。その場合も、アクションに「クリック」を選択してください。
1位〜5位までの操作が終わったら、テストに進みます。

Yoomの操作画面の右下にあるテストボタンをクリックします。
テストが始まると、一番上の「サイトにアクセス」から順に、値の取得が始まります。サイト上の指定した値を全て取得できたら、「取得した値」に項目と値が表示されます。

テストが成功したので、1位〜5位までの「表示された値」と「商品ページのURL」が取得できました。この項目は、次の工程Discordへ通知するの定型文の編集に利用します。

保存する をクリックします。

ステップ5 アプリと連携する「メッセージを送信」

テンプレートの3つ目の工程をクリックしてください。Discordへの通知内容の編集設定を行います。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

こちらは初期設定済みです。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • Discordと連携するアカウント情報
  • アクション

→次へをクリックします。

(2/2)API接続設定

  • チャンネルID
    • 編集欄をクリックすると、連携済みのチャンネルが候補として表示されます。通知をするチャンネルを選択すると、IDが引用されます。チャンネルから取得したIDを入力することも可能です。
  • メッセージ内容
    • 通知する定型文を作成します。特定のメンバーへのメンションも可能です。
  • 編集欄をクリックすると、前の操作で取得した項目がプルダウンで表示されます。
  • 編集欄に1位:と入力して、表示された値(商品名)と、ページのURLを選択していくと、引用コードが埋め込まれていきます。同じように、2位以下も項目名の入力と引用コードの埋め込みを行います。

入力が終わったら、左下にあるテストボタンをクリックします。 →成功

→保存するをクリックします。今回の工程は以上です。

ステップ6 アプリトリガーをONにする

全ての工程が設定されると、完了画面が表示されます。

トリガーをONにした後、テンプレート左上のトグルを使い、フローボットを起動します。

<span class="mark-yellow">プログラミング不要でフローボットの設定が簡単に完了しました。</span>使用したテンプレートはこちらです。

もっと活用!RPAとDiscordを使った自動化3選

RPAとDiscordの組み合わせには多くの可能性があります。特にDiscordに通知を一元化することで、業務効率の向上が期待できます。

1. 毎日Webサイトの情報を取得し、Discordで共有

Webサイトの情報を毎日自動取得し、Discordでチームに通知する仕組みです。手作業を減らし、情報共有をスムーズに行うことができます。

2.  Googleフォームのデータをジョブカン勤怠に自動登録

Google フォームで登録された従業員情報をRPAでジョブカン勤怠に登録し、Discordで共有します。データの正確性が向上します。

3. フォーム登録からジョブカン勤怠への自動登録と通知

Yoomフォームで入力された従業員情報をRPAでジョブカン勤怠に登録し、Discordに通知します。登録作業の負担を軽減できます。

まとめ

毎日手作業でランキングを取得している方や、情報共有のスピードに課題を感じている方にとって、自社ECサイトから情報を自動取得しDiscordへ通知するこのフローボットはきっとお役に立てるはずです。
<span class="mark-yellow">Yoomのフローボットテンプレートを使えば、プログラミングスキルがなくても簡単に自動化を始められます。</span>誰でも扱いやすい直感的な操作設計で、すぐに設定が完了します。
無料でお試しいただけます。詳細は下のバナーからチェックしてください!

では、またお会いしましょう!

この記事を書いた人
k.hieda
Webプランナー・ディレクター歴10年目。Web制作会社勤務時代は、クライアントへ改修と運用プランの提案と制作進行がメインでした。現在はパラレルワーカーです。Yoomのコンテンツ事業部でブログの制作、個人事業では企業の外部広報案件を受けています。民泊を始めるのでルーチンワーク効率化の徹底を目指しています!
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