画像生成AI×ドット絵でデザインを差別化!ChatGPTの画像生成の実力を徹底検証
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画像生成AI×ドット絵でデザインを差別化!ChatGPTの画像生成の実力を徹底検証
自動化のアイデア

2025-12-12

画像生成AI×ドット絵でデザインを差別化!ChatGPTの画像生成の実力を徹底検証

Kana Saruno

「ブログのアイキャッチ画像、いつもフリー素材ばかりで代わり映えしないなあ」「オリジナルのドット絵を使いたいけれど、デザイナーに依頼すると1枚5,000円〜かかるっていうし、納品まで待てない...!」
日々コンテンツ制作に追われる方で、このような悩みを抱えているケースは少なくないでしょう。
従来のフリー素材の調査であっても、最適なものを見つけるまでに最低でも15分以上費やす上に、結局他社と似たり寄ったりの画像になってしまうなんてこともありがち。
できれば、ありきたりなデザインで固めてしまうのは避けたいですよね。
そこで今回検証するのは、「ChatGPT」を活用した「画像生成AIによるドット絵作成」です。
ChatGPTは単なるテキスト生成だけでなく、画像生成機能を活用することで、専門スキル不要でレトロでかわいいドット絵を一瞬で生成できます。
本記事では、実際にChatGPTを使ってどのようなドット絵が作れるのか、初心者でも構成しやすい解説を交えて検証します。
業務効率化とオリジナリティの両立を目指す方は、ぜひ参考にしてください。

ChatGPTとは

今となっては、老若男女どんな方でも気軽に活用しているChatGPT。無料プランでも充分な機能を利用できますが、改めてどんなツールであるのか、分かりやすくまとめてみました。

ChatGPTは何ができるツールか

ChatGPTは、モデルGPT-3.5を基に、2022年11月に初めて一般公開されました。
自然な対話やテキスト生成が可能で、すぐに多くのユーザーから注目を集めたことを記憶されている方も多いでしょう。
2025年8月には次世代モデルであるGPT-5が正式にリリースされ、ChatGPTのデフォルトモデルに。2025年11月には、GPT-5をブラッシュアップしたGPT-5.1が登場!
会話の自然さ、トーンの柔軟性、応答の精度が改善され、より人間らしい対話が可能となりました。
画像・テキスト生成や画像の内容説明、音声入力・応答などクリエイティブな業務をサポートします。
また、プログラミング支援・データ分析も行うため、ビジネスの様々なシーンで活躍するようになりました。
引用:ChatGPTの概要
画像生成という部分にフォーカスすると、テキスト(プロンプト)の入力を行うだけで、イメージに近い画像を数秒〜数十秒で生成できます。
引用:ChatGPTで画像を生成する

本記事の想定読者

本記事は、以下のような課題を持つ方を想定して執筆しています。

  • デザイナー不在の環境で、ブログやSNSの画像を自作する必要があるマーケティング担当者の方
  • フリー素材ではなく、レトロで親しみやすいドット絵でブランドの独自性を出したい方
  • 専門的な画像編集ソフトやプロンプトエンジニアリングの知識はないが、低コストで手軽に高品質な素材を作りたい方

利用料金

無料〜月¥2,700($20〜)からの有料プランが用意されており、プランに応じて様々な機能を利用することができます。

無料プランであっても、モデルの改良がある度に、品質とスピードが定期的に更新されているのも魅力的です。
また、Businessプラン以上では、暗号化・アクセス管理・ログ管理など企業利用に耐えるセキュリティ体制が整備されています。


※上記の日本円表記は、執筆時2025年12月時点のレートで換算した情報です。為替レートは変動するため、実際の請求額は異なる可能性があります。
引用:ChatGPTの料金プラン
画像生成の「枚数上限」「生成速度」「制限の内容」は、プラン・時期・サーバー状況によって変更される可能性があります。

ChatGPTの登録方法

AIサービスの利用にあたり、必要になってくるのはアカウントの作成です。

複雑な手順はなく、比較的簡単な操作で始めることができます。
まず、ChatGPTの公式サイトにアクセスし、サインアップを行います。(すでにアカウントを持っている方は「ログイン」することで利用可能です。)


サインアップで使用するアカウントサービスを選択するか、メールアドレスでの登録を行うために情報を入力しましょう。
認証操作をクリアすれば、すぐにChatGPTを使えるようになります!

ChatGPTの画像生成(ドット絵作成)を実際に使ってみた!

それでは、実際にChatGPTを使ってドット絵生成を検証していきます。
まずは、ビジネスや日常業務で役立ちそうな利用シナリオを2つ考案しました。

利用シナリオ案

案1

利用シナリオ案:自社オリジナルマスコットの作成
想定されるユースケース: SNSアイコンやWebサイトのチャットボット用アイコンとして、独自のキャラクターを制作する。
検証で使うプロンプト:青いロボットのキャラクター、フレンドリーな表情、正面、白い背景
スタイル=レトロゲーム風、低解像度、シンプルな陰影、pixel art
検証モデル:GPT-5.1
ツールの特徴に合わせた検証項目

  • キャラクターの一貫性
  • シンプルな指示でのデザインセンス
  • 背景除去のしやすさ(白背景などの指定)

生成結果で考慮する点:生成されたキャラの細部(目や輪郭)が崩れていないか確認する

案2

利用シナリオ案:Webサイトの404エラーページ用画像
想定されるユースケース: ページが見つからない旨を伝えるため、少しコミカルで悲壮感のない「壊れたロボット」や「迷子」のドット絵を配置する。
検証で使うプロンプト: 迷路で迷っている探検家、困った顔、俯瞰視点
スタイル=クラシックRPG風、ドット絵、ダークトーンだがコミカルに
検証で使うモデル:GPT-5.1
ツールの特徴に合わせた検証項目

  • 感情表現の豊かさ
  • WebサイトのUIに馴染む構図か
  • レトロな雰囲気の再現度

生成結果で考慮する点:テキスト(404 Not Foundなど)が入ってしまわないか確認する

検証①:オリジナルマスコットの画像をドット絵で作ってみる

今回は、社内イベントや企業コンセプトの発足シーンで必要となりがちな「自社オリジナルマスコットの作成」を実際に検証しました。
親しみやすいドット絵で企業のオリジナルマスコットを表現し、テキスト入力だけで独自性のある画像が作れるか試します。
まず、以下のプロンプトをChatGPTに入力しました。
今回のテーマに沿い、「ドット絵風」や「pixel art」といったキーワードを明記しています。
入力プロンプト ↓
「フレンドリーな表情の青いロボットのキャラクターを作成してください。
背景は白で、ロボットは正面を向いた状態にしてください。
スタイルは『ドット絵風(pixel art)』でお願いします。
低解像度で、レトロゲームのような懐かしい雰囲気を出してください。
シンプルな陰影で構成してください。」
結果は以下のとおりです。

指示通り、ドット絵風の画像が生成されました!
初回生成でも、滑らかさを感じるイラストが生成されたという印象を受けます。
目鼻立ち部分も分かれ目がはっきりしていて、これでも充分な仕上がりだといえそうです。
1枚目とは異なる、少し改良を加えた画像をさらに生成してみましょう。
2枚目ではより本格的でレトロ感のあるドット絵に近づけるため、「質感」や「ジャギー」を強調するよう追加指示を出します。
追加プロンプト
「ありがとうございます。もう少しドットの粒を大きくして、昔の8bitや16bitゲームのような『粗い質感』を強調してください。
色の境界線に『ディザリング』のような効果を入れて、よりレトロな雰囲気にしてほしいです。」
この指示により、画像が以下のように変化しました。

  • 質感: 1枚目よりも画質の粗さが強調され、「レトロゲーム風」の愛らしさが出た。
  • 色使い:暗めの色調に生成し直され、限られた色数で表現されるようになった。
  • 独自性:フリー素材にはない、温かみのある画像の仕上がりに。

良かった点:短時間でクオリティの高い結果を得られた

今回の検証で、プロンプト入力から修正を経て、ダウンロード可能な画像が完成するまでにかかった時間は約5分程度でした。

  • フリー素材を探す場合の時間コスト:平均15分 → 5分に短縮
  • デザイナー依頼する場合の費用面コスト(待機日数含め): 数日&数千円→即時&追加コストなし(月額プラン内)

検証結果を経て、1枚目2枚目ともに、キャラクターの一貫性が保たれていました。
また、簡易なプロンプトでも「白背景」や「pixel art」という重要点がしっかりと守られている部分も高ポイントです。[o]
質感やクオリティの違いを加味した上でデザインの最終案として挙げても、問題のないものであると感じました。
0からベースで、これだけの品質の画像が初心者でも簡単に作成できるのは感動ものです!
もし、文字入れが必要な場合は、Canvaなどの外部デザインツールと組み合わせることで、より完成度の高い画像になるでしょう。

検証②:Webサイトの404エラーページ用画像を作ってみる

せっかくなので、別コンセプトの画像も生成してみましょう。
こちらは案2で挙げた、Webサイト制作の現場で頻繁に発生する素材作成業務を想定し、Webサイトの404エラーページ用画像を例として生成してみます。
404ページはユーザーが「ページが見つからない」というネガティブな体験をする場所です。
そのため、少しコミカルで悲壮感のない「迷子」のドット絵を配置し、ユーザーの離脱を防ぐための画像を作成します。
実際にGPT-[p][q]5.1のアカウントを使用し、以下のプロンプトを入力して生成を行いました。
入力プロンプト ↓
ページが見つからない旨を伝えるため、少しコミカルで悲壮感のない「探検家」のドット絵を生成して
迷路で迷っている探検家、困った顔、俯瞰視点
スタイル=クラシックRPG風、ドット絵、ダークトーンだがコミカルに
この検証では、計2回の生成を行いました。
出力された画像を確認すると、1枚目のドット絵は比較的クオリティが高く、指示通りの「クラシックRPG風」かつ「コミカルなダークトーン」が見事に表現されています。
探検家とみられるキャラが迷路で迷っている様子は、404ページの意図を伝えるものであると感じます。
眉が下がっている表情で「困っている」のがよくわかりますね。
1回目

2回目は人物の表情が少し変化した画像が生成されました。
似通っている画像でバリエーションをもっと広くもたせたい場合には、プロンプトをもう少し明確にして、表情や色合いを具体的に指定すると良さそうです。
2回目

感情表現の豊かさやレトロな雰囲気の再現度は充分に要件を満たしているといえそうですね!
また、「既存サイトのUIに馴染むデザインか」については、プロンプトの調整を行うことでクリアできる点だと感じました。

検証結果として、ChatGPTでのドット絵生成は実用的か?

検証の結果、ChatGPTは「画像作成の悩み」の中で、初期段階のデザインの打ち出しやタイムパフォーマンスを解決する強力なツールであることがわかりました。

また、厳密な解像度を再現したい場合、専門的なアートの技法用語を指示に盛り込む必要があります。
文字の描写: 画像内に文字を入れる指示(例:「SUCCESSという文字を入れて」)は、まだ精度が低く、謎の言語になることが多いです。
文字は、別途デザインツールで入れるのが良いかもしれません。

まとめ

今回の検証を通じて私が感じたのは、初回の出力精度は非常に高いものの、試行回数を重ねるにはコツがいるという点です。
もしも、意図した画像が一発で出ない場合でも、プロンプトを微調整することで理想に近づけるプロセス自体が制作のヒントになるといえるでしょう。
ただ、何よりChatGPTによるドット絵作成の実力と新しいデザインの可能性が明確になったとも感じます。
結論として、デザイナー不在のチームにおいて、ChatGPTによるドット絵生成は「時短」と「差別化」を両立する現実的な選択肢となり得そうです。
特にアイコンやバナーのワンポイント素材として、ドット絵は視認性が高く、親しみやすさを演出するのに強力な武器となります。
Webデザイナーやコンテンツ制作者がラフ案やカンプ(完成見本)用の素材を素早く用意したい場合には、このツールが強力な味方となるはず!
さあ、高度なデザインスキルがなくても、言葉だけでここまでのクリエイティブが作れる時代になりました。
ぜひ、あなたの業務でもこの手軽さを体験してみてください。
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この記事を書いた人
Kana Saruno
API連携プラットフォーム「Yoom」がもたらすワークフローの自動化と、生産性の劇的な向上に感銘を受け、現在はコンテンツ制作を担当。カスタマーサポートとして、多様な業界のユーザーが抱える業務課題の解決に取り組む中で、定型業務の非効率性を目の当たりにした経験を持つ。ユーザー視点を武器に、SaaS連携による業務効率化の具体的な手法や、明日から実践できるIT活用のノウハウを分かりやすく発信している。
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