昨今、ビジネスシーンにおけるAI活用は急速に進んでいますが、「コストがかさむ」「どのAIを選べばいいかわからない」といった悩みを抱える担当者も多いのではないでしょうか。そんな中、圧倒的なコストパフォーマンスと高い性能で世界中の注目を集めているのがDeepSeekです。
本記事では、DeepSeekを実際の業務でどのように活用できるのか、具体的な検証を行いながらその実力に迫ります。また、導入にあたって知っておくべきセキュリティリスクや、リスクを抑えつつ便利に活用するための連携ツールについても解説します。
✍️検証の前に:DeepSeekの基本情報・料金をチェック
まずは、DeepSeekがどのようなサービスなのか、その基本情報を整理しておきましょう。
本記事の想定読者
本記事は、以下のような方を想定して執筆しています。
- 業務効率化を目指す企業の担当者様
コストを抑えつつ、AIを活用して生産性を向上させたいと考えている方。 - DeepSeekに関心がある方
名前は聞くけれど、具体的に何ができるのか、他社AIと比べてどうなのかを知りたい方。 - セキュリティを重視する方
導入時のリスクや注意点、安全な運用方法について把握しておきたい方。
DeepSeekとは?
DeepSeekは、中国のAIスタートアップ企業が開発した大規模言語モデル(LLM)です。2026年3月現在、DeepSeek-V3.2や、推論能力に特化した「DeepSeek-R1」などのモデルが提供されています。
最大の特徴は、「驚異的なコストパフォーマンス」と「世界最高峰の性能」を両立している点です。ベンチマークテストでは、コーディングや数学などの理数系指標において、OpenAIのGPT-5.4やAnthropicのClaudeシリーズの新モデルといったトップクラスのモデルと同等以上のスコアを記録しながら、API利用料はそれらの数分の一から十分の一以下という破格の安さを実現しています。
しかし、利用にあたっては以下のセキュリティリスクを十分に理解しておく必要があります。
- データ保存場所
クラウド版(Web版やAPI)を利用する場合、入力したデータが中国国内のサーバーに保存・処理される可能性があります。 - 法的リスク
中国企業が運営しているため、中国の国家情報法などの法律が適用されます。これにより、政府当局からデータの開示を求められた際、企業側がそれを拒否できない可能性がある点に留意が必要です。
そのため、機密情報や個人情報(PII)を含むデータは絶対に入力しない、あるいはオンプレミス版を利用して自社環境で運用するなどの対策が推奨されます。
DeepSeekの料金プラン
DeepSeekは、「まずは無料で試したい」という個人利用者から、「業務システムに組み込みたい」という企業まで、ニーズに合わせた柔軟なプランが用意されています。
- 無料プランについて
公式サイトやスマートフォンアプリを通じて、基本機能を無料で利用可能です。
汎用的なDeepSeek-V3や、思考プロセスを表示する推論特化型DeepSeek-R1を無料でチャット形式にて利用できるほか、PDFなどの資料を読み込ませた要約やデータ分析も、Webブラウザ上から無料で行えます。しかし、混雑状況により制限がかかる場合があるため、注意が必要です。 - 有料プランについて
主に「API利用」と「エンタープライズ(またはクラウド提供)」の2つがあります。以下に表でまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
DeepSeek APIの料金詳細(執筆時点)
- DeepSeek-V3.2(ChatおよびReasoner機能統合)
入力100万トークンあたり $0.28(キャッシュヒット時は、$0.028) / 出力 $0.42
※現在、推論特化型(旧R1相当)もV3.2の同一料金で利用可能です。
導入前に知っておくべきDeepSeekと主要AIとの決定的な違い
まずは、DeepSeekと主要な各AIツールの違いを表にしてまとめました!
業務の効率化を検討する際、多くの企業がまずはChatGPTやClaudeを検討するでしょう。しかし、DeepSeekの最大の特徴はその圧倒的なコストパフォーマンスにあります。
もちろん、ChatGPTはマルチモーダルな機能や周辺ツールとの連携力に優れ、Claudeは複雑な指示に対する丁寧な文章作成に定評があります。しかし、定型的なタスクの自動化や、膨大なコードベースの処理といった「大量・高頻度」の業務において、DeepSeekは既存のモデルと同等以上の推論能力を、より安価に提供します。
つまり、「すべての業務を一つのツールに集約する」という考え方から、「タスクの性質に合わせて賢く使い分ける」という段階に進む企業にとって、DeepSeekは最強の選択肢の一つと言えるでしょう。
📣YoomはDeepSeekと連携して業務を自動化できます
DeepSeekのような高性能AIを単体で使うだけでなく、普段業務で使用しているチャットツールやドキュメント管理ツールと連携させることで、真の業務効率化が実現します。
[Yoomとは]
Yoomは、DeepSeekなどのAIと、Slack・Chatwork・Google スプレッドシート・Salesforceなど様々なアプリをノーコードで連携させ、一連の業務フローを自動化できるツールです。例えば、DeepSeekとAIワーカーを使用した以下のようなテンプレートをご用意しております。今まで手動で行っていた作業を、人の手を介さずに実行できます。
Telegramでボットがメッセージを受け取ったら、AIワーカーでDeepSeekによる回答を生成し自動返信する
試してみる
■概要
Telegramでの問い合わせ対応に、時間や手間がかかっていませんか?また、担当者によって返信内容にばらつきが出てしまうといった課題もあるかもしれません。 このワークフローを活用すれば、Telegramのボットがメッセージを受信した際に、AIワーカーが内容を解析し、Googleドキュメントの情報も踏まえてDeepSeekによって適切な回答を自動で生成し、返信することが可能です。問い合わせ対応の自動化を実現し、迅速かつ均一なコミュニケーションをサポートします。
■このテンプレートをおすすめする方
- Telegramでの問い合わせ対応を自動化し、人的リソースを最適化したいと考えている方
- DeepSeekをTelegramに連携させ、顧客対応や社内への情報共有を効率化したい方
- AIによる自動応答システムの構築に興味があり、ノーコードで手軽に実現したい方
■このテンプレートを使うメリット
- Telegramのメッセージ受信をトリガーにAIワーカーが自動で応答するため、問い合わせ対応にかかる時間を短縮し、担当者の負担を軽減します。
- AIが一次対応を行うことで、返信の迅速化と応答品質の安定化に繋がり、属人化の解消や顧客満足度の向上に貢献します。
■フローボットの流れ
- はじめに、Telegram、Googleドキュメント、DeepSeekをYoomと連携します。
- 次に、トリガーでTelegramを選択し、「ボットがメッセージを受け取ったら」というアクションを設定します。
- 最後に、オペレーションでAIワーカーを設定し、メッセージの解析からGoogleドキュメントの読み取り、DeepSeekでの回答生成、返信までを行うためのマニュアル(指示)を作成します。
※「トリガー」:フロー起動のきっかけとなるアクション、「オペレーション」:トリガー起動後、フロー内で処理を行うアクション
■このワークフローのカスタムポイント
- AIワーカーに設定するマニュアル(指示)の内容は、返信のトーンや文字数、特定の情報を含めるなど、業務に合わせて任意で設定することが可能です。
- Telegramの受信・返信先のチャット、Googleドキュメントのファイル、DeepSeekのモデルなども任意で設定してください。
■注意事項
- Telegram、Googleドキュメント、DeepSeekのそれぞれとYoomを連携してください。AIワーカー内で使用するツール(アプリ)についてもマイアプリ連携が必要です。
- AIワーカーの基本設定は「【AIワーカー】基本的な設定方法」をご参照ください。
- AIワーカーの同時実行数・作成可能なAIワーカー数・利用可能なAIモデルはご契約中のプランによって異なります。
- AIワーカー内でご利用いただけるアプリやオペレーション等はフローボットの利用制限と同様です。
- AIワーカーは、テスト実行でも本番実行と同様にタスクを消費しますのでご注意ください。詳細は「【AIワーカー】タスク実行数の計算方法」ご参照ください。
- AIワーカーはマニュアルを詳細に設定することで適切な処理を実行しやすくなります。詳細は「【AIワーカー】マニュアルの作成方法」をご参照ください。
Googleフォーム回答が届いたら、AIワーカーでDeepSeekによる緊急度判定と担当者アサインを行いSlackで通知する
試してみる
■概要
Googleフォームに届くお問い合わせやご意見、その一つひとつに目を通し、内容に応じて担当者を割り振り、Slackで連絡する作業は、数が多くなると大変な手間ではないでしょうか。
このワークフローを活用すれば、Googleフォームに回答が届いたら、AIワーカーがDeepSeekによる緊急度の判定と担当者のアサインを自動で行い、その結果をSlackで通知する一連の流れを自動化できます。これにより、対応の初動を迅速化し、担当者への連携をスムーズにします。
■このテンプレートをおすすめする方
- Googleフォームで受け付けた回答を、手作業で確認し担当者へ振り分けしている方
- DeepSeekなどのAIを活用して、お問い合わせの緊急度判定や担当者アサインを自動化したい方
- フォームからの通知をSlackで受け取り、チームの対応速度や連携を改善したいと考えている方
■このテンプレートを使うメリット
- Googleフォームの回答受信から担当者へのSlack通知までが自動化され、これまで手作業に費やしていた時間を他の業務にあてることができます。
- AIワーカーがDeepSeekを用いて一定の基準で緊急度判定と担当者アサインを行うため、判断のばらつきを防ぎ、業務の属人化を解消します。
■フローボットの流れ
- はじめに、DeepSeek、Googleフォーム、SlackをYoomと連携します。
- 次に、トリガーでGoogleフォームを選択し、「フォームに回答が送信されたら」というアクションを設定します。
- 最後に、オペレーションでAIワーカーを設定し、回答内容をもとにDeepSeekが緊急度判定と担当者アサインを行い、その結果をSlackに通知するためのマニュアル(指示)を作成します。
※「トリガー」:フロー起動のきっかけとなるアクション、「オペレーション」:トリガー起動後、フロー内で処理を行うアクション
■このワークフローのカスタムポイント
- Googleフォームのトリガー設定では、自動化の対象としたい任意のフォームIDを指定してください。
- AIワーカーのオペレーションでは、業務要件に応じた任意のAIモデルを選択することが可能です。また、DeepSeekのテキスト生成機能を使用する分析箇所や、 緊急度の判定基準や担当者のアサイン条件、Slackの通知先などの指示内容も自由に設定してください。
■注意事項
- Googleフォーム、DeepSeek、SlackのそれぞれとYoomを連携してください。AIワーカー内で使用するツール(アプリ)についてもマイアプリ連携が必要です。
- トリガーは5分、10分、15分、30分、60分の間隔で起動間隔を選択できます。
- プランによって最短の起動間隔が異なりますので、ご注意ください。
- Googleフォームをトリガーとして使用した際の回答内容を取得する方法は「Googleフォームトリガーで、回答内容を取得する方法」を参照ください。
- AIワーカーの基本設定は「【AIワーカー】基本的な設定方法」をご参照ください。
- AIワーカーの同時実行数・作成可能なAIワーカー数・利用可能なAIモデルはご契約中のプランによって異なります。
- AIワーカー内でご利用いただけるアプリやオペレーション等はフローボットの利用制限と同様です。
- AIワーカーは、テスト実行でも本番実行と同様にタスクを消費しますのでご注意ください。詳細は「【AIワーカー】タスク実行数の計算方法」ご参照ください。
- AIワーカーはマニュアルを詳細に設定することで適切な処理を実行しやすくなります。詳細は「【AIワーカー】マニュアルの作成方法」をご参照ください。
🤔DeepSeekで業務を効率化できるか試してみた
では、実際にDeepSeekを使って日常業務をどの程度効率化できるのか、2つの具体的なタスクで検証を行いました。
検証内容
今回は、以下のような検証をしてみました!
検証①:長文議事録の要約とタスク抽出
〈検証項目〉
以下の項目で、検証していきます!
検証②:戦略立案・壁打ち(DeepThink活用)
〈検証項目〉
以下の項目で、検証していきます!
検証目的
本検証の目的は、DeepSeekが、日々の定型的な事務リソースの削減から、非定型な経営判断の壁打ち相手まで、一気通貫で実務に耐えうる「自律的なビジネスパートナー」になり得るかを評価することにあります。
具体的には、1万文字超の膨大な未整理データからすぐに実行可能なタスクを構造化して抽出する「情報処理の正確性と即時性」を確認すると同時に、DeepThinkによる思考プロセスの可視化を通じて、競合比較やリスク分析といった多角的な戦略立案における「論理の透明性と創造性」を測定します。
これにより、単なるテキスト生成ツールを超えた、業務フローの自動化と意思決定の高度化を両立させるための実運用上の限界値と、導入による投資対効果(ROI)の妥当性を検証します。
使用モデル
検証①:DeepSeek-V3
検証②:DeepSeek-R1
🔍検証①:長文議事録の要約とタスク抽出
ここからは、実際に検証した内容とその手順を解説します。
まずは実際の検証手順のあとに、それぞれの検証項目について紹介していきます!
検証方法
本検証では、1時間の会議を文字起こししたテキストデータ(約1万文字)をDeepSeekに読み込ませ、要約とネクストアクションの抽出を行いました。
プロンプト:
以下の会議の文字起こしテキストを読み、重要事項を要約してください。
その上で、決定事項、ネクストアクション(担当者・期限含む)、保留事項をMarkdown形式の表で出力してください。
[会議の文字起こしテキスト]
※今回、使用したテキストは以下の通りです。
想定シーン
決定事項・宿題(タスク)・保留事項が入り乱れる「カオスな定例会議」を整理したい場面。
検証手順
ログイン後、こちらの画面が表示されるので、プロンプトを入力したら送信します。
1分以内で完了しました!
結果は以下のものとなりました。
🔍検証②:戦略立案・壁打ち(DeepThink活用)
検証①と同様に、検証した内容とその手順を解説していきます。
検証方法
本検証では、推論特化モデル「DeepSeek-R1」のDeepThink機能(思考プロセスの可視化)を活用し、新規SaaS事業のプライシング戦略について相談しました。
プロンプト:
DeepThink機能を使って思考プロセスを示しながら回答してください。
当社が開発した新しいSaaS(ターゲット:中小企業、機能:在庫管理AI)のプライシング戦略を3つのプランで提案してください。
競合他社(A社:月額5,000円、B社:月額9,800円)を考慮し、それぞれのプランのメリット・デメリット、想定される顧客層を論理的に展開してください。
想定シーン
プロダクト開発が完了し、最終的な「価格設定」と「市場浸透戦略」を役員会で承認してもらう直前の場面。
検証手順
検証①と同様、ログイン後に表示される画面でプロンプトを入力し、「Deep Think」をオンにしたら送信します。
1分以内で完了しました!(約27秒考え、30秒ほどで結果を提示しました)
結果は以下のものとなりました。(一部、抜粋しています)
🖊️検証結果
実際に、2つの検証を行った結果を画像とともにまとめています。
※本評価は、多数のAIツールを実務に導入してきた著者の知見に基づき、実用性の観点から相対的に算出したものです。
【検証①】
以下は、検証①の検証結果です。
1.情報の正確性
情報の抽出精度は非常に高く、複雑な会話の流れを正確に捉えています。特筆すべきは、断片的な発言から「誰が・いつまでに・何を」という要素を完璧に紐付けられている点です。
- タスクの網羅性:
伊藤氏の「24日までの競合調査」、高橋氏の「今日中のLP確認」と「27日のデモ資料」、田中氏の「月曜までの構成案」など、漏れなく抽出されています。 - 文脈の理解:
「ターゲット選定」が結論に至らず保留されたことや、「マニュアルの作り直し」という新たな課題が発生した背景まで正しく理解されています。 - 固有名詞と数値:
日付(20日、24日、27日)や曜日(水、火)の整合性も取れており、事実誤認は見受けられません。
2.構造化の適切さ
非構造な文字起こしデータに対し、ビジネス文書として理想的なフォーマットで出力されています。
- 情報の階層化:
全体俯瞰のための「会議要約」に加え、詳細を「決定事項」「ネクストアクション」「保留事項」に分類。一目で優先順位が判断できる構成です。 - 視認性の高い表形式:
ネクストアクションにおいて「担当者」と「期限」を別カラムで整理しており、そのままタスク管理ツールへ転記可能なレベルです。 - 補足情報の活用:
次回会議の予定を「補足」として独立させるなど、ユーザーの利便性を考慮したアウトプット構成になっています。 - Markdownの活用:
表形式や箇条書きを適切に使い分け、構造的な美しさと読みやすさが両立されています。
3.処理速度
今回の処理速度:1分以内(約40秒)
約1万文字という大規模なコンテキストの処理を、1分以内という短時間で完結させた点は、実務運用において大きなアドバンテージとなります。
- 即時性の確保:
会議終了直後にフィードバックが得られる速度であり、議事録作成の工数を大幅に削減(手動なら数十分〜1時間は要する作業)可能です。 - コストパフォーマンス:
人間が内容を読み込み、整理・入力する手間を考慮すると、この処理速度は極めて高いROI(投資対効果)を示唆しています。 - 安定性:
大量の情報を処理しながらも、出力の破綻やタイムアウトを起こすことなく、一貫した論理構成を維持したまま短時間で回答を生成できています。
【検証②】
以下は、検証②の検証結果です。
1.論理性
提示されたプライシング戦略は、競合分析から自社の立ち位置を明確にする一貫したロジックに基づいています。単なる価格提示に留まらず、なぜその価格設定が有効なのかという「戦略的意図」が明確に示されています。
- 競合対抗の妥当性:
A社(5,000円)に対し3,800円、B社(9,800円)に対し7,800円と、主要ターゲット層において「競合より安価かつ高機能」という明確な優位性を構築しています。 - バリューベースの適用:
AIによる業務効率化という付加価値を価格に転嫁し、上位プランでは高単価を実現するティアードプライシングが論理的に展開されています。 - ターゲットとの整合性:
小規模事業者から大規模拠点を持つ企業まで、顧客の成長段階(SKU数や従業員数)に応じたプラン設計がなされており、納得感の高い構成です。
2.アイデアの網羅性
新規事業の立ち上げに必要な検討項目が、漏れなく網羅されています。機能面だけでなく、顧客心理や導入後のスケーラビリティまで考慮された多角的な提案となっています。
- 多次元的なプラン設計:
月額料金、主要機能、対応SKU数、想定顧客層、メリット・デメリットの5項目で各プランを詳細に定義しています。 - リスクと限界の提示:
各プランのデメリット(AI未搭載による恩恵の欠如や、初期の精度依存など)を明記しており、意思決定者が考慮すべきリスクもカバーされています。 - 戦略的オプション:
心理的価格(端数)の意識や、API公開、専任サポートといった、単なる「ツール販売」を超えたサービス展開のアイデアが含まれています。
3.思考プロセスの透明性
DeepThink機能の最大の特徴である「結論に至るまでの道筋」が可視化されており、提案内容の信頼性と検証可能性が極めて高い状態です。
- 段階的なアプローチ:
「市場分析とターゲット理解」から始まり、「競合分析」「価格戦略の考え方」「各プランの設計」へと段階を踏んで思考が進む過程が明確です。 - 判断根拠の開示:
「なぜA社より安くするのか(価格感度の高い層を獲得するため)」など、個別の判断の裏側にある意図が言語化されており、人間がロジックを修正・追記しやすい構成です。 - フレームワークの露出:
3C分析やバリューベース・プライシングといった専門的な視点をどう適用したかが示されており、ブラックボックス化を防いでいます。
〈余談〉DeepSeekが業務効率化に効く3つの理由
DeepSeekがなぜこれほどまでに業務効率化の文脈で注目されているのか、その理由は主に3つあります。
1. 圧倒的なコストパフォーマンス
競合となる主要AIモデルと比較して、APIコストが安いため、コストを気にせず大量のデータを処理させることができます。
例えば、全社員が毎日利用するようなチャットボットや、過去数年分の膨大なドキュメントの整理といった、これまで予算的に厳しかったタスクも現実的なコストで実行可能です。
2. 高度な推論・コーディング能力
DeepSeekは特に理数系のタスクに強く、プログラミングコードの生成やデバッグ、数学的な問題解決において高い能力を発揮します。
また、「DeepThink」と呼ばれる機能により、AIが回答に至るまでの思考プロセスを可視化できるため、企画の壁打ちや論理的な戦略立案においても強力なパートナーとなります。
3. オープンなモデルと柔軟な運用
DeepSeekのモデルはオープンソースとして公開されているものも多く、自社のサーバー(オンプレミス環境)に構築して利用することが可能です。
しかし、デジタル庁は2025年2月、DeepSeekの利用に特化した注意喚起を発出しています。具体的には、中国国内のサーバーにデータが保存される点や、中国の国家情報法に基づき政府当局からデータ開示を求められる可能性について指摘しており、機密情報の入力制限を厳格に求めています。これらを踏まえて、「自社のセキュリティポリシーに合致しているか」を十分に精査した上で、慎重かつ適切に利用することをおすすめします。
✅まとめ
DeepSeekは、その圧倒的なコストパフォーマンスと高い推論能力により、企業の業務効率化における強力な選択肢となります。特に、コストの制約でAI導入を見送っていた領域や、高度なエンジニアリングタスクにおいては、これまでの常識を覆す成果をもたらす可能性があります。
しかし、セキュリティや安定性の面では慎重な運用が求められます。リスクを正しく理解し、適切なデータ管理を行った上で活用すれば、DeepSeekはあなたのビジネスを加速させる最高のパートナーになるはずです。そして、その活用をさらにスムーズかつ安全にするのが、Yoomのような連携ツールです。
💡Yoomでできること
Yoomを活用すれば、DeepSeekをはじめとするAIモデルと、普段使っているSlack・Chatwork・Google スプレッドシートなどのアプリをノーコードで連携させることができます。APIの知識がなくても、自社の業務に合わせた自動化フローを簡単に構築可能です。
最後に、DeepSeekなどのAI活用ですぐに使えるYoomのテンプレートをご紹介します。
Google Meetの会議が終了したら文字起こしし、DeepSeekで要約をしてSlackに送信する
試してみる
■概要
Google Meetの会議が終了すると、自動的に音声を文字起こしし、DeepSeekの音声要約機能を活用して要約を作成。
その後、要約内容をSlackに自動送信する業務ワークフローです。
この流れにより、会議内容の記録や共有がスムーズになり、チーム全体のコミュニケーション効率が向上します。
■このテンプレートをおすすめする方
- Google Meetを頻繁に利用し、会議記録の作成に時間を取られている方
- 会議後の議事録共有を迅速かつ効率的に行いたいビジネスパーソン
- Slackを活用してチーム内で情報を一元管理したい管理者
- DeepSeekの音声要約機能を活用して、重要なポイントを簡潔に把握したい方
■このテンプレートを使うメリット
- 会議の文字起こしと要約を自動化することで、時間と労力を節約
- DeepSeekの高精度な音声要約により、重要な情報を迅速に共有
- Slackへの自動送信で、チーム全体の情報共有がスムーズに
Googleフォームの回答をDeepSeekで分析しGoogle スプレッドシートに追加する
試してみる
■概要
Googleフォームで集めたアンケートや問い合わせの回答を、一つひとつ確認して分析するのは手間がかかる作業ではないでしょうか。また、手作業での集計や転記は、ミスや漏れが発生する原因にもなり得ます。このワークフローを活用すれば、Googleフォームに回答が送信されると、その内容をDeepSeekが自動で分析し、結果をGoogle スプレッドシートに記録するため、こうした課題をスムーズに解消できます。
■このテンプレートをおすすめする方
- Googleフォームで収集した回答の分析や転記作業に、手間や時間を要しているご担当者の方
- アンケートや顧客フィードバックの分析をAIで自動化し、業務効率化を図りたいと考えている方
- 手作業によるデータの転記ミスなどをなくし、正確なデータ管理を実現したいと考えている方
■このテンプレートを使うメリット
- フォームへの回答送信を起点に、AIによる内容分析からスプレッドシートへの記録までが自動化されるため、これまで手作業に費やしていた時間を短縮することができます。
- 手作業による転記ミスや分析内容のばらつきといったヒューマンエラーを防ぎ、データ管理の正確性向上に繋がります。
■フローボットの流れ
- はじめに、Googleフォーム、DeepSeek、Google スプレッドシートをYoomと連携します。
- 次に、トリガーでGoogleフォームを選択し、「フォームに回答が送信されたら」というアクションを設定します。
- 次に、DeepSeekを選択し、「テキストを生成」アクションを設定し、フォームの回答内容を分析するように指定します。
- 最後に、Google スプレッドシートの「レコードを追加する」アクションを設定し、元の回答とDeepSeekによる分析結果を指定のシートに行として追加します。
※「トリガー」:フロー起動のきっかけとなるアクション、「オペレーション」:トリガー起動後、フロー内で処理を行うアクション
■このワークフローのカスタムポイント
- DeepSeekでテキストを生成するアクションでは、プロンプトを自由にカスタマイズすることが可能です。例えば、フォームの回答内容の要約、ポジティブ・ネガティブ判定、内容に応じたタグ付けなど、目的に応じた分析を指示できます。
■注意事項
- Googleフォーム、Google スプレッドシート、DeepSeekをそれぞれYoomと連携させてください。
- Googleフォームをトリガーとして使用した際の回答内容を取得する方法は下記を参照ください。https://intercom.help/yoom/ja/articles/6807133
- トリガーは5分、10分、15分、30分、60分の間隔で起動間隔を選択できます。
- プランによって最短の起動間隔が異なりますので、ご注意ください。
【出典】
DeepSeek料金