kintoneとYoomの連携イメージ
自動化のアイデア

2025-06-20

【kintone API】各種アプリとの連携方法から活用事例まで徹底解説

k.tsukamoto

kintoneを使った顧客管理や案件管理で、別アプリからの情報転記やデータ更新を手作業で行っていませんか?
手作業は時間がかかるだけでなく、入力ミスや更新漏れといったヒューマンエラーの原因にもなりがちです。
しかし、社内にエンジニアがいない場合や、リソースが限られている状況では、API連携による自動化を検討したくても「プログラミングの知識が必要なのでは…」と、高いハードルを感じてしまうこともあるかと思います。

そこで本記事では、kintone APIの基礎知識から、<span class="mark-yellow">プログラミングの知識がなくても様々なアプリとkintoneを連携させる具体的な方法</span>までを解説します。
この記事を読めば、これまで手作業で行っていた定型業務を自動化し、ミスをなくしながら本来注力すべきコア業務に時間を使えるようになるでしょう!

とにかく早くkintoneのAPIを利用したい方へ

Yoomには<span class="mark-yellow">kintone APIを使った様々なアクションや、業務フローを自動化するためのテンプレート</span>が用意されています。
今すぐ試したい方はこちらから詳細をチェックしてみてください!

kintone APIとは

kintone APIはkintoneと外部アプリ(Google、Microsoft、Salesforce、Notionなど)を繋げてデータの受け渡しを行い、kintoneを使った業務フローを自動化できるインターフェースです。
※ APIはアプリケーション・プログラミング・インタフェース (Application Programming Interface)の略語です。
インターフェースとは簡単に言うと「何か」と「何か」を「繋ぐもの」で、kintone APIの場合は「kintone」と「外部のアプリ」を繋ぐインターフェースを指します。
また、APIでは大きく分けて以下のような指示を出すことができます。

  • 取得:APIを経由して、データを取得することができます。
  • 追加:APIを経由して、データを追加することができます。
  • 更新:APIを経由して、データを更新することができます。
  • 削除:APIを経由して、データを削除することができます。

kintone APIでできること

kintone APIでできることをいくつかピックアップしたので、ご覧ください!
気になる自動化例の「試してみる」をクリックしてアカウント登録するだけで、すぐにkintone APIを使った自動化を体験できます。
登録はたったの30秒で完了するので、ぜひ気軽にお試しください!

レコードを自動で追加する

kintone APIのレコード追加アクションをフローの中に組み込むことで、Zoho Mailのようなメールサービスで特定のメールを受信した際に、その内容を自動でkintoneのレコードとして追加できます。
これまで手作業で行っていた問い合わせ内容の転記作業などが不要になり、対応漏れや入力ミスを防げるでしょう。

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レコードを自動で更新する

レコードを更新するアクションを活用することで、SalesforceなどのCRMツールでリード情報が更新されたタイミングで、kintone上の関連レコードも自動で更新。
アプリ間の情報が常に同期され、データの二重管理や更新漏れといった課題も解決できます。

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コメントが書き込まれたら自動で起動する

kintoneのコメント投稿を自動化の起点として利用することで、レコードに新たなコメントが書き込まれた際に、その内容をMicrosoft Teamsなどのチャットツールに即座に通知。
関係者への迅速な情報共有を実現し、重要な更新の見逃しを防ぎます。

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その他にも下記のようなアクションをAPI経由で実行が可能です。

  • ダイレクトメッセージを送る
  • ファイルを送る
  • チャンネル内のメンバーIDを取得する
  • チャンネルを作成
  • ユーザーグループの一覧を取得
  • スレッドにメッセージを送る
  • チャンネルをアーカイブ
  • スレッドのメッセージを取得
  • チャンネルの一覧を取得
  • プライベートチャンネルからメンバーを退出させる
  • 投稿されたファイルをダウンロード
  • メールアドレスでユーザーを検索
  • ユーザー情報を取得
  • 特定のメッセージを取得

kintone APIの利用料金と注意点

kintone APIは、kintoneのプランに関わらず利用することができます。
ただし、プランによってAPIのリクエスト数(APIを通じてデータをやり取りできる回数)の上限などが設けられています。
ご利用の際には、以下の点にご注意ください。

  • リクエスト制限:kintoneではプランごとに1日あたりのAPIリクエスト数の上限が定められています。
    上限を超えるとAPIが利用できなくなるため、自動化する業務の頻度やデータ量に合わせてプランを検討することが重要です。
  • パフォーマンスへの影響:短時間に大量のAPIリクエストを行うと、kintoneの動作が遅くなる可能性があります。
    システムのパフォーマンスに影響を与えないよう、適切な頻度でリクエストを行うようにしましょう。
  • 認証情報の管理:APIを利用するためのAPIトークンなどの認証情報は、第三者に漏洩しないよう厳重に管理してください。

※ 詳細はkintoneのサービスサイトをご確認ください。
※ 2025年06月16日時点の情報です。

実際に連携してみた!

ここではノーコードツールYoomが用意するテンプレートで、実際の設定方法を用いてkintone APIを使った具体的な連携方法を紹介していきます!
Yoomを使用してノーコードで設定をしていくので、まだYoomのアカウントをお持ちでない場合は、こちらの登録フォームからアカウントを発行しておきましょう。

[Yoomとは]

kintone APIとの連携方法

はじめにkintone APIとYoomを連携する方法を紹介します。
この設定は初回のみ必要です。

  1. Yoomにログイン後、ワークスペースのサイドバーから「マイアプリ」を選択。
  2. マイアプリ画面の右側にある「+新規接続」をクリック。
  1. アプリ一覧画面が表示されたら、右上の検索バーでアプリ名(ここではkintone)を検索して選択。
  1. こちらのヘルプページを参考に、「サブドメイン」「クライアントID」「クライアントシークレット」をそれぞれ設定します。
    ※ クライアント証明書認証を設定されている場合は、「クライアント証明書ファイル」と「クライアント証明書ファイルパスワード」の設定も必要です。
  2. 設定を終えたら、「追加」をクリック。
  1. Yoomからkintoneへのアクセス権限を確認し、「許可」をクリックします。
  1. マイアプリ画面に戻ります。

kintoneが追加されていれば、連携は完了です。

今回は先程ご紹介した「Zoho Mailの特定のフォルダでメールを受信したら、kintoneに追加する」というフローボットを作成していきます!
作成の流れは大きく分けて以下の通りです。

  • Zoho MailとYoomの連携
  • テンプレートのコピー
  • トリガーとなるフォルダと各アクション(データ抽出・レコード追加)の設定
  • フロー稼働の準備
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※ 事前準備

レコードを追加するkintoneアプリを事前にご用意ください。
ここでは例として、Zoho Mailが受信したメールから署名情報を抽出し、下図の「顧客リストアプリ」に追加します。

ステップ1:Zoho MailとYoomの連携

kintoneと同様に、Zoho Mailのアカウントも連携させていきます。

  1. アプリ一覧画面でZoho Mailを検索して選択。
  1. 画面の案内に従って「ドメイン」を設定します。
  2. 「追加」をクリック。
  1. Zohoのサインイン画面が表示されます。
    Zoho Mailを運用しているアカウントでログインしてください。
  1. YoomからZohoアカウントへのアクセス権限が表示されます。
    内容を確認し、「承認する」をクリック。
  1. マイアプリ画面に戻ります。

Zoho Mailが追加されていることを確認してください。

Zoho Mailも追加されていれば、このフローで使用するアプリのマイアプリ登録は完了です。

ステップ2:テンプレートのコピー

Yoomのフローボットテンプレートから使用するテンプレートを選び、「このテンプレートを試す」をクリックすると、テンプレートがコピーされます。
ここでは、冒頭でご紹介したテンプレートを使用するため、以下のバナーの「試してみる」をクリックしてください。

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そうしますと、Yoomのワークスペースにテンプレートがコピーされ、自動化フローの設定画面(フローボット)が開きます。
「OK」をクリックして、フローの設定に進みましょう。

※ 以降、コピーしたフローボットには、プロジェクト一覧の「マイプロジェクト」からアクセスできます。

ステップ3:トリガーとなるフォルダの設定

先ずは、フローの起点となるトリガーアクションを設定していきます。

  1. Zoho Mailの「特定のフォルダにメールが届いたら」をクリック。
  1. 「タイトル」は任意の名称に変更可能です。
    アクションの内容が分かりやすいタイトルにするとよいでしょう。
  2. 連携アカウントとアクションの内容を確認し、「次へ」をクリック。
  1. 「トリガーの起動間隔」のプルダウンから任意の間隔を選択。
    トリガーの起動タイミングは「5分・10分・15分・30分・60分」から選択可能です。
    そのプランの最短の起動間隔にすることで、メール受信時により早くkintoneアプリへのレコード追加が行えるようになります。
    ※ ご利用プランによって、設定できるトリガーの最短間隔が異なります。
    起動間隔についての詳しい説明は、こちらのヘルプページをご覧ください。
  1. 「アカウントID」に連携するアカウントのIDを設定。
    入力欄をクリックすると候補が表示されますので、対象となるアカウントを選択してください。
  1. 「フォルダID」にトリガーとなるフォルダを設定。
    ここで指定したフォルダにメールが振り分けられるとフローが起動します。
    入力欄クリック時に表示される候補から選択してください。
    検索欄にラベル名を入れることで候補が絞られます。
    参照)受信メールの自動振り分け
  1. Zoho Mailアカウントに、指定したフォルダに振り分けられるテスト用のメールを送信します。
    ※ 受信するメールの例
  1. Yoomに戻り、「テスト」をクリック。
    ※ 直近1時間以内に、指定したフォルダにメールが振り分けられていない場合はテストに失敗します。
  1. テストが成功すると、「取得した値」に受信したメールの情報が追加されます。
    これらの値は、以降のアクションで変数(フローが稼働する度に更新される値)として使用できるようになります。
    詳しい説明は、こちらのヘルプページをご覧ください。
  1. テスト用に送信したメールが取得できていれば、ページ下部の「保存する」をクリック。

トリガーとなるフォルダの設定が完了し、フロー画面に戻ります。

ステップ4:データの抽出

受信したメールから、レコードに追加するデータを抽出していきます。

  1. AIオペレーションの「テキストからデータを抽出する」をクリック。
  1. 適宜「タイトル」を変更。
  2. 目的に応じて「変換タイプ」を選択。
    データを抽出するテキストの文字数によってタスク数が変わります。
    長文テキストからデータを抽出する場合には「変更する」をクリックし、任意の変換タイプを選択してください。
  1. 「次へ」をクリック。
  2. 「対象のテキスト」にはデフォルトで、受信したメールから取得した「要約」が設定されています。
    これは受信したメールの本文を指しており、ここからデータを抽出していきます。
  1. 「抽出したい項目」に、レコードを追加するデータベースに沿った項目を設定します。
  2. 必要に応じて「指示内容」に抽出時の指示を設定。
  3. 設定を終えたら、「テスト」をクリック
  1. テストに成功すると、「抽出したい項目」に設定した項目が対象のテキストから抽出され、「取得した値」に追加されます。
    ※ 期待する値が抽出されていない場合には、「抽出したい項目」の名称や「指示内容」を変更して再度お試しください。
  1. ページ下部の「保存する」をクリック。

ステップ5:レコードの追加

それでは、メールから抽出したデータをkintoneのアプリに追加しましょう。

  1. kintoneの「レコードを追加する」をクリック。
  1. 適宜「タイトル」を変更。
  2. 連携アカウントと実行アクションを確認。
  1. 「アプリID」に事前準備で用意したアプリのIDを設定。
    アプリIDはkintoneアプリのURL(/k/≪アプリID≫/)で確認できます。
  2. 「次へ」をクリック。
  1. 追加するレコードの値の各項目に、メールから取得したデータを設定していきましょう。
    入力欄クリック時に表示されるデータ抽出アクションのメニューから、対応する項目を選択してください。
    項目をクリックすると、入力欄に{{項目名 取得した値}}という形で追加されます。
  1. 設定を終えたら、「テスト」をクリック。
  1. テストに成功すると、指定したkintoneアプリにレコードが追加されます。
    ※ 追加されるレコードの例
  1. ページ下部の「保存する」をクリック。

ステップ6:フロー稼働の準備

フロー画面に戻り、「全ての設定が完了しました!」と表示されていればフローの設定は完了です。
早速フローを稼働させるのであれば、「トリガーをON」をクリックします。

あとで稼働させる場合は、フロー画面のトリガースイッチをクリックすることで、トリガーをONにできます。

トリガーをONにしたら、実際に動作することを確認しましょう。
指定したフォルダに振り分けられるメールを送信し、そのメールから抽出されたデータがkintoneアプリに追加されていれば成功です。

今回のフローボットをベースに、他にも様々な作業の自動化が実現できます!
ぜひ、Yoomの便利な機能をお試しください。

kintone APIを活用した自動化の例

今回ご紹介した自動化以外でも、kintoneのAPIを使用してさまざまな業務を自動化することが可能です。
もし気になるものがあればぜひこちらもお試しになってみてください!

kintoneをトリガーとして使用したテンプレート

kintoneのステータス更新やレコード登録をトリガーに通知したり、データベースに転記可能です!
これにより、kintoneのデータをスピーディーに確認したり、正確に登録することができます。

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kintoneをフローの中で使用したテンプレート

チャットツールのメッセージ投稿や他システムのタスク・リード登録をトリガーにkintoneのレコードを更新したり、追加したりできます。
これにより、メッセージ内容やタスクを転記する手間が省け、作業時間を大幅に短縮できるはずです!

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まとめ

kintone API連携を行うことで、<span class="mark-yellow">これまで手作業で行っていたkintoneへのデータ入力や他アプリとの情報同期といった業務が自動化され、日々の手間やヒューマンエラーを削減できます。</span>
また、単純な繰り返し作業から担当者が解放されることで、本来注力すべき分析や企画といったコア業務に集中できる環境が整うでしょう。

今回ご紹介したような業務自動化はノーコードツール「Yoom」を活用すれば、プログラミングの知識がない方でも直感的な操作で簡単に業務フローを構築できます。
もし自動化に少しでも興味を持っていただけたなら、こちらから無料登録してYoomによる業務効率化を体験してみてください!

この記事を書いた人
k.tsukamoto
システムエンジニアとして4年間勤務。当時は毎日Excelに手入力する勤怠管理や、領収書のデータ化作業に悩まされていたため、Yoomにもっと早く出会いたかったです。まだまだYoomは使い始めたばかりですが、皆様の「自動化できたらいいな」を叶えるための情報をお伝えしていきます!
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