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ビジネスの現場では、複数のコミュニケーションプラットフォームを利用していることが少なくありません。
例えば、LINE WORKSで社内の連絡を取り、外部パートナーやプロジェクトチームとのやり取りにはChatworkを使う、そんな状況もあるのではないでしょうか。
しかし、こうしたツールをまたいで情報を共有する際、手作業が増えて手間だと感じることもありますよね。
もし、片方のプラットフォームに投稿されたメッセージが自動で他のプラットフォームにも共有され、さらに翻訳も行われたら、どうでしょうか?
それが可能になるのが、今回紹介する自動化フローです。
本記事では、LINE WORKSとChatworkをノーコードで連携させ、LINE WORKSのメッセージをAIで翻訳してChatworkに自動投稿する方法をご紹介します。
この自動化により、翻訳の手間を軽減し、ビジネスコミュニケーションをスムーズに進めることができるはずです。
本記事ではノーコードツール「Yoom」を使用した連携方法をご紹介します。
難しい設定や操作は必要なく、非エンジニアの方でも簡単に実現できます。
下記のテンプレートから今すぐに始めることもできるので、ぜひお試しください!
[Yoomとは]
ここから、「LINE WORKSで投稿されたメッセージを翻訳して、翻訳版をChatworkに投稿する」フローの設定についてご紹介します。
Yoomアカウントをお持ちでない方は、Yoomのアカウント発行ページからアカウントを作成してください。
今回のフロー説明で使用する翻訳対象テキストは以下の通りです。

(1)Yoomの画面左側にある「マイアプリ」をクリックし、画面右側に表示される「+新規接続」をクリック

(2)アプリの一覧からLINE WORKS (API2.0)を選択して、LINE WORKS(API2.0)のマイアプリ登録方法を参考にして、クライアントID、クライアントシークレット、スコープを入力し、「追加」をクリックすると、マイアプリ登録ができます。

(3)アプリの一覧からChatworkを選択して、ログイン画面にメールアドレスを入力し、「続ける」をクリックしてください。

(4)パスワードを入力し、「ログイン」をクリックしてください。
(5)リクエスト画面で「許可」をクリックし、マイアプリ登録が完了です。

(6)マイプロジェクトにテンプレートを下記よりコピーしてください。
1.バナーにカーソルを合わせ「詳細を見る」をクリック
2.移行したページの「このテンプレートを試す」をクリック
3.Yoomの登録を行う
※既に登録が完了している場合はログイン画面が表示されるので、ログインしましょう。
(7)プロジェクト一覧から「マイプロジェクト」をクリックし、コピーしたテンプレートの…から「編集する」を選択してください。

(1)フローの一覧画面から「アプリトリガー」をクリックします。

(2)アプリトリガーのタイトルを設定し、トリガーアクションに「トークルームにメッセージが送信されたら」が選択されていることを確認したら「次へ」をクリックします。

(3)アプリトリガーのWebhookイベント受信設定画面でWebhookURLをコピーして、Developer ConsoleのBotリンクをクリック

(4)「登録」をクリック

(5)Bot登録で必要な情報を設定し、コピーしたWebhookURLをCallback URLに貼り付けてください。
設定が完了したら必ず「保存」をクリックしてください。

※Botの追加については、LINE WORKS公式のDeveloper ConsoleにBotを追加するを参考に設定してください。
※LINE WORKS(API2.0)のCallback設定方法はこちらを確認してください。
(6)Yoomの設定画面に戻り、「テスト」でエラーが出なければ、「保存する」をクリック
(1)「翻訳する」をクリック

(2)タイトルを設定し、アクションは「GPT4o-mini|3,500文字以内の文章の翻訳(4タスク)」が選択されていることを確認したら「次へ」をクリックします。

(3)詳細を設定画面で翻訳対象のテキストをアウトプットから選択します。
※詳細は『翻訳する』の設定方法を確認してください。

(4)今回は、LINE WORKSに投稿されたスペイン語の文章を英語に翻訳したいので、翻訳先言語に英語と入力します。

(5)「テスト」をクリックすると、結果が表示されます。英語になっていますね。

別の言語でも試してみましょう。
翻訳先言語に日本語と入力して、「再テスト」をクリックしてみます。


(6)日本語に訳されていますね。目的の言語に訳されたことが確認できたら「保存」をクリック
(7)一番下にある「アプリと連携する」をクリック

(8)タイトルを設定し、アクションは「メッセージを送る」が選択されていることを確認したら「次へ」をクリックします。

(9)API接続設定画面でルームIDを設定します。入力欄を一度クリックしてもらうと候補が表示されるので、その中から任意で選択してください。
(10)メッセージ内容は自由に構成できます。今回は、既存設定のテキストのまま、アウトプットを選び直して「テスト」をクリック

(11)「テスト」でエラーが出なければ、「保存する」をクリック
(12)以下の画面が表示されたら、「トリガーをON」をクリック

お疲れ様でした!今回紹介したフローボットのテンプレートは、Yoomに登録することで利用可能です。
本日ご紹介した連携以外にもLINE WORKSやChatworkのAPIを活用することで様々な自動化を実現することが可能です。
もし気になるものがあれば、ぜひ試してみてください!
毎日、今日の自分の予定をLINE WORKSから取得しChatworkに通知することもできます。
また、LINE WORKSに投稿されたメッセージをChatworkに通知したり、Chatworkに投稿されたメッセージをLINE WORKSに通知したりする連携も可能です。
データベースに登録された情報をLINE WORKSに通知する
kintoneやNotionなどのデータベースに登録された情報をLINE WORKSへ自動的に通知します。
フォームで回答が送信されたらLINE WORKSに通知する
GoogleフォームやHubSpotのフォームなどで回答が送信されたらLINE WORKSに自動で通知します。
受信したメールをLINE WORKSに通知する
受信したメールの内容をLINE WORKSへ自動で通知します。
ワークフローで申請が承認されたらChatworkに通知する
Garoonやジョブカン経費精算・ワークフローなどで申請が承認されたらChatworkに自動で通知します。
Web会議が終了したら文字起こししてChatworkに通知する
Google MeetやZoomでWeb会議が終了したら、文字起こししてChatworkに自動で通知します。
クラウドストレージにファイルが保存されたらChatworkに通知する
Google DriveやBoxなどにファイルが保存されたら、Chatworkに自動で通知します。
Yoomでは豊富なテンプレートが用意されており、使用しているアプリ名を検索するだけで、さまざまなフローボットを見つけることができます。
気に入ったフローボットがあれば、すぐにコピーして利用可能です。
ぜひ探してみてくださいね!
LINE WORKSのメッセージを自動で翻訳し、Chatworkに投稿するフローを導入することで、異なるツールを使うチーム間での情報共有が一貫性を持って進められるようになります。
例えば、社内で使用しているLINE WORKSでの連絡を外部パートナーが使っているChatworkに簡単に共有でき、両者が異なるツールを使用していても、やり取りが途切れることがありません。
特に、言語の違うチームやクライアントともスムーズなコミュニケーションが可能になるので、誤解や伝達ミスを防ぎ、プロジェクト全体が円滑に進行させることができるのではないでしょうか。
翻訳作業やメッセージの再投稿は、手動で行うと意外に時間がかかり、業務の負担になりますよね。
この自動化フローを導入すれば、手動での翻訳や投稿作業を省けるので、時間を節約できるはずです。
例えば、1日に大量のメッセージを処理するプロジェクトチームでは、手作業の翻訳と投稿を自動化することで効率の向上が期待できます。
また、自動化によってヒューマンエラーも減り、メッセージの正確性が保たれるので、結果として業務の質を維持しながら効率化にもつながります!
LINE WORKSとChatworkを連携させ、翻訳を自動化することで、異なるプラットフォーム間での情報共有が簡単になり、手作業の負担が軽減されます。
言語の違いを気にせずチームやクライアントとのコミュニケーションがスムーズに進むのも、この自動化フローの大きなメリットではないでしょうか。
Yoomを活用すれば、ノーコードで情報共有と翻訳を自動化できます。
この仕組みを取り入れて、あなたのビジネスをさらに効率的に進めてみてくださいね!