RPAとChatworkの連携イメージ
RPAの活用方法

2025/01/23

毎日、自社ECサイトの商品ランキングを自動取得しChatworkに通知する方法

k.hieda

<span class="mark-yellow">「毎日、商品ランキングを手動で確認する作業が特定の人に偏ってしまう」――そんな状況に心当たりはありませんか?また、「手動での通知では情報が漏れてしまうことがあり、チーム全員に確実に共有するのが難しい」と感じたことはありませんか?</span>
ECサイトの商品ランキング情報を自動で取得し、Chatworkの特定のルームに通知する仕組みを導入すれば、こうした課題に対応できます。従来、このような仕組みを実現するにはプログラミングスキルが必要でしたが、当社が提供するフローボットテンプレートを使えば、専門的な知識がなくても簡単に実装することが可能です。
この仕組みを使うことで、チーム全体が情報をタイムリーに共有でき、誰もが安心して業務を進められる環境を作ることができます。

こんな方におすすめ

このフローボットは、以下のような方にぴったりです。

  • ECサイト上で行うランキング確認作業を自動化したい方
  • 毎日、売れ筋ランキングを確認する作業が特定の人に集中しがちな方
  • チーム全員に最新の売れ筋ランキング情報を確実に共有したい方
  • Chatworkを活用し、ランキング情報を基にタスクを簡単に作成・管理したい方
  • Chatworkと連携し、業務効率化だけでなくチーム全体の連携を強化したい方

毎日、ECサイトの商品ランキングを自動取得しChatworkに通知するメリットと具体的な活用シーン3選

EC事業責任者・経営層、運営スタッフ、そしてチームリーダーそれぞれの視点で、自動化がどのように役立つかを考察します。

1.売上向上につながる迅速な販売戦略の実現

このフローボットでは、毎日決まった時刻に自動的に動作し、ECサイトの商品のランキング情報を収集して、それをChatworkに通知する機能を実現します。<span class="mark-yellow">商品ランキングのデータを毎日自動で取得し、トレンドを迅速に把握できるようになります。このデータは、販売戦略の精度向上や意思決定のスピードアップにつながります。</span>
EC事業責任者や経営層は、商品ランキング情報を自動的に受け取ることで、即座にトレンドを把握できる環境を整えられます。この環境により、注目商品への対応や在庫計画の見直しなど、売上向上につながる戦略を検討しやすくなります。

2.業務の属人化を防ぎ、分析作業などに集中できる環境を整える

ランキングの確認作業は一見シンプルに見えますが、特定の人に偏ることで知らず知らずのうちに負担が蓄積する場合があります。<span class="mark-yellow">この自動化で属人化を防ぎ、より効率的に業務を進められる環境を整えることができます。</span>
EC運営スタッフは、ランキング取得の自動化により、これまで特定の人に集中していたルーティンワークが均等化されます。その結果、分析や戦略立案など、人の手が必要な作業に時間を割く余裕が生まれ、チーム全体の生産性向上が期待できます。

3.チーム全員がリアルタイムで情報を把握し、タスク管理も効率化

通知されたランキング情報をもとに、Chatworkのタスク管理機能を活用して新しいタスクをその場で作成し、チームメンバーと共有・管理できます。<span class="mark-yellow">これにより、情報共有とタスク管理を一体化し、チーム全体で迅速かつスムーズな対応が可能になります。</span>
チームリーダーやマネージャーは、ランキング情報が毎日自動通知される仕組みによって、営業やマーケティング部門と即座に連携できる環境を整えられます。また、Chatworkのタスク管理機能を活用すれば、ランキング変動に基づくタスクをその場で作成し、メンバーに割り振ることで、効率的な業務進行が期待できます。

ここからは、「毎日、ECサイトの商品ランキングを自動取得しChatworkに通知する」の設定方法を、<span class="mark-yellow">Yoomのフローボットテンプレート</span>を使って解説します。今回は指定のサイトから1位から5位までの商品名と商品ページのURLを取得し、毎日Chatworkで通知するよう設定します。

[Yoomとは]

毎日、ECサイトの商品ランキングを自動取得しChatworkに通知する設定手順

Yoomのスケジュールトリガーを活用し、毎日決まった時間(例:午前9時)にブラウザを自動操作して、ECサイト上の商品ランキングを取得します。この操作は、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を活用し、人が手作業で行うブラウザ操作を自動化する仕組みです。
取得したランキング情報はChatworkのAPIを通じて指定されたチャンネルに通知され、チーム全員が必要な情報をタイムリーに確認できるようになります。一般的にこうした仕組みを実現するにはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることで、プログラミング知識がなくても可能です。

連携プロセス

  • Yoomへマイアプリ登録(Chatwork・ブラウザ操作用アカウント)
  • テンプレートをコピー
  • スケジュールトリガー・ブラウザ操作・アプリ連携
  • トリガーボタンをオンにし、連携スタート

事前に準備するもの

Chromeの拡張機能

  •  この操作はChromeを使用するため、アカウントをご準備ください。
  • Chrome拡張機能で「Yoom ブラウザ操作オペレーション設定ツール」を追加してください。
  • Chromeの拡張機能を追加した後、拡張機能の管理画面で、シークレットモードの実行を許可する設定をオンにしてください。

Chatwork

  • Chatworkアカウント情報(メールアドレス・パスワード)
  • Chatworkの通知を送るルームID

ヘルプ:ChatworkのルームIDの確認方法

ステップ1 マイアプリ連携の設定

連携するブラウザ・アプリ情報をYoomに登録するため、Yoomのワークスペースにログインしてください。

ブラウザ操作用アカウント

マイアプリ画面内の「ブラウザ操作用アカウント」のタブを選択し、+新規接続をクリックします。

下の画面が表示されます。

  • サービス名・識別名
    • 任意の値を入力します。
  • アカウント名
    • Chromeのログインアカウント
  • パスワード
    • Chromeのパスワード

上記を入力し、追加ボタンをクリックするとアカウントの追加が完了です。

アプリの新規接続

マイアプリ画面内の「アプリ」のタブを選択し、+新規接続をクリックします。

Yoomに接続可能なアプリ一覧が表示されます。検索窓で連携するアプリを入力し、マイアプリ登録を進めてください。

Chatwork

検索結果からChatworkを選択します。ログイン画面が表示されます。

連携するアカウントのメールアドレスとパスワードを入力し、Yoomからのアクセスを許可してください。

これで、Chatworkのマイアプリ登録が完了です。

ステップ2 Yoomのフローボットテンプレートをマイプロジェクトへコピーする

下のバナーをクリックします。

マイプロジェクトにテンプレートがコピーされます。マイプロジェクトは左のメニューバーからアクセスできます。

ステップ3 スケジュールトリガー「毎日9時になったら」

テンプレートの1つ目の工程をクリックします。この項目は事前設定済みのため、水色アイコン(設定完了の証)が点灯していますが、設定内容を解説します。

(1/1)実行時間の指定

今回は毎日起動する設定のため、『曜日指定』タブから全曜日にチェックを入れ、9時に起動するよう設定しています。また、繰り返しの曜日や時間の変更が必要な場合は、この画面から簡単に設定できます。
もっと複雑なタイミングの設定は、Cronの設定タブから可能です。

保存する をクリックし、次に進みます。

ステップ4 ブラウザを操作する「ブラウザを操作する」

テンプレートの2つ目の工程をクリックします。ここでも水色アイコンが点灯していますが、ランキングを読み取る操作が追加で必要です。

※ブラウザ操作は一部有料プランでのみご利用いただけます。
※有料プランは2週間のトライアルを行うことが可能です。

(1/1)ブラウザ操作の詳細設定

事前設定では、「サイトにアクセス」という工程のみ追加されている状態です。

  • 「サイトにアクセス」をクリックして、どのサイトにアクセスするかを設定します。
  • 対象のURLの編集欄に、サイトのURLを入力します。
  • この続きに、ランキング内容を取得するアクションを設定していきます。
  • 『サイトにアクセス』項目の下にある+ボタンをクリックします。白枠で操作選択画面が表示されます。
  • この中から「ブラウザで操作を指定」を選択します。
  • 表示された画面にアクセスするサイトのURLを入力して「操作を開始する」ボタンをクリックします。
  • 別ウィンドウで指定したサイトが開きます。
  • サイトを開くと左下に『要素にアクションを設定』というウィンドウが表示されます。これが操作モードの状態です。
  • このページで売れ筋ランキングのコンテンツを探し、1位から順に情報を取得します。
  • まず、ランキング1位の商品名をクリックすると、運用するアクションと記載されたプルダウンが表示されます。
  • 通常は商品ページに遷移するため、この項目から『クリック』アクションを選択します。
  • 1位の商品ページに遷移します。
  • さらに商品タイトルをクリックし、プルダウンメニューから「表示されている値を取得」を選択します。

アクションの操作画面が表示されます。ここで、<span class="mark-yellow">重要ポイント</span>です。

  1. 取得した値の項目名は、デフォルトでは『表示された値』と記載されていますが、2位〜5位までの項目名と重複しないように『1位』と追記してください。
  2. 項目名をユニーク値にしないと、1つの項目名に対し、複数の値が該当してしまうため、項目名を分ける必要があります。

入力後、右下の追加ボタンをクリックします。

  • 次に、同じ画面で商品名をクリックしてプルダウンメニューを開き、商品ページのURLを取得します。
  • ここでも、項目名に『1位』と追記し、右下の追加ボタンをクリックしてください。
  • 再度、同じ画面の操作で『前のページに戻る』を選択してください。前のページに戻って、次は2位以降の「表示された値」と「商品ページのURL」を取得していきます。

  • ランキング1位からクリックし、前のページに戻るまでの操作を行うと、Yoomの操作ページでは一連の流れが上記のように表示されます。
  • この流れを繰り返し、2位から5位までの商品ページの値を取得します。
  • ちなみに、商品の表示が4カラムに設定されている場合、5位の取得前に右にスライドするボタンを選択する必要があります。5位の取得前に右にスライドするボタンを選択する場面があります。その場合も、アクションに「クリック」を選択してください。
  • 1位から5位の操作が終わったら、テストに進みます。
  • Yoomの操作画面で右下にあるテストボタンをクリックしてください。
  • テストが始まると、『サイトにアクセス』から値の取得が順に開始されます。サイト上の指定した値を全て取得できたら、「取得した値」に項目と値が表示されます。

テストが成功したので、1位〜5位までの「表示された値」と「商品ページのURL」が取得できました。この項目は、次の工程Chatworkに通知する定型文の編集に利用します。

保存する をクリックします。

ステップ5 アプリと連携する「メッセージを送る」

テンプレートの3つ目の工程をクリックしてください。Chatworkへの通知内容の編集設定を行います。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

こちらは初期設定済みです。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • Chatworkと連携するアカウント情報
  • アクション

→次へをクリックします。

(2/2)API接続設定

  • ルームID
    • 編集欄をクリックすると、ルーム候補が表示されます。通知を行うルームを選択するとIDが引用されます。または、Chatworkのルーム設定からIDを確認できます。
      ヘルプ:ChatworkのルームIDの確認方法
  • メッセージ内容
    • 通知する定型文を作成します。特定のメンバーへのメンションも可能です。
  • 編集欄をクリックすると、前の操作で取得した項目が、プルダウンメニューに表示されます。

編集欄に『1位:』と入力し、表示された値(商品名)とページURLを選択すると、引用コードが埋め込まれます。同じように、2位以下も項目名の入力と引用コードの埋め込みを行います。

入力が終わったら、左下にあるテストボタンをクリックします。 →成功

→保存するをクリックします。これで、今回の工程は以上です。

ステップ6 アプリトリガーをONにする

全ての工程が設定されると、完了画面が表示されます。

トリガーをONにした後、テンプレートの左上にあるトグルを使用して、フローボットを起動します。

<span class="mark-yellow">プログラミング不要で、フローボットの設定が簡単に完了しました。</span>使用したテンプレートはこちらです。

もっと活用!RPAとChatworkを使った自動化3選

RPAとChatworkを組み合わせると、業務効率化の可能性が広がります。特に、Chatworkに通知を一元化することで効率が向上します。

1. Webサイト情報を自動取得し効率的に共有

Webサイトの更新情報を毎日決まった時間に自動取得し、Chatworkに通知すれば、手作業を省き、情報共有がスムーズになります。このフローは、特にWebサイトの情報を基に業務を進める方や、定期的な更新情報をチームで共有したい方に最適です。

2.Googleフォーム連携で従業員情報登録を自動化

Googleフォームの登録情報をもとに、RPAを活用してジョブカン勤怠に従業員情報を自動登録し、Chatworkでチームに通知します。これにより、入力ミスや作業漏れを防ぎ、業務効率を向上できます。

3.従業員情報登録と通知をワンクリックで実現

Yoomフォームでの従業員登録情報をもとに、ジョブカン勤怠への自動登録とChatwork通知をRPAが代行します。自動化により、登録作業の手間や転記ミスを削減し、迅速な情報共有を実現します。

まとめ

今回ご紹介したブラウザ(Webサイト)操作とChatworkを連携したフローボットを導入すれば、毎日の売れ筋ランキングを手動で取得する作業の偏りを防ぎ、チーム全員に確実に情報を共有できる仕組みを整えられます。<span class="mark-yellow">Yoomのフローボットテンプレートなら、プログラミングスキルがなくても、自動化を簡単に導入可能です。</span>直感的な操作で設定ができるため、初めての方でも安心してご利用いただけます。チーム全体でスムーズに連携できる環境を整え、日々の業務を効率化してみませんか?ぜひ、下のバナーから無料でお試しください。その効果を実感できます!

では、またお会いしましょう!

この記事を書いた人
k.hieda
Webプランナー・ディレクター歴10年目。Web制作会社勤務時代は、クライアントへ改修と運用プランの提案と制作進行がメインでした。現在はパラレルワーカーです。Yoomのコンテンツ事業部でブログの制作、個人事業では企業の外部広報案件を受けています。民泊を始めるのでルーチンワーク効率化の徹底を目指しています!
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