2025/01/22
アプリ同士の連携方法

Slackとkintoneを連携してSlackでの投稿内容をkintoneに格納する方法

m.takahashi
Slackとkintoneの連携イメージ

目次

 

日々の業務を進行していると、細かいタスクが発生しますよね。そのタスク管理のために、kintoneへのレコード登録を業務に活用している方は多いはず。しかし、kintoneへのレコード登録に時間を取られたり、登録漏れがあったりすると、業務の進行が滞ることもありますよね。効率的にレコード登録できれば、業務の進行がスムーズになると思いませんか?この記事では、Slackとkintoneを連携して、Slackに投稿された内容を自動でkintoneに登録する方法を解説していきます。この連携を活用することで、レコード登録の手間を省き、コア業務に集中できる環境を整えられるかもしれません。どのように連携が実現できるのか、ぜひ最後までご覧ください。

こんな方におすすめ

今回の連携をぜひおすすめしたいのは以下のような方々です!

  • Slackとkintoneを業務に活用している方
  • コミュニケーションツールとしてSlackを利用し、情報共有や業務管理の効率化を目指している方
  • kintoneを情報管理として活用しており、他ツールとの連携を検討している方
  • 部門間の情報共有やデータ管理に課題を感じている中小企業の管理者や担当者
  • 手作業によるヒューマンエラーを回避したいと考えるバックオフィスの業務改善担当者

Slackとkintoneの連携メリットと具体例

それではこの連携を実際に使用した際に得られる可能性のあるメリットを確認しましょう。

情報共有の効率化

Slackでの投稿をkintoneに自動追加することで、チームメンバーや社内への情報共有がスムーズになり、必要な情報をすぐに参照できるようになります。これにより、Slackのスレッドを遡る必要がなくなり、kintoneの統一されたデータベースで効率的に管理できるでしょう。例えば、営業チームが顧客からの問い合わせ内容をSlackに投稿した場合、それが自動的にkintoneの問い合わせ管理アプリに登録されます。これにより、他のチームメンバーはkintone上で一元的に情報を確認でき、迅速な対応が可能となるでしょう。

タスク管理の簡略化

Slackでの投稿内容をkintoneに自動登録することで、タスクの管理の手間が大幅に削減できます。手動でkintoneに登録する手間を省き、自動化で迅速なタスク登録を実現するでしょう。例えば、社内会議中に発生したタスクがSlackに投稿されると、それがkintoneのタスク管理アプリに自動作成されることで、会議と同時進行でタスク登録が完了できるかもしれません。また、手作業によるヒューマンエラーを回避して、タスクの登録漏れを防ぎ正確な内容で登録が完了するでしょう。

データの一元管理

Slackの情報をkintoneに集約することで、データの一元管理が実現できます。 例えば、開発チームがSlackに投稿したバグ報告が自動的にkintoneに記録され、品質保証チームやサポートチームも同じ情報を共有できるでしょう。これにより、社内でのデータのばらつきを防ぎ、業務プロセスを標準化やヒューマンエラーの発生リスクの削減につながります。また、他の部門への情報共有が円滑化されることで、異なる部門間での連携がスムーズになり、業務効率化を実現できるかもしれません。

それではここからノーコードツールYoomを使って、Slackに投稿された内容をkintoneに格納する方法をご説明します。

[Yoomとは]

Slackでの投稿内容をkintoneに格納する方法

Slackの指定のチャンネルに投稿されたことをSlackのAPIを利用して受け取り、kintoneの提供するAPIを用いてkintoneの指定のデータベースにSlackで投稿された内容をレコード登録することで実現が可能です。
一般的に実現にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても簡単に実現できます。

連携フローは大きく分けて以下のプロセスで作成を進めます。

  • Slackとkintoneをマイアプリ登録
  • テンプレートをコピー
  • フローの起点となるSlackのトリガー設定と、その後に続くkintoneのオペレーション設定
  • トリガーボタンをONにして、Slackとkintoneの連携動作を確認

Yoomを利用していない方は、こちらから無料登録をしてください。
すでにYoomを利用している方は、ログインしましょう。

ステップ1:Slackとkintoneをマイアプリ連携

はじめに使用するアプリのマイアプリ登録を行いましょう。
事前にマイアプリに登録しておくとフローの設定がスムーズになりますよ。
まず、Slackのマイアプリ登録から行います。
Yoomの画面左にあるマイメニューにアクセスし、画面右の新規接続ボタンを押します。

次に検索窓にSlackと入力し、表示された候補から「Slack」を選択します。
以下の画面が表示されたら、内容を確認し、投稿先のチャンネルを指定して「接続」をクリックしましょう。

続いてkintoneのマイアプリ登録を行いましょう。
同様に、検索窓にkintoneと入力し、表示された候補から「kintone」を選択します。
以下の画面が表示されたら、「サブドメイン」「クライアントID」「クライアントシークレット」をそれぞれ入力し、「追加」をクリックします。
※詳しい登録方法はこちらを参考にしてください。

マイアプリにSlackとkintoneが表示されていれば、登録完了です。

ステップ2:Slack「新しいメッセージがチャンネルに投稿されたら」のトリガーを設定

ここからは自動化の設定を行っていきましょう。
以下のバナーの「試してみる」をクリックしてフローボットをコピーしてくださいね。

クリックすると以下のような画像が出てくるのでOKを押します。

以下の画面が表示されたら「タイトル」と「説明」を確認しましょう。
変更が必要な場合は、該当箇所をクリックすることで変更可能です。

最初にSlackの設定を行うため、「新しいメッセージがチャンネルに投稿されたら」をクリックしましょう。
クリックしたら下記の設定を行っていきます。

「タイトル」→必要に応じて変更可能
「Slackと連携するアカウント情報」→アカウントが合っているか確認
「トリガーアクション」→新しいメッセージがチャンネルに投稿されたら

設定が完了したら、「次へ」をクリックします。

詳細の設定を行いましょう。
「トリガーの起動間隔」→選択し、設定しましょう
※トリガーは5分、10分、15分、30分、60分の間隔で起動間隔を選択できます。プランによって最短の起動間隔が異なりますので、ご注意ください。
「チャンネルID」→候補から選択し、設定しましょう

指定したチャンネルの投稿内容はkintoneに登録されるため、「kintone登録専用チャンネル」を設定するのをおすすめします。
設定が完了したら、実際に Slackにメッセージを送信し、Yoomで「テスト」を実行します。
成功したら「保存する」をクリックしましょう。

ステップ3:kintone「レコードを追加する」のアクションを設定

続いてkintoneへのレコード登録の設定を行いましょう。
「レコードを追加する」をクリックしたら、下記の設定しましょう。

「タイトル」→必要に応じて変更可能
「kintoneと連携するアカウント情報」→アカウントが合っているか確認
「実行アクション」→レコードを追加する

設定が完了したら、画面をスクロールし進めましょう。

連携するデータベースを指定し、「次へ」をクリックしましょう。

kintoneのアプリは今回以下のように「追加日」と「内容説明」の2つの項目で作成しました。

それぞれの項目に値を追加する設定をしましょう。
「追加日」の項目には、フローを起動した「今日」の日付を「2025-01-01」の形式のアウトプットで指定します。
アウトプットを使用することで、<span class="mark-yellow">フローが起動するたびに値を変動させて登録できます。</span>
※アウトプットについて詳しくはこちらをご覧ください。

入力欄をクリックすると候補が表示されます。
「日付」をクリックし、今日の中から「2025-01-01」の形式を選択しましょう。

「内容説明」の欄にはSlackのトリガーアクションで取得できた、「メッセージ内容」のアウトプットを追加します。
先ほど同様に、入力欄をクリックし候補が表示されたら「新しいメッセージがチャンネルに投稿されたら」の中から「メッセージ内容」のアウトプットを指定し、設定しましょう。

設定が完了したら「テスト」を実行し、成功したら「保存する」をクリックして完了です。

ステップ4:Slackとkintoneの自動化の動作確認

最後に「トリガーをON」をクリックしたら、自動化の設定は完了です。
正しくフローボットが起動するかどうかを確認しましょう。

設定おつかれ様でした!

さらに自動化するには

投稿内容からAIで情報を抽出して詳細を登録しよう

今回設定を紹介したのは、Slackの投稿内容をそのままレコードとして登録するフローでしたが、 AIを活用することで、より詳細にkintoneへレコードの登録を行うこともできます。
例えば、以下のようにSlackに投稿があった場合を考えてみましょう。
Yoomの AI機能を使用することで、タイトルから電話番号までの項目を指定するだけで、詳細が抽出できます。

Slackのトリガーの後ろの「+」をクリックすると以下の画面が表示されるので、「テキストを抽出」を選択し設定しましょう。

このアクションを使用すると、以下のようなアウトプットを取得できます。
kintoneに各項目を設定し、アウトプットを使用して登録すれば、より詳細なレコード登録が可能です!
※AIオペレーションはチームプラン・サクセスプランでのみご利用いただける機能(オペレーション)となっております。チームプランやサクセスプランなどの有料プランは、2週間の無料トライアルを行うことが可能です。

今回のテンプレートに、AIによる「データの抽出」オペレーションを追加したバージョンも用意されています。
用途に合わせて使い分けてみてくださいね。

「メールの受信」をトリガーに使用する

今回紹介したテンプレートではSlackのメッセージ追加をトリガーとしましたが、メールの受信でも代用することができます。
GmailやOutlookを使用したトリガーはもちろん、Yoom独自のメールトリガー機能も選択できます。
メールで受信した本文から情報を取得するだけでなく、添付されたファイルを格納したり、OCR機能で読み取ることもできますよ!

Slack・kintoneを使ったその他の自動化例

他にもSlackとkintoneを使った自動化の例がYoomにはたくさんあるので、いくつか紹介します。

1.kintoneに登録されたらSlackに送信する

はじめに紹介するのは、kintoneに登録されたレコードをSlackに通知するフローです。レコード情報を取得し、通知を行うことでどのような内容が登録されたのか、Slackを確認するだけで認識することができるでしょう。

2.kintoneでコメントが投稿されたらSlackに通知する

次に紹介するのは、kintoneのレコードにコメントが投稿されたら通知を行うフローです。コメントが追加されたことを自動通知することで、コメントも見落としを防ぐことにつながりそうです。

3.Outlookで受信した契約書をOCRで読み取りkintoneへ追加しSlackに通知する

最後に紹介するのは、Outlookとの連携フローです。メールに添付されたファイルデータをOCRを活用して内容を読み取り登録や通知を行うことで、担当者の作業負担の大幅な削減ができるかもしれません。

まとめ

Slackとkintoneの連携により、情報共有やタスク管理が自動化され、業務効率の飛躍的な向上が期待できます。さらに手動でのデータ入力が不要になることで、ヒューマンエラーのリスクも減少するでしょう。これまで手入力を行っていた時間を他の業務に充てることで、業務全体を円滑に進行できるかもしれません。
ぜひ今回紹介した手順を参考にして、ご自身の業務に連携を取り入れてみてください。Yoomを活用して、業務効率化を実現しましょう。

この記事を書いた人
m.takahashi
新卒でジュエリー販売を経験し、結婚出産を経て、社会保険労務士事務所で6年ほど勤務してきました。どちらの業界でも在庫管理や顧客管理をはじめ、様々な事務仕事を経験しました。特に社労士事務所での勤務では、膨大な入力作業や事務処理で一日終わることもしばしば。Yoomを知って第一声は「なぜもっと早く出会えなかったのか・・・」でした。皆様にYoomの便利さを届けられるように、わかりやすい文章書けるよう心がけています!
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