SaaS企業のマーケティング業務では、資料の検索やメール確認に加え、出張の手配や移動ルートの確認など、複数のGoogleサービスを行き来する作業が日常的に発生します。
こうした業務は一つひとつは小さくても、積み重なることで無視できない工数になります。
このような複数のGoogleサービスを横断する作業を支援するとされているのが、Googleの対話型AI「Gemini」に搭載された拡張機能です。
拡張機能を有効化することで、GeminiはGoogle DriveやGmailだけでなく、Google Flights・Google Hotels・Google Mapsといったサービスとも連携できるようになります。
一方で、「本当に業務の中で使えるのか」「実際の作業がどこまで楽になるのか」といった点は、公式情報や機能紹介だけでは判断しづらいのも事実です。
本記事では、工数削減につながるこの機能について、その概要から具体的な活用シーン、そして「本当に実務で使えるのか?」という検証プランまでを徹底解説します。単なる便利ツールの紹介に留まらず、明日からの業務フローを変えるための実践的なガイドとしてご覧ください。
また記事の後半では、Geminiの判断・要約といった強みを業務フローに組み込めるYoomの活用方法についても紹介します。
✍️前提情報
本記事の想定読者
本記事は、以下のような悩みやニーズを持つ方を想定して執筆しています。
- 様々なアプリを横断した情報検索に1日合計30分以上費やしており、その時間を削減したい方
- SaaS企業のマーケティング担当で、少人数チームでの生産性向上を模索している方
- APIやiPaaSの概念はある程度理解しており、業務フローの自動化に興味がある方
Geminiの拡張機能とは?
Geminiの拡張機能は、GoogleのAIモデル「Gemini」に、外部ツール(主にGoogle純正アプリ)の情報を参照・操作する権限を与える機能です。
通常、ChatGPTなどのLLM(大規模言語モデル)は、あなたの会社のGoogleドライブの中身を知ることはできません。しかし、Geminiに拡張機能を許可することで、以下のサービスを中心に連携が可能になります。
1. Google Workspace(Gmail、ドライブ、ドキュメント)
2. YouTube
3. Googleマップ
4. Googleフライト
5. GoogleホテルGeminiを選ぶ際の3つのポイント
ツール導入を検討する際は、以下の基準で判断することをおすすめします。
1. Googleエコシステムへの依存度:社内ドキュメントやメール運用がGoogle Workspace中心であれば、Gemini一択です。
2. 情報の鮮度と種類:YouTube動画の中身や、最新のフライト・ホテル情報など「リアルタイムな情報」を扱いたいか。
3. セキュリティとプライバシー:特に企業利用(Enterprise版など)の場合、学習データに利用されない安全な環境が必要か。
近年のGeminiは、外部サービス連携や推論機能の強化により、従来の“質問に答えるだけ”の使い方に加えて、作業を支援するアシスタント的な活用がしやすくなっています。
💻【目的別】おすすめGemini機能・拡張カテゴリ一覧
Geminiで利用できる機能や拡張は多岐にわたるため、「何をしたいか」によって適した使い方が異なります。
ここでは、業務シーンごとに活用しやすいGeminiの機能・拡張を、目的別に整理しました。
日常的な情報整理からリサーチ、移動・出張時の活用まで、幅広い業務に対応しています。
まずは自分の業務に近いカテゴリを起点に、どの機能が役立ちそうかを確認してみてください。
✅【目的別】Gemini 活用機能&拡張機能 10選
ここからは、SaaSマーケターの業務効率化に直結するGeminiの活用方法を、拡張機能や特長的な機能をベースに「10選」としてご紹介します。
【A:社内情報の検索・整理を自動化(Google Workspace連携)】
1. Google Drive 【検索&要約】
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一言でいうとどんなツール?:ファイル名が分からなくても「中身」から資料を探し出す機能
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主な特徴:
「@Google Drive」と打つだけで連携開始
曖昧な記憶(例:「先月のA社の提案書」)からファイルを特定
長文ドキュメントを開かずに要約を作成
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【ここがポイント】実際に使ってみた感想:
「『〇〇プロジェクトの要件定義書どこだっけ?』とSlackで聞く前にGeminiに聞けば、10秒でリンクと概要が返ってきます。フォルダ階層を掘っていく時間がゼロになりました。」
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こんな人におすすめ:資料探しに時間を取られている方、情報の属人化に悩むチームリーダー
2. Gmail 【要約&タスク抽出】
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一言でいうとどんなツール?
大量の未読メールから「やるべきこと」だけを抜き出す機能
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主な特徴
・長いスレッド形式のメールを要約・メール本文からアクションアイテム(タスク)を抽出・受信件数の確認や特定のメールの検索
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【ここがポイント】実際に使ってみた感想
「休暇明けのメールチェックが劇的に楽になります。『未読メールから緊急の案件だけリストアップして』と頼むだけで、優先順位付けが完了するのは感動的です。」
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こんな人におすすめ
毎日大量のメールや通知に追われている方
3. Google Docs 【校閲&ドラフト作成】
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一言でいうとどんなツール?
AIと一緒にドキュメントをブラッシュアップする機能
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主な特徴
・作成中のドキュメントの校閲・誤字脱字チェック・過去の資料を参照した新規ドラフトの作成・箇条書きメモからの文章化
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【ここがポイント】実際に使ってみた感想
「人間がゼロから書くのではなく、過去の資産(Drive内のファイル)を参考にAIに下書きさせることで、着手までの心理的ハードルが下がります。
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こんな人におすすめ
記事作成や企画書作成の機会が多いマーケター
【B:リサーチとインプットを高速化】
4. YouTube 【動画要約】
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一言でいうとどんなツール?
動画を見ずに中身を理解する時短ツール
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主な特徴
・YouTube連携が使える環境では、動画内容の要点整理や、特定パートの抜き出しなど“視聴の補助”として活用可能・特定の情報(例:「機能紹介の部分だけ教えて」)を抽出・海外の動画も日本語で解説可能
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【ここがポイント】実際に使ってみた感想
「競合他社の1時間のウェビナー動画を、わずか数分でテキスト化して要点を把握できます。情報収集のスピードが桁違いになります。」
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こんな人におすすめ
動画コンテンツからの情報収集が多い方、競合調査担当者
5. Deep Research【大規模調査】
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一言でいうとどんなツール?
数百のWebサイトを横断してリサーチレポートを作る機能
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主な特徴
・複数のWebサイトや論文を自動探索・情報を統合し、包括的なレポートを作成・数分で市場調査レベルのアウトプット
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【ここがポイント】実際に使ってみた感想
「新しいマーケティング施策のネタ探しなど、広範囲な情報を集めたい時に強力です。人間なら数日かかる調査をランチタイムの間に終わらせてくれます。」
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こんな人におすすめ
新規事業開発や市場分析を行う方
【C:出張・移動・ロジスティクス支援】
6. Googleフライト
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一言でいうとどんなツール?
最適な移動手段を瞬時に比較・提案してくれる機能
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主な特徴
・会話形式でフライトを検索(例:「大阪から北海道への最適便」)・遅延リスクや乗り継ぎ時間も考慮・最新の価格情報を反映
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【ここがポイント】実際に使ってみた感想
「比較サイトをいくつも開かなくても、チャットだけで候補が絞り込まれます。天候などの外部要因も考慮してくれる点がAIならではのメリットです。」
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こんな人におすすめ
出張の手配を自分で行う方、旅行好きの方
7. Googleホテル
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一言でいうとどんなツール?
曖昧な要望から理想の宿泊先を見つける機能
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主な特徴
・「ジムがある」「料理が美味しい」など感覚的な条件で検索・エリアと予算に合わせた絞り込み・Googleマップの評価と連動
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【ここがポイント】実際に使ってみた感想
「条件入力フォームでは指定できない『雰囲気』や『細かなこだわり』を汲み取ってくれるので、ハズレのないホテル選びができます。」
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こんな人におすすめ
出張先でも快適に過ごしたい方、宿泊先選びにこだわりたい方
8. Googleマップ ルート案内
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一言でいうとどんなツール?
現在地の交通状況を加味したナビゲーション機能
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主な特徴
・目的地までの最適ルートと所要時間の提示・「ここから一番近いコンビニ」などのスポット検索・目的地周辺の補足情報提示
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【ここがポイント】実際に使ってみた感想
「訪問先への移動中に、『到着まであと何分?』『近くでランチできる場所は?』と聞くだけで即座に答えが返ってくるので、スマホを操作する手間が減ります。」
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こんな人におすすめ
外回りやクライアント訪問が多い方
【D:高度な分析とアウトプット】