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SaaS企業のマーケティング業務では、資料の検索やメール確認に加え、出張の手配や移動ルートの確認など、複数のGoogleサービスを行き来する作業が日常的に発生します。
こうした業務は一つひとつは小さくても、積み重なることで無視できない工数になります。
このような複数のGoogleサービスを横断する作業を支援するとされているのが、Googleの対話型AI「Gemini」に搭載された拡張機能です。
拡張機能を有効化することで、GeminiはGoogle DriveやGmailだけでなく、Google Flights・Google Hotels・Google Mapsといったサービスとも連携できるようになります。
一方で、「本当に業務の中で使えるのか」「実際の作業がどこまで楽になるのか」といった点は、公式情報や機能紹介だけでは判断しづらいのも事実です。
本記事では、工数削減につながるこの機能について、その概要から具体的な活用シーン、そして「本当に実務で使えるのか?」という検証プランまでを徹底解説します。単なる便利ツールの紹介に留まらず、明日からの業務フローを変えるための実践的なガイドとしてご覧ください。
また記事の後半では、Geminiの判断・要約といった強みを業務フローに組み込めるYoomの活用方法についても紹介します。 ✍️前提情報
本記事の想定読者
本記事は、以下のような悩みやニーズを持つ方を想定して執筆しています。
Geminiの拡張機能とは?
Geminiの拡張機能は、GoogleのAIモデル「Gemini」に、外部ツール(主にGoogle純正アプリ)の情報を参照・操作する権限を与える機能です。
通常、ChatGPTなどのLLM(大規模言語モデル)は、あなたの会社のGoogleドライブの中身を知ることはできません。しかし、Geminiに拡張機能を許可することで、以下のサービスを中心に連携が可能になります。
1. Google Workspace(Gmail、ドライブ、ドキュメント)
2. YouTube
3. Googleマップ
4. Googleフライト
5. GoogleホテルGeminiを選ぶ際の3つのポイント
ツール導入を検討する際は、以下の基準で判断することをおすすめします。
1. Googleエコシステムへの依存度:社内ドキュメントやメール運用がGoogle Workspace中心であれば、Gemini一択です。
2. 情報の鮮度と種類:YouTube動画の中身や、最新のフライト・ホテル情報など「リアルタイムな情報」を扱いたいか。
3. セキュリティとプライバシー:特に企業利用(Enterprise版など)の場合、学習データに利用されない安全な環境が必要か。
近年のGeminiは、外部サービス連携や推論機能の強化により、従来の“質問に答えるだけ”の使い方に加えて、作業を支援するアシスタント的な活用がしやすくなっています。
💻【目的別】おすすめGemini機能・拡張カテゴリ一覧
Geminiで利用できる機能や拡張は多岐にわたるため、「何をしたいか」によって適した使い方が異なります。
ここでは、業務シーンごとに活用しやすいGeminiの機能・拡張を、目的別に整理しました。
日常的な情報整理からリサーチ、移動・出張時の活用まで、幅広い業務に対応しています。
まずは自分の業務に近いカテゴリを起点に、どの機能が役立ちそうかを確認してみてください。
✅【目的別】Gemini 活用機能&拡張機能 10選
ここからは、SaaSマーケターの業務効率化に直結するGeminiの活用方法を、拡張機能や特長的な機能をベースに「10選」としてご紹介します。
【A:社内情報の検索・整理を自動化(Google Workspace連携)】
1. Google Drive 【検索&要約】
2. Gmail 【要約&タスク抽出】
3. Google Docs 【校閲&ドラフト作成】
4. YouTube 【動画要約】
5. Deep Research【大規模調査】
6. Googleフライト
7. Googleホテル
8. Googleマップ ルート案内
【D:高度な分析とアウトプット】
9. Deep Think(思考モード)
10. マルチモーダル入力(画像・動画解析)
Geminiの拡張機能には、GmailやGoogle Driveだけでなく、Google Flights・Google Hotels・Google Mapsなど、日常業務や出張計画に直結するサービスが揃っています。
今回は「急な大阪出張のプランを一括で立てられるか」という実務寄りのシナリオに絞って検証しました。
「移動手段・宿泊先・現地ルートをそれぞれ調べるのが面倒」「条件を変えるたびに検索し直すのが手間」といった課題に対し、Gemini拡張機能がどこまで実用的に機能するのかを確認していきます。テストの内容とポイント一覧
今回の検証では、「出張プランを立てる」という実際のビジネスシーンを想定し、以下の3点を重点的にチェックしました。
単なる「候補の羅列」ではなく、そのまま業務に使えるレベルかという視点で評価しています。テストの方法
検証は、以下の手順で行いました。
STEP1:アカウントの準備
Geminiの設定画面で、Google Flights・Google Hotels・Google Mapsを含む拡張機能を使うためには難しい設定はいらず、プロンプトで対応できます。Geminiにログインしておきましょう。
STEP2:複合的な条件でプロンプトを入力
「来週月曜の朝9時に大阪駅に到着」「東京から移動」「前泊」「ホテルは予算1万5千円以内・朝食付き」といった条件をまとめて指定し、フライト・宿泊・現地移動を一括で提案するよう指示します。
【プロンプト】
@Google Flights@Google Hotels@Google Maps
来週の月曜日、朝9時までに大阪駅に到着する必要があります。東京から移動する前提で、以下をまとめて提案してください。それぞれについて、理由や選定ポイントも簡潔に説明してください。
- 最適なフライト(時間と移動効率を重視)
- 前泊するためのおすすめホテル(予算は1泊15,000円以内、朝食付き
- 到着後、空港または宿泊先から大阪駅までの移動ルート
STEP3:提案内容の実在性と価格を確認
Geminiが提示したフライトやホテルについて、実際にGoogle FlightsやGoogle Hotels上で存在するか、条件に合致しているかを確認し、回答の信頼性を検証しました。
今回の検証では、難しい設定は不要です。プロンプトを入力するだけで以下のようにアプリと連携して自動で情報を調べてくれます!
実際のフライト情報や地図など、具体的な画像も一緒に出力されていました。
検証結果、考察
プロンプトを入力して1分以内に結果が出力されました!(一部抜粋)
ここからは、出力結果について検証していきます。複数サービスの連携のスムーズさ
今回の検証では、Google Flights・Google Hotels・Google Mapsを同時に指定したプロンプトを入力しましたが、Geminiはそれぞれを個別に扱うのではなく、1つの出張プランとして整理された形で提示しました。
フライト → 宿泊先 → 大阪駅までの移動ルート、という流れが自然につながっており、ユーザー側で情報を補完・並べ替える必要はほとんどありません。
通常であれば、複数のサービスを行き来しながら条件を照らし合わせる必要がありますが、Gemini拡張機能を使うことで、出張計画の全体像を一度に把握できる点は大きなメリットと感じました。 条件(時間・予算)の遵守
「朝9時までに大阪駅に到着」「ホテルは1万5千円以内、朝食付き」という条件に対し、出力結果は概ね正確でした。フライトは伊丹空港着の早朝便が選定されており、大阪駅までの移動時間を考慮しても余裕のあるスケジュールになっています。また、ホテルについても予算内かつ朝食付きの候補が提示されており、条件の読み取りに大きなズレは見られませんでした。細かな価格変動や空室状況までは別途確認が必要ですが、初期案としては十分に実用的な精度といえます。
プランの現実性
提案されたフライト、ホテル、移動ルートはいずれも実在するもので、実際の予約・利用を前提に検討できる内容でした。特に、伊丹空港から大阪駅へのリムジンバスや、徒歩・地下鉄を使った移動ルートなど、現地事情を踏まえた現実的な選択肢が含まれていた点は評価できます。
一方で、最終的な予約判断には公式サイトでの再確認が必要ですが、「ゼロから調べる」手間を大きく減らせる点で、実務上の価値は高いと感じました。
総合すると、Gemini拡張機能は、出張プランを素早く整理し、判断材料を揃える用途において非常に相性が良いといえます。
完璧な予約ツールというよりは、「考える前段階を一気に片付けるアシスタント」として活用することで、忙しいビジネスパーソンの負担を確実に軽減してくれるでしょう。まとめ
今回の検証では、Geminiの拡張機能を使って「出張プランの自動立案」がどこまで実務に使えるのかを確認しました。結果として、フライト・ホテル・現地移動といった複数の情報を1つの流れで整理でき、条件(時間・予算)も概ね正確に反映されていました。
特に、個別に検索する手間を省き、出張計画の全体像を短時間で把握できる点は大きな強みです。一方で、最終的な予約や細かな調整は人の判断が必要ですが、調査や検討の初動を大きく効率化できるツールとしては十分に実用的だといえます。
忙しいビジネスパーソンにとって、Gemini拡張機能は出張準備の負担を軽減する有力な選択肢になるでしょう。
Yoomでできること
Geminiは単体でも便利ですが、Yoomを組み合わせることで活用の幅はさらに広がります。Yoomでは、Geminiを判断・要約エンジンとして組み込んだフローボットテンプレートを用意しており、日々の情報整理を自動化できます。たとえば、受信したメールの内容をGeminiで判定し、種別ごとにGoogleドキュメントへ自動で追加したり、Slackに投稿されたメッセージをGeminiで要約してGoogle スプレッドシートに蓄積することも可能です。さらに、Notionで作成した議事録をGeminiで整理・要約し、内容を更新するといった使い方もできます。Yoomなら、Geminiの「考える力」を業務フローに自然に組み込み、手作業を減らしながら情報活用を加速できます。
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[Yoomとは]