【Vrew使ってみた!】動画作成や文字起こし・字幕作成を自動化するポイントとは
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【Vrew使ってみた!】動画作成や文字起こし・字幕作成を自動化するポイントとは
自動化のアイデア

2025-11-19

【Vrew使ってみた!】動画作成や文字起こし・字幕作成を自動化するポイントとは

はるさら

 ウェビナーや動画コンテンツの活用が当たり前になる一方で、「文字起こし」や「字幕作成」等の動画編集が大きな負担となっていませんか?
1時間の動画を手作業で処理すると平均4時間もかかり、本来注力すべき企画業務の時間を圧迫している、という声も少なくありません。

今回レビューするAI動画編集ソフト「Vrew」は、まさにこの課題を解決するために開発されたツールです。テキスト入力だけで動画を自動生成したり、高精度な自動文字起こし機能で字幕作成を効率化したりと、動画編集を効率化してくれるソフトです。
また、文字起こしの結果を編集する感覚で、不要な部分のカットやBGM・テロップの追加なども簡単に行え、動画や音声形式などでも出力が可能です。
そのため、単なる補助ツールではなく、メインの動画編集ソフトとしても活用できます。

この記事では、Vrewの導入手順や基本的な使い方を解説していきます。

Vrewとはどのようなツール?

本記事の想定読者

  • 動画編集や文字起こしで時間がかかっている方
  • Vrewが実際に動画編集などの業務で使えるのか気になっている方
  • Vrewの特性を知りたい方

Vrewとは

Vrew公式サイトより

VrewとはAI技術を駆使し、専門知識がない人でも直感的に動画編集を行えるように設計されたツールです。特に音声認識による自動文字起こしと、テキストエディタのような感覚で動画のカット編集ができる「テキストベース編集」が特徴的です。

他にも以下のようなメリットがあります。

  • 簡単な操作性:テキスト入力や簡単なクリック操作で動画編集が可能。初心者でもすぐに使い始められる。
  • 強力なAI機能:高精度な自動文字起こし、台本からの動画自動生成、200種類以上のAI音声ナレーションなど。
  • 編集効率の向上:無音区間の自動カット機能やテキストベースでのカット編集により、作業時間を大幅に短縮。
  • 豊富な素材:商用利用可能な画像、ビデオ、BGM、効果音が標準で搭載されており、素材探しの手間が省ける。
  • 多言語対応:100以上の言語に対応した自動翻訳字幕機能を搭載し、グローバルなコンテンツ制作にも対応。

一方で、動画編集ソフトとしてみたときにプロ向けの編集ソフトと比較すると演出の自由度が低いといった側面もあります。
Vrewは、「高度なクリエイティブ表現」よりも「手軽さと圧倒的な効率化」を重視するシーンで真価を発揮するツールです。

Vrewを実際に使ってみた!

ここからはVrewの性能について、実際のビジネスシーンをもとに検証していきます。プランは制限はあるが無償で使用できるフリープランで試してみました。

利用シーンと注目したポイント



利用シーン①ウェビナー動画の文字起こしと字幕テロップ作成

まずウェビナー動画の文字起こしと、字幕テロップの作成を行っていきます。インストールからVrewの機能を試すところまでを紹介させていただきますので、もし気になっている方はご一緒にセットアップを進めてみてください。

検証手順

まず公式サイトからインストーラをダウンロードし、PCへインストールが必要です。

ダウンロードしたexeファイルをダブルクリックし、Vrewをインストールを行いましょう。(執筆日ではVrew-Installer-3.2.5.exeのいう名称でインストーラが保存されていました。)

インストール後、ソフトを起動し「新規で作成」を選択します。

動画の元となる素材を選択する画面が表示されます。今回は検証のため、Yoomの入門ウェビナー動画の文字起こし、字幕テロップの作成を行っていきます。

そのため、「PCからビデオ・オーディオを読み込む」を選択しました。

対象の動画を選択すると、下記画面が表示されますので確認ボタンをクリックしましょう。

動画の読み込みが始まるため、少し待機しましょう。ちなみに今回使用した動画は約56分あり、サイズが75MB程でしたが、読み込みは3分かからずに完了しました。

読み込みが完了すると、下記のように文字起こしと字幕のテロップ付与が完了した状態で表示されます。

字幕内容の編集はこちらからテキストベースで簡単に修正ができました。

また、動画として字幕の書式の変更や、画像や音声の挿入なども可能なため、他の動画作成ツールを使用しなくても、Vrew内である程度完成された動画を作成することができます。

修正や編集が完了したら、画面右上のエクスポートボタンをクリックすれば、出力する形式や画質の設定を行うだけで、字幕テロップのついた動画を出力することが可能です。





文字起こしの精度

実際に動画を読み込んで文字起こしを行ってみましたが、精度はかなり高く出力されました。
句読点は適切に設定され、「えー」や「あのー」といったフィラー(会話の途中に挟まれる言葉)は除外されているところも高ポイントです。

ただ、下記画像のように「Yoom」を「UMO」と表示してしまうなど、専門的な用語は聞き違えてしまうことも。人の目での検収と修正は必要となります。


動画を分析・文字起こしを行う速度

検証手順内にも記載しましたが、今回使用した約56分の動画の読み込みと文字起こしは、Vrewを使うことで3分もかからずに完了しました。
これを人の手で動画の再生・停止を繰り返しながら文字起こしをすると、4〜5時間はかかると見込まれます。
この比較から見ても、Vrewは動画編集における大きな手間を削減できていることがわかります。

字幕の見た目、完成度

こちらが読み込み完了後の字幕が入った状態の動画となります。
文字は縁取りされていて、サイズ、フォントともに無難で見やすい仕上がりとなっています。
会社内で連携するだけであれば、誤字などを修正するだけで完成といっていいくらいの仕上がりに思えます。

また、今回の動画は上下に黒い帯があり、字幕が被って見づらくなっています。
しかし、Vrewの書式設定を使えば、全ての字幕に対して位置やフォントを一括で簡単に設定・調整することができます。
これなら動画編集に慣れていない方でも、見やすく質の高い動画を簡単に作成できるでしょう。


利用シーン②テキストから動画のたたきを作成する

次にVrewのもう一つの便利機能である「テキストから動画を作成」の機能を試していきます。

検証手順

「新規で作成」から「テキストから動画を作成」を選択します。

ビデオスタイルの選択が求められるため今回は「ニューススタイル」を選んでみます。

台本の作成画面が表示されるため、動画の台本となる文章を入力しましょう。
今回はAIに台本を作ってみてもらうためテーマに「企業が新しいスマートフォンを発表する動画。」と記載し、「AIで作文」ボタンをクリックしてみます。

数十秒で台本が出力されました。台本の入力が完了したら次へボタンをクリックしましょう。

下記のような動画の設定画面が表示されるため、画面の比率や字幕、AI音声などの設定を行いましょう。

完了ボタンをクリックすることで動画の作成が始まります。

1,2分で動画が作成され、1つ前の検証で見たような動画の編集画面が表示されました。
これでテキストによる動画作成は完了となります。

検証結果

今回は、動画の台本作成もVrewのAI機能に一任し、そのテキストをそのまま動画化しました。
結果として、1から考えるよりもはるかに簡単だと感じました。

もちろん、このAIが生成した「素の動画」をそのまま公開するには粗い部分が多々あります。
「台本のたたき台」、そして「動画のたたき台」として生成されたコンテンツは人の手で修正を加える必要があります。
検証項目とともに詳しく確認していきましょう。

動画制作の手間とスピード

台本をAIに作成してもらう際、「企業が新しいスマートフォンを発表する動画」とテーマを指示するだけで、AIが架空の機種名や具体的な機能を盛り込んだそれらしい台本を数十秒で羅列してくれました。

もちろんこの台本は事実に基づかないため、そのままではフェイクニュースです。
しかしこのフォーマットを利用して自身の伝えたい情報に書き換えるだけで、簡単にオリジナルの台本が作成できます。
テーマを入力するだけで台本のたたき台が手に入るこの機能は、非常に効率的だと感じました。

ただし、AIが作成したもっともらしい虚偽情報(ハルシネーション)が混ざっていますので、しっかり確認しながら手直しをする作業は必須になります。

動画としての見やすさ

動画生成の機能のうち、文字起こしや字幕作成については、ひとつ前の検証で解説した通り、台本の内容に沿って適切かつ見やすい字幕を表示してくれます。
またAI音声の読み上げも、いわゆる「自動読み上げ感」はありますが違和感なく視聴できるレベルです。

一方で、映像素材の選定には課題が残りました。特に本検証のように具体的な製品(スマートフォン)をテーマにした場合、AIが自動で付与した背景動画の関連性が低いものが多く、AI感の強い映像になってしまうため、視聴者の好みが分かれやすいと感じます。

しかし、この課題はテーマ選びで回避できます。例えば、特定の商品に依存しない「知識や情報の提供」、あるいは「心情や心理学系」の動画など、抽象的な概念を扱うテーマであれば、AIが選ぶ汎用素材との相性が良いため、違和感の少ない動画が作成できると考えられ

検証結果のまとめ:Vrewを業務で使うには?使う際の注意点も

Vrewがどんな業務で使えそうか、また業務で使う際の注意点も解説

Vrewが活躍できそうな業務

Vrewの大きな特徴は、「文字起こし」と「テキストベース編集」による時間短縮にあります。特に「動画編集に時間をかけたくない」「大量のコンテンツを効率的に作りたい」といった業務で力を発揮するため、以下のような使い方がオススメです。


Vrewを業務で使用する際の注意点

Vrewを業務で利用する際の最大の注意点は、AIの出力があくまで「たたき台」であるという認識を持つことです。誤字や脱字の確認とともに、AIが作成した台本には事実に基づかない情報(ハルシネーション)が混ざるリスクがあるため、内容の事実確認と書き換えは不可欠です。
また、Vrewは効率化に力を注いでいるため、本格的なエフェクトや複雑な編集には向いていません。出力前には、字幕が被っていないかなど、書式設定の一括調整を必ず行いましょう。

おわりに

Vrewは、AIによる音声認識技術を活用して、動画の文字起こしとテロップ作成を劇的に効率化するツールです。直感的な操作で基本的な動画編集も行えるため、これまで編集作業に多くの時間を費やしていた方にとって有力な選択肢となるでしょう。

特に、ウェビナーや社内研修の動画アーカイブ化、インタビュー動画のコンテンツ化などを手軽かつ迅速に行いたい企業や法人に向いてるソフトといえるでしょう。ぜひ一度、その手軽さと編集の速さを体験してみてください。

またVrewで編集したウェビナー動画を自社ホームページなどに公開した後、XやSlack等で自動で情報の連携を行うことが可能です。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
YoomとSlackの連携でできることはこちら
YoomとX(Twitter)の連携でできることはこちら

Yoomを使えば、今回ご紹介したような連携を
プログラミング知識なしで手軽に構築できます。
無料でYoomを試す
この記事を書いた人
はるさら
Microsoft Office Specialist認定資格、Word文書処理技能認定、基本情報技術者資格を保有。新人教育や資格取得のための社内勉強会等の講師経験がある。また、Oracle Certified Java Programmer Bronze SE7、Javaプログラミング能力認定2級などJavaプログラミングに関する資格も持つ。 システムエンジニアとして8年の実務経験があり、PythonやWindowsバッチを用いてスクリプトを自作するなど、タスクの簡略化や作業効率化に日々取り組んでいる。自身でもIT関連のブログを5年以上運営しており、ITに馴染みのない方でも活用できるノウハウやTipsをわかりやすく発信している。
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