OCRとGoogle スプレッドシートの連携イメージ
How to Integrate Applications

2025-05-01

処方箋 ocr_

処方箋の画像をOCRで読み取る様々な自動化例

メールやストレージ、フォームなど、処方箋データを受け取る方法は様々ですが、いずれの場合もOCRと連携して自動処理が可能です!実際の例をいくつか紹介していきますので、ご自身の業務に合ったテンプレートを見つけて、すぐに自動化を試してみませんか?

メールで受信した処方箋をOCRで読み取り、データを自動転記する

GmailやOutlookなどのメールツールで処方箋の画像ファイルを受け取った際に、自動でOCR処理を実行し、抽出したテキストデータをツールへ転記。メールを確認して手入力する手間がなくなり、転記ミスも防げるので、より迅速かつ正確なデータ管理につながります!

ストレージサービスに追加された処方箋をOCRで読み取り、データを自動転記する

Google DriveやBox、Dropboxなどのオンラインストレージに処方箋の画像ファイルがアップロードされると、それをトリガーに自動でOCR処理を開始し、結果をツールに記録。ファイル管理とデータ入力のプロセスを一元化できるので、複数ツール間での情報の散在を防ぎ、効率的な情報管理体制を構築できます!

フォームで送信された処方箋をOCRで読み取り、データを自動転記する

GoogleフォームやYoomの独自フォームなどで処方箋の画像ファイルを受け付けた場合に、送信されたファイルを自動でOCR処理し、抽出した情報をツールへ転記。オンラインでの処方箋受付からデータ入力までの流れをスムーズにし、受付業務の負担軽減とデータ化の迅速化に役立ちます!

Gmailで送付された処方箋をOCRで読み取り、Google スプレッドシートに追加するフローを作ってみよう

それでは、ここから実際に自動化を導入する設定方法について紹介します!
今回はより具体的な例として、「Gmailで送付された処方箋をOCRで読み取り、Google スプレッドシートに追加する」フローの作成手順を解説します。このフローを使えば、メールで届いた処方箋の情報を自動でデータ化できます!

まだYoomのアカウントをお持ちでない場合は、こちらの登録フォームからアカウントを発行しておきましょう。

[Yoomとは]

フローボット設定の流れ

  • Gmail、Google スプレッドシートのマイアプリ連携
  • テンプレートをコピー
  • Gmailのトリガー設定とOCR、Google スプレッドシートのアクション設定
  • フローをONにし、テストメールを送信してフローが起動するかを確認

ステップ1:マイアプリ連携の設定

ここでは連携するアプリ情報をYoomに登録する設定を行います。Yoomのワークスペースにログイン後、マイアプリ画面で「+新規接続」をクリックします。

Yoomで使えるアプリ一覧が表示されます。検索窓から今回連携するアプリを検索し、マイアプリ登録を進めてください。

Gmail

検索結果からアプリ名をクリックします。Gmailから取得した値を入力する画面が表示されます。

  • 「Sign in with Google」ボタンをクリックします。
  • Googleアカウントのログイン画面が表示されます。メールアドレス・パスワードの入力を行います。すでにChromeでログインしている場合は、連携するアカウントの選択画面が表示されるため、該当のアカウントを選択します。
  • ログインまたはアカウント選択が完了すると、Yoomがアクセス権限を求める画面に切り替わります。

 

権限を付与すると、Gmailのマイアプリ登録が完了します。

Google スプレッドシート

検索結果からアプリ名をクリックすると、Google スプレッドシートとYoomの連携確認画面が表示されます。

  • 「Sign in with Google」ボタンをクリックすると、Google アカウントのログイン画面が表示されるので、メールアドレスとパスワードを入力します。
  • 連携するアカウントを選択します
  • Yoomのアクセス権限を確認されます。次へをクリックしましょう。
  • 「続行」をクリックしてください。

これでGoogle スプレッドシートのマイアプリ連携が完了です。

ステップ2:テンプレートをコピー

マイアプリ連携が完了したら、フローボットテンプレートの設定に進みます。下のバナーからテンプレートのコピーに進んでくださいね。

下のポップアップが表示されたら「OK」をクリックして設定をスタート!

コピーしたテンプレートは、マイプロジェクトに追加されます。マイプロジェクトは左のメニューバーからアクセス可能です。

ステップ3:アプリトリガー「特定のラベルのメールを受信したら」

テンプレートの1つ目の工程をクリックし、フローボットのトリガー(起点)を設定します。この工程は、Gmailのラベル内のメールを検知して、情報を取得する設定を行います。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

この画面では、以下の項目が設定済みです。

  • タイトル
  • アプリ
  • Gmailと連携するアカウント情報
  • アクション

次へをクリックして進みましょう。

(1/2)アプリトリガーのAPI接続設定
  • トリガー起動間隔
    • フローの起動間隔を選択します。最短は5分間隔で起動できます。※ご契約のプランによって最短の起動間隔が異なります。
Gmailのラベル設定

メールの保存先となるラベルを作成できます。詳しくはGoogle公式ヘルプをご確認ください。

https://support.google.com/mail/answer/118708?hl=ja&co=GENIE.Platform%3DDesktop

Gmailのラベルの準備ができたら、Yoomの画面でどのラベルにするか選択します。

編集欄をクリックすると表示されるプルダウンメニューに、ラベル一覧が表示されるので、選択します。

テスト用メールを送信してください。処方箋の画像(JPEG,PNG,PDF)を添付してくださいね。

メールがラベルで受信できたら、テストボタンをクリックします。

成功すると、以下のような結果が表示されます。

これは、Yoomが指定したGmailに正しくつながり、指定のラベルに入ったメールの最新情報が問題なく取得できていることを示すテスト結果です。

取得できる項目・値は以下です。

この項目と値をYoomでは「アウトプット」と定義しています。

アウトプットについて

この値は、後の工程で引用します。

保存をクリックして次の工程に進みましょう。

ステップ4:画像・PDFから文字を読み取る「画像・PDFから文字を読み取る」

テンプレートの2つ目をクリックします。この工程では、前の操作で取得した値を引用して、AIがキャプション用の原稿を生成する指示文を設定します。

(1/1)アクションを選択

この画面では、以下の項目が設定済みです。

  • タイトル
  • アクション
    • 事前設定済みのため、追加の操作は不要です。ちなみに、選択肢は以下になります。読み取る文字数が多いほど消費タスクも増えます。

次へをクリックして進みましょう。

(2/2)詳細を設定

  • ファイルの添付方法
    • 事前設定済みのため、追加の操作は不要です。
  • 抽出したい項目
    • 事前設定では、以下の項目が入力されています。
    • 処方箋番号, 患者氏名, 生年月日, 性別, 処方日, 医師名, 処方薬剤名, 薬剤の数量, 薬剤の用法, 服用回数, 服用期間, 医療機関名, 医療機関住所, 薬剤師名, 薬局名, 服薬指導内容
    • それぞれに該当するテキストをAIが抽出する仕組みです。

抽出したい項目の設定が終わったら下へスクロールします。

  • 使用するAI
    • 以下から選択可能です。
  • 言語
    • 以下から選択可能です。

どちらも任意の内容ですが選択・確認が終わったら、テストボタンをクリックします。成功すると、項目に該当するテキストが抽出されます。(該当しない項目はスルーされます)

テストには上限回数がありますので、ご注意ください。以下の生成結果は次の操作で引用します。

保存するをクリックします。

この機能(OCR)について
  • OCRまたは音声を文字起こしするAIオペレーションはチームプラン・サクセスプランでのみご利用いただける機能となっております。フリープラン・ミニプランの場合は設定しているフローボットのオペレーションはエラーとなりますので、ご注意ください。
  • チームプランやサクセスプランなどの有料プランは、2週間の無料トライアルを行うことが可能です。無料トライアル中には制限対象のアプリやAI機能(オペレーション)を使用することができます。

ステップ5:データベースを操作する「レコードを追加する」

テンプレートの3つ目の工程をクリックします。この工程では、前の操作で抽出したテキストを用いてGoogle スプレッドシートへ自動追加していく設定を行います。

(1/2)データベースの連携

この画面では、以下の項目が設定済みです。

  • タイトル
  • アプリ
  • Google スプレッドシートと連携するアカウント情報
  • アクション

下へスクロールします

データベースの連携

今回は抽出する項目に合わせてデータベースを作成しました。以下はサンプルです。

項目は一意の値(ユニークキー)で設定してくださいね。重複しているとエラーが発生します。

Yoomの画面に戻ります。

  • スプレッドシートID
    • 編集欄をクリックすると、プルダウンメニューが表示され、連携したアカウントに権限があるシートが候補として表示されます。選択すると、IDを引用できます。
  • スプレッドシートのタブ名
    • 同じく編集欄をクリックすると、候補が表示されるので、選択します。
  • テーブル範囲
    • ヘッダの始まりがA1で最後がIの場合は、A1:Pと記入します。

入力ができたら次へをクリックします。

(2/2)データベース操作の詳細設定

  • 追加するレコードの値
    • 前の画面で指定したスプレッドシートの項目を読み込んだ画面が表示されます。それぞれの項目に、抽出した処方箋の値をリンクさせます。

項目の編集欄をクリックするとプルダウンメニューが表示され、「画像・PDFから文字を読み取る」タブの中に、抽出したアウトプットが格納されています。

項目に該当する値を選択すると編集欄に引用コードが埋め込まれます。この操作で、指定したシートのテーブルの各項目に値が表示可能です。

すべての項目に紐付けができたら、ストボタンをクリックしてください。成功すると、スプレッドシートに値が追加されます。

Yoomの画面に戻り、保存するボタンをクリックしましょう。

ステップ6(最終):アプリトリガーをONにする

全ての工程が設定されると、設定完了のコンプリート画面が表示されます。

トリガーをONにして、フローボットを起動します。

トリガーのON/OFFは左上のトグルから切り替えが可能です。<span class="mark-yellow">プログラミング不要で、フローボットの設定が簡単に完了しました。</span>

トリガーが【ON】になると、各種通知の送信先を選択できるお知らせがポップアップされます。デフォルトでは登録しているメールへ通知ですが、普段使っているチャットアプリでも通知を受け取れて便利です。

OCRを活用したその他の自動化事例

Yoomでは、処方箋処理以外にもOCRを活用した様々な業務自動化を実現できます。ここでは、その一部をご紹介します!

まとめ

この記事では、処方箋のデータ入力業務を効率化するOCR技術の活用方法について解説しました!
日々のデータの手入力が負担になりがちです…。<span class="mark-yellow">そのような時にOCRとYoomのような自動化ツールを組み合わせることで、一連の作業を自動化できる可能性があることがお分かりいただけたかと思います!</span>
これにより、作業時間の削減、入力ミスの防止、対応スピードの向上といった効果が期待できますよね。

なお、Yoomには、この記事で紹介した以外にも、様々な業務を自動化するためのテンプレートが豊富に用意されています。プログラミング不要で、誰でも簡単に設定可能です

自動化が初めての方でも扱いやすいツールのため、ぜひYoomのテンプレートを活用して、フォームとOCRを使った業務自動化を体験してみてくださいね!

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What is Yoom hyperautomation?
Conventional RPA can only automate simple repetitive tasks, and the setup process was very complicated.
With “hyperautomation,” which combines various technologies such as AI, API, RPA, and OCR, it is possible to automate many tasks that could not be realized until now more easily than before.
Don't Just Connect Apps—Automate Everything
Most tools simply connect one app to another, leaving the complex tasks to you. Yoom goes much further: From document creation and browser automation to OCR and generative AI, Yoom handles it all seamlessly in one platform.

Why settle for basic integrations? Streamline your entire workflow with Yoom’s powerful hyperautomation.
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