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日々増え続ける注文データを前に、分析やCRMへの入力に多くの時間を取られていませんか?
本来注力すべきマーケティング施策や顧客対応に手が回らない——そんな課題を感じている方も多いはずです。
本記事では、AIエージェントを活用して顧客セグメントの分析からCRM(HubSpot)へのデータ反映、さらにはSlack通知までを自動化する方法をわかりやすく解説します。
専門的な知識がなくても、テンプレートを活用すればすぐに実践できますよ。
「まずは試してみたい」「業務をまとめて効率化したい」という方に向けて、具体的な設定手順から運用のポイントまでご紹介するので、AIを活用した業務自動化の第一歩として、ぜひ参考にしてください。
まずは自社の注文データから顧客セグメントを自動分析し、CRMへのデータ入力を自動化したいという方は、以下のテンプレートからすぐにお試しいただけます。
Shopifyの注文情報を基に顧客セグメントを分析し、HubSpotの更新とSlackへの報告を自動で行うAIワーカーです。手作業による管理負担や更新漏れを防ぎ、常に最新の顧客状況を把握できるため、データ活用を効率化したいEC担当者の方におすすめです。
日々の業務で、注文データの分析やCRMへのデータ入力などの手作業で時間を奪われていませんか?AIエージェントを活用することで、単なる作業時間の削減だけでなく、以下のような大きなメリットを得ることができます。
手作業での顧客セグメント分類は、担当者によって判断基準がブレてしまうことがあります。
しかし、AIが客観的な基準で分析を行うことで、常に一貫した基準で顧客をセグメント分けできます。
AIが分析からCRM(HubSpot)へのデータ入力までを行うことで、手入力によるミスや情報の反映漏れを防ぎます。
常に最新かつ正確な顧客データが維持されるため、HubSpotのMA(マーケティングオートメーション)機能の精度と効果を最大化させることができます。
ここでは、YoomのAIワーカー機能を使って、Shopifyの注文内容から顧客セグメントを自動分析し、HubSpotの更新とSlackへの通知を自律的に行うAIワーカーの作成手順を解説します。
※今回連携するアプリの公式サイト:HubSpot/Shopify/Slack
[Yoomとは]
AIワーカーの設定は、以下のステップで簡単に完了します。
1. AIワーカーのテンプレートをコピーする
2. AIワーカーの基本設定(名前やアイコン)を行う
3. AIワーカーに業務の手順(マニュアル)を設定する
4. AIワーカーが使用するツール(HubSpot、Shopify、Slack)を連携する
5. チャットで指示を出して動作を確認する
以下のテンプレートをコピーして、ワークスペースにAIワーカーを追加しましょう。
Shopifyの注文情報を基に顧客セグメントを分析し、HubSpotの更新とSlackへの報告を自動で行うAIワーカーです。手作業による管理負担や更新漏れを防ぎ、常に最新の顧客状況を把握できるため、データ活用を効率化したいEC担当者の方におすすめです。
コピーが成功すると、下記画面が表示されます。
AIワーカーの基本設定をおこないます。
テンプレートに初めから設定されている内容は、そのままご使用いただいて問題ありませんが、必要に応じて変更して使用することも可能です。
①名前:AIワーカーの名前やアイコンなど、基本的なプロフィールを設定します。
用途に合わせてわかりやすい名前を設定しましょう。
②説明:この欄には、どのようなAIワーカーかを記載しています。
ここに記載された内容は、実際の処理には影響しません。
③役割:ここに設定した内容はAIワーカーの処理や出力に影響するため、具体的な役割や作業内容を明確に記載しておきましょう。
ここが実務で使えるAIにするための最も重要なステップです!
自社独自の分析基準(VIP顧客の条件や、購入商品からの目的推測など)をAIに正確に判断させるためのマニュアルを設定します。
具体的な判断基準をプロンプトとして組み込むことが精度の高いセグメンテーションのコツです。
マニュアルの作り方については、【AIワーカー】マニュアルの作成方法で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
「注文に基づく顧客セグメント分析とHubSpot更新」という実行マニュアルがデフォルトで設定されているので、クリックして確認してみましょう。
マニュアル名:用途に合わせて任意で設定できます。
内容:あらかじめ具体的な作業手順が細かく用意されています。
ご自身の使用目的とデフォルトの設定がが一致しているかを確認してください。
もしがある場合は、目的に沿うように内容を適宜編集・最適化しましょう。
設定が完了したら「保存」ボタンをクリックしてください。
※AIへの指示(プロンプト)は、具体的に設定するほど精度が向上します。
そのため、できるだけ詳細な手順を記載することをおすすめします。
AIワーカーが情報を取得・更新するために使用するHubSpot・Shopify・Slackのアカウントを連携させます。
≪HubSpotの設定手順≫
使用するツールのHubSpotをクリック後、「連携アカウントを追加」をクリックしてください。
HubSpotの設定手順は、以下の手順をご参照ください。
※下記ナビはフローボットからマイアプリを連携する手順を説明していますが、「連携アカウントを追加」をクリックした後の流れは共通です。
※HubSpotのマイアプリ登録方法・HubSpotと連携するとできることも併せて確認しておきましょう。
続いて、AIワーカーに許可するアクションを設定します。
「コンタクトの更新」「コンタクトを検索(キーワード検索)」「コンタクトにメモを追加」にチェックがついているのを確認したら「保存」ボタンをクリックしてください。
誤作動を防ぐためにも、使用するアクションだけにチェックが入っているかを必ず確認してください。
≪Shopifyの設定手順≫
使用するツールのShopifyをクリック後、「連携アカウントを追加」をクリックしてください。
以下のナビを参照して連携を行ってください。
※Shopifyはチームプラン・サクセスプランでのみご利用いただけるアプリとなっております。
フリープラン・ミニプランの場合は設定しているフローボットのオペレーションやデータコネクトはエラーとなりますので、ご注意ください。
※Shopifyのマイアプリ登録方法も併せて確認しておきましょう。
続いて、AIワーカーに許可するアクションを設定します。
「注文を検索」「注文情報を取得」にチェックがついているのを確認したら「保存」ボタンをクリックしてください。
≪Slackの設定手順≫
使用するツールのSlackをクリック後、「連携アカウントを追加」をクリックしてください。
以下のナビを参照して連携を行ってください。
※Slackのマイアプリ登録方法も併せて確認しておきましょう。
続いて、AIワーカーに許可するアクションを設定します。
「チャンネルにメッセージを送る」をクリックしてください。
投稿先のチャンネルIDは、「AIが判定」トグルをOFFにしてください。
枠内をクリックすると候補が表示されるので使用したいチャンネルを選択しましょう。
メッセージは「AIが判定」のままで問題ありません。
設定が完了したら「保存」ボタンをクリックしましょう。
設定が完了したら、実際にチャット画面から指示を送信し、正しく顧客情報の分析とCRMの更新が行われるかテストします。
まずは、Shopifyにテスト用の注文を作成してください。(架空の設定で問題ありません。)
※HubSpotにデータを連動させるため、HubSpot側にもShopifyのテスト用の注文に作成した顧客情報を作成しておきましょう。
作成できたら、Shopify顧客分析・CRM更新担当のテストチャットに指示を送信します。
今回は、例として下記のように送信してみました。
しばらく待つと、返答が表示されるので確認しましょう。
HubSpotの該当のコンタクトとSlackのメッセージも忘れずに確認してください。
これで、Shopify顧客分析・CRM更新担当のAIワーカーの作成は完了です!
作成したAIワーカーをフローボットに組み込むことで、Shopifyで新しい注文が入るたびにAIが自律的に分析と更新を行う業務フローを構築できます。
※今回連携するアプリの公式サイト:HubSpot/Shopify/Slack
フローボットの設定手順は以下の通りです。
1. フローボットのテンプレートをコピーする
2. Shopifyのトリガー(注文が入ったときの連携)を設定する
3. AIワーカーのアクションを設定する
4. トリガーをONにして自動化を開始する
Shopifyで新しい注文情報が作成されたことを検知して、自動でフローを起動するためのWebhook設定などを行います。
まずは、「注文情報が作成されたら(Webhook)」という項目をクリックしてください。
Shopifyと連携するアカウント情報を設定し、「次へ」ボタンをクリックしましょう。
※マイアプリ連携方法は上記「AIワーカーの使用ツール設定」をご確認ください。
画面に表示されているWebhookURLをコピーし、Shopifyにログインしてください。
左サイドバーの「設定」をクリックし、設定ページを開きましょう。
左サイドバーの「通知」をクリックし、Webhookセクションを開いてください。
Webhookの作成画面が表示されます。
イベントは「注文の作成」を選択し、URL欄にYoomの画面でコピーしたWebhook URLをペーストしてください。
Webhook APIバージョンはプルダウンより選択できます。
設定が完了したら「保存」ボタンをクリックしましょう。
テスト用の注文を作成してください。(架空の設定でOKです!)
※HubSpotにデータを連動させるため、HubSpot側にもShopifyのテスト用の注文に作成した顧客情報を作成しておきましょう。
Yoomの画面に戻り、テストを実行します。
テストが成功すると、取得した値が表示されるので確認してください。
ここで取得したデータは、後続のアクション設定で活用することができます。
確認できたら「完了」ボタンをクリックし、トリガーの設定完了です!
※テストの重要性:「取得した値」のテスト値についても併せてご確認ください。
先ほど作成したAIワーカーをフロー内で呼び出し、トリガーで取得したShopifyの注文データを渡すように設定します。
「Shopify顧客分析・CRM更新担当」をクリックしてください。
AIワーカーの設定方法は、上記で説明した「AIワーカーの使用ツール設定」と同様に設定可能です。
鉛筆マークをクリックし、それぞれの使用ツールを設定しましょう。
AIモデルは、プルダウンから選択しています。
今現在使用できるAIの中で「おすすめ」も選定しているので、参考に設定してください。
AIワーカーへの指示は、デフォルトで設定されています。
下記画像のように取得した値を活用し設定することで、トリガーが起動するたびに最新の値を自動で引用することが可能です。
設定が完了したら、テストを実行しましょう。
テスト完了まで少し時間がかかります。
下記画像のように、テスト成功と表示されたら内容を確認し「完了」ボタンをクリックしてください。
HubSpotとSlackも忘れずに確認しましょう。
すべての設定が完了したら、トリガーをONにしてフローを本稼働させます。
これで、「Shopifyの注文情報をAIで分析しHubSpotの更新とSlack通知を自動化する」フローの完成です!
実務の運用に合わせて、フローをさらに使いやすくカスタマイズする方法をご紹介します。
例えば通知先を設定する際に、Slack以外のツールを使用している企業でも、自社の環境に合わせてアプリを変更することが可能です。
通知先をChatworkやGoogle Chat、Discord、Microsoft Teamsなど様々なツールに変更が可能なため、自社の利用環境に合わせてツールを入れ替えることができます。
≪設定例≫
通知先をSlackからChatworkへ変更する手順をご案内します。
まず、AIワーカーの設定画面を開き、使用ツール一覧からSlackを選択し、「このツールを削除」ボタンをクリックしてください。
次に、「+ツールを追加」をクリックしましょう。
Chatworkを選択したら、マイアプリ連携してください。
AIワーカーに許可するアクションの「メッセージを送る」にチェックを入れクリックしましょう。
ルームIDは、「AIが設定」のトグルをOFFにし、枠内をクリックすると表示される候補から選んで設定してください。
メッセージ内容はそのままでOKです!
AIワーカーへの指示を変更し設定完了です!
※Chatworkのご利用には事前にマイアプリ連携が必要です。詳しい設定方法はマイアプリの登録方法をご確認ください。
AIは非常に強力な業務効率化のツールですが、人間のようにあらゆる文脈を完全に理解したり、常に100%正確な判断を下したりできるわけではありません。
ここでは、それを踏まえた上で実務にAIエージェントを組み込む際の注意点や運用ルールについて説明します。
AIは設定されたマニュアルに基づいて顧客の属性や購入目的を推測しますが、過去に例のないイレギュラーな注文(例:個人名義での極端な大量購入など)に対して、想定外の誤ったセグメントに分類してしまう可能性があります。
この課題を解決するためには、AIのマニュアル設定内に「判断基準に合致しない、または判断に迷う注文データの場合は『要確認』というセグメントに分類する」というような指示を追加しておく運用ルールが有効です。
「要確認」としてSlackに通知されたものだけは、担当者が目視で最終チェックを行って手動で分類する体制にしておくことで、AIの利便性を活かしつつ誤った顧客分類を防ぐことが見込めます。
Slackなどのチャットツールへの共有業務においては、AIが気を利かせて顧客の氏名や連絡先などをそのまま通知文に含めてしまい、社内で不必要に個人情報が広く閲覧可能な状態になってしまうリスクがあるため注意が必要です。特に多くのメンバーが参加しているチャンネルに通知を飛ばす場合、セキュリティやプライバシー保護の観点から懸念が生じます。
これを解決するために、AIへの指示(マニュアル)の中に「Slackへ通知する際は、個人の特定につながる情報は記載せず、顧客セグメントの分析結果とHubSpotのコンタクトURLのみを送信すること」というルールを明確に定義しておくことをおすすめします。
これにより、具体的な顧客情報はアクセス権限のあるHubSpot上でのみ確認するといった、セキュリティを保つことができます。
顧客セグメンテーションの分析からデータ入力までの作業をAIワーカーに任せることで、業務効率化だけでなく、データの質とマーケティング精度の向上が期待できます。
まずはYoomのテンプレートを利用して、自社の業務フローをAIで自動化する第一歩を踏み出してみましょう。
Q:Shopify以外のECカートでも同じように顧客分析を自動化できますか?
A:
はい、自動化可能です。
YoomはShopify以外にも多種多様なアプリと連携しており、APIやWebhook機能を利用することで、さまざまなECプラットフォームと接続することができます。
ご利用中のECシステムに合わせて「注文情報が作成されたら」というトリガー部分を変更し使用してください。
Q:独自の分析基準はいくつまでマニュアルに設定できますか?
A:
明確な個数の制限はありません。
AIワーカーのマニュアル設定はフリーテキストで記述できるため、「購入回数3回以上ならVIP」「特定商品AとBを同時購入した場合は〇〇セグメント」といった自社独自の基準を複数設定していただくことが可能です。
ただし、一度にあまりにも多くの複雑な条件や例外ルールを詰め込みすぎると、AIの処理精度が低下し、意図しない判定結果を出力してしまう可能性があります。
そのため、最初は主要な2〜3個の基準からスモールスタートし、実際の分析結果を確認しながら徐々に条件を追加・調整していく運用をおすすめいたします。
Q:AIの分析結果が間違っていた場合、後から手動で修正することは可能ですか?
A:
はい、手動で修正可能です。
万が一判定に誤りがあった場合は、HubSpot側で直接該当のコンタクト情報やプロパティの値を変更・上書きしていただけます。
また、AIによる誤った分析結果がそのままマーケティング施策などに利用されるのを防ぐための工夫も可能です。
たとえば、最初は「AI判定結果(仮)」といった確認用の項目にデータを出力して人が目視チェックを行う運用にしたり、Yoomの「担当者への依頼」機能を活用して、人間が承認した場合のみCRMのデータを更新するようなフローに変更したりすることをおすすめします。