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アイデアが求められる場面はたくさんあるのに、「いいアイデアが浮かばない」「視点が偏っている気がする」と悩む方は多いものです。
そこで注目されているのが、AIをブレインストーミングのパートナーとして活用する方法です。AIを使うことで、一人でも多様な視点からアイデアを引き出せるうえ、遠慮や忖度なしに率直な意見をもらえます。
本記事では、AIブレインストーミングの基本的なやり方からおすすめツール、そして実際に試した検証結果まで解説します。
アイデア出しに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
AIとのブレインストーミングで生まれたアイデアを、そのまま埋もれさせていませんか?
せっかくの気づきも、スプレッドシートへの転記や議事録まとめといった手作業に追われていては、実行に移す前に熱量が冷めてしまいます。
Yoomを活用すれば、ChatGPTで生まれたアイデアをスプレッドシートに自動保存したり、議事録からタスクを自動起票したりする仕組みをプログラミング不要で構築できます。
創造的な思考に集中できる環境をつくるために、単純作業はYoomで自動化しましょう。
「まずは試してみたい!」という方は、以下のテンプレートから自動化を体験できます。
■概要
オンラインホワイトボードのMiroはアイデア出しに便利ですが、ブレインストーミング後の情報を手作業で整理・要約するのは手間がかかる作業です。このワークフローは、MiroとChatGPTを連携させることで、その課題を解決します。Miroで新しいボードが作成されると、ChatGPTがその情報を解析し、要点や次のアクションを自動で付箋として追加するため、アイデア創出から整理までのプロセスを効率化できます。
■このテンプレートをおすすめする方
■このテンプレートを使うメリット
■フローボットの流れ
※「トリガー」:フロー起動のきっかけとなるアクション、「オペレーション」:トリガー起動後、フロー内で処理を行うアクション
■このワークフローのカスタムポイント
■注意事項
AIブレインストーミングとは、生成AIやAI搭載のホワイトボードツールを「対話のパートナー」や「ファシリテーター」として使いながらアイデアを出していく手法です。
この手法が注目される理由は、AIの幅広い知識とフラットな視点にあります。
人同士の会議では、どうしても遠慮や忖度が生まれたり、声の大きい人の意見に流されたりしがちですよね。AIにはそういった社会的な空気が存在しないため、「もっと突飛なアイデアを出して」「批判的な視点で突っ込んで」と伝えれば、素直にその通りに返してくれます。
AIブレインストーミングを取り入れる目的は、アイデアの質と量を高めることと心理的安全性を守ることの2つです。具体的なメリットは以下のとおりです。
1.バイアスや忖度を気にしなくて良い
上司の顔色を伺ったり、場の空気を読んだりする必要がありません。AIは論理やデータをもとに反応するため、人間関係のしがらみを切り離して、本質的な議論に集中できます。
2.多様なペルソナ(人格)をシミュレーションできる
「30代の主婦の視点で意見して」「辛口の投資家ならどう判断する?」といった指示を出すだけで、AIは別の人格として応じてくれます。会議室にはいないはずのステークホルダーの視点を、手軽に取り入れられるのは魅力的です。
3.コストパフォーマンスが高い
スケジュール調整や会議室の確保、移動時間といったコストが一切かかりません。思い立ったときにすぐ始めて、納得したら終わる。そのシンプルさが、日々の業務をスムーズにしてくれます。
4.心理的なハードルの低下
「こんなこと言ったら笑われるかも…」という不安を感じることなく、未完成のアイデアや突飛な発想も気軽に口にできます。そういった荒削りなアイデアから、思わぬ発見が生まれることもあるのが面白いところです。
AIブレインストーミングをうまく活用するには、ただ「アイデアを出して」と伝えるだけでは物足りません。次の4つのステップを意識するだけで、得られるアウトプットの質がぐっと変わってきます。
まず、AIに演じてほしい役割を伝えましょう。「あなたは経験豊富なマーケティングコンサルタントです」「あなたは辛口の投資家です」のように設定すると、回答の視点が定まりやすくなります。あわせて、ゴールも具体的に伝えておくと安心です。
この段階では、質よりも量を意識してアイデアを出し切ることが大切です。行き詰まりを感じたら、「SCAMPER法(代用・結合・適応・修正・転用・削除・再構成)」といったフレームワークを指定して、発想を意図的に広げてみましょう。
出そろったアイデアの中から、有望なものを選んでいきます。「実現可能性」「コスト」「インパクト」などの評価軸を伝えてマトリクス形式で評価してもらうと、比較しやすくなります。「この中で成功しそうな案をトップ3に絞って」とシンプルに依頼するのもおすすめです。
選んだアイデアを、実際に動けるプランへと落とし込みます。「このアイデアを実現するための具体的なステップを5つ挙げて」「必要なリソースを見積もって」といった指示を出すことで、漠然としたアイデアが実行可能なタスクに変わっていきます。
役割設定:「あなたは大手広告代理店のクリエイティブディレクターです。以下のテーマについて、斬新なキャッチコピーを考えてください。」
壁打ち:「私の考えた以下の企画について、懸念点やリスクを3つ挙げてください。忖度は不要です。」
深掘り:「そのアイデアをもう少し具体的にしてください。特に、ターゲットユーザーが利用するシーンを物語風に描写してください。」
AIブレインストーミングに使えるツールは、どんどん進化しています。ここでは機能性と使い勝手の面から、特に注目したい5つのツールを紹介します。
高度な調査機能を備えており、Web上の情報を専門的な視点で調査・分析しながらブレストを進められます。単なる会話にとどまらず、裏付けのあるデータをもとにした壁打ちができるため、ビジネスの意思決定をサポートするツールとして頼りになる存在です。
Web検索機能や高度な分析機能は、プランによって利用回数に制限がある点に注意が必要です。
長文の処理や複雑な論理構成が得意なツールです。課題の難易度に合わせて思考の深さを柔軟に調整してくれるため、軽いアイデア出しから本格的な戦略立案まで幅広く活用できます。複数の視点を持つAIエージェントを模した議論も得意としています。
Googleの検索力と推論力を活かしたブレストができます。複雑な課題にもしっかり向き合ってくれるのに加え、Google Workspace内のドキュメントやスプレッドシートと連携しながらアイデアを広げられるのが魅力です。
※この連携機能の利用には、特定の有料プランが必要な場合があります。
AIアシスタント機能を搭載したオンラインホワイトボードで、統合的なワークスペースとして使えます。複数のAIモデルを選んで使い分けたり、大量の付箋をまとめて整理したり、アクションプランへの落とし込みをサポートしたりと視覚的なブレストをしっかり支えてくれます。
Claudeとの連携機能により、テキストの指示や資料をもとに、マインドマップやカスタマージャーニーマップなどのダイアグラムを直接生成できます。設定次第では、ガントチャートなどより高度な図表の生成も可能です。
ここでは、筆者が実際に機能を搭載した3つのツールを使ってブレインストーミングを行い、それぞれの使用感を検証した結果をレポートします。
検証内容と確認ポイントをまとめます。
【想定されるユースケース】
既存サブスク事業者が「離脱(チャーン)対策」を打つために、アイデア出しを行う。
【検証項目】
【想定されるユースケース】
バックオフィスチームで業務改善の課題洗い出しを行い、解決策案を考える。
【検証項目】
各シナリオの検証方法をまとめます。
シナリオ1では、ChatGPTでサブスクリプション疲れの解決策を考えるブレインストーミングを行います。
サブスク疲れの解決策を考えるにあたって、以下のプロンプトを実行してChatGPTにアイデアを出してもらいます。
あなたは、サブスクリプションビジネスに精通した「冷徹なプラットフォーム戦略家」です。
感情や同情ではなく、「市場データ」「ユーザー心理」「既存サービスの失敗事例」に基づき、容赦のない批評と提言を行ってください。
【検証テーマ】
サブスクリプション疲れの解決策
【やってほしいこと】
1. Web検索・調査機能を使い、以下の点をリサーチしてください。 - 定額制サービス(動画配信、音楽配信、SaaS、サブスクECなど)における - ユーザーの離脱率・解約率(Churn) - 「解約予備軍」にあたるセグメント(休眠ユーザー、利用頻度低下ユーザーなど) - サブスク管理に関するユーザーの不満・心理的負荷 - 管理コスト(把握・整理・見直し)に関する定性/定量データ - 「整理しないまま放置されがち」な心理背景 - サブスクの統合管理アプリ・家計簿アプリ等の - ダウンロード数・継続率 - ユーザーレビューに見られる不満・解約理由 - ビジネスとして失敗/停滞している事例(わかる範囲で)
2. 上記のリサーチ結果を踏まえて、次の仮説を「冷静かつ批判的」に検証してください。 仮説: 「サブスク疲れ」の解決策としてユーザーは『一元管理』を求めている。 → すべての定額サービスを一覧できるアプリやダッシュボードを用意すれば、 ユーザー満足度が向上し、解約も減少するはずである。
3. 特に以下の観点から、ビジネスモデルとしての実現可能性・伸びしろを批評してください。 - 既存の統合管理アプリや家計簿アプリが陥っている失敗要因は何か? (例:入力・連携の手間、継続利用のモチベーションが湧かないなど) - 「一元管理」というコンセプト自体に、構造的な限界や飽和がないか? - 管理画面や通知が増えること自体が、新たな「管理の手間」になっていないか?
4. あなたが「冷徹なプラットフォーム戦略家」だとしたら、 - 上記の仮説やアイデアに対して、どのような「致命的なツッコミ」を入れるか? - そのうえで、今のユーザーが本当に求めている解決策は何か? 特に、「ユーザーに追加の管理行動を強いない」という前提で、自動的な『コスト最適化』の方向性があるなら、具体例を挙げてください。 - 収益化の観点から、どのプレイヤー(決済事業者、カード会社、プラットフォーマーなど)がどのポジションを取ると合理的かもコメントしてください。
【トーン・スタイル】
- 共感よりも「批判」と「冷徹な現実」を優先してください。
- 「それは既存の統合管理アプリが繰り返している失敗です」など、既存市場の飽和・失敗パターンを前提にしたコメントをしてください。
- 論理の飛躍や願望に基づくアイデアがあれば、遠慮なく切り捨ててください。
リサーチ結果の要約 → 仮説への批評 → 代替となる戦略案の3パート構成で回答してください。
ChatGPTから返ってきた回答をもとに、各検証項目を確認します。
続いて、Miro AIのクラスター化とSidekicksという機能を使い、アイデアを自動で整理してみます。
まず、ボードに「業務改善の課題洗い出し」というフレームを作成します。
事前に考えておいた55個の課題を1課題=1付箋としてランダムに配置します。
すべての付箋を選択後、メニューから「クラスター化」→「キーワード」をクリックします。
すると、自動で付箋がグルーピングされます。
グルーピングした付箋を選択し、左側のメニューにある星型のアイコンをクリックし、Sidekicksを起動します。
チャット欄で「各グループごとに代表的な解決策の案を出して、付箋で追加して」と依頼し、課題の内容とグループに合っているかを確認します。
出力結果をもとに、各検証項目をチェックします。
各シナリオの検証結果をまとめます!
ChatGPTでリサーチを壁打ちした結果をまとめます。
①指定したトーンを守れるか
判定:◎
結論からいうと、全体を通して指定したトーンが守られており、完成度の高い回答でした!
良かった点は、以下です。
特に、仮説を感覚ではなく「構造」「成功確率」「収益性」という軸で解体している点は、指定トーンとの相性が良く、ビジネスの壁打ち相手として頼もしい回答でした。
②仮説に対して「なぜそれがユーザーのニーズとズレるのか」を論理的に指摘しているか
判定:◯
結論からいうと、仮説とユーザーニーズのズレを構造レベルで言語化できており、批評として成立していました!
なかでも、「ユーザーが欲しいのは判断機会ではなく判断の代替」という整理は、仮説の前提(可視化=満足度向上)そのものを崩す切れ味のある指摘でした。
一方で、議論が戦略寄りに広がっていく分、ユーザーインサイトの定量・定性的な因果整理という一次情報の裏付けがやや薄い印象もありました。そこまで踏み込めていれば、説得力はさらに増したはずです。
③単なる否定で終わらず、代替戦略案が提示されているか
判定:◯
否定にとどまらず具体的な代替戦略まで踏み込んでおり、実務の検討材料として活用できる回答でした!
「この仮説は弱い」で終わらず、どの層が・どの機能で・どう勝つかまで整理されているため、戦略検討のたたき台として活用できます。
ただし、実現難易度・法規制・ユーザー受容性といったリスク面の整理までは踏み込めていないため、実行フェーズに進む前には追加検証が必要です。
今回の検証を通して、ChatGPTは戦略的な壁打ち相手として、仮説を構造レベルで解体し、代替案まで提示できるツールであることが見えてきました。
感情論を排した批評的な視点を保ちながら、「なぜズレるのか」を構造的に言語化し、次の一手まで提示してくれます。思考の解像度を上げたい場面では、頼れる壁打ち相手になりそうです。
一方で、ユーザーインサイトの裏付けやリスク整理は手薄な印象でした。回答はあくまでたたき台として捉え、一次情報との照合や実行フェーズの検証は別途行うのが現実的です。
Miro AIでブレインストーミングで出したアイデアを整理した結果をまとめます。
①意味の通るグルーピング名になっているか
判定:◎
結論からいうと、おおむね意味が通っており、実務で使えるレベルの分類精度です。
「ドキュメント整備」「ツールの利用と管理」「業務改善と計画」など、論点ごとに整理されており、付箋の内容との整合性が高い仕上がりでした。
主要カテゴリが原因領域ごとに切り分けられているので、改善施策の検討にそのまま活用できる構造になっている点も好印象です。
②類似した課題が適切に同じグループにまとまっているか
判定:△
大枠では整理できているものの、一部で論点の重なりと粒度のズレが見られました。
気になった点は、以下の3つです。
構造的な原因を掘り下げて施策に落とし込むフェーズでは、人の手で整理するのがおすすめです。
③レイアウトが自動で見やすく整理されるか
判定:◎
自動整理の見やすさという点では、実用的なレベルでした!
Sidekicksで追加された解決策の付箋はグループごとに色分けされており、パッと見ただけでどのグループに属する内容かが判別しやすくなっています。
どのグループがどの色に対応しているかをチャット欄でも確認できるので、ボードが複雑になってきても迷わず使えます。
今回の検証を通して、Miro AIはゼロから分類を考える手間を省いてくれる、実務レベルの自動整理ツールであることがわかりました。
特に優れていた点は以下の2つです。
付箋を貼り終えた後、分類や解決策の追加までをスムーズに自動化してくれるため、課題整理の初動スピードを上げてくれます。
一方で、グループをまたぐ論点の混在など、分類の粒度には多少ばらつきが見られました。これはAIによる自動整理に共通する限界でもあります。
施策の検討など深掘りするフェーズでは、AIの整理結果を8割の完成度のたたき台として、人の手で構造を最終確認・仕上げる使い方が現実的です。
AIブレインストーミングはとても便利なツールですが、使い方を間違えると思わぬ落とし穴にはまることもあります。質を高めながら安心して使うために、押さえておきたいポイントをご紹介します。
AIに正解を求めるのではなく、思考を広げるための補助線として活用するのがおすすめです。「見落としている視点はないか?」「このアイデアの弱点はどこか?」といった問いかけをすることで、自分では気づけなかった角度からヒントをもらえます。
生成されたアイデアや文章は既存著作物に類似する場合があります。商用利用の際はそのまま使わず、人の手で独自性を加えましょう。
未発表の新製品情報や個人情報などの機密情報を扱う際は、以下の2つの選択肢を検討しましょう。
どちらの対応も難しい場合は、機密情報の入力自体を避けるのが無難です。利用中のプランで何が許可されているかは、各ツールの公式ドキュメントで事前に確認しておきましょう。
AIは自信ありげに、実際には存在しない情報や誤ったデータを提示することがあります。提案された事実やデータをそのまま鵜呑みにせず、別途裏付けを取るようにしましょう。
今回の検証を通して、AIブレインストーミングは一人では思いつきにくいアイデアの量と多角的な視点を引き出してくれると感じました。
特に印象に残ったのは、ツールごとの得意領域を使い分けることで、思考のプロセスがスムーズに進む点です。
一方で、AIの回答をそのまま正解とするのではなく、提示された内容を検証したり、最終的なアウトプットに独自の文脈を加えたりといった人間の仕上げは欠かせません。
「最近アイデアがマンネリ化している」「一人で考えていて行き詰まっている」と感じている方は、まず使い慣れたチャットツールに「別の専門家」としての役割を与えて、気軽に壁打ちを始めてみてはいかがでしょうか。
Yoomは、業務を自動化するハイパーオートメーションプラットフォームです。
これまで手動で利用していた各ツールをメインとした自動化フローが、直感的な操作で実現可能です。
もし自動化に少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひ登録フォームから無料登録して、Yoomによる業務効率化を体験してみてください!
■概要
会議後の議事録作成や要約、そしてチームへの共有といった一連の作業に、手間や時間を取られていないでしょうか。
特に長文の議事録から要点を的確に抽出する作業は、大きな負担となることもあります。
このワークフローを活用すれば、Googleドキュメントで作成した議事録をAnthropic(Claude)が自動で要約し、その結果をSlackへ通知するため、情報共有の迅速化と業務効率化を実現します。
■このテンプレートをおすすめする方
■このテンプレートを使うメリット
■フローボットの流れ
※「トリガー」:フロー起動のきっかけとなるアクション、「オペレーション」:トリガー起動後、フロー内で処理を行うアクション
■このワークフローのカスタムポイント
■注意事項
【出典】