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データベース機能をもつAirtableと柔軟にウェブアプリケーションやツールを構築できるBubbleの連携は、ノーコードで情報追加作業を効率化するための強力な手段となるでしょう。
特に、アプリ開発を迅速に進めたいと思われている方におすすめのフローです。
この記事では、Airtableをデータ管理の基盤とし、管理情報をBubbleへ自動的に反映させる方法を紹介します。
これにより作業時間の短縮と開発コストの削減が期待できます。
このフローの導入で、Airtableで情報を登録し、それをBubbleで自動的に活用する仕組みを作ることで、手動でのデータ転記作業が不要になるので、人的ミスの削減と時間の節約が期待できます。
たとえば、Airtableで開発アプリの対応スケジュール情報を入力すると、それが自動的にBubbleに反映されます。
開発チームが最新のスケジュール情報を把握することができるので、より迅速に開発に着手できるかもしれません。
AirtableとBubbleを連携させることで、異なるチーム間での情報共有がスムーズになります。
具体例として、Airtableにマーケティングチームがキャンペーン情報を登録すると、Bubble側でも自動で情報が更新されます。
これにより、他のチームが最新のキャンペーン内容を把握し、それに基づいた企画やセールスアプローチを考えることができるようになるかもしれません。
AirtableとBubbleを連携させることで、データの一元管理が実現します。
Airtableで情報を更新すると、Bubbleに自動反映されるので、データの重複や不一致が発生するリスクを回避することができるかもしれません。
具体例として、Airtableで管理している商品情報をBubbleにそのまま反映することで、入力ミスが軽減し、正しい情報を連携チーム内に周知できるので、情報伝達ミスの発生や誤った情報での作業遂行など、作業の停滞を防ぐことにもつながるでしょう。
[Yoomとは]
では、「Airtableで登録された情報をBubbleに追加する」のテンプレートを使ったフローボットを作成していきましょう。
フロー完成までの作業は以下のように進めていきます。
ステップ1:AirtableとBubbleをマイアプリ連携
ステップ2:Airtableのトリガー設定
ステップ3:Bubbleの設定
ステップ4:トリガーをONにする
それでは、連携させる2つのアプリの新規接続を行なっていきましょう。
(1)まずはAirtableをマイアプリに接続していきます。
Yoomアカウントにログイン後、左欄の「マイアプリ」をクリックして「新規接続」からAirtableを検索してください。

(2)Airtableのアプリアイコンが出てきますので、そちらをクリック後、「+ペースを追加」から該当するワークスペースを選択して、「アクセスを許可する」をクリックします。

これでAirtableの接続ができました。
(3)次にBubbleを接続しましょう。
先ほどと同様の操作でBubbleのアプリアイコンを検索し、クリックします。

表示されている内容に沿って、「アカウント名」、「アクセストークン」、「サブドメイン」を入力し、[追加]をクリックします。
設定が正常に行われると、Yoomアカウントのマイアプリ画面へ移動します。
これで2つのアプリがYoomアカウントに接続できました。
Yoomアカウントに対象のアプリの新規接続が完了していることを確認後、下記のテンプレートの「このテンプレートを試してみる」のアイコンをクリックします。

テンプレートがコピーされるので、「OK」をクリックします。
Yoomアカウントの「マイプロジェクト」の画面に移動するので、テンプレート内容を確認してください。

設定フローは2つです。
(1)次に、Airtableのアプリトリガーを設定します。

Yoomアカウントの画面左側のマイプロジェクトから「【コピー】Airtableで登録された情報をBubbleに追加する」をクリックしてください。

上記のような画面に移動するので、さっそくフローボットの設定を行っていきましょう。
(2)まずはトリガーとなる「レコードが登録されたら」をクリックします。

(3)こちらの画面で連携したいAirtableアカウントの情報を入力し[次へ]をクリックします。
トリガーアクションは「レコードが登録されたら」のままにしてください。
(4)次の画面で設定する「トリガーの起動間隔」は5分、10分、15分、30分、60分から任意のものを選択してください。
※トリガーの起動間隔はプランによって異なるため、注意が必要です。


(5)「ベースID」、「テーブルID」、「Created Timeのフィールド名」は注釈部分を確認して設定を行いましょう。
[テスト]をクリックし、問題なければ[保存する]をクリックします。
(1)最後に Bubbleに情報を追加する設定を行います。
2つ目のアクション、「Thingを作成する」をクリックします。

連携させたい Bubbleのアカウント情報を入力し、[次へ]をクリックします。

(2)次画面で「データタイプ」、Thingの「フィールド名」、「値」を入力しましょう。
入力バーをクリックすると、前ステップで取得したアウトプットを引用して設定することもできます。
以下の画像は、前ステップで取得した「レコードID」と「レコード作成日」の情報を引用したものです。


(3)入力が済んだら[テスト]をクリックし[保存]します。
すべての設定が完了したという表示が出てくるので、「トリガーをON」をクリックしましょう。

これでフローボットの設定が完了しました。
今後、このフローボットを活用することでAirtableで情報を登録した際、Bubbleでの情報追加操作がスムーズになります。
今回使用したテンプレート
他にもAirtableを使った自動化の例がYoomにあるので、いくつか紹介します。
AirtableとDocuSignを連携して効率化を図りたい方におすすめのフローです。
Airtableで契約書を送付する方を登録すると、自動でDocuSignから契約書を送付することができます。
手動でDocuSignから契約書を発行する必要が無くなるため、契約書送信業務の効率化を図れそうです。
このテンプレートを使うことで、Shopifyへの商品情報の作成・登録を自動化することができるため、手動による登録作業の手間がなくなり、商品情報の登録が容易になります。
商品情報の登録状況はAirtableで確認できるため、アプリの横断をすることなく、商品の過不足状態の迅速な確認に寄与します。
Airtableの詳細ページの情報を基に自動で契約書の作成・送付を行うことができ、手作業の手間を省きます。
契約書の作成業務のほとんどを自動化することで、他の業務に時間をかけることができチーム全体の業務進行を加速させることにつながります。
また引用した情報を活用して契約書を作成し、ヒューマンエラーの防止も期待できます。
AirtableとBubbleの連携により、ノーコードで業務プロセスを自動化し、情報の一元管理を実現できます。
これにより、手入力の期間が短縮され、さらに人的ミスの防止が期待できます。
登録したデータが迅速に反映され、チーム間の情報共有がスムーズになることで、ビジネス全体の生産性が向上するかもしれません。
ぜひ、この連携を活用して、より良い開発環境を構築してみてください。