2024/10/15
アプリ同士の連携方法

Airtableのステータス更新時にfreee請求書で請求書を自動発行する方法

e.koyama

目次

本記事では、Airtableの請求情報を使って、freee請求書で請求書を自動作成する方法を紹介します。ステータス更新に合わせて請求書を作成できるため、締日を設定しない請求プロセスには、ぜひこちらの方法を試してみてください。転記作業の負担や人為的ミスを減らして、請求書作成をスムーズに行いましょう。

Airtableとfreee請求書を連携するメリット

業務効率化

連携により、手動での情報転記や請求書作成の手間が省けます。これにより、経理担当者は、入金管理や経費精算などにより多くの時間を割くことができます。また、手作業における誤入力や入力漏れなどのヒューマンエラーのリスクが軽減され、正確性が高まります。結果として、経理部門の作業効率の改善やコスト削減が見込めます。

請求書発行の迅速化

自動化によって、Airtableのステータスが更新されてからfreee請求書で請求書が発行されるまでのリードタイムが短縮されます。顧客への対応スピードが向上することで、顧客満足度の向上や信頼関係の強化が期待できます。また、請求書発行がスムーズに行われることで、支払いの早期化にもつながる可能性があります。売掛金回収が問題なく進めば、自社のキャッシュフローを良好に保てるでしょう。

これらのメリットを実現するため、ぜひ連携をお試しください。Yoomを使えば、簡単に設定できます。

[Yoomとは]

Airtableとfreee請求書の連携フローの作り方

それでは、Airtableとfreee請求書の連携と業務フローの自動化設定を行ってみましょう。

テンプレートを使って、「Airtableでステータスが更新されたらfreee請求書で請求書を作成する」業務フローの作成手順を紹介します。

なお、今回のテンプレートで使用している分岐オペレーションは、有料プランでご利用いただけます。2週間の無料トライアルも提供中です。

はじめる前に

1. Airtableの請求管理データベースを準備しておいてください。
 ※下図は一例であり、URLの赤枠部分はベースIDとテーブルIDの参照位置です。
 ※請求品目が複数ある場合、同じ行に「品目2」「数量2」などの名称でフィールドを分けて入力してください。

2. Yoomにログインしてください。

3. 以下の「試してみる」ボタンをクリックして、Yoomのテンプレートをコピーしてください。 

ステップ1: Airtableとfreee請求書のマイアプリ連携

※アプリ連携がお済みの場合は、ステップ2へ進んでください。

1. 左メニューの「マイアプリ」を選択し、画面右の「+ 新規接続」をクリックします。

2. マイアプリの新規接続一覧から、Airtableとfreee請求書をそれぞれ選択し、アプリを連携してください。
 ※参考:Airtableのマイアプリ登録方法

次は、マイプロジェクトにテンプレートコピーして、フローボットを作成していきます。
コピーがまだの場合は、フローボットテンプレートを下記よりコピーしてください。

1.バナーにカーソルを合わせ「詳細を見る」をクリック
2.移行したページの「このテンプレートを試す」をクリック
3.Yoomの登録を行う
※既に登録が完了している場合はログイン画面が表示されるので、ログインしましょう。

ステップ2: Airtableのレコード更新時に起動するトリガーの設定

1. コピーしたテンプレートを開きます。
 ※下図の赤枠部分から、任意のタイトルに変更できます。

2. フローボットの「アプリトリガー:レコードが更新されたら」をクリックします。

3. 連携アカウントとアクションを選択します。
 必要に応じてタイトルを変更し、「次へ」をクリックします。

4. アプリトリガーのAPI接続設定を行います。
 各項目の選択・入力をしてください。
 ※起動間隔はプランごとに指定できる時間が異なります。参考:各プランの機能制限や使用上限の一覧 
 ※下図は入力例です。

 ※「Last modified time」はフィールドタイプの一つです。追加すると、レコードの最終更新日時が自動反映されます。

5. 「テスト」をクリックします。

6. 「アウトプット」欄に表示されている項目以外にfreee請求書での請求書発行に使いたい項目があれば、「+ 取得する値を追加」をクリックして設定してください。
 ※参考:「取得した値:アウトプット」を追加する方法
 ※下図は追加例です。

7. 「保存する」をクリックします。

ステップ3: 分岐オペレーションの設定

※Airtableの更新されたレコードが当オペレーションで指定する内容でなかった場合、フローボットは停止します。

1. フローボットから「分岐:コマンドオペレーション」をクリックしてください。

2. 分岐条件を指定します。
 ・タイトル:必要に応じて変更できます。
 ・分岐対象のアウトプット「オペレーション」:ステップ2のアクション名を選択してください。
 ・分岐対象のアウトプット「アウトプット」:請求書発行が必要か判断できるフィールドのアウトプットを選択してください。
 ・分岐条件:請求書発行の対象であることを示す語句が異なる場合、赤枠部分を変更してください。
 ※下図は入力例です。

3.「保存する」をクリックしてください。

ステップ4: freee請求書で請求書を作成するアクションの設定

1. フローボットの「アプリと連携する:請求書の作成」をクリックします。

2. 連携アカウントとアクションを選択します。
 タイトルを必要に応じて変更し、「次へ」をクリックします。

3. API接続設定を行います。
 ステップ2で取得したアウトプットを活用し、各項目の選択・入力をしてください。
 ※下図は項目の一部であり、入力されたアウトプットは一例です。

 ※下図はアウトプットの参照例です。

 ※請求品目が複数ある場合、請求書の明細行の入力欄の最後にある「+ 請求書の明細行を追加」をクリックして設定してください。

4. 「テスト」をクリックします。

5. テストが成功したら、「保存する」をクリックします。

最後に、保存したフローのトリガーを「ON」に切り替えると自動で起動します。

以上で、「Airtableでステータスが更新されたらfreee請求書で請求書を作成する」フローの完成です。

なお、当フローにAirtableの「レコードを更新する」アクションを追加すれば、請求書の発行完了を示すステータスへの自動更新や請求書番号の追記などが可能になります。

Airtable・freee請求書を使ったその他の自動化例

他にもAirtableやfreee請求書を使った自動化の例がYoomには多数あるため、いくつか紹介します。

1. 入力フォームの情報を基にfreee請求書で見積書を発行し、Slackに通知するフローです。専用フォームを使用すれば、必須項目の入力だけでfreee請求書の帳票発行が可能になります。さらに、チャットツールとの連携により、帳票の情報を自動共有できるため、チーム内のコミュニケーション強化が期待できます。

2. HubSpotに取引が作成された際に、freee請求書で見積書を作成するフローです。SFAを利用している場合、freee請求書と連携することで、見積書発行のために情報を再入力する必要がなくなります。転記の手間やミスを減らし、正確な見積書をスムーズに顧客に渡したい場合におすすめです。

3. Airtableの画面からfreeeサインで契約書を作成し送信するフローです。データベースへの入力後すぐに、その内容をもとに書類を自動で作成・送信することができます。契約書のほか、請求書や納品書、検収書、領収書なども作成可能です。帳票の作成と管理の効率化に役立ちます。

まとめ

Airtableとfreee請求書の連携により、業務の効率化と請求書発行の迅速化が期待できます。手動作業の削減により、経理担当者はより重要な業務に集中でき、人為的ミスのリスクも軽減されます。また、自動化によりスムーズに請求書が発行されることで、顧客との信頼関係の強化や支払いの早期化が期待されます。Yoomを使えば、簡単に連携設定ができるため、この機会にぜひお試しください。

この記事を書いた人
e.koyama
これまで専門商社やEC業界で事務を経験してきました。 担当した業務は営業事務や経理、総務、人事、法務など多岐に渡ります。 個々の作業の効率化には取り組みましたが、各種のサポートツールやYoomを使えばより便利に業務が進められたのに…と思っています。 業務経験を活かしたYoomの紹介記事を発信し、皆さんがスムーズに業務を進められるお手伝いができれば幸いです。
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