2024/12/16
アプリ同士の連携方法

コラボフローとMicrosoft SharePointを連携して、コラボフローで申請が承認されたら申請書類のPDFをMicrosoft SharePointにアップロードする方法

r.suzuki
コラボフローとMicrosoft SharePointの連携イメージ

目次

ビジネスの現場では、日々の業務を効率的に進めるためにさまざまなツールが活用されています。
特に、情報の共有や管理をスムーズに行うためのシステム連携は、業務の生産性を大きく向上させる要素です。
そのため、今回はコラボフローとMicrosoft SharePointを連携させ、コラボフローで申請が承認されたら申請書類のPDFをMicrosoft SharePointにアップロードするプロセスを解説します。
この連携によって、手動作業を削減し、業務のスピードアップが見込めます。
さらにノーコードで実現できる、自動化の具体的な設定方法も解説します。
業務効率化を目指す方々に役立つ情報です。ぜひ参考にしてください。

こんな方におすすめ

  • コラボフローとMicrosoft SharePointを日常的に活用している方
  • 部門間の情報共有や進捗管理の透明化を目指す方。
  • 承認プロセスの自動化で業務効率向上を検討している方

コラボフローとMicrosoft SharePointの連携メリットと具体例

1.業務の効率化

申請が承認された段階で自動的にPDFがMicrosoft SharePointにアップロードされることで、手動でのファイル保存作業が不要になり、担当者の業務負荷の大幅な軽減が期待できます。
例えば、経費精算の申請が承認された場合、自動で精算書PDFが保存されるため、経理担当者は手間のかかるファイル管理作業から解放され、確認業務や分析といった他の重要な業務への注力が見込めます。
また、作業ミスの削減やプロセスの標準化も期待でき、全体的な業務効率の向上が期待できます。

2.情報の一元管理

承認された申請書類が自動的にMicrosoft SharePointに保存されることで、書類が一元管理され、必要な情報を迅速かつ正確に検索できるようになります。
Microsoft SharePointの検索機能を活用することで、申請履歴や承認済みの資料をキーワードや日付で簡単に特定できるようになります。
例えば、過去に締結された契約書類を確認する必要がある場合でも、煩雑なフォルダ検索を行わずに素早く該当ファイルを見つけられます。
これにより、業務のスピードアップだけでなく、情報の共有性や透明性の向上も期待できます。

3.ヒューマンエラーの防止

コラボフローとMicrosoft SharePointを連携することで、申請承認からファイルのアップロードまでのプロセスが自動化され、ヒューマンエラーのリスク削減が見込めます。
手動でのファイル保存やデータ入力作業が不要になり、ファイルの保存し忘れや誤った場所への保存、または承認後の処理を忘れるといったミスを防げます。
例えば、経費精算の申請が承認された際に、自動的に精算書PDFがMicrosoft SharePointにアップロードされることで、経理担当者のミス削減が期待できます。
また、全ての書類が自動的に保存され、履歴として残るため、後から誰でも正確な情報を確認でき、業務の精度向上と信頼性の確保が期待できます。

ここからは、Yoomのテンプレート【コラボフローで申請が承認されたら申請書類のPDFをMicrosoft SharePointにアップロードする】という連携フローを使って設定をしていきます。 

[Yoomとは]

コラボフローで申請が承認されたら申請書類のPDFをMicrosoft SharePointにアップロードする方法

今回の連携フローの手順は大きく分けて以下の通りです。

  • コラボフローとMicrosoft SharePointをマイアプリ連携
  • テンプレートをコピー
  • トリガー、アクションの設定
  • 最後にトリガーが起動するか確認

事前準備

1)まずはじめにYoomの公式サイトにアクセスし、アカウントを作成してください。
Yoomのアカウント発行ページ
すでにアカウントを取得している場合は、ログインしてください。

2)コラボフローのマイアプリ登録にはアクセストークンが必要です。
まずはコラボフローにログインし、APIキーを取得する必要があります。
その後、設定から「システム環境エリア」を選択します。


「環境設定」を選択します。


画面下にスクロールすると「REST API」という項目があるので、登録欄に記入し、APIキーを取得してください。
任意のクライアント名を入力し、認証タイプに「HTTPヘッダー認証」を選択後、「APIキーを発行する」ボタンをクリックして、APIキーを取得します。

これで取得できたAPIキーをユーザーIDを「{ユーザーID}/apikey:{APIキー}」という形式で組み合わせBASE64でエンコード化しておきます。
Base64エンコードとは | Yoomヘルプセンター

ステップ1:コラボフローとMicrosoft SharePointをマイアプリ連携

1)Yoomのアカウントにログインしたら、次に使用するアプリを登録します。
「マイアプリ」をクリックし、「新規接続」を選択してください。


2)Yoomで接続可能なアプリ一覧が表示され、一番上の検索窓から今回使用する2つのアプリ「コラボフロー」と「Microsoft SharePoint」を1つずつ検索します。

コラボフローを選択できたら、使用するアカウント名と事前準備したアクセストークンを入力し、「追加」します。


同様にMicrosoft SharePointを選択したら、使用するアカウントでログインします。


詳しくはこちらをご確認ください。
Microsoft365サービス群におけるマイアプリ登録手順と注意事項 | Yoomヘルプセンター

3)登録が完了すると、マイアプリにアイコンが表示されます。
登録したアプリのアイコンが表示されるか確認してください。

ステップ2:テンプレートをコピー

こちらのバナーをクリックします。

1)最初に「このテンプレートを試す」というアイコンをクリックしてください。

2) 以下の確認画面が表示されますので、「OK」をクリックしてください。

この画面が表示されたら、コピーが正常に完了しています。

その後、タイトルや詳細をクリックして編集できます。
右側に「!」アイコンが表示されていますので、順番にクリックしてオペレーションを設定します。
さらに、コピーしたテンプレートは「マイプロジェクト」に保存され、そこからも開くことができます。

ステップ3:トリガーを設定

「アプリトリガー ワークフローが承認されたら」をクリックします。

ステップ4:コラボフローのアクションを設定

1) アクションは「経路のWebhookを受信したら(Webhook起動)」を選択して、「次へ」をクリックします。


2) WebhookURLをコピーし、対象アプリの管理画面で設定を行なってください。
Webhookイベントを送信、またはトリガーとなるイベントを実行し、完了したら「テスト」をクリックします。
コラボフローの設定方法は以下を参考にしてください。
経路のWebhook設定 – コラボフローサポート


3)テスト成功後、アウトプット下にある「+取得する値を追加」をクリックし、次のステップに必要なアウトプット情報を追加します。
詳しくは以下を参考にしてください。
コラボフローの「添付ファイルのダウンロード」アクションの設定方法について | Yoomヘルプセンター

4)アウトプット情報を追加後、「保存」します。

ステップ5:コラボフローのアクションを設定

1) フローに戻り、「アプリと連携する レコードの挿入」のアイコンをクリックします。

2) アクションは「添付ファイルをダウンロード」を選択し、「次へ」をクリックします。

3)必須項目を入力します。
先ほど取得したコラボフローのアウトプット情報を活用して入力できます。
候補から選択し、入力が完了したら「保存」します。

ステップ6:Microsoft SharePointのアクションを設定

1) フローに戻り、「アプリと連携する ファイルをアップロード」のアイコンをクリックします。

2) アクションは「ファイルをアップロード」を選択し、「次へ」をクリックします。

3)必須項目を入力します。
アプリが連携出来ているとコラボフローの候補から選択して入力できます。

また、ファイル名もコラボフローのアウトプット情報を活用して入力できます。
必要に応じて候補から選択し、入力が完了したら「保存」します。




これで【コラボフローで申請が承認されたら申請書類のPDFをMicrosoft SharePointにアップロードする】というフローが完成です。

ステップ6: テストと確認

設定完了後、以下のような表示が出てくるので、「トリガーをON」をクリックします。
フローボットを起動し、正しく作動するか確認してください。

今回使用したテンプレートはこちら 

コラボフローを使ったその他の自動化例

他にもコラボフローを使った自動化の例がYoomにはたくさんあるので、いくつか紹介します。

1.コラボフローで申請が承認されたら申請書類のPDFをOneDriveにアップロードする
このテンプレートは、コラボフローで申請が承認された際に、自動的に申請書類のPDFをOneDriveにアップロードできます。
例えば、総務部が従業員の経費精算を承認した場合、精算書PDFがOneDriveに保存され、経理部や管理職が迅速にアクセスできるようになります。
これにより、ファイル管理の手間が省かれ、申請履歴が一元化されるため、必要な書類をすぐに確認できるようになり、業務の効率化やミスの防止が期待できます。

2.コラボフローで申請が完了したら、Chatworkに通知する
このテンプレートは、コラボフローで申請が完了した際に、自動的にChatworkに通知を送ることができます。
例えば、営業部が新規案件の申請を完了すると、営業マネージャーや関連部署に通知が届きます。
これにより、申請の進捗が素早く共有され、承認や確認作業の効率的な進行が期待できます。
また、通知を受け取った担当者は素早く対応できるため、業務効率が向上し、申請漏れや対応遅延の防止も見込めます。

3.コラボフローで承認が完了したら、Googleスプレッドシートのレコードを更新する
このテンプレートは、コラボフローで承認が完了した際に、Googleスプレッドシートのレコードを自動更新することができます。
例えば、人事部で採用申請が承認されると、総務部のGoogleスプレッドシートに採用者情報が自動で反映されます。
この自動化により、手動入力の手間を削減され、データの正確性向上が見込まれます。
さらに、素早い情報共有が可能になり、業務スピードの向上や連携の効率化が期待できます。

まとめ

このブログでは、コラボフローとMicrosoft SharePointの連携方法を解説しました。
申請が承認された際に、必要なPDFが自動でMicrosoft SharePointにアップロードされるプロセスによって、手動でのファイル管理やアップロード作業が不要になり、業務のスピードアップと効率化が見込めます。
Yoomを活用すれば、複雑なコーディングなしで簡単に連携設定ができ、業務の生産性向上が期待できます。
ぜひみなさんも、コラボフローとMicrosoft SharePointの連携に挑戦してみてください!

この記事を書いた人
r.suzuki
人材が限られる地方の中小企業で業務の効率化を日々模索していたところ、Yoomと出会いました。 こうだったらいいなとなにげなく考えていたことがYoomを導入することで、こんなにも効率化できるんだ!と感動。 システムやプログラミングの知識や経験がない私でも、業務が大きくかわったので、同じように感じているたくさんの方々へ共有できたらと執筆しています。
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