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契約書管理の効率化のために電子契約サービスを導入したものの、締結状況の確認に時間がかかることはありませんか? 契約書の締結が完了したら、商品の納入やサービスの利用開始へとスムーズに進みたいものです。しかしながら、顧客や案件の数が多ければ交わす契約書類の数も増え、確認作業に時間がかかったり、確認もれが発生したりするリスクが増大する恐れがあります。契約書にサインをしたのにいつまで経っても商品が届かない…なんてことになれば、顧客からの信頼を失ってしまいます。そういった事態を防ぐためにも、電子契約サービスやメール通知をこまめにチェックしなくても、SFA(営業支援システム)上で契約書類の締結状況が分かったら便利ではないでしょうか。
DocuSignとMazricaを連携すれば、DocuSignのエンベロープが完了した案件について、Mazricaの案件ステータス(フェーズ)を自動で更新することが可能です。書類の締結状況をMazrica上で簡単に確認できるため、案件の進捗管理の効率化が狙えます。本記事では、Yoomを使ってノーコードでこの連携を実現する方法をご紹介します。
メリット1: 作業時間の短縮
連携により、エンベロープが完了した際に自動で案件のステータスを更新するよう設定が可能です。これにより、締結状況の確認やステータスの更新にかかっていた作業時間が短縮されます。例えば、営業チームが契約書の締結状況をリアルタイムで把握し、顧客への次の対応を迅速に行うことができます。
メリット2: ヒューマンエラーの削減
手動で案件のステータス更新を行うとヒューマンエラーのリスクが伴いますが、連携によって書類締結後のステータス更新を自動化することで、このリスクを低減することが可能です。締結の把握もれや確認遅れ、他の顧客と取り違えて書類が未締結の顧客へのサービス提供開始などのエラー発生リスクを抑え、案件の正確なステータス管理ができる体制を整えましょう。顧客やクライアントとの信頼関係も維持しやすくなります。
[Yoomとは]
それでは、実際にDocuSignとMazricaの連携と業務フローの自動化設定を行ってみましょう。
テンプレートを使ったDocuSignでエンベロープが完了したら、Mazricaの案件ステータスを更新する
業務フローの作成手順をご紹介します。
1.DocuSignのエンベロープにMazricaの案件IDを入力し、管理しておいてください。
2.Yoomにログインしてください。
3.以下の「試してみる」ボタンをクリックして、Yoomのテンプレートをコピーしてください。
※アプリ連携がお済みの場合は、ステップ2へ進んでください。
1.左メニューの「マイアプリ」を選択し、画面右の「+新規接続」をクリックします。

2.マイアプリの新規接続一覧の中から、DocuSignとMazricaをそれぞれ選択し、アプリを連携してください。
1.コピーしたテンプレートを開きます。
※下図の赤枠部分に入力することで、任意のタイトルに変更可能です。

2.フローボットの「アプリトリガー エンベロープが完了したら」をクリックします。

3.「連携アカウントとアクションを選択」の設定を行います。
「アプリトリガーのタイトル」を必要に応じて変更し、「次へ」をクリックします。

4.アプリトリガーのWebhookイベント受信設定を行います。
指示手順と注意事項を参考に、設定してください。

5.テストが成功したら、「保存する」をクリックしてください。
1.フローボットの「アプリと連携する 特定のエンベロープの情報を取得」をクリックします。

2.「連携アカウントとアクションを選択」の設定を行います。
タイトルを必要に応じて変更し、「次へ」をクリックします。

3.API接続設定を行います。
アカウントIDとエンベロープIDを入力してください。
※エンベロープIDには、ステップ2で取得したアウトプット情報を参照してください。

4.テストを行い、成功を確認して「保存する」をクリックしてください。
1.フローボットの「アプリと連携する 案件情報を検索」をクリックします。

2.「連携アカウントとアクションを選択」の設定を行います。
タイトルを必要に応じて変更し、「次へ」をクリックします。

3.API接続設定を行います。
検索キーワードとして、ステップ3で得た「エンベロープID_」から始まるアウトプット値を参照してください。

4.テストを行い、成功を確認して「保存する」をクリックしてください。
1.フローボットの「アプリと連携する 案件情報を更新」をクリックします。

2.「連携アカウントとアクションを選択」の設定を行います。
タイトルを必要に応じて変更し、「次へ」をクリックします。

3.API接続設定を行います。
案件ID、案件タイプ、フェーズの他、更新したい各項目を設定してください。
※これまで取得したアウトプット情報の参照が可能です。
※下図は入力項目の一部です。


4.テストを行い、成功を確認して「保存する」をクリックしてください。
最後に、保存したフローのトリガーを「ON」に切り替えれば起動します。
以上で、DocuSignでエンベロープが完了したら、Mazricaの案件ステータスを更新するフローの完成です。
他にもMazricaを使った自動化の例がYoomにはたくさんあるので、いくつか紹介します。
1.クラウドサインでの書類の締結が完了時に、Mazricaの案件フェーズを更新するフローです。DocuSign以外の電子契約サービスを併用している場合、他のサービスでの書類締結時にも案件情報の更新を自動化すれば、業務プロセスの一元化が図れます。
2.Google スプレッドシートの情報をもとに、Mazricaの取引先情報の作成や更新を行うフローです。取引先情報の管理についても、他のアプリの動きと連動させることができます。データベースとの同期により、データの確認や転記作業時間にかかる時間が短縮されます。
DocuSignとMazricaを連携することで、エンベロープが完了した案件のステータスを自動で更新することが可能です。これにより、確認やステータス更新作業にかかる時間の短縮、ヒューマンエラーによるリスクの減少などが期待できます。Yoomを使ってこの連携と自動化の設定を行い、案件の進捗管理の効率化を図りましょう。