2024/09/11
アプリ同士の連携方法

【ノーコードで簡単】freee人事労務の情報を使ってMicrosoft Entra IDでマイクロソフトアカウントを自動発行する方法

m.i

目次

freee人事労務とMicrosoft Entra IDを利用してユーザーの管理をしていると、どちらか片方でユーザー登録をしたあと、もう片方にも手動で登録作業が必要です。
変更件数が多ければ多いほど、時間と労力がかかりますよね。
このような悩みを解決するのが、Yoomを使用したfreee人事労務とMicrosoft Entra IDの連携です。
本記事では、freee人事労務の情報を用いてマイクロソフトアカウントの自動発行をする方法を紹介します。
この自動化により、従業員のアカウント管理が効率化され、手動での作業による入力ミスを防ぐことが期待できます。

freee人事労務とMicrosoft Entra IDを連携するメリット

メリット1: 従業員の入社処理のフローを効率化

新入社員がfreee人事労務に登録されるとすぐに、Microsoft Entra IDで自動的にマイクロソフトアカウントが作成されます。
これにより、人事担当者は手動でアカウントを作成する手間が省け、他の重要な業務に集中できるでしょう。
また、アカウントがないから何も操作ができないといったストレスも軽減し、結果的に新入社員に気持ちの良い業務スタートを切ってもらえるかもしれません。

メリット2: ヒューマンエラーのリスク削減

従来、手動でアカウントを作成する場合、入力ミスやアカウント情報の設定ミスが発生するリスクがありました。
例えば、誤ったメールアドレスの入力や権限の付与漏れなど、細かなミスが積み重なることで、業務上のトラブルやセキュリティ上のリスクが生じる可能性があります。
しかし、この連携を活用することで、従業員がfreee人事労務に登録された時点で自動的にマイクロソフトアカウントが作成されます。
この自動化により、ミスの発生が抑えられ、全体の管理精度が向上するでしょう。

[Yoomとは]

freee人事労務とMicrosoft Entra IDの連携フローの作り方

ここまでメリットを紹介してきました。
では早速、Yoomを使って今回使用するアプリを連携していきましょう!
登録が完了したら、「freee人事労務で従業員が登録されたらMicrosoft Entra IDでマイクロソフトアカウントを発行する」フローボットを作成していきます。

ステップ1:マイアプリ連携

マイアプリ連携を先にしておくと、後の設定がスムーズに進みますよ。
まずは、使用しているfreee人事労務とYoomを連携させます。
Yoomページの左側からマイアプリ→新規接続と選択します。
freee人事労務と検索してください。
メールアドレスとパスワードでログインすると以下の画面が出ますので、問題なければ許可をクリック。

続いてMicrosoft Teamsを連携します。
サインイン画面が出たら、メールアドレス・パスワードを入力します。
※Microsoft 365(旧Office 365)には、家庭向けプランと一般法人向けプラン(Microsoft 365 Business)があり、一般法人向けプランに加入していない場合には認証に失敗する可能性があります。

2つのアプリがマイアプリに連携されたらOKです。

ステップ2:トリガーやアクションを設定

今回は用意されているテンプレートを使用します。
テンプレートページを開いたら、このテンプレートを試してみるをクリック。
Yoomをお使いの方はログインし、初めての方は会員登録をしましょう。
進むと、ご自身のワークスペースにテンプレートがコピーされます。
必要だったら、テンプレートの名前を変更することができます。
左側のマイプロジェクトをクリックすると先ほどコピーしたテンプレートが出てきます。
右側の三点リーダー(...)をクリックし、編集するを選択します。

今回は以下の4ステップです。
一緒に設定していきましょう!

ではアプリトリガーを設定していきましょう。
従業員が登録されたら(Webhook)」を選択します。
タイトルはわかりやすいように、変更可能です。
連携するアカウント情報を確認します。
アクションはそのままで次に進みましょう。
Webhookの設定を行います。
こちらの記事
を参考に設定し、テストしてください。

freee人事労務の内容が、アウトプットに反映されていることを確認して保存します。
続いて「従業員情報の取得」をクリック。

  • 事業所ID
  • 従業員ID・対象年・対象月:図のように、アウトプットから選択してください。

こちらもテストし、freee人事労務の情報がアウトプットに反映していることを確認したら保存します。
続いて「特定の文字列以前を抽出」をクリック。

こちらも抽出対象については、図のようにアウトプットを指定します。

テストし、@以前の文字抽出が確認出来たら保存します。
続いて「ユーザーを追加」をクリック。
連携するアカウント情報を確認します。
アクションはそのままで次に進みましょう。
必須項目を設定していきます。

先ほど抽出した値は、ユーザのメールエイリアスで使用します。


初期パスワードは今回、従業員IDとしました。


こちらもテストし、成功したら保存します。
最後にアプリトリガーをオンにして完了です。
ここまでお疲れ様でした。
プログラミングに詳しくない私でも、簡単に進めることができました。
今回使用したフローボットはこちら↓

その他freee人事労務とMicrosoft Entra IDを使った自動化の例

1.freee人事労務で従業員が削除されたらMicrosoft Entra IDからユーザーを削除するフローです。
freee人事労務での従業員削除と退職には違いがあり、従業員の重複登録といった際に削除を使用します。
重複登録してしまった場合、freee人事労務とMicrosoft Entra IDの両方を操作してユーザー削除するのは手間がかかりますよね。
このフローボットを使用すれば、freee人事労務でユーザー削除するとMicrosoft Entra IDでも削除をしてくれます。

2.freee人事労務で社員登録があったらHRMOSも同様に社員登録するフローです。
今回のフローボットと似ていますが、freee人事労務の情報を使ってHRMOSにもユーザーを登録してくれます。
それぞれのアプリでユーザー登録する必要がなくなります。

3.freee人事労務で従業員が登録されたら、KING OF TIMEにも登録するフローです。
こちらも、freee人事労務の情報を用いてKING OF TIMEにユーザーを登録してくれます。

まとめ

今回は「freee人事労務で従業員が登録されたらMicrosoft Entra IDでマイクロソフトアカウントを発行する」フローボットをご紹介しました。
入社する社員の多い時期は、アプリアカウントの作成を効率化したいですよね。
このフローボットを使用すれば、freee人事労務の情報を用いてマイクロソフトアカウント作成ができるので、手動転記しながらの作業で起こりがちな入力ミスなどを防ぐことができます。
また、Yoomを使うことで、ノーコードで簡単に連携を設定できるので、時間と労力の節約につながります。
ぜひこの記事を参考にして、freee人事労務とMicrosoft Entra IDの連携を試してみてください。

この記事を書いた人
m.i
新卒から3年ほど金融関係の仕事を経験してきました。 業界柄、手動で行う作業がとても多く、自動化したらもっと他の仕事ができるのになと思っていた時にYoomに出会いました。 ブログ執筆しながらYoomの便利さに日々感動しています。 分かりやすい構成を心がけています。
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