freee会計とLINE WORKSの連携イメージ
アプリ同士の連携方法

2025-02-07

freee会計とLINE WORKSを連携して、毎月月初にfreee会計で支払い期日が過ぎた取引をLINE WORKSに通知する方法

m.takahashi

会計業務を担当する従業員にとって取引の支払いが完了しているかどうかは非常に重要な確認事項の一つです。仮に未決済の取引があったとしても、すぐに対応することが理想です。しかし、全ての取引を手作業で確認するのは、担当者に大きな負担を強いることになります。この記事では、freee会計とLINE WORKSを連携し、毎月月初に未払い取引を自動でLINE WORKSに通知する方法を紹介します。この連携により、支払い期日を過ぎた未払い取引の管理を効率的にでき、素早い対応によって企業の信用リスクを回避できるかもしれません。また、経理担当者の負担軽減と業務効率の向上が期待できるでしょう。ぜひ、最後までお読みいただき、自動化の方法を確認してみてくださいね。

こんな方におすすめ

今回の自動化は、以下のような方々におすすめです!

  • freee会計とLINE WORKSを導入し業務に活用している企業
  • 支払い期限の管理を自動化によって効率化したいと考えている方
  • 未払い取引の確認作業を自動化し作業負担を軽減したい会計担当者
  • 支払い遅延による取引先との関係悪化を回避したい方
  • キャッシュフローを適切に管理し、資金繰りリスクを回避したい方

それではここからノーコードツールYoomを使って、毎月月初にfreee会計で支払い期日が過ぎた取引をLINE WORKSに通知する方法をご説明します。

[Yoomとは]

freee会計とLINE WORKSを連携して未払い取引を自動通知する方法

Yoomの特定の日時に起動する定期起動のトリガー機能を使用し、指定した日時で起動したのちfreee会計で支払期日が過ぎた未決済取引一覧をfreee会計のAPIを利用して取得し、LINE WORKSの提供するAPIを用いてLINE WORKSの指定のチャンネルにfreee会計で取得したID一覧を通知することで実現が可能です。
一般的に実現にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても簡単に実現できます。

連携フローは大きく分けて以下のプロセスで作成を進めます。

  • freee会計とLINE WORKSをマイアプリ登録
  • テンプレートをコピー
  • フローの起点となるスケジュールトリガーの設定と、その後に続くfreee会計とLINE WORKSのオペレーション設定
  • トリガーボタンをONにして、freee会計とLINE WORKSの連携動作を確認

Yoomを利用していない方は、こちらから無料登録をしてください。
すでにYoomを利用している方は、ログインしましょう。

ステップ1:freee会計とLINE WORKSをマイアプリ連携

はじめに使用するアプリのマイアプリ登録を行いましょう。
事前にマイアプリに登録しておくと、フローの設定がスムーズになりますよ。
まず、freee会計の登録から行います。
Yoomの画面左にあるマイメニューにアクセスし、画面右の新規接続ボタンを押します。

次に検索窓にfreee会計と入力し、表示された候補から「freee会計」を選択します。
以下の画面が表示されたら、連携するアカウントにログインしましょう。

アプリが要求するアクセス権が表示されるので内容を確認し、スクロールして画面を進めましょう。

最後にアクセスできる事業所を確認したら「許可する」をクリックしましょう。

続いて、LINE WORKSの登録です。
先ほど同様に、検索窓にLINE WORKSと入力し、表示された候補から「LINE WORKS」を選択します。
以下の画面が表示されたら、「クライアントID」、「クライアントシークレット」、「スコープ」を入力し、「追加」をクリックしましょう。
※詳しい連携方法はこちらをご確認ください。

マイアプリにfreee会計とLINE WORKSが表示されていれば、登録完了です。

ステップ2:スケジュールトリガーを設定

ここからは自動化の設定を行っていきましょう。
以下のバナーの「試してみる」をクリックしてフローボットをコピーしてくださいね。

クリックすると以下のような画像が出てくるのでOKを押します。

以下の画面が表示されたら「タイトル」と「説明」を確認しましょう。
変更が必要な場合は、該当箇所をクリックすることで変更可能です。

最初にスケジュールトリガーの設定を行いましょう。
「毎月9時に起動」をクリックしましょう。

「タイトル」→必要に応じて変更可能
「スケジュール設定」→日付設定、日:1、時刻:9

上記の設定で、毎月1日の9時にフローを起動します。
任意で設定することができるので、業務に合わせて設定してみましょう。

設定後に、「保存する」をクリックします。

ステップ3:freee会計「支払い期限が過ぎた未決済取引のIDを一覧で取得」、LINE WORKS「LINE WORKSに通知する」のアクションを設定

続いてfreee会計で未決済の取引の情報を取得しましょう。
「支払い期限が過ぎた未決済取引のIDを一覧で取得」をクリックし、下記の設定を行いましょう。

「タイトル」→必要に応じて変更可能
「freee会計と連携するアカウント情報」→アカウントが合っているか確認
「アクション」→支払い期限が過ぎた未決済取引のIDを一覧で取得

設定が完了したら、「次へ」をクリックします。

詳細を設定します。

「事業所ID」→候補から選択しましょう

「収支区分」→選択してください
「前日の日付」→{{yesterday_%Y-%m-%d}}

収支区分については、

  • 自社が支払っていない未決済取引の情報を取得したい→「支出」
  • 他社からまだ受け取っていない未決済取引の情報を取得したい→「収入」

と、取得したい項目を設定しましょう。

設定完了後「テスト」を実行し、成功したら「保存する」をクリックしましょう。

続いて、LINE WORKSに未決済の取引について通知しましょう。
「LINE WORKSに通知する」クリックしたら下記の設定を行っていきます。

「タイトル」→必要に応じて変更可能
「LINE WORKSと連携するアカウント情報」→アカウントが合っているか確認
「アクション」→トークルームにメッセージを送信

設定が完了したら、「次へ」をクリックします。

詳細の設定をしていきましょう。

「ボットID」→候補から選択しましょう

LINE WORKSのトークルームの右側、3点マークをクリックすると以下のようにメニューが表示されます。
ここから「チャンネルID」を確認しておきましょう。

「トークルームID」→先ほどのチャンネルIDを設定
「メッセージ」→任意で設定してください

今回は以下のようにメッセージを設定しました。
ここで使用すると便利なのが、アウトプットです。
アウトプットを使用することで、フローが起動するごとに値を変動させて通知を行うことができますよ。
入力欄をクリックすると、「支払い期日の過ぎた未決済取引のIDを一覧で取得」で取得したアウトプットが表示されます。
「取引ID」を選択すると、メッセージの本文に設定ができます。
また、日付もアウトプットで設定できるので、活用してみてくださいね。
※アウトプットについて詳しくはこちらをご覧ください。

設定完了後「テスト」を実行し、成功したら「保存する」をクリックしましょう。

ステップ4:freee会計とLINE WORKSの自動化の動作確認

最後に「トリガーをON」をクリックしたら、自動化の設定は完了です。
正しくフローボットが起動するかどうかを確認しましょう。

設定おつかれ様でした!

さらに自動化するには

未払いの取引全てを取得する

今回、freee会計のアクションでは収支設定の箇所を「収入」と設定しました。
しかし「収入」と「支出」どちらも一度に確認できたら、より便利ですよね。
そこでLINE WORKSに通知するアクションの前に、もう一度「支払い期日が過ぎた未決済取引のIDを一覧で取得」のアクションを追加しましょう。
変更するのは「収支設定」の箇所だけでOKです。

支払期日を過ぎた取引がない場合は分岐する

本来、未決済取引がないことが理想ですよね。
今回のフローは未決済取引があった場合を想定して進行しているので、もしも未決済取引がなくてもLINE WORKSへの通知は実行されてしまいます。
そこで、freee会計で取得した未決済取引の「取引ID」のアウトプットが空だった場合、フローを分岐するのはいかがでしょうか?
分岐させた際は、何もアクションを追加しないでフローを停止させることもできますし、下記のように空欄だった場合にもLINE WORKSに連携して別の内容を通知することもできます。
※分岐はミニプラン以上のプランでご利用いただける機能(オペレーション)となっております。ミニプランなどの有料プランは、2週間の無料トライアルを行うことが可能です。

freee会計を使ったその他の自動化例

他にもfreee会計を使った自動化の例がYoomにはたくさんあるので、いくつか紹介します。

1.kintoneでステータスが更新されたらfreee会計に売上取引を登録する

最初に紹介するのは、kintoneとの連携フローです。kintoneのステータスで取引状況を管理している場合、自動化することで手作業を省いて作業を効率化できるでしょう。

2.Salesforceからfreee会計に取引先を追加する

次に紹介するのは、Salesforceとの連携です。Chrome拡張機能を活用することで、取引先のレコードから直接フローを起動できます。重複する登録作業を省くことができます。
※Salesforceはチームプラン・サクセスプランでのみご利用いただけるアプリとなっております。チームプランやサクセスプランなどの有料プランは、2週間の無料トライアルを行うことが可能です。

3.Outlookで受信した請求書をOCRで読み取り、freee会計のファイルボックスに登録する

最後に紹介するのは、Outlookで受信した請求書をOCRで読み取り登録するフローです。受信した請求書を確実に登録する仕組みによって、登録漏れのリスクを回避します。
※分岐はミニプラン以上、AIオペレーションはチームプラン・サクセスプランでのみご利用いただける機能となっております。Yoomの有料プランは、2週間の無料トライアルを行うことが可能です。
※Microsoft365(旧Office365)には、家庭向けプランと一般法人向けプラン(Microsoft365 Business)があり、一般法人向けプランに加入していない場合には認証に失敗する可能性があります。

freee会計とLINE WORKSの連携メリットと具体例

メリット1:未払い取引の見落としを防止し、経営リスクを軽減

支払いは期日までに完了させることが鉄則ですが、万が一、期日を過ぎてしまった場合は、迅速に未払いの取引を把握し、適切な対応をとることが重要です。 ただし、手作業で支払期限を管理すると、担当者が見落とし、支払遅延が発生するリスクがあります。 この連携によって、月初に自動的に未払いの取引をLINE WORKSに通知でき、担当者が確実に確認できる環境を構築できるでしょう。 特に、支払い遅延や未払いが続くと取引先との関係悪化の可能性があるため、取引の状態がどのようになっているかを把握し、未払いの場合は迅速に対応することでリスクを回避できるかもしれません。

メリット2:経理担当者の業務負担を軽減し、作業効率を向上

未払いの取引を詳細手動で確認し、関係者に通知する作業は、経理担当者にとって負担の大きい業務の一つです。 特に、支払期日を過ぎた取引をリストアップし、各担当者に連絡する作業は時間がかかります。 freee会計からのデータをもとに自動通知することで、経理担当者は手動での確認作業を大幅に削減できるでしょう。その結果、本来の注力すべき決算業務や分析など、より高度な業務に時間を割くことが可能になり、全体の業務効率向上に貢献することが見込めます。また、毎月月初にフローを起動することで、年度末や決算時期に過去一年分の未払い取引が発見されるリスクを回避します。一ヶ月ごとに確実に対応を行うことも担当者の業務負担改善につながるでしょう。

メリット3:関係者間の情報共有が迅速化し、迅速な対応が可能に

経理部門が未払いの状況を把握していても、支払い担当者や経営陣に情報が行き届かなければ、対応が遅れる可能性があります。このシステムを導入することで、支払い期限が過ぎた取引に関する情報がLINE WORKS上で即座に共有され、関係者全員が同じ情報を認識できます。これにより、誰が対応すべきか迅速に判断できるため、素早い対応につながるでしょう。また、責任者は毎回遅延通知を受けているメンバーの把握につながるかもしれません。遅延の原因を特定し、業務改善に努めることが期待できます。

まとめ

freee会計とLINE WORKSを連携することで、企業の信用リスクを回避することができるでしょう。未払い取引を自動通知することで、支払い遅延によるリスクを軽減し、経理業務の効率化が期待できます。さらに、会計担当者の業務負担軽減によって、業務効率化が実現できるかもしれません。ぜひ、この記事の手順を参考に、Yoomを導入して業務を自動化してみませんか?多くのメリットを享受できるかもしれませんよ。

この記事を書いた人
m.takahashi
新卒でジュエリー販売を経験し、結婚出産を経て、社会保険労務士事務所で6年ほど勤務してきました。どちらの業界でも在庫管理や顧客管理をはじめ、様々な事務仕事を経験しました。特に社労士事務所での勤務では、膨大な入力作業や事務処理で一日終わることもしばしば。Yoomを知って第一声は「なぜもっと早く出会えなかったのか・・・」でした。皆様にYoomの便利さを届けられるように、わかりやすい文章書けるよう心がけています!
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