2024/10/24
アプリ同士の連携方法

Google ChatとGeminiを連携して投稿内容への返答を自動化してみた

t.yasuda

目次

円滑な社内コミュニケーションや効率的な情報管理は、業務全体の生産性を上げるために企業にとって重要な課題です。
しかし、複雑な質問や問い合わせに対して適切な回答を迅速に作成するのは、担当者にとって負担が大きい場合があります。

その際におすすめなのが、Google ChatとGeminiを連携することです。
Google ChatとGeminiを連携させることによって、Google Chatに投稿された内容をGeminiのアシスタントが自動的に解析して、その結果に基づいた回答をGoogle Chatに返答します。
この自動化により、手作業による情報確認や返答の手間を省き、社内コミュニケーションの円滑化が期待できます。

本記事では、Google ChatとGeminiを連携させることで、解析した内容を自動的に返答する方法とメリットについて、詳しくご紹介します。
Yoomを使えば、難しいプログラミングの知識は不要ですので、さっそく今日から取り入れましょう。

Google ChatとGeminiを連携するメリット

メリット1:カスタマーサポートの迅速化

Google Chatはコミュニケーションを円滑にするための便利なツールですよね。
この連携を用いると、Google Chatに投稿された内容をGeminiのアシスタントが自動的に解析して、その結果に基づいた回答が返答されるので、スピーディな回答につながります。
サポート担当者の負担軽減が見込めるとともに、素早い一次対応で顧客満足度の向上にも寄与するかもしれません。

メリット2:面倒な議事録作業などを自動化

Google ChatとGeminiの連携により、議事録作成作業などの効率化も期待できます。
例えば、ミーティングした際のメモをGoogle Chatに送れば、Geminiが体裁整えて議事録に生成するといったことも可能です。
議事録をイチから作成する手間が省けるため、プロジェクト全体のスムーズな進行に役立つかもしれません。

ここからは実際にYoomのテンプレートを使った設定手順を紹介します。

[Yoomとは]

Google ChatとGeminiの連携フローの作り方

今回は「Google Chatで投稿された内容をGeminiのアシスタントを使って解析し、回答を再度Google Chatに更新する」という以下のテンプレートの設定方法をご紹介します。このテンプレートを利用すると、イチから自動化設定を行う必要がなく便利です。

工程は4ステップだけなので、簡単に設定できます。

  1. Google ChatとGeminiをマイアプリに登録
  2. テンプレートを開く
  3. トリガーおよびオペレーションの設定
  4. Google ChatとGeminiの自動化の動作確認

Yoomを利用していない方は、こちらから無料登録をしてください。
すでにYoomを利用している方は、ログインしましょう。

ステップ1:Google ChatとGeminiをマイアプリに登録

最初に、Google ChatとGeminiをYoomに接続するマイアプリ登録を行いましょう。

1.Google ChatとYoomを連携

(1)まずは、Google Chatのマイアプリ登録からです。
Yoom画面の左側にある「マイアプリ」を開き、「+新規接続」をクリックしましょう。

(2)検索窓に「Google Chat」と入力して、検索結果をクリックします。

(3)以下の画面が表示されるので、権限を許可します。

(3)以下の画面が表示されるので、説明に従って設定します。
Google Chatのマイアプリ登録についてはこちらをご覧ください。

(4)以下の画面のように「マイアプリの作成に成功しました」と表示されたら、マイアプリの登録は完了です。

2.GeminiとYoomを連携

(1)続いて、Geminiのマイアプリ登録からです。
Google Chatと同様に「マイアプリ」を開き、「+新規接続」からアプリを検索します。

(2)以下の画面が表示されるので、説明に従って設定します。

マイアプリにGoogle ChatとGeminiが表示されていれば、登録完了です。
次は、マイプロジェクトにテンプレートコピーして、フローボットを作成していきます。
コピーがまだの場合は、フローボットテンプレートを下記よりコピーしてください。

1.バナーにカーソルを合わせ「詳細を見る」をクリック
2.移行したページの「このテンプレートを試す」をクリック
3.Yoomの登録を行う
※既に登録が完了している場合はログイン画面が表示されるので、ログインしましょう。

ステップ2:スペースにメッセージが送信されたら起動するトリガーを設定

(1)テンプレートをコピーした後、Yoomに以下の画面が表示されるので、「OK」をクリックして詳細設定に移ります。

(2)フロー内の「スペースにメッセージが送信されたら」をクリックします。

(3)以下の画面が表示されたら、設定を確認してください。

  • 「タイトル」→必要に応じて変更可能
  • 「Google Chatと連携するアカウント情報」→アカウントが合っているか確認
  • 「トリガーアクション」→スペースにメッセージが送信されたら

確認できたら「次へ」をクリックします。

(4)以下の画面が表示されるので、トリガーの起動間隔をプルダウンより選択します。
※トリガーは5分、10分、15分、30分、60分の間隔で起動間隔を選択できます。
※プランによって最短の起動間隔が異なりますので、ご注意ください。

設定が完了したら「テスト」をして、成功したら「保存する」をクリックしましょう。

ステップ3:コンテンツを生成

(1)フロー内の「コンテンツを生成」をクリックします。

以下の画面が表示されたら、設定を確認してください。

  • 「タイトル」→必要に応じて変更可能
  • 「Geminiと連携するアカウント情報」→アカウントが合っているか確認
  • 「アクション」→コンテンツを生成

(3)以下の画面が表示されるので、候補から該当するものを選んで設定します。
設定が完了したら「テスト」をして、成功したら「保存する」をクリックしましょう。

ステップ4:メッセージを送信

(1)フロー内の「メッセージを送信」をクリックします。

以下の画面が表示されたら、設定を確認してください。

  • 「タイトル」→必要に応じて変更可能
  • 「Google Chatと連携するアカウント情報」→アカウントが合っているか確認
  • 「アクション」→メッセージを送信

(3)以下の画面が表示されるので、候補から該当するものを選んで設定します。
設定が完了したら「テスト」をして、成功したら「保存する」をクリックしましょう。

ステップ5:GoogleChatとGeminiの自動化の動作確認

最後に「トリガーをON」をクリックしたら、自動化の設定は完了です。
正しくフローボットが起動するか、確認しましょう。

今回使用したフローボットテンプレート
Google Chatで投稿された内容をGeminiのアシスタントを使って解析し、回答を再度Google Chatに更新する

その他Geminiを使った自動化の例

他にもGeminiを使った自動化の例がYoomにはたくさんあるので、いくつか紹介します。
自動化を試みたい業務内容や、現在利用しているアプリとの組み合わせに応じて、テンプレートを活用してください。

1.Slackで投稿された内容をGeminiのアシスタントを使って解析し、回答を再度Slackに更新する
Slackで投稿された内容をGeminiのアシスタントを使って解析し、回答を再度Slackに更新するフローです。このフローを活用することで、Geminiのアシスタントが生成した回答を参考にしながら顧客対応を行うことができます。これにより、担当者の育成に役立つだけでなく業務負担を軽減も期待できそうです。

2.Microsoft Teamsで投稿された内容をGeminiのアシスタントを使って解析し、回答を再度Microsoft Teamsに更新する
Microsoft Teamsで投稿された内容をGeminiのアシスタントを使って解析し、回答を再度Microsoft Teamsに更新するフローです。
例えば、情報システム部門で社内メンバーからIT関連の質問をされることがあった際に、Geminiを使って回答させることで、毎回回答を作成する手間が省けそうです。

3.LINE WORKSで投稿された内容をGeminiのアシスタントを使って解析し、回答を再度LINE WORKSに更新する
LINE WORKSで投稿された内容をGeminiのアシスタントを使って解析し、回答を再度LINE WORKSに更新するフローです。
例えば、商品情報などをリサーチしたい場合、LINE WORKSに一部情報だけ投稿して、Geminiを使ってより詳細な情報を返答させることができます。
使い慣れているチャットツールをこのようにAIチャットボットのように使用することもできます。

まとめ

いかがでしたか?

Google ChatとGeminiの連携により、AIによる回答生成と返答が同時に行えるため、業務の効率化が期待できそうですね。
これまで質問に対してすべて手動で対応されてきた社内FAQやヘルプデスクの方にとっては特に活用してほしい連携です。

Yoomを使用することで、難しいプログラミングスキルを使うことなく、簡単にこの連携を設定できるのも嬉しいポイントです。
ぜひ、この機会に自動化を導入し、業務効率を高めてください。

この記事を書いた人
t.yasuda
学習塾講師やライター、さまざまな事務の仕事に携わってきました。パソコン作業が多かったので、どうしたら業務を効率化できるかという情報に関しては常にアンテナを張っています。これまでの経験で培ってきた知識と集めている情報をフル活用して、皆様のお役に立てる記事を執筆できたらと考えております。
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