2025/01/21
RPAの活用方法

毎日、自社ECサイトの商品ランキングを自動取得しGoogle Chatに通知する方法

k.hieda
RPAとGoogle Chatの連携イメージ

目次

 

<span class="mark-yellow">日々の業務で、「自社ECサイトのランキング情報をもっと効率的に把握し、時間を有効活用したい」と感じたことはありませんか?</span>

EC事業において商品ランキングの把握は欠かせない重要なタスクですが、手動で情報を収集する作業は一見シンプルなものの、毎日繰り返すと結果的に多くの時間を費やしているのが現状です。
この課題を解決するため、ランキング取得を自動化する仕組みをご提案します。自社ECサイトのランキング情報をブラウザから自動取得し、それをGoogle Chatに通知すれば、チーム内での情報共有がスムーズに行えます。
こうしたブラウザ操作やアプリ連携は、従来プログラミングスキルが求められるため、導入のハードルが高いものでした。しかし、当社が開発したノーコード対応のフローボットテンプレートなら、専門知識がなくても誰でも簡単に設定が可能です。本記事ではその仕組みや具体的なメリットをご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

こんな方におすすめ

このフローボットは、以下のような方にぴったりです。

  • 毎日の商品ランキング取得作業を簡単にし、Google Chatを活用してチーム全員に情報を共有したい方
  • 商品のトレンドをタイムリーに把握し、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を使って意思決定を迅速に進めたい方
  • 手動でのランキング取得や共有作業に時間がかかり、効率化を図りたいと考えている方
  • チーム全員が一貫したランキング情報を基に行動し、スムーズなコミュニケーションを実現したい方
  • 煩雑な作業を減らし、自社ECサイトの運営にもっと時間を割きたい方

毎日、自社ECサイトの商品ランキングを自動取得しGoogle Chatに通知するメリットと具体的な活用シーン3選

EC事業の責任者、運営スタッフ、そしてチームリーダー。それぞれの視点で見た自動化の恩恵をご紹介します。

1.売上向上につながる迅速な販売戦略の実現

<span class="mark-yellow"> 毎朝、最新のランキング情報を把握すれば、トレンドを正確に捉え、販売戦略をスムーズに立てられます。</span>
たとえば、EC事業の責任者は、ランキング上位に入った商品の需要を見てすぐに追加仕入れを行い、在庫切れによる機会損失を防ぐことができます。また、その商品を目玉にした期間限定キャンペーンを実施することで、さらなる売上アップを目指せます。一方で、ランキング下位の商品については、その理由を分析し、プロモーションの見直しや商品の改良を検討する材料として活用することもできるでしょう。EC市場では、これらの迅速な意思決定が売上向上に直結します。

2.ルーティン作業から解放され、他の重要タスクに集中

手動で商品ランキングを取得する作業は、EC運営スタッフにとって日々欠かせない大切なタスクです。しかし、シンプルな作業であっても、これを毎日続けるとなると、知らない間に多くの時間を使ってしまいます。<span class="mark-yellow">この自動化フローを導入することで、ランキングの取得から共有までが自動化され、毎日の作業時間を削減することが可能になります。</span>
たとえば、運営スタッフの場合、自動化によって削減できた時間を活用し、過去の販売データを分析して売上向上につながる商品提案を行うことができます。また、新商品の特集ページを準備したり、プロモーション内容を検討したりといった、クリエイティブな業務にも集中できるようになります。ランキング取得や共有といった日々のルーティンワークはフローボットに任せることで、運営スタッフが本来取り組むべき業務にしっかり時間を使える環境が整います。

3.チーム全体でタイムリーに情報を共有できる

Google Chatと連携したフローボットを活用すれば、毎朝9時にランキング上位5商品の商品名と商品ページのURLを自動で取得し、Google Chatに通知することが可能です。通知内容はカスタマイズ可能で、10位まで増やしたり、対象カテゴリや通知時間を調整することもできます。<span class="mark-yellow">これにより、チーム全員が決まったタイミングで同じ情報を共有し、迅速に行動を起こせる環境を作ることができます。</span>
たとえば、チームリーダーの場合、毎朝共有されるランキング情報を基に、メンバーに優先的に対応すべき商品のプロモーション案を指示したり、在庫状況を確認して仕入れ部門と調整を行ったりすることができます。これにより、チーム内での「情報の遅れ」や「認識のズレ」を防ぎ、販売機会を逃さない体制を構築できます。また、全員が同じデータを基に話し合いを行うことで、スムーズな意思決定が可能になり、チーム全体のパフォーマンス向上にもつながります。

ここからは、「毎日、自社出品カテゴリの商品ランキングを自動取得しGoogle Chatに通知する」の設定方法を、<span class="mark-yellow">Yoomのフローボットテンプレート</span>を使って解説します。今回は指定のサイトから1位~5位までの商品名と商品ページのURLを取得し、毎日Google Chatで通知するよう設定します。

[Yoomとは]

毎日、自社ECサイトの商品ランキングを自動取得しGoogle Chatに通知する設定手順

Yoomのスケジュールトリガーを活用し、毎日決まった時間(例:午前9時)にブラウザを自動操作して、自社出品カテゴリの商品ランキングを取得します。この操作は、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を使い、人が手作業で行うブラウザ操作を自動化する仕組みを活用しています。
取得したランキング情報はGoogle ChatのAPIを通じて、指定のチャンネルに通知され、チーム全員が必要な情報をタイムリーに確認できるようになります。一般的にこうした仕組みを実現するにはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることで、プログラミング知識がなくても可能です。

連携プロセス

  • Yoomへマイアプリ登録(Google Chat・ブラウザ操作用アカウント)
  • テンプレートをコピー
  • スケジュールトリガー・ブラウザ操作・アプリ連携
  • トリガーボタンをオンにし、連携スタート

事前に準備するもの

Chromeの拡張機能

  •  この操作はChromeを使用します。アカウントをご準備ください。
  • Chromeの拡張機能で「Yoom ブラウザ操作オペレーション設定ツール」を追加してください。
  • Chromeの拡張機能を追加したら、拡張機能の管理からシークレットモードの実行を許可するようオンに設定してください。

Google Chat

  • Google ChatとYoomの連携はGoogle Cloud Platformの管理者権限を持つ方のみ実施可能なため、管理者へYoomとGoogle Chat連携を依頼してください。

ヘルプ:Google Chat(OAuth)のマイアプリ登録方法

ステップ1 マイアプリ連携の設定

連携するブラウザ・アプリ情報をYoomに登録する設定を行います。Yoomのワークスペースにログインします。

ブラウザ操作用アカウント

マイアプリ画面内の「ブラウザ操作用アカウント」のタブを選択し、+新規接続をクリックします。

下の画面が表示されます。

  • サービス名・識別名
    • 任意の値を入力します。
  • アカウント名
    • Chromeのログインアカウント
  • パスワード
    • Chromeのパスワード

上記を入力し、追加ボタンをクリックすると操作用アカウントの追加が完了です。

アプリの新規接続

マイアプリ画面内の「アプリ」のタブを選択し、+新規接続をクリックします。

Yoomでは接続可能なアプリの一覧が表示されます。検索窓に連携するアプリを入力し、マイアプリ登録を進めてください。

Google Chat

検索結果からGoogle Chat(OAuth)を選択します。

  • Sign in with Google をクリックし、連携する Google アカウントを選択します。

これで、Google Chatのマイアプリ登録が完了します。

ステップ2 Yoomのフローボットテンプレートをマイプロジェクトへコピーする

下のバナーをクリックします。

マイプロジェクトにテンプレートがコピーされます。マイプロジェクトは左のメニューバーからアクセスできます。

ステップ3 スケジュールトリガー「毎日9時になったら」

テンプレートの1つ目の工程をクリックします。この項目は事前設定済みのため、水色アイコン(設定完了の証)が点灯していますが、設定内容を解説します。

(1/1)実行時間の指定

今回は、毎日起動する設定のため『曜日指定』タブから全曜日にチェックを入れ、9:00に起動するよう設定しています。繰り返す曜日や時間の変更はこの画面から設定できます。
もっと複雑なタイミングの設定は、Cronの設定タブから可能です。

保存する をクリックし、次に進みます。

ステップ4 ブラウザを操作する「ブラウザを操作する」

テンプレートの2つ目の工程をクリックします。ここでも水色アイコンが点灯していますが、ランキングを読み取る操作が追加で必要です。

(1/1)ブラウザ操作の詳細設定

事前設定では、「サイトにアクセス」という工程のみ追加されている状態です。

この工程をクリックして、どのサイトにアクセスするかを設定します。

対象のURLの編集欄に、サイトのURLを入力します。この続きに、ランキング内容を取得するアクションを設定していきます。

サイトにアクセスの項目の下にある+ボタンをクリックします。白枠で操作選択画面が表示されます。この中から「ブラウザで操作を指定」を選択します。

表示された画面にアクセスするサイトのURLを入力して「操作を開始する」ボタンをクリックします。別ウィンドウで指定したサイトが開きます。

開いたサイトの左下に「要素にアクションを設定」というウィンドウが表示されていると操作モード状態です。このページの中から、売れ筋ランキングのコンテンツを探し、1位から順に情報を取得していく操作を行います。

まず、1位の商品の商品名をクリックすると、運用するアクションと記載されたプルダウンが表示されます。通常は商品ページに遷移するため、この項目から『クリック』アクションを選択します。

ページがランキング1位の商品ページに切り替わります。さらに商品タイトルをクリックし、プルダウンから「表示されている値を取得」を選択します。

アクションの操作画面が表示されます。ここで、<span class="mark-yellow">重要ポイント</span>です。

  • 「取得した値の項目名」の編集欄にデフォルトでは「表示された値」のみ記載されているのですが、2位〜5位までの項目名と重複しないように、「1位」と追記してください。
  • 項目名をユニーク値にしないと、1つの項目名に対し、複数の値が該当してしまうため、項目名を分ける必要があります。

入力後、右下の追加ボタンをクリックします。

再度同じ画面で、商品名をクリックしてプルダウンを開きます。今度は商品ページのURLを取得します。

こちらでも項目名に「1位」と追記して、右下の追加ボタンをクリックします。

再度同じ画面の操作で「前のページに戻る」を選択します。前のページに戻って、次は2位以降の「表示された値」と「商品ページのURL」を取得していきます。

ランキングに掲載されている商品を1位からクリックし、前のページに戻るまでの操作を、5位の商品ページの値を取得するまで繰り返します。一連の流れを設定すると、Yoomの操作ページでは上記のように表示されます。

ちなみに、商品の表示が4カラムに設定しているサイトの場合、5位の取得前に右にスライドするボタンを選択する場面があります。その場合も、アクションに「クリック」を選択してください。

1位〜5位までの操作が終わったら、テストに進みます。

Yoomの操作画面の右下にあるテストボタンをクリックします。テストが始まると、一番上の「サイトにアクセス」から順に、値の取得が始まります。サイト上の指定した値を全て取得できたら、「取得した値」に項目と値が表示されます。

テストが成功したので、1位〜5位までの「表示された値」と「商品ページのURL」が取得できました。この項目は、次の工程Google Chatへ通知するの定型文の編集に利用します。

保存する をクリックします。

ステップ5 アプリと連携する「メッセージを送信」

テンプレートの3つ目の工程をクリックしてください。Google Chatへの通知内容の編集設定を行います。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

こちらは初期設定済みです。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • Google Chatと連携するアカウント情報
  • アクション

→次へをクリックします。

(2/2)API接続設定

  • スペースのリソース名
    • 編集欄をクリックするとプルダウンが開き、連携済みGoogle Chatのスペース名が表示されます。スペース名を選択すると、IDが引用されます。
  • メッセージ内容
    • 通知する定型文を作成します。特定のメンバーへのメンションも可能です。
  • 編集欄をクリックすると、前の操作で取得した項目がプルダウンで表示されます。

編集欄に1位:と入力して、表示された値(商品名)と、ページのURLを選択していくと、引用コードが埋め込まれていきます。同じように、2位以下も項目名の入力と引用コードの埋め込みを行います。

入力が終わったら、左下にあるテストボタンをクリックします。 →成功

→保存するをクリックします。今回の工程は以上です。

ステップ6 アプリトリガーをONにする

全ての工程が設定されると、完了画面が表示されます。

トリガーをONにした後、テンプレート左上のトグルを使い、フローボットを起動します。

<span class="mark-yellow">プログラミング不要でフローボットの設定が簡単に完了しました。</span>使用したテンプレートはこちらです。

もっと活用!RPAとGoogle Chatを使った自動化3選

RPAとGoogle Chatを組み合わせることで、多くの可能性が広がります。特に、Google Chatに通知を一元化することで業務効率の向上が期待できます。

1. Webサイトの更新情報を自動で共有

毎日Webサイトの情報を取得し、Google Chatで自動的にチームへ通知するフローです。手作業で情報を収集する手間を省き、チームでの情報共有を効率化します。

2. Google フォームからジョブカン勤怠への登録を自動化

Googleフォームで登録された従業員情報を、RPAを使ってジョブカン勤怠に自動登録します。その後、Google Chatで共有します。これにより、手作業での入力ミスを防ぎ、正確な情報管理を実現します。

3.Yoom フォームからの登録とGoogle Chat通知を自動化

Yoomのフォームで従業員情報を入力すると、RPAがジョブカン勤怠に自動登録し、Google Chatで通知します。作業負担を軽減し、正確な情報共有が可能になります。

まとめ

毎日の商品ランキングの取得やチーム内での共有に課題を感じている方には、Yoomのフローボットがその解決に役立つかもしれません。自社ECサイトのランキング情報を毎朝取得し、Google Chatに自動通知する仕組みを導入することで、手動作業の負担を軽減し、迅速な意思決定とスムーズなチーム内情報共有が期待できます。また、<span class="mark-yellow">Yoomのフローボットテンプレートは、プログラミングスキルを特に必要としない設計になっており、操作も直感的でわかりやすくなっています。</span>一からカスタマイズする手間を省き、テンプレートに沿って操作を進めるだけで、自社に合った自動化フローを構築できます。自動化に初めて挑戦する方でも、安心してご利用いただけます。ぜひ、無料トライアルを通じて、この便利さを実際に体験してみてください。

では、またお会いしましょう!

この記事を書いた人
k.hieda
Webプランナー・ディレクター歴10年目。Web制作会社勤務時代は、クライアントへ改修と運用プランの提案と制作進行がメインでした。現在はパラレルワーカーです。Yoomのコンテンツ事業部でブログの制作、個人事業では企業の外部広報案件を受けています。民泊を始めるのでルーチンワーク効率化の徹底を目指しています!
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RPA
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