2024/12/09
アプリ同士の連携方法

Google Drive・Gemini・Google Chatを連携して、Google Driveで画像がアップロードされたらGeminiで解析して、その内容をGoogle Chatに通知する方法

a.ohta
Google Drive・Gemini・Google Chatの連携イメージ

目次

チームで共有しているフォルダにファイルがアップロードされた際、どのように確認を行いますか?
ほとんどの方は、ファイルをアップロードした報告を受けた後や、手が空いた隙にチェックを行うという場合が多いのではないでしょうか。
しかし、それではファイルをアップロードした報告メッセージを確認した後にファイルも確認するという二度手間が生じてしまったり、なかなか手が空かずにファイルチェックができないといった事態になる可能性があります。
そこで今回はGoogle Drive・Gemini・Google Chatを連携して、このような<span class="mark-yellow">ファイルチェックにかかる手間を削減できるアプリ連携をご紹介します。</span>

こんな方におすすめ

・Google Driveを活用しているチーム
・Google Driveにファイルが追加された内容の確認を素早く知りたい方
・ファイルの確認に要する時間を節約したい方
・Gemini(生成AI)を活用して業務の自動化や効率向上を目指したい企業
・メインコミュニケーションツールにGoogle Chatを活用している企業

Google Drive・Gemini・Google Chatの連携メリットと具体例

メリット1: 確認作業が効率的になる

今回の連携を導入すると、Google Driveの特定のフォルダにアップロードされたファイルをGeminiが自動解析し、その結果をGoogle Chatへ送信可能です。これにより、確認作業を効率的に行える可能性が高まります。
例えば、アップロードされたファイルは今すぐ自分で確認しなければならないものかどうか、実際に見てみない限りは判断がつきにくいはずです。そのような場合に今回のアプリ連携を行うことで、どのようなファイルがアップロードされたのか把握しやすくなります。そのため、すぐにでも自分でファイルをチェックすべきかどうか迷いにくくなり、効率的な確認作業ができるのではないでしょうか。

メリット2: 確認漏れを防止する

Google DriveのフォルダにアップロードされたファイルをGeminiが自動解析した後は、Google Chatからメッセージが送信されます。これにより新しいファイルに気が付きやすくなり、確認漏れの防止になるはずです。
例えば、新しいファイルがアップロードされていないか定期的に確認をしなければならない場合、タスクが立て込んでいると後回しにしてしまい、そのまま忘れてしまう可能性があります。
しかし、ファイルがアップロードされたことに加えて、どのようなファイルが追加されたのか自動で知らせが届くようになるため、このような確認漏れの防止となるかもしれません。

メリット3: 手での通知を削減

ファイルのアップロードを手動で通知していたのであれば、このようなフローを簡略化できる可能性があります。
例えば、担当者にチェックを依頼しなければならないファイルをアップロードした際は、ファイルを追加した後に別途メッセージを送信するのではないでしょうか。
しかし今回の連携を行うと、ファイルをアップロードしたことに加えてどのようなファイルなのか詳細な内容も通知されるため、手間をかけてメッセージを作成する必要がなくなるはずです。
これにより作業が簡略化され、業務負担も軽減できる見込みがあります。

では、ここからYoomを使用して、アプリ同士を連携するフローを紹介していきます。
まずはじめに、Yoomの登録を行いましょう。
Yoomは2週間のトライアルが可能です。実際に操作をして使用感を確かめることができます。

[Yoomとは]

今回は「Google Driveで画像がアップロードされたらGeminiで解析して、その内容をGoogle Chatに通知する」という自動化を、下記のテンプレートを用いて行います。

Google Drive・Gemini・Google Chat連携フローの作り方

今回の連携フローは大きく分けて以下のプロセスの通りです。

・Google Drive・Gemini・Google Chatをマイアプリ連携
・Google Driveを起動する設定
・Geminiで解析しGoogle Chatにメッセージを送信する設定
・トリガーボタンをONにして、BカートとGoogle Drive・Gemini・Google Chatの連携動作を確認

ステップ1:Google Drive・Gemini・Google Chatをマイアプリ連携

Yoomの登録完了後、左側にあるメニューから「マイアプリ」を選択してください。

次に、右上の新規接続ボタンをクリックします。

Google DriveとYoomの連携

1.検索する

Google Driveのアイコンをクリックします。

2.サインイン

赤枠をクリックしてください。

3.アカウント選択

連携するアカウントを選択します。

確認して了承したら次へを押します。

4.連携完了

画面が切り替わり、上記の表示がされれば連携完了です。

GeminiとYoomの連携

1.検索する

検索ボックスにGeminiと入力し、Geminiのアイコンをクリックします。

2.アカウント名の入力

アカウント名とアクセストークンを入力します。
まずはアカウント名を入力しましょう。会社名や担当者名などわかりやすい任意のネーミングがおすすめです。

3.APIキーを取得する
アクセストークンはGeminiのAPI取得ページから取得可能です。

内容を確認し、承諾したらチェックを入れ、右下の「続行」ボタンを押します。

画面下部にある「APIキーを作成」ボタンを押します。

続けて「新しいプロジェクトでAPIキーを作成」を押します。

APIキーが作成されました。赤枠の部分に表示されているため、コピーをしましょう。

4.入力する

Yoomの画面に戻り、コピーしたAPIキーをアクセストークンに入力しましょう。
必須項目が入力出来たら右下の追加を押します。

5.連携完了

画面が切り替わり、上記の表示がされれば連携完了です。

Google ChatとYoomの連携

1.検索する

Google Chat(OAuth)のアイコンをクリックします。

2.サインイン

赤枠をクリックしてください。

3.必須項目の設定

必須項目を入力します。
詳細についてはこちらの記事をご確認ください。

4.連携完了

画面が切り替わり、上記の表示がされれば連携完了です。

ステップ2:テンプレートのコピー

次に、今回使用するテンプレートをコピーしてください。

1.上のバナーの「詳細を見る」をクリック
2.移行した画面下部の「このテンプレートを試してみる」をクリック
3.Yoomの登録がまだの場合は、登録を行う

※既に登録が完了している場合はログイン画面が表示されるので、ログインしましょう。

フローボットのテンプレートが「マイプロジェクト」にコピーされると、上記の表示がされます。

画像のようなページに移行するので、詳細な設定を行っていきましょう。

ステップ3:Google Driveを起動する設定

1.マイプロジェクトを開く

画面左側のメニューから「マイプロジェクト」を開きましょう。

2.コピーしたテンプレートを開く
「【コピー】Google Driveで画像がアップロードされたらGeminiで解析して、その内容をGoogle Chatに通知する」をクリックします。

3.アプリトリガー

Google Driveのアイコンの「新しくファイル・フォルダが作成されたら」を選択してください。
次へ進みます。

4.トリガーの指定

トリガーの起動間隔を設定します。


画像のように、プルダウンから起動間隔を設定できます。

トリガーは5分、10分、15分、30分、60分の間隔で起動間隔を選択できます。
プランによって最短の起動間隔が異なりますので、ご注意ください。

5.フォルダの指定

どのフォルダにファイルがアップロードされたらGeminiで解析を行うか指定します。
ボックスをクリックすることでファイルが一覧表示されるため、選択して設定しましょう。

6.テストの実行


テストボタンを押し、青く「テスト成功」と表示がされたら保存を押しましょう。
※事前にテスト用のフォルダを作成し、ファイルをアップロードしておくことをおすすめします。

続けてフォルダにアップロードされたファイル情報を取得する設定を行います。

7.アプリと連携する

Google Driveのアイコンの「ファイルをダウンロードする」を選択してください。
次へ進みます。

8.テストの実行

テンプレートを活用しているため設定は完了しています。
そのためテストボタンを押し、青く「テスト成功」と表示がされたことを確認して保存を押しましょう。
もしテストに成功しない場合は、ファイルをアップロードし直してみてください。

ステップ4:Geminiで解析してGoogle Chatに送信する設定

1.アプリと連携する

次はGeminiにファイルをアップロードする設定を行います。
Geminiのアイコンの「ファイルをアップロード」を選択してください。
次へを押します。

2.テストの実行

こちらに関してもテンプレートを活用しているため設定は完了しています。
そのためテストボタンを押し、青く「テスト成功」と表示がされたことを確認して保存を押しましょう。

3.アプリと連携する

続けてGeminiで解析を行う設定をします。
Geminiのアイコンの「コンテンツを生成(ファイルを利用)」を選択してください。
次へを押します。

4.モデルの設定

まずは使用するGeminiのモデルタイプを入力します。
モデルについては、Geminiのページ左上をクリックすることで確認できます。

画像の場合は1.5 flashを使用しているため、同じものをモデルとして設定しましょう。

Yoomの画面に戻りましょう。
ボックスをクリックすると、Geminiのモデルが一覧表示されます。

スクロールをし、確認したモデルと同じものをクリックして挿入してください。

5.プロンプトと役割の設定

プロンプトとファイルの設定を行います。
どちらもあらかじめ設定がされている状態のため、プロンプトのみ希望がある場合は任意で変更が可能です。

6.テストの実行

設定ができたら、下部にあるテストボタンを押します。
青く「テスト成功」と表示がされたら設定完了です。保存を押しましょう。

7.アプリと連携する

最後に、Google Chatに送信するメッセージの設定を行います。
Google Chatのアイコンの「メッセージを送信」を選択してください。次へを押します。

8.リソース名の入力

まずはファイルの詳細を知らせたいリソース名を設定しましょう。
ボックスをクリックします。

リソース名が一覧表示されるため、任意のものをクリックで挿入してください。

9.メッセージの確認


Discordへ通知したいメッセージの内容を設定します。

今回は画像のように、既にデータ挿入の設定されているため、変更がなければこのままで問題ありません。変更する場合は文面のみ修正をしましょう

10.テストの実行

メッセージの設定ができたら、下部にあるテストボタンを押してください。
青くテスト成功と表示がされれば設定は完了となります。保存を押しましょう。

11.トリガーをONにする

フローボットの作成が完了すると、上記のような表示がされます。トリガーは初期設定ではOFFの状態なので、ONにしましょう。

今回使用したフローボットテンプレート

Google Driveで画像がアップロードされたらGeminiで解析して、その内容をGoogle Chatに通知する

Geminiを使ったその他の自動化例

Yoomには他にもGeminiを使った自動化の例があるので、いくつか紹介します。

1.NotionDBに追加された社内ミーティングの内容をGeminiを使って要約する

Notionを活用しているのであればこちらのテンプレートもおすすめです。ミーティングの内容を素早く把握しやすくなるはずです。

2.Google スプレッドシートで追加された内容をGeminiを使って要約しGoogle スプレッドシートに更新する

Google スプレッドシートに追加された内容を自動で要約するフローです。データの重要な部分をチームに周知させたい際にご活用ください。

3.Google Chatで投稿された内容をGeminiのアシスタントを使って解析し、回答を再度Google Chatに更新する

GeminiにアクセスせずGoogle Chat上で質問と回答の閲覧が可能になります。社内での調べものなどがスムーズになるかもしれません。

まとめ

重要な画像を見落としたくない。数ある画像をすべて確認するのは大変。そういった場合に今回のアプリ連携は役立つはずです。
自動で画像の内容を解析し、その詳細がGoogle Chatに送信されるため、他の業務に集中しているタイミングであってもアップロードに気が付きやすく、加えて重要なファイルの場合はすぐに確認に行くこともしやすくなるのではないでしょうか。
Yoomはプログラミング不要でアプリ連携が可能です。自動化を導入することで業務がスムーズに行える可能性が高まるため、ぜひお役立てください。

この記事を書いた人
a.ohta
雑貨店の店長を経験後はSEOライターとして在宅勤務を開始。後にマーケティングのスタートアップ企業と5年間ほど業務委託契約。 東大生に囲まれながらパソコンを抱え、様々なビジネス用語やSaaSツールの使い方を勉強する日々でした。 雑貨店の店長をしていた頃は、売上と在庫管理、人材管理、発注などの事務作業に幾度となく時間を奪われ、接客ができず売り時を逃がすこともしばしば。業務委託の際にも入力などの細かい作業が多く、「こんな単調な作業、自動化できないの?」と思っていたので、Yoomのビジョンには大いに共感しています!
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