2024/10/09
アプリ同士の連携方法

Google スプレッドシートの追加情報から請求管理ロボの請求先を自動登録する方法

e.koyama

目次

請求管理システムは請求書発行や入金管理をスムーズに行うのに役立ちますが、システムへ請求先を登録するにはどうしても手間がかかってしまいます。特に新規顧客の開拓に力を入れている場合は、登録作業によって他の業務を行う時間が圧迫されてはいないでしょうか。

本記事では、Google スプレッドシートに情報が追加された際に、請求管理ロボの請求先を自動で登録する方法を紹介します。顧客情報や請求情報のデータベースから請求管理ロボに情報を自動で反映できれば、手作業の手間を省き、エラーを減らすことができます。請求業務を効率化し、顧客からの信頼を高めましょう。

Google スプレッドシートと請求管理ロボを連携するメリット

メリット1: 時間の節約

自動化により、手動でのデータ転記が不要になります。これにより、経理担当者は、請求先情報の転記に費やしていた時間で仕訳や掛金のチェックといった重要な業務に集中できます。新規顧客との取引が多い企業では、業務時間の短縮や業務効率の改善、リソースの最適化といった効果が期待できるでしょう。

メリット2: エラーの削減

転記を手作業で行うとヒューマンエラーが発生しやすくなってしまいます。自動化によりデータの一貫性が保たれ、誤入力や登録漏れ、登録忘れのリスクが減少します。正確なデータ管理は、顧客との信頼関係を築くためにも、自社のキャッシュフローを適正に管理するためにも重要です。請求先の登録を誤ると、他の顧客に請求書を送付してしまったり、請求書が届けられず予定日に売掛金を回収できなかったりして、トラブルに発展しかねません。自動化によりエラーリスクを抑え、請求管理をスムーズに行えるようにしましょう。

[Yoomとは]

Google スプレッドシートと請求管理ロボの連携フローの作り方

それでは、Google スプレッドシートと請求管理ロボの連携と業務フローの自動化設定を行ってみましょう。

テンプレートを使って「Google スプレッドシートに行が追加されたら、請求管理ロボに請求先を登録する」業務フローの作成手順をご紹介します。

はじめる前に

1. Google スプレッドシートで顧客情報または請求情報を管理するデータベースを作成しておいてください。‍
 ※下図は一例です。URLの赤枠部分は、スプレッドシートIDとシートIDの参照位置です。

2. Yoomにログインしてください。

3. 以下の「試してみる」ボタンから、Yoomのテンプレートをコピーしてください。

ステップ1: Google スプレッドシートと請求管理ロボのマイアプリ連携

※アプリ連携がお済みの場合は、ステップ2へ進んでください。

1. 左メニューの「マイアプリ」を選択し、画面右の「+ 新規接続」をクリックします。

2. マイアプリの新規接続一覧から、Google スプレッドシートと請求管理ロボをそれぞれ選択し、アプリを連携します。
 ※下図は請求管理ロボの連携画面です。アクセスキーの発行については、こちらの公式ヘルプ記事を参考にしてください。

次は、マイプロジェクトにテンプレートコピーして、フローボットを作成していきます。
コピーがまだの場合は、フローボットテンプレートを下記よりコピーしてください。

1.バナーにカーソルを合わせ「詳細を見る」をクリック
2.移行したページの「このテンプレートを試す」をクリック
3.Yoomの登録を行う
※既に登録が完了している場合はログイン画面が表示されるので、ログインしましょう。

ステップ2: Google スプレッドシートの行が追加された時に起動するトリガーの設定

1. コピーしたテンプレートを開きます。
 ※下図の赤枠部分から、任意のタイトルに変更できます。

2. フローボットの「アプリトリガー:行が追加されたら」をクリックします。

3. 連携アカウントとアクションを選択します。
 必要に応じてタイトルを変更し、「次へ」をクリックします。

4. アプリトリガーのAPI接続設定を行います。
 欄下の注記を参考にして各項目の入力・選択を行ってから、「テスト」をクリックしてください。
 ※起動間隔はプランごとに指定できる時間が異なります。参考:各プランの機能制限や使用上限の一覧
 ※下図は入力例です。

5. テストが成功したら、「保存する」をクリックしてください。

ステップ3: 請求管理ロボの請求先を登録するアクションの設定

1. フローボットの「アプリと連携する:請求先を登録・更新」をクリックします。

2. 連携アカウントとアクションを選択します。
 必要に応じてタイトルを変更し、「次へ」をクリックします。

3. API接続設定を行います。
 各欄下部の注記を参考に、各項目の入力・選択をしてください。
 ※ステップ2で取得したアウトプットを使用できます。
 ※下図は項目の一部であり、入力されたアウトプットは設定例です。

 ※下図はアウトプットの参照例です。

4. テストが成功したら、「保存する」をクリックしてください。

ステップ4: Google スプレッドシートに登録で得た情報を追加するアクションの設定

※当アクションでは、請求管理ロボの登録時に取得した情報や登録日をGoogle スプレッドシートに追記できます。

1. フローボットの「データベースを操作する レコードを更新する」を選択します。

2. 連携アカウントとアクションを選択します。
 ・タイトル:必要に応じて変更してください。
 ・「データベースの連携」の各項目:欄下部の注記を参考に入力・選択してください。

3. 「次へ」をクリックします。

4. データベース操作の詳細設定を行います。
 条件と更新後の値を、これまで取得したアウトプット情報を活用して入力してください。
 ※下図は入力例です。項目は一部省略しています。

 ※下図はアウトプットの参照例です。

 ※登録日を追記したい場合、日付変数をご利用ください。アウトプットの右側の「日付」から、対象としたい日付(または日時)と表記を選択できます。

5. テストが成功したら、「保存する」をクリックしてください。

最後に、保存したフローのトリガーを「ON」に切り替えると起動します。

以上で、「Google スプレッドシートに行が追加されたら、請求管理ロボに請求先を登録する」フローの完成です。

Google スプレッドシートを使ったその他の自動化例

他にもGoogle スプレッドシートを使った自動化の例がYoomには多数あるため、いくつか紹介します。

1. Google スプレッドシートで行が追加された際に、Google Chatに通知するフローです。データベースの追加情報をチャットツールで自動通知することで、迅速かつ正確な情報共有が可能になります。この連携により、重要な情報の把握漏れを防ぎましょう。

2. Google スプレッドシートで行が追加された際に、ジョブカン経費精算・ワークフローに取引先情報を追加するフローです。顧客情報データベースの情報をワークフローシステムに自動反映することで、契約書や見積書への押印申請など、顧客に関係する申請をスムーズに行えます。

3. Google スプレッドシートで行が追加された際に、Zoho CRMで取引先を作成するフローです。顧客情報データベースの情報がZoho CRMに自動で同期されるため、転記の手間が省け、対象顧客の案件管理をスムーズに始められます。

まとめ

Google スプレッドシートと請求管理ロボの連携によって、請求先の登録を自動化できます。データベースに一度登録した情報を同期することで、転記の手間を省き、エラーの発生リスクを抑えられます。情報を正確かつ迅速に登録し、請求業務をスムーズに進めましょう。Yoomを活用すれば、簡単に連携設定ができるため、ぜひこの機会にお試しください。

この記事を書いた人
e.koyama
これまで専門商社やEC業界で事務を経験してきました。 担当した業務は営業事務や経理、総務、人事、法務など多岐に渡ります。 個々の作業の効率化には取り組みましたが、各種のサポートツールやYoomを使えばより便利に業務が進められたのに…と思っています。 業務経験を活かしたYoomの紹介記事を発信し、皆さんがスムーズに業務を進められるお手伝いができれば幸いです。
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