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「来週の打ち合わせ、候補日を出すだけで15分も経っていた……」
「メールで日程を調整して、決まったらカレンダーに入力して。正直、この作業が少し面倒だな…」
このような日々の日程調整に、ストレスや手間を感じていませんか。
一つひとつは短時間の作業でも、積み重なると気づかないうちに時間を使ってしまい、本来集中したい仕事の時間を圧迫します。
そんな日程調整の悩みをサポートしてくれるのが、Googleの生成AI「Gemini(ジェミニ)」です。
GeminiはGoogle Workspaceと連携することで、質問に答えるだけの存在ではなく、日々の業務を手助けしてくれる秘書のような役割を担ってくれます。
とはいえ、「AIにスケジュール管理を任せて、本当に抜け漏れはないのかな?」と不安に思う方もいますよね。
そこで本記事では、GeminiとGoogleカレンダーを連携させることで、日程調整がどこまで楽になるのかを実際に検証していきます。
面倒な作業を少しずつ手放し、より大切な仕事に集中するためのヒントをお届けします。
ここでは、本記事がどんな方の役に立つのか、またGeminiを使ううえで知っておきたいポイントを簡単にまとめました。
本記事は、以下のような悩みを持つ方におすすめです!
Geminiは、Googleが開発した生成AIです。以前は「Bard(バード)」という名前で提供されていましたが、現在は「Gemini」に名称が統一され、機能面も少しずつ充実してきています。
スケジュール調整におけるGeminiの強みと弱みは以下のとおりです。
ハイパーオートメーションツール「Yoom」とGeminiを連携させて、様々な業務を自動化できます。たとえばGoogleフォームの内容をGeminiで分析してNotionに追加するなど、複数SaaSツールとの業務自動化も可能です。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね👀
「Geminiでスケジュール調整って本当にできるの?」という疑問を解消するために、実務で想定される2つのシナリオで検証しました。
【想定されるユースケース】
複数の参加者の空き時間を確認し、最適な会議日を選んでその理由も提示する。
【検証パターン】
Gemini vs ChatGPT
【検証項目】
【想定されるユースケース】
顧客から届いた「来週の月〜水の午後に打ち合わせしたい」というメールに対し、自分のカレンダーの空き状況を確認し、返信案を作成する。
【検証パターン】
Gemini(高速モード) vs Gemini(思考モード)
【検証項目】
各シナリオの検証方法をまとめます。
あなたは会議調整の専門家です。来週の30分会議の最適日時を提案してください。
# 条件
- 空き時間データは添付ファイル(CSVまたはテキスト形式)で提供されます
- 添付ファイルには、参加者名と曜日ごとの空き時間が記載されています
# タスク
1. 添付ファイルの内容を正確に解析する
2. 参加者全員が参加可能な日時を抽出
3. 最適な1枠を選択し、その理由を簡潔に説明する
4. 決定した日時について、そのままチャットツールで送信可能な丁寧かつ簡潔な案内文を作成する
# 出力フォーマット(必ずこの形式で出力)
1. 【最適日時】 (参加者全員が参加可能な日時を1つ選ぶ)
2. 【選定理由】 (なぜその日時が最適かを簡潔に説明)
3. 【参加者への案内文】
(挨拶、件名、日時、趣旨などを含む、チャットツールにそのまま送れる形式の文章)
今回の検証で使用するデータは、以下の通りです。
まずは、Geminiでファイルとプロンプトを入力し、実行します!
ChatGPTでも同様に実行します。
Geminiは10秒ほどで出力されました!
ChatGPTは約20秒で回答が届きました。
# 依頼
あなたは会議調整の専門家です。
Gmailに届いている日程調整依頼メールをもとに、Googleカレンダーの空き時間を確認し、適切な返信メールのドラフトを作成してください。
## 1. メールの検索
@Gmail を使用して、以下の条件に合致するメールを検索し、内容を正確に読み取ってください。
- 検索キーワード:優夢プロジェクト
- 対象:直近に届いた「日程調整」に関する最新のメール
## 2. 日程調整タスク
メールの内容を踏まえ、私の @Google Calendar を確認し、以下を実行してください。
- 来週の空き時間の中から、メール本文に記載されている希望条件(日付・曜日・時間帯)にマッチする日時を3つ抽出する
## 3. 返信メール作成
抽出した日時を用いて、返信メールのドラフトを作成してください。
# 出力フォーマット(必ずこの形式で出力)
1. 【提案日時】 - 候補1:YYYY/MM/DD (曜日) HH:MM~HH:MM - 候補2:YYYY/MM/DD (曜日) HH:MM~HH:MM - 候補3:YYYY/MM/DD (曜日) HH:MM~HH:MM 2. 【返信メールドラフト】 件名:
本文:
まず、検証で使うGeminiのアカウントに以下のメールを送信しておきます。
メール内の来週は、1月26日(月)〜30日(金)を指します。
Googleカレンダーには、ダミーの予定をあらかじめ設定しました。
高速モードと思考モードでプロンプトを実行します。
出力された提案日時と返信メールドラフトを比較します。
高速モードは約30秒で回答がきました。
思考モードは約45秒で結果が出力されました。
各シナリオの検証結果をまとめます!
①全員の空き時間を正しく考慮しているか
判定:Gemini ◯ / ChatGPT ◯
どちらも、参加者全員のスケジュールが重なる時間帯を正しく把握できていました!
基本的な条件整理という点では、両者に大きな差は見られません。
②なぜその日時を選んだかの説明が納得できるか
判定:Gemini ◯ / ChatGPT △
この点では、Geminiのほうがやや丁寧な印象です。
理由の具体性を重視するならGemini、要点だけを端的に伝えたいならChatGPTが向いています。
③提案内容がそのままチャットツールに使えるか
判定:Gemini ◯ / ChatGPT ◯
結論としては、どちらも微調整するだけで実務で使える内容です。
ただし、文章の雰囲気には少し違いがありました。
事前案内をしっかり整えて共有したいならGemini、チャットで手早く伝えたいならChatGPTといったように、シーンに応じて使い分けるのがよさそうです。
今回の検証から、日程調整はGeminiもChatGPTも実務で活用できるレベルであることがわかりました。
どちらも全員の空き時間を正しく捉え、提案自体の精度は同等でした。
違いが出たのは理由の伝え方と文章の雰囲気です。
丁寧な事前案内ならGemini、スピード重視ならChatGPTと、シーンに応じて使い分けると、無理なく日程調整が進められそうです!
①メールの内容を正しく理解しているか
判定:高速モード ◯ / 思考モード ×
結論からいうと、依頼主の条件を読み解く力は高速モードのほうが優秀でした。
今回の検証では、メール内に「月〜水の午後(13:00〜18:00)」という明確な時間指定があったのですが、思考モードは指定外の午前中や木曜日まで候補に含めてしまうというミスが発生しました。
一方で、高速モードは条件を的確に把握し、指定の範囲内で検討を進めてくれました。複雑な推論を得意とする思考モードですが、今回のようなシンプルな条件整理においては、高速モードの方が読み落としが少なく、安心感を持ちやすいです。
②カレンダーの空き時間を正確に抽出できているか
判定:高速モード ◯ / 思考モード ×
予定の把握という精度面においても、高速モードに軍配が上がりました。
Googleツール同士のリアルタイムな連携精度を重視するなら、今はまだ高速モードに頼るのが安心です。「AIがいっているから大丈夫」と過信せず、特に思考モードを使う際は、カレンダーとの整合性をダブルチェックすることをおすすめします。
③ビジネスメールとして適切な敬語が使われているか
判定:高速モード ◯ / 思考モード ◯
言葉遣いはどちらも丁寧ですが、より相手への配慮が感じられるのは思考モードです!
事務的な返信で良ければ高速モード、より丁寧で温かみのある印象を与えたいなら思考モード、と使い分けるのが良さそうです。
今回の検証から、高速モードは条件理解やツール連携など正確さが求められるタスクに強く、実務面での安心感が高いことが分かりました。
一方、思考モードは条件処理や事実確認において誤りが生じやすく、そのまま使うとミスにつながる可能性がある点が課題です。
ただし、文章表現の丁寧さや配慮の深さという点では思考モードに優位性があります。そのため、スケジュール調整は高速モード、文章作成は思考モードと役割を分けて活用することで、より質の高いアウトプットが期待できそうです。
今回は、Geminiを使って「日程調整がどれくらいラクになるのか?」を検証してみました。
検証①では、Geminiは参加者の空き時間データをもとに、全員が参加できる時間帯を見つけられました。
「会議が少し延びるかもしれない」といった点まで考慮したうえで、なぜその時間帯がよいのか理由を添えてくれるのも印象的です。単に候補を出すだけでなく、判断の背景がわかる提案でした。
検証②では、Google Workspaceとの連携機能をチェックしました。
高速モードを使うと、メールのやり取りの流れを理解したうえで候補日を抜き出し、カレンダーの空き時間を確認しながら返信案を作成してくれます。
メール確認・カレンダー確認・文章作成を行き来する手間が減り、スピーディーに進めやすくなりそうだと感じました。
Geminiを味方につければ、候補日を出すだけで15分ほどかかっていた作業が、数分ほどの確認作業で済むケースもあります。
「AIに任せるのは少し不安……」という方も、まずは自分のカレンダー確認や返信案の作成から、その便利さを体感してみてくださいね。
Yoomは、さまざまなLLMやSaaSツールをノーコードで連携できるサービスです。
たとえば、GeminiとClickUpをYoomで連携すると、ClickUpに作成されたタスクをGeminiで判定し、タスク内容の更新ができます。
他にもSlackとの連携により、問い合わせを受信したら、Geminiで文章を生成して返信することも可能です。
プログラミング知識がなくても、画面操作だけで手軽に業務の自動化フローを構築できるので、ぜひ試してみてください!