ストレージサービスに追加されたファイルをOCRで読み取り、Telegramに送信する
DropboxやBoxといったオンラインストレージに特定のファイル(例: 「領収書」フォルダに追加されたPDF)がアップロードされると、そのファイルを自動でOCR処理し、結果をTelegramに通知します。
チームで共有しているストレージに書類が集約されるような運用の場合、担当者への迅速な情報共有や、その後の処理への引き継ぎをスムーズに行うのに役立ちます。
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ビジネスシーンでのコミュニケーションツールとして、Telegramを活用している方も多いのではないでしょうか。
チャットで手軽にファイル共有ができるのはとても便利ですよね!
ただ、画像やPDF形式で送られてきた書類の内容を確認して、テキストとして利用したい場面もあるかと思います。
ファイルを開いて、目で見て確認して、必要な情報を手入力して…というのは、面倒であることに加えて入力ミスも気になるでしょう。
特に、定型的な書類を頻繁に扱う業務だと、この作業が積み重なって大きな負担になりがちです。
<span class="mark-yellow">この記事では、受け取ったファイルに対してOCR(光学文字認識)技術を使い、自動でテキスト情報を抽出して、その結果をTelegramに通知するフローをご紹介します!</span>
この方法を活用して、情報収集やデータ入力の手間を削減し、より効率的に業務を進めましょう!
Yoomには、送信されたファイルをOCRで読み取り、Telegramに送信するための連携テンプレートをご用意しています。
今すぐ試したい方は、以下のバナーをクリックして設定を始めてみましょう!
ここでは、具体的な自動化の例をいくつかご紹介します。
メール、ストレージ、フォームなど、普段ファイルを受け取る方法に合わせて、最適な自動化フローを選んでみてください。
気になる自動化例があれば、詳細ページからすぐに試すことができます。
GmailやOutlookで特定の条件(件名や送信元など)に合うメールを受信した際に、添付ファイルを自動でOCR処理し、抽出したテキスト情報を指定したTelegramのチャットへ送信します。
メールで領収書を受け取ることが多い場合に、内容確認や転記作業の手間を削減できる便利なフローです。
DropboxやBoxといったオンラインストレージに特定のファイル(例: 「領収書」フォルダに追加されたPDF)がアップロードされると、そのファイルを自動でOCR処理し、結果をTelegramに通知します。
チームで共有しているストレージに書類が集約されるような運用の場合、担当者への迅速な情報共有や、その後の処理への引き継ぎをスムーズに行うのに役立ちます。
GoogleフォームやYoomのフォーム機能を通じて領収書が送信された際に、それをOCRで読み取り内容をTelegramに送信します。
フォームでの申請受付業務などで、提出された書類の内容確認やデータ入力作業を自動化できるため、対応スピードの向上とミスの削減につなげることができます。
ここでは例として、「Gmailで送信された領収書をOCRで読み取り、Telegramに送信する」フローの作成手順を解説します。簡単なステップで設定できるので、ぜひ試してみてください。
今回はYoomを使用して、ノーコードで設定を進めていきますので、もしまだYoomのアカウントをお持ちでない場合は、こちらの登録フォームからアカウントを発行しておきましょう。
[Yoomとは]
大まかな流れは以下の通りです。
まずはTelegramをマイアプリ連携します。
Yoomにログインしたら、左のメニュー欄にある「マイアプリ」から「新規接続」をクリックしましょう。
【Gmailの場合】
(1)検索窓でGmailと検索し、アプリ一覧から選択しましょう。
(2)次の画面で、「Sign in with Google」をクリックします。
(3)Yoomと連携したいGmailのメールアドレス・パスワードを入力し、次へ」をクリックしましょう。
(4)「Yoomがアクセスできる情報を選択してください」の項目では、「すべて選択」をチェックして「続行」をクリックします。
以上で、Gmailのマイアプリ登録は完了です。
【Telegramの場合】
(1)検索窓で「Telegram」と検索し、アプリ一覧から選択しましょう。
(2)Telegramの新規登録画面が表示されます。
(3)Telegramを開き、検索欄に「@BotFather」と入力して青いチェックマークの付いたアカウントを選択します。
その後、チャットに「/newbot」と入力すると新しいBotの名前を任意に設定するよう問われるので、チャットで名前を入力しましょう。
「Done!」というメッセージが送信されたら、HTTP APIが表示されているのでコピーします。
※Telegramのアクセストークンの取得方法については、ヘルプページも合わせてご確認ください。
(4)Yoomに戻り、「アクセストークン」にコピーしたHTTP APIを貼り付けて「追加」をクリックします。
以上で、Telegramのマイアプリ登録は完了です。
マイアプリ連携が完了したら、早速テンプレートを設定していきましょう。
以下のバナーにある「試してみる」をクリックし、テンプレートをコピーしてください。
Yoomにテンプレートがコピーされると、次の画面が表示されるので「OK」を押します。
(1)まずは、Gmailの受信設定を行います。
コピーしたテンプレートの1番上にある、「特定のラベルのメールを受信したら」をクリックしてください。
(2)Gmailと連携するアカウント情報を任意に設定し、アクションはテンプレート通りに「特定のラベルのメールを受信したら」のまま「次へ」をクリックして進んでください。
(3)「トリガーの起動間隔」を選択します。5分・10分・15分・30分・60分から選択可能ですが、基本的には最短の時間を設定しておくとよいでしょう。
※設定可能な最短の起動間隔はプランによって異なるので、ご注意ください。
(4)Telegramに受信内容を共有したいラベルを設定します。
「ラベル」欄をクリックすると連携しているアカウントから候補が表示されるので、候補から運用に合ったものを選びましょう。
※Gmailではフィルタ機能によって受信したメールを自動で指定したラベルに振り分けることができます。
詳しくは公式サイトを参考に、フィルタ作成時にラベルを指定しておきましょう。
(5)設定が完了したらテストを行います。
指定したラベルに振り分けられるようにして、実際に画像やPDFを添付したメールを送信した後に「テスト」をクリックしてテストを実行してみましょう。
※テスト用なので、仮の会社名や氏名(例:「テスト株式会社」や「テスト太郎」など)で問題ありません!
なお、今回は以下のような領収書を送付いたしました!
(6)テストが成功すると、「取得した値」に先ほど送信したメールの内容が抽出されます。
※「取得した値」とは、トリガーやオペレーション設定時に、「テスト」を実行して取得した値のことです。
取得した値は、この後のオペレーション設定時の値として利用でき、フローボットを起動する度に値は変動します。
詳しくはこちらをご参照ください。
正しく送信したメールの内容が抽出できていることを確認し、「保存する」をクリックして設定完了です!
(1)次に、領収書から文字を読み取るOCR設定を行います。
テンプレートの「画像・PDFから文字を読み取る」をクリックしましょう。
(2)アクションに「【V2】レシート・領収書を読み取る(5タスク)」に設定し、「次へ」をクリックします。
()内のタスクを消費するので注意してください!
・OCRや音声を文字起こしするAIオペレーションは、チームプラン・サクセスプラン限定の機能です。フリープランやミニプランでセットするとエラーになってしまうので、ご注意ください。
・チームプランやサクセスプランなどの有料プランは、2週間の無料トライアルが可能です。
トライアル期間中は、通常だと制限があるアプリやAIオペレーションもすべて使えるので、気になる機能をぜひお試しください。
(3)ファイルの添付方法に「取得した値を使用」「添付ファイル1」を設定します。
(4)「追加で抽出したい項目」に画像やPDFから読み取りたい項目を設定します。
(5)「使用するAI」にAIの種類を選択します。
基本的には、Claude_v2を使用するのがおすすめです。
(6)読み取る書類の言語を選択します。基本的に「日本語」を設定しましょう。
(7)設定が完了したら、「テスト」をクリックして画像やPDFの内容を読み取りましょう。
(8)テストが成功し、「取得した値」に画像・PDFの情報が抽出されているか確認しましょう。
正常にメッセージが送信されていれば、設定完了です。
(1)最後に、Telegramに通知する設定を行います。
テンプレートの「メッセージを送信」をクリックしましょう。
(2)Telegramと連携するアカウント情報を任意で設定し、アクションはテンプレート通りに「メッセージを送信」のまま「次へ」をクリックして進んでください。
(3)「チャットID」にステップ4で読み取った文章を送信したいチャットIDを入力します。
「候補」から連携したアカウント内にあるチャットの一覧が表示されるので、対象のチャットを選択しましょう。
(4)「メッセージ内容」にTelegramに送信するメッセージの内容を設定します。
「取得した値」からステップ4で読み取った情報を引用できるので、任意の文章に設定しましょう。
(5)設定が完了したら、「テスト」をクリックしてTelegramにメッセージを送信します。
(6)テストが成功したら、実際にTelegramにメッセージが届いているか確認してみましょう。
正常にメッセージが送信されていれば、設定完了です。
以上で、すべての設定が完了です。
設定の完了後は、以下のようなポップが表示されるのでトリガーをONにします。
実際にフローが正常に動作するかをチェックしてみましょう!
Yoomには、OCR機能やTelegramを活用した自動化テンプレートが他にもたくさん用意されています。ここでは、その一部をご紹介します。
あなたの業務に合わせて、ぜひ活用してみてください。
ファイルがアップロードされたらOCRで読み取り、他ツールに追加したり通知したりできます。
件数が多くても、自動化しておくと業務がスムーズに進みます。
受信したメッセージを翻訳したり、問い合わせ内容をAIで分類して他ツールに通知することができます。
この記事では、ファイル内のテキスト情報を自動でOCRで抽出し、Telegramに通知する方法について解説しました。
これまで手作業で行っていたファイルの内容確認やテキスト入力といった、ちょっと手間のかかる作業から解放されます。
また、情報の確認漏れや転記ミスを防ぎ、業務の正確性とスピードを向上させられるかもしれません。
特に、定型的な書類を頻繁に扱う業務においては、その効果を大きく実感できるはずです。
<span class="mark-yellow">今回ご紹介したような自動化フローは、プログラミングの知識がなくても、Yoomのようなツールを使えば簡単な設定で構築できます。</span>
まずは無料プランから、その便利さを体験してみてはいかがでしょうか。
日々の繰り返し作業を自動化して、より創造的な業務に時間を使えるようにしましょう!