そうしますと、Yoomのワークスペースにテンプレートがコピーされ、自動化フローの設定画面(フローボット)が開きます。
「OK」をクリックして、フローの設定に進みましょう。
ステップ3:トリガーとなるメールの設定
先ずは、フローの起点となるトリガーアクション(メール受信)を設定していきます。
- Gmailの「特定のラベルのメールを受信したら」をクリック。
- 「タイトル」は任意の名称に変更可能です。
アクションの内容が分かりやすいタイトルにするとよいでしょう。
例)「契約書ラベルのメールを受信したら」に変更 - 連携アカウントとアクションの内容を確認し、「次へ」をクリック。
- 「トリガーの起動間隔」のプルダウンから任意の間隔を選択。
トリガーの起動タイミングは「5分・10分・15分・30分・60分」から選択可能です。
そのプランの最短の起動間隔にすることで、メール受信時により早くMicrosoft Teamsへの通知が行えるようになります。
※ ご利用プランによって、設定できるトリガーの最短間隔が異なります。ご注意ください。
- 「ラベル」にトリガーとなるメールのラベルを設定。
入力欄をクリックすると、連携しているGmailアカウントのラベルから候補が表示されますので、対象となるラベルを選択してください。
検索欄にラベル名を入れることで検索が楽になります。
例)「契約書」ラベルを選択
- テスト用に、前準備で用意したPDFファイルを添付したメールを、連携しているGmailアカウントに送信します。
※ 受信したメール
- フローボットに戻り、「テスト」をクリック。
※ 直近1時間以内に指定したラベルのメールを受信していない場合はテストに失敗します。
- テストが成功すると、「取得した値」に受信したメールの情報が追加されます。
- テスト用に送信したメールが取得できていれば、ページ下部の「保存する」をクリック。
これで、トリガーとなるメールの設定が完了しました。
アクションのタイトルは設定したものに変更されています。
ステップ4:テキストの抽出
OCRを使って、受信したメールの添付ファイルからテキストを抽出しましょう。
※ OCRのAIオペレーションは、チームプラン・サクセスプラン限定の機能です。
フリープラン・ミニプランでセットするとエラーになってしまうので、ご注意ください。
チームプラン・サクセスプランなどの有料プランは、2週間の無料トライアルが可能です。
トライアル期間中は制限のあるアプリやAIオペレーションも全て使えるので、気になる機能をぜひお試しください。
- AIオペレーションの「画像・PDFから文字を読み取る」をクリック。
- 適宜「タイトル」を変更。
- 目的に応じて「アクション」をプルダウンから選択。
このフローで使用する「任意のPDF・画像ファイルから文字情報を読み取る」は文字数によってタスク数が変わります。
4,000字(5タスク)・8,000字(10タスク)・12,000字(15タスク)から任意のアクションを選択してください。デフォルトでは4000字となっています。
※ YoomのOCR機能では、アクション記載の規定の文字数を超えるデータや、文字が小さすぎる場合に正しく読み取れないことがあります。
文字数や文字の大きさには少し余裕を持たせてご利用ください。
- 「次へ」をクリック。
- OCRの対象となるファイルを設定する「ファイルの添付方法」には、デフォルトで「取得した値を使用」「添付ファイル1」が設定されています。
これがステップ3で取得した添付ファイルになりますので、変更は必要ありません。 - 「抽出したい項目」に、目的に応じて任意の項目を設定。
この抽出する項目に沿った値が次のステップで利用できます。
「全ての文字列」や「全文」と設定した場合は、ファイルから全てのテキストを抽出します。
議事録や報告書といった定型項目のあるファイルであれば、「会議名・出席者・議題」などと設定することで、テキストを部分的に抽出することも可能です。 - 「使用するAI」を「ChatGPT」「Claude」「Claude_v2(推奨)」から選択。
AIモデルの違いはこちらのヘルプページで説明されています。 - 読み取るファイルの言語に合わせて、「言語」を「日本語」「英語」から選択。
- OCRの詳しい設定方法は、こちらのヘルプページをご覧ください。
設定を終えたら、「テスト」をクリック。
ここでは例として、全文を要約するため「全ての文字列」を添付ファイルから抽出します。
- テストに成功すると、「抽出したい項目」に設定した項目の値がファイルから抽出され、「取得した値」に追加されます。
※ 期待する値が抽出されていない場合には、「使用するAI」を変更して再度お試しください。
- 要約したい情報が取得されていることを確認し、ページ下部の「保存する」をクリック。
これで、添付ファイルからテキストが抽出できました。
ステップ5:テキストの要約
抽出したテキストをAIで要約していきます。
- AIオペレーションの「要約する」をクリック。
- 適宜「タイトル」を変更。
- 目的に応じて「アクション」をプルダウンから選択。
こちらも文字数や使用するAIタイプによってタスク数が変わります。
- 「次へ」をクリック。
- 「要約対象のテキスト」にステップ4で抽出したテキストを設定。
入力欄をクリックし、「取得した値」のOCRアクションのメニューから、要約したい項目を選択してください。
選択した項目は{{項目名 抽出された値}}の形で追加されます。
取得した値(アウトプット)についての詳しい説明は、こちらのヘルプページをご覧ください。
※ デフォルトの項目は不要であれば削除してください。
- 「文字数」に何文字で要約するか設定。
- 「要約の条件」に要約のプロンプトを設定。
Microsoft Teamsに投稿するメッセージに改行を含めたい場合には、文末に<br>を指定してください。 - 「言語」に何語で要約するか設定。
- 設定を終えたら、「テスト」をクリック。
- テストに成功すると、「取得した値」に要約結果が追加されます。
※ 期待する要約にならない場合には、「要約の条件」を変更して再度お試しください。
- 要約結果を確認し、ページ下部の「保存する」をクリック。
これで抽出したテキストの要約も完了です。
ステップ6:要約結果の投稿
最後に、要約結果を含むメッセージをMicrosoft Teamsに投稿しましょう。
- Microsoft Teamsの「チャネルにメッセージを送る」をクリック。
- 適宜「タイトル」を変更。
- 連携アカウントとアクションを確認して、「次へ」をクリック。
- 「チームID」に投稿先のチャネルが属しているチームのIDを設定。
入力欄をクリックすると、連携しているMicrosoft Teamsアカウントのチームから候補が表示されるため、対象となるチームを選択してください。
- 「チャネルID」に投稿先のチャネルのIDを設定。
選択したチーム内のチャネルが候補として表示されるため、対象となるチャネルを選択してください。
- 「メッセージ」に投稿内容を設定。
入力欄クリック時に表示される「取得した値」タブから、各アクションで取得した値が選択可能です。
「日付」タブからは任意の形式の日付情報が、「基本情報」タブからはフローボットの起動時間などが追加できます。
- その他、「メンション情報」や「添付ファイル情報」が設定できます。
フローの運用方法に応じて設定してください。 - 設定を終えたら、「テスト」をクリック。
- テストに成功したら、指定した通りMicrosoft Teamsにメッセージが投稿されていることを確認し、ページ下部の「保存する」をクリック。
ステップ7:フロー稼働の準備(トリガーをONに設定)
フロー画面に戻り、「全ての設定が完了しました!」と表示されていればフローの設定は完了です。
早速フローを稼働させるのであれば、「トリガーをON」をクリックします。
あとで稼働させる場合は、フロー画面のトリガースイッチをクリックすることで、トリガーをONにできます。
トリガーをONにしたら、実際に動作することを確認しましょう。
Gmailにメールを送信し、添付ファイルの要約がMicrosoft Teamsに投稿されていれば成功です。
今回のフローボットをベースに、他にも様々な作業の自動化が実現できます!
是非、Yoomの便利な機能をお試しください。
GmailやMicrosoft Teamsを使ったその他の自動化例
他にも、GmailやMicrosoft Teamsを活用した様々な自動化の実現が可能です!
例えば以下のような自動化はいかがでしょうか。
Gmailを使った自動化例