DeepLとOCR機能の連携イメージ
アプリ同士の連携方法

2025-04-30

【ノーコードで実現】ファイルをOCRで読み取り、DeepLで翻訳する方法

k.tsukamoto

書類や画像に含まれる外国語のテキスト。
「コピーして翻訳ツールに貼り付けるのが面倒…」「大量の書類を翻訳しないといけなくて、時間が足りない!」そんな風に感じていませんか?
特に、海外とのやり取りが多い部署や、外国語の資料を扱う機会が多い方にとって、テキストの抽出と翻訳作業は、時間と手間がかかる悩みの種ですよね。
手作業だと、コピー&ペーストのミスが起きたり、何度も翻訳ツールを開いたりする手間もかかります。

この記事では、画像やPDFファイルからOCR(光学的文字認識)技術を使ってテキストを自動で抽出し、その内容をDeepLで自動翻訳。
さらに、<span class="mark-yellow">翻訳結果を普段お使いのチャットツールやメール、データベースなどに自動で連携する具体的な方法</span>をご紹介します。

この方法を活用すれば、面倒な手作業から解放され、よりスムーズで効率的な業務が実現できるでしょう!

とにかく早く試したい方へ

Yoomには「アップロードされたファイルをOCRで読み取り、DeepLで翻訳して他のツールへ連携する」業務フロー自動化のテンプレートが用意されています。
すぐに試してみたい方は、以下のバナーをクリックしてテンプレートの詳細をチェックしてみませんか?

DeepLとOCR機能を活用した様々な自動化の方法

OCRで読み取ったテキストをDeepLで翻訳し、その結果を様々なツールに自動で連携するテンプレートをご用意しました!
例えば、Google Driveに海外から届いた請求書PDFをアップロードするだけで、自動で内容を日本語に翻訳し、Slackで経理担当者に通知する、といったことが可能になります。
業務に合ったテンプレートを見つけて、すぐに自動化を試してみましょう!

追加されたファイルをOCRで読み取り、DeepLで翻訳してチャットツールに通知する

ファイルが追加されたら、自動でファイル内のテキストをOCRで抽出し、DeepLで翻訳。
その結果を指定したチャットツール(SlackやGoogle Chatなど)に通知します。
海外拠点との書類共有や、外国語ドキュメントのレビュー依頼などに便利です。

追加されたファイルをOCRで読み取り、DeepLで翻訳してデータベース/管理ツールに保存する

こちらは、ストレージサービス上のファイルをOCR・DeepL翻訳した後、その結果をGoogle スプレッドシートやNotionといったデータベースや情報管理ツールに自動で追加するテンプレートです。
手作業での転記ミスを防ぎ、正確な情報管理を実現できるため、翻訳結果をリスト化して管理したり、チーム内で情報を蓄積・共有したりするのに役立ちます。

追加されたファイルをOCRで読み取り、DeepLで翻訳してメールで送信する

アップロードされたファイルのテキストをOCRで読み取り、DeepLで翻訳した結果を、GmailやOutlookを使って自動でメール送信します。
メール作成の手間が省けるため、コミュニケーションのスピードが向上。
翻訳結果を特定の担当者や関係部署に迅速に共有したい場合に便利です。

Google DriveにアップロードされたファイルをOCRで読み取り、DeepLで翻訳後、Slackに通知するフローを作ってみよう

ここでは例として、「Google DriveにアップロードされたファイルをOCRで読み取り、DeepLで翻訳した結果をSlackに通知する」自動化フローの作成手順をご紹介します。
Yoomのようなツールを使えば、プログラミングの知識は不要!
画面上の指示に従って設定するだけで、このような自動化フローを構築できます。

まだYoomのアカウントをお持ちでない場合は、こちらの登録フォームからアカウントを発行しておきましょう。

[Yoomとは]

フローの作成方法

今回は大きく分けて以下のプロセスで作成します。

  • DeepL・Google Drive・Slackのマイアプリ連携
  • テンプレートのコピー
  • Google Driveのトリガーと、OCR・DeepLでの翻訳・Slackに通知するアクションの設定
  • トリガーをONにし、フローが起動するかを確認

前準備:テキスト抽出するファイルの用意

テスト用にPDFファイルか画像ファイルをご用意ください。
OCRで対象テキストを抽出し、DeepLで翻訳を行うため、契約書などの英語で記載されたファイルが適しています。
ここでは例として、下図のような契約書を使用します。

ステップ1:使用するアプリのマイアプリ連携

先ずは、Yoomと連携させたいアプリ(DeepL・Google Drive・Slack)を「マイアプリ」に登録しましょう。

この設定は初回のみ必要です。

  1. Yoomにログイン後、ワークスペースのサイドバーから「マイアプリ」を選択。
  2. マイアプリ画面の右側にある「+新規接続」をクリック。
  1. 「アプリ一覧」が表示されたら、右上の検索バーでアプリ名を検索して選択。

ここでは、DeepLから連携していきます。

  1. 「アプリ一覧」でDeepLを検索して選択。
  1. 「アカウント名」に任意の名称を設定。
  2. 「API Key」にDeepL APIから取得したAPIキーを設定。
    APIキーの取得や確認を行う方法は、DeepL公式のヘルプページをご参照ください。
  3. 「ドメイン」の設定
  4. 「追加」をクリック。
  1. 「マイアプリ」の画面に戻り、DeepLが追加されていれば連携は完了です。

次に、Google Driveを連携しましょう。

  1. 「アプリ一覧」でGoogle Driveを検索して選択。
  2. 「Sign in with Google」をクリック。
  1. 任意のGoogleアカウントを選択してログイン。
  1. 内容を確認し、「次へ」をクリック。
  1. 内容を確認し、「続行」をクリック。
    「Yoomがアクセスできる情報を選択してください」と表示されている場合には、「すべて選択」にチェックを入れてください。
  1. 「マイアプリ」の画面に戻り、Google Driveが追加されていれば連携は完了です。

同様に、Slackを連携していきます。

  1. 「アプリ一覧」でSlackを検索して選択。
  2. Slackのサインイン画面で、連携させるワークスペースにサインイン。
    ※ サインイン済みのワークスペースがある場合、この画面はスキップされます。
  1. 連携させるワークスペースを右上のプルダウンから選択し、Yoomがメッセージを投稿するチャンネルを下部のプルダウンから選択。
  1. YoomからSlackへのアクセス権限を確認し、「許可する」をクリック。
  1. 「マイアプリ」の画面に戻り、Slackが追加されていれば連携は完了です。

うまくいかない場合、こちらを確認してください。

ステップ2:テンプレートのコピー

使用するアプリとYoomの連携が完了したら、使用するテンプレートをコピーします。
以下のバナーの「試してみる」をクリックしてください。

Yoomのワークスペースにテンプレートがコピーされ、自動化フローの設定画面(フローボット)が開きます。
「OK」をクリックして、フローの設定に進みましょう。

ステップ3:トリガーとなるフォルダの設定

先ずは、フローの起点となるトリガーアクションを設定していきます。

  1. Google Driveの「特定のフォルダ内に新しくファイル・フォルダが作成されたら」をクリック。
  1. 連携アカウントとアクションの内容を確認し、「次へ」をクリック。
    ※ 「タイトル」は任意の名称に変更可能です。
  1. 「トリガーの起動間隔」のプルダウンから任意の間隔を選択。
    トリガーの起動タイミングは、5分、10分、15分、30分、60分のいずれかで設定できます。
    ご利用プランによって、設定できるトリガーの最短間隔が違うのでご注意ください。
    基本的には、そのプランの最短の起動間隔にしてお使いいただくことをおすすめします。
  1. 「フォルダID」にトリガーとなるフォルダのドライブのIDを設定。
    入力欄をクリックすると、連携しているGoogle Driveアカウントからフォルダの候補が表示されますので、対象となるフォルダを選択してください。
    検索欄にフォルダ名を入れると検索が楽になります。
  1. 設定を終えたら、翻訳したいPDF・画像ファイルをGoogle Driveの対象フォルダに追加し「テスト」をクリック。
  1. テストに成功すると、「取得した値」の各項目に最終更新日時が最も新しいファイル1件の情報が追加されます。
  1. 値に問題がなければ、ページ下部の「保存する」をクリック。

これで、新たに作成されたファイルの情報が取得できました。

ステップ4:ファイルのダウンロード

ステップ3で取得したファイル情報を用いて、Google Driveからファイルをダウンロードします。

  1. Google Driveの「ファイルをダウンロードする」をクリック。
  1. 連携アカウントとアクションの内容を確認し、「次へ」をクリック。
  2. 「ファイルID」にはデフォルトで設定されているので「テスト」をクリック。

テストに成功すると、対象のファイルがダウンロードされます。
この時、ダウンロードされたファイルの名前は「Untitled」で固定されるため、正しいファイルであるかを確認する場合は「ダウンロード」をお試しください。

ページ下部の「保存する」をクリック。

これで、ファイルのダウンロードは完了です。

ステップ5:テキストの抽出

ダウンロードしたファイルからテキストを抽出しましょう。

  1. AIオペレーションの「画像・PDFから文字を読み取る」をクリック。
  1. 任意の「アクション」を選択。
    「任意のPDF・画像ファイルから文字情報を読み取る」は文字数によってタスク数が変わります。
    4,000字(5タスク)、8,000字(10タスク)、12,000字(15タスク)から任意のアクションを選択してください。
    デフォルトでは4,000字となっています。
    ※ YoomのOCR機能では、アクション記載の規定の文字数を超えるデータや、文字が小さすぎる場合に正しく読み取れないことがあります。
    文字数や文字の大きさには少し余裕を持たせてご利用ください。
  1. 「次へ」をクリック。
  2. 「ファイルの添付方法」はデフォルトで設定されています。
  3. 「抽出したい項目」に、目的に応じて任意の項目を設定。
    この抽出する項目に沿った値が次のステップで利用できます。
    デフォルトで設定されている「全文」の場合は、ファイルから全てのテキストを抽出しますが、議事録や報告書といった定型項目のあるファイルであれば、「会議名・出席者・議題」などと設定することで、テキストを部分的に抽出することも可能です。
  4. 「使用するAI」を「ChatGPT」「Claude」「Claude_v2(推奨)」から選択。
    AIモデルの違いはこちらのヘルプページで説明されています。
  5. 「言語」を「日本語」「英語」から選択。
  6. OCRの詳しい設定方法は、こちらのヘルプページをご覧ください。
    設定を終えたら、「テスト」をクリック。
    ここでは例として、「全文」をダウンロードしたファイルから抽出します。
  1. テストが成功すると、「抽出したい項目」に設定した項目の値が添付ファイルから抽出され、「取得した値」に追加されます。
    ※ 期待する値が抽出されていない場合には、「使用するAI」を変更して再度お試しください。
  1. 値を確認し、問題がなければページ下部の「保存する」をクリック。

これで、ファイルからテキストが抽出できました。

ステップ6:テキストの翻訳

ステップ5で抽出したテキストをDeepLで翻訳しましょう。

  1. DeepLの「テキストを翻訳」をクリック。
  1. 連携アカウントとアクションの内容を確認し、「次へ」をクリック。
  1. 「翻訳するテキスト」にステップ5で抽出したテキストを設定。
    ステップ5の「抽出したい項目」で「全文」以外の項目を設定していた場合には、入力欄をクリックし、「取得した値」の「画像・PDFから文字を読み取る」メニューから任意の項目を選択してください。
  1. 「翻訳先の言語」をプルダウンから選択。
    英語から日本語に翻訳する場合は「日本語」を選択してください。
  2. その他、必要に応じて各種設定が可能です。
  3. 設定を終えたら、「テスト」をクリック。
  4. テストが成功すると、翻訳されたテキストが「取得した値」に追加されます。
  1. 値を確認し、問題がなければページ下部の「保存する」をクリック。

これで、テキストが翻訳されました。

ステップ7:Slackへの通知

最後に、翻訳したテキストをSlackに通知しましょう。

  1. Slackの「チャンネルにメッセージを送る」をクリック。
  1. 連携アカウントとアクションの内容を確認し、「次へ」をクリック。
  1. 「投稿先のチャンネルID」は入力欄をクリックすると表示される候補から、対象となるチャンネルを選択してください。
    ステップ1のアプリ連携時に選択しているチャンネルにはYoomのアプリが追加されていますが、そうでないチャンネルに通知する場合には別途Yoomアプリを追加する必要があります。
    詳しくは、こちらの記事をご参照ください。
  1. 「メッセージ」に任意の通知内容を設定。
    入力欄クリック時に表示される「取得した値」タブから、各アクションで取得した値が選択可能です。
    項目をクリックすると、入力欄に追加されます。
    これらの値を用いて、作成されたファイルの情報や翻訳結果を含むメッセージを作成しましょう。

「日付」タブから任意の日付を追加することもできます。

  1. 設定を終えたら、ページ下部の「テスト」をクリック。
  2. 「テスト成功」の結果が表示されたら、Slackの指定したチャンネルにメッセージが投稿されていることを確認し、ページ下部の「保存する」をクリックしてください。
    ※ Slackに投稿されるメッセージのイメージ

ステップ8:フロー稼働の準備(トリガーをONに設定)

フロー画面に戻り、「全ての設定が完了しました!」と表示されていればフローの設定は完了です。
早速フローを稼働させるのであれば、「トリガーをON」をクリックします。

あとで稼働させる場合は、フロー画面のトリガースイッチをクリックすることで、トリガーをONにできます。

今回のフローボットをベースに、他にも様々な作業の自動化が実現できます!
是非、Yoomの便利な機能をお試しください。

DeepLやOCR機能を活用したその他の自動化テンプレート

DeepLやOCR機能は、今回ご紹介した連携以外にも、様々な業務自動化に応用できます。
ここでは、便利な自動化テンプレートをいくつかご紹介します!

DeepLを使った便利な自動化例

DeepLを活用した自動化フローにより、社内外の多言語コミュニケーションや情報処理を効率化できます。
メールやフォーム、会議記録など、さまざまな情報を自動で翻訳し、それらを他のアプリと連携することで、要約・整理・共有まで一括で行うことが可能です。
これにより、翻訳作業の手間を省き、業務全体のスピードと精度を向上させることができます。

OCR機能を使った便利な自動化例

データベースやストレージサービスへのファイルアップロード、添付ファイル付きのメールやフォームの受信をトリガーに、ファイルの情報をOCRで抽出して、抽出したテキストを様々なアプリのアクションに活用しましょう。

まとめ

この記事では、OCR技術で画像やPDFからテキストを抽出し、その内容をDeepLで自動翻訳する方法についてご紹介しました。
これまで手作業で行っていたコピー&ペーストや翻訳ツールへの入力といった作業は、自動化によって不要になります。

ストレージサービスにファイルをアップロードするだけで、自動でOCR処理とDeepL翻訳を行い、普段利用しているツールへ結果を連携させることが可能です。

<span class="mark-yellow">これにより、翻訳作業にかかる時間を削減できるだけでなく、転記ミスを防ぎ、より迅速かつ正確な情報共有が実現できます。</span>

Yoomには、今回ご紹介した「OCR機能 × DeepL翻訳」の連携をはじめ、様々な業務を自動化するためのテンプレートが豊富に用意されています。
プログラミングの知識は不要で、画面操作だけで設定できます。
ぜひ、Yoomのテンプレートを活用して、日々の業務効率化を体験してみてください!

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この記事を書いた人
k.tsukamoto
システムエンジニアとして4年間勤務。当時は毎日Excelに手入力する勤怠管理や、領収書のデータ化作業に悩まされていたため、Yoomにもっと早く出会いたかったです。まだまだYoomは使い始めたばかりですが、皆様の「自動化できたらいいな」を叶えるための情報をお伝えしていきます!
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