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自動化のアイデア

2025-12-19

【ChatGPTで翻訳する方法】Google翻訳との比較や精度を上げるコツも解説!

Kei Yokoyama
Kei Yokoyama

海外SaaSツールの導入や海外市場の調査において、言葉の壁は依然として大きな課題です。「Google 翻訳で翻訳しても文脈がおかしい」「PDFの原文をコピーして翻訳ツールに貼り付ける作業が面倒」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、対話型AI「ChatGPT」を活用した翻訳機能に焦点を当てます。

単なるテキスト翻訳にとどまらず、文脈を理解した自然な表現や要約について検証し、工数をどれだけ削減できるか、その実力を徹底解説します。

✍️ChatGPTとは

ChatGPTは、OpenAI社が開発した対話型AIです。インターネット上の膨大なテキストデータを学習しており、人間と会話しているかのような自然な文章生成を得意としています。

ChatGPTの特徴

※2025年12月現在

文脈理解力

単語をそのまま置き換えるのではなく、前後の文脈を読み取って適切な表現を選びます。

多言語対応

英語、中国語、韓国語、スペイン語など50以上の言語に対応しています。


カスタマイズ性

「ビジネスメール調で」「要約して」「小学生にもわかるように」といった指示(プロンプト)を加えることで、出力結果を用途にあわせて調整できます。


周辺タスクの遂行

翻訳だけでなく、要約、誤訳の指摘、特定要素の抽出など、翻訳に関連する作業を一括で行えます。

一方で、専門性が高い分野での誤訳リスクや、機密情報の取り扱いには注意が必要です。これらの特性を理解して使いこなせば、強力な翻訳アシスタントとなります。


本記事の想定読者

本記事は、以下のような課題を持つ方を想定して執筆しています。

  • 海外の最新情報を効率的に収集したいが、英語の長文読解や翻訳作業に時間を取られすぎている方
  • ChatGPTを使って、単なる直訳ではなく、ビジネスシーンや読者に合わせた自然な日本語翻訳を行いたい方
  • 翻訳ツールへのコピペ作業などの単純作業を自動化し、本来のマーケティング業務や企画業務に集中したい方

🤔実際にChatGPTを使ってみた

今回は、実際の業務で発生しがちな「長文読解」と「対外的なメール対応」の2つのシナリオで、その実力をテストします。

検証内容とポイント一覧

検証①海外SaaSニュース記事の要約翻訳

目的:英語の長文ニュース記事から、重要なポイントだけを日本語で把握し、チームに共有する

ポイント:要点が的確に抽出されているか、マーケティング用語が適切に訳されているか、日本語として自然か


検証②クレーム対応メールの丁寧な翻訳

目的:海外顧客からの問い合わせに対し、失礼のない丁寧なビジネス英語で返信を作成する

ポイント:謝罪のニュアンスが伝わるか、ビジネスライクで失礼がないか、不自然な直訳になっていないか


検証方法

【ChatGPT】
ChatGPTを開く

プロンプトを入力して送信し、出力された内容を確認。微修正が必要か判断する

【Google 翻訳】
Google 翻訳を開く

文章を貼り付け、またはドキュメントを添付して送信。翻訳された内容を確認し、微修正が必要か判断する

✅検証結果

検証①海外SaaSニュース記事の要約翻訳


結論からお伝えすると、Google 翻訳は単語や短いフレーズの確認には便利なものの、長文のビジネス文書やPDF資料の翻訳においては、文脈理解と要約能力を持つChatGPTのほうが精度が高く、実用的であるといえます。

【要点が的確に抽出されているか】

ChatGPT:

記事の核心を簡潔にまとめています。


Google 翻訳:

Google 翻訳は機能上、要約を行わず全文を翻訳します。そのため、情報の重み付けがなく、読者が自分で重要箇所を探す必要があります。


【マーケティング用語が適切に訳されているか】

ChatGPT:

ターゲット読者(ビジネスパーソン)を意識した用語選択がなされています。


Google 翻訳:

単語単位での辞書的な意味は合っていますが、ビジネス文脈に適さない訳語が見られます。

例:原文の「Amplify humans(人間の能力を拡張・強化する)」というニュアンスに対し、「人間を増幅させる」と訳しています。「増幅」は物理現象や音響に使われることが多く、人間に使うと違和感があります。


【日本語として自然か】

ChatGPT:

PDFの改行ノイズを自動的に修正・補完して翻訳しているため、文章として成立しています。「~でしょう」「~といわれています」など、記事のトーンにあわせた語尾調整が行われており、そのまま記事として公開できるレベルに近いです。


Google 翻訳:

接続詞や語尾が単調で機械的な印象を与えます。特に、PDFの改行位置で文章がブツ切れになるため、後から人間が大幅にリライトする必要があります。


検証②クレーム対応メールの丁寧な翻訳


結論、ChatGPTは、文脈を理解し、英語圏のビジネス習慣に則った「謝罪の定型句」を適切に選べています。

一方、Google 翻訳は、単語の意味をそのまま当てはめてしまい、文脈上の不適切な表現が混じっています。感情に関わる表現では、相手を不快にさせるリスクがあります。


【謝罪のニュアンスが伝わるか】

ChatGPT:

「deeply apologize(深くお詫びする)」「truly sorry(本当に申し訳ない)」といった感情のこもった表現を使い分けており、反省の意が伝わります。


Google 翻訳:

「we are extremely disappointed(私たちは非常にがっかりしている) 」という表現は、「期待外れでがっかりした」という意味合いが強く、謝罪の場面で使うと「自分たちのミスに自分たちががっかりしている(自己中心的)」、あるいは「客に対してがっかりしている」という奇妙なニュアンスになり、反省が伝わりにくいです。


【ビジネスライクで失礼がないか】

ChatGPT:

「falls short of the standard we aim to uphold(我々が掲げる基準に達していない)」というフレーズは、自社の不手際を認める際によく使われる、洗練されたビジネス表現です。

「Rest assured(ご安心ください)」という表現で、解決策を提示する際の安心感を与えています。


Google 翻訳:

冒頭で「We sincerely apologize」が2文連続しており、文章構成として稚拙な印象を与えます。


【不自然な直訳になっていないか】

ChatGPT:

文のつながりが滑らかです。


Google 翻訳:

「apologize for the fact that you received...(あなたが~を受け取ったという事実に対して謝罪する)」という部分は、「apologize for the incorrect delivery」や「apologize for sending the wrong item」と表現するほうが自然で簡潔です。

💡翻訳の精度を上げるコツ

ChatGPT

ChatGPTは文脈理解に優れていますが、その能力を最大限引き出すには「前提条件」を与えることが重要です。

「役割」と「背景」を伝える

単に「翻訳して」ではなく、「あなたはプロのライターです。ビジネスパーソン向けの記事として翻訳してください」や「怒っている顧客への丁寧な謝罪メールです」と伝えます。

「出力形式」を指定する

全文翻訳だけでなく、「要点を箇条書きで抽出してから翻訳して 」や「自然な日本語に意訳して」と指示しましょう。


Google 翻訳

Google 翻訳では、翻訳ツールに入れる前の「ひと手間」が精度を左右します。

改行(レイアウトノイズ)を削除する

Google 翻訳は改行を「文章の終わり」として処理する傾向があるため、メモ帳やWordに一度貼り付け、置換機能などで改行をスペースに変換し、一つの文章にしてから翻訳にかけてください。

直訳リスクを理解して使う

単語の第一義(辞書的な意味)が優先されがちです。そのため、専門用語や比喩表現が含まれる文章では、出力結果を鵜呑みにせず、違和感がある単語は別途調べ直す必要があります。

🖊️検証結果まとめ

海外SaaSツールの調査や顧客対応といったビジネスシーンにおいて、最大のボトルネックは「翻訳後の手直し(リライト)」と「情報の取捨選択(要約)」です。

Google 翻訳は手軽ですが、ビジネスレベルの品質にするためには、人間が介入して修正する時間が多く発生します。

一方、ChatGPTは適切なプロンプトさえ入力すれば、「読むべき箇所の抽出」から「相手に配慮した表現」までをスムーズに完了できます。

結果として、本来人間が頭を使うべき「意思決定」や「戦略立案」に時間を割くためには、ChatGPTを翻訳アシスタントとして活用するのが最適解といえるでしょう。

👤Yoomでできること

複数のツールを組み合わせて業務を自動化できるYoomを活用し、翻訳が必要な業務も効率的に行えます。下記のテンプレートをコピーすることで、簡単に業務を自動化。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!


■概要
「外国語の問い合わせをDeepLで自動翻訳してMicrosoft Teamsに通知する」フローは、多言語対応の顧客対応をスムーズに行うための業務ワークフローです。

■このテンプレートをおすすめする方
・多言語からの問い合わせ対応に課題を感じているカスタマーサポート担当者の方
・DeepLとMicrosoft Teamsを活用して、効率的にチーム内で情報共有を図りたい企業のIT担当者の方
・国際的なビジネス展開を進めており、迅速な対応が求められる営業チームのリーダーの方
・顧客対応の質を向上させるために、業務プロセスの自動化を検討している経営者の方

■注意事項
・DeepL、Microsoft TeamsのそれぞれとYoomを連携してください。
・Microsoft365(旧Office365)には、家庭向けプランと一般法人向けプラン(Microsoft365 Business)があり、一般法人向けプランに加入していない場合には認証に失敗する可能性があります。

■概要
「Slackに投稿されたメッセージをOpenAIで翻訳し、結果をスレッドに返信する」ワークフローは、国際的なチームコミュニケーションを円滑にするための業務ワークフローです。
Yoomを活用し、SlackとOpenAIの連携機能を駆使して、投稿されたメッセージをスムーズに自動翻訳します。
翻訳結果は元のメッセージのスレッドに自動的に返信されるため、言語の壁を感じることなくスムーズなやり取りが可能になります。‍

■このテンプレートをおすすめする方
・多国籍チームで日常的にSlackを利用している企業の管理者
・言語の異なるメンバー間でのコミュニケーション効率を向上させたいプロジェクトリーダー
・グローバル市場向けにサービスを展開しているマーケティング担当者
・多言語対応が求められるカスタマーサポートチームの運営者
・コミュニケーションの迅速化と正確性を重視するリモートワーク環境の企業
・言語翻訳にかかる時間とコストを削減したい経営者
・OpenAIとSlackの連携を活用して業務の自動化を進めたい技術担当者

■注意事項
・SlackとのOpenAIそれぞれとYoomを連携してください。
・ChatGPT(OpenAI)のアクションを実行するには、OpenAIのAPI有料プランの契約が必要です。(APIが使用されたときに支払いができる状態)
https://openai.com/ja-JP/api/pricing/
・ChatGPTのAPI利用はOpenAI社が有料で提供しており、API疎通時のトークンにより従量課金される仕組みとなっています。そのため、API使用時にお支払いが行える状況でない場合エラーが発生しますのでご注意ください。
・トリガーは5分、10分、15分、30分、60分の間隔で起動間隔を選択できます。
・プランによって最短の起動間隔が異なりますので、ご注意ください。

■概要
「メールを受信したらChatGPTで要約し、Difyで翻訳する」フローは、受信メールの内容理解と多言語対応を自動化する業務ワークフローです。
このフローボットを活用し、メールの要約と翻訳を自動化することにより、効率的にメール処理が可能になります。‍

■このテンプレートをおすすめする方
・日常的に多くのメールを受信し、その内容を迅速に把握したいビジネスパーソンの方
・複数言語でのコミュニケーションが必要なチームや国際業務を担当している方
・メール処理の効率化を図り、手作業による要約や翻訳の負担を減らしたい方
・やり取りが多言語にまたがる企業で、業務の自動化を進めたい経営者や管理者の方

■注意事項
・ChatGPTとDifyのそれぞれとYoomを連携してください。
・Difyのマイアプリ連携方法は下記をご参照ください。
https://intercom.help/yoom/ja/articles/9618925
・ChatGPT(OpenAI)のアクションを実行するには、OpenAIのAPI有料プランの契約が必要です。(APIが使用されたときに支払いができる状態)
https://openai.com/ja-JP/api/pricing/
・ChatGPTのAPI利用はOpenAI社が有料で提供しており、API疎通時のトークンにより従量課金される仕組みとなっています。そのため、API使用時にお支払いが行える状況でない場合エラーが発生しますのでご注意ください。

[Yoomとは]

Yoomを使えば、今回ご紹介したような連携を
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この記事を書いた人
Kei Yokoyama
Kei Yokoyama
コンテンツSEOディレクターとして7年間、現場の第一線で記事を作成してきました。その経験から、「こんなこと、もっと早く知りたかった!」と思っていただけるような、すぐに役立つ実践的なノウハウをお届けします。 今や、様々なツールやAIを誰もが使う時代。だからこそ、「何を選び、どう活用すれば一番効率的なのか」を知っているかどうかが、大きな差を生みます。 このブログでは、特に「Yoom」というツールの魅力を最大限にお伝えしながら、あなたの業務を効率化する分かりやすいヒントを発信していきます!
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