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2025-12-19

【Grokを使ってみた】X連携によるリアルタイム情報収集はどう業務に使える?徹底検証!

Harusara
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情報社会の今、企業として市場のトレンドや顧客の声をリアルタイムで掴むことが、施策の成否を分ける重要な鍵となります。特に、日々情報が更新されるXの動向把握は欠かせません。しかし、この情報収集を手動で行うのは非常に手間がかかります。

そこで情報収集に有益となるのが、xAI社が開発したAIチャットボット「Grok」。Grokの最大の特徴は、Xプラットフォームと直接連携し、他のどのAIよりも新しい情報を取得できる点にあります。

この記事では実際にGrokを動かしてみて、業務で使えるツールなのかを徹底検証!Grokを使う際の注意点などもまとめました。

🤔前提情報:Grokとは?

本記事の想定読者

・Grokの特徴や得意分野を知りたい方

・他の生成AIやチャットボットとの違いを調べている方

・流行や競合他社の調査の効率化を図りたい方

そもそもGrokとは?ChaTGPTとの違い

Grokを試す前に、まずは基本的なスペックと、他のAI、特にChatGPTとの違いを整理しておきましょう。

Grokは、xAI社が「宇宙の本質を理解する」という壮大な目的のもと開発したAIチャットボットです。最大の特徴は、SNSツール「X」の投稿データをリアルタイムで学習に利用している点があげられ、他のAIでは追いつけない圧倒的な情報の鮮度を実現しています。また、「政治的な正しさに縛られない」という思想から、ユーモアと少し皮肉の効いた個性を持っているのも面白い点です。

また、Grokを利用する方法は主に3つあり、X(旧Twitter)のプラットフォーム上、Grok専用のモバイルアプリ、そしてGrokの公式サイトからアクセスすることが可能です。

次にGrokとChatGPTの違いを下記の表を参考に見ていきましょう。

Grokは「最新トレンドの調査」や「専門的な問題解決」に特化した、少しクセのある専門家のような存在。一方で、汎用的な文章作成や創造性が求められるタスクは、ChatGPTに分があると言えるでしょう。

💻Grokを実際に使ってみた!

今回は、Xに搭載されたAIアシスタント「Grok」をPCから利用し、コンテンツ企画のアイデア出しを行ってみました。

検証条件

アカウント:SuperGrok(有料プラン)

モデル:Grok 4.1

アクセス条件:PC版(https://grok.com/)

検証内容とポイント一覧

求めるアウトプット:生成AIの最新トレンドを調査し、コンテンツ企画のネタを抽出

検証1:Grokでコンテンツ企画のネタを抽出

検証ポイント:手軽さ・トレンドの掴みやすさ・利用時の注意点の有無


検証2:GrokとChatGPTで競合調査の出力結果を比較

検証ポイント:作成スピード(出力時間)・情報の量(出力された文字数)・プロンプトの理解度

検証方法

具体的な手順は以下の通りです。


検証1の検証方法

PC版のGrok(https://grok.com/)を開き、以下の画像のようにプロンプトを入力します。
Grokに役割を与えて、トレンドの調査を依頼したことでどんな結果が返ってくるかを検証していきます。


検証2の検証方法

こちらの検証ではGrokとChatGPTを使用して、競合調査を行っていきます。それぞれに以下のプロンプトを送信し、出力の違いを見比べていきましょう。

✅検証結果1:Grokでコンテンツ企画のネタを抽出

検証1のプロンプトを基に以下の結果が返ってきました。

すぐに始められる手軽さ

今回は有料アカウントを使用していますが、Grokは、Xのアカウントがあれば特別な申し込みや追加費用なしに、Xのインターフェース内で即座に利用できるという点が最大の手軽さです。Webサイト上のGrokを使用するのであれば、アカウントがなくても無料プランとしてGrokを試すことができます。

また、Xのデータと紐づいているため期間を設定した最新の情報も簡単に取得できるところがGrokならではの利点といえます。

最新トレンドをキャッチしやすい

X内での検証結果には、画像生成AIの「Z-image」や、音楽生成AIの「Suno」といった具体的なツールの話題が含まれており、Grokのトレンドキャッチ能力の高さが確認できます。今回は「過去24時間以内のポスト」という時間軸のみを条件としていたため、必ずしもバズっているとは言えない情報も取得対象となった可能性があります。しかし、これに加えて「リポストが〇件以上」「いいねが〇件以上」といった具体的な条件を付与することで、真にトレンドとなっている情報の特定と取得がより期待できるでしょう。

文章のAI感とハルシネーションには注意

今回の検証は文章生成のプロンプトではなかったため判断が難しいものの、提案されたターゲット層には「AI画像生成愛好家」や「プロンプトエンジニアリング興味者」など、ややAI的な定型表現が残る言い回しが見受けられます。

また、「2025年冬トレンド爆発!生成AIで作るリアル筋肉質ジム青年の究極プロンプト術」というコンテンツタイトル案については、その情報源が不明確です。画像生成AIでトレーニング中の男性のイラストを作成しているポストが取得されていることは分かりましたが、「冬のトレンド」であるという具体的な根拠は結果から確認できませんでした。これは、AIが事実に基づかない情報(ハルシネーション)を生成した可能性があることを示唆しています。

したがって、Grokが取得した情報の根拠は回答の「ソース」という箇所から確認できるため、生成された情報の裏付けや信憑性を必ず検証しておく必要があります。

✅検証結果2:GrokとChatGPTの出力結果を比較

・Grokの回答

下記のような表が回答として帰ってきました。


・ChatGPTの回答(モデル:ChatGPT 5.2 Thinking)
下記のようにコンビニごとの表が帰ってきました。コンビニAだけを貼り付けていますが、実際はコンビニBとCの結果も帰ってきています。

最後にまとめとなる文章も記載されていました。

作成スピード(出力時間)

回答の出力速度についてですが、回答が完全に表示されきるまでの時間を計測した結果、Grokは約13秒、ChatGPTは約20秒でした。これは3回計測した平均値です。利用するモデルによって速度は異なりますが、数秒の差であり、ほとんどのユーザーにとっては大きな問題ではないかもしれません。しかし、プロンプトの送信と確認、修正、深掘りといった作業を連続して行う場合、ChatGPTは待たされる感覚があり、その差が累積すると無視できない印象を受けました。

情報の量(出力された文字数)

今回の比較では、ChatGPTの方が提供された情報の量が多い印象を受けました。特に最後にまとめの文章も付記されているため、ユーザーが求めるであろう全体像を考慮して回答を作成している傾向が見られます。一方、Grokはプロンプトで要求された表形式を忠実に守り、求められた内容のみを出力している雰囲気です。この特性は使用者の好みによって評価が分かれそうですが、ChatGPTには「気が利く」側面が、Grokには「指示に忠実」な側面があるという、チャットボットごとの特徴が明確になりました。

プロンプトの理解度

両者ともにコンビニスイーツについてまとめており、提供された情報内容に大きな差は見られませんでした。しかし、ターゲット層などの表現について、Grokの方がより明確に具体性を持たせて記述しているという印象があります。一方、ChatGPTは「チョコ好き」のような汎用的な表現に留まり、タイトルを見るだけで推測できる範囲の情報提供にとどまっていたという印象です。

また、「コンビニの名称を表示する場合はコンビニA、コンビニB等で構わない」という指示の解釈に違いが出ています。Grokは完全に匿名を徹底し、商品名からもコンビニが特定できるような表記を排除していました。対照的に、ChatGPTは「コンビニA(例:セブン)」と具体的な例を挙げたり、「7プレミアム」や「Uchi Café」など、コンビニを特定できる情報を含んだまま回答しています。今回は「匿名で構わない」という曖昧な指示ではありましたが、この解釈の違いに、先に触れたそれぞれのチャットボットが持つ特性が現れていると言えます。

🖊️検証結果まとめ

それぞれの検証結果を以下の表にまとめました。

GrokとChatGPTの間に特徴や若干の性能差が見られましたが、今回の検証結果が全てではありません。これらの差は、プロンプトの工夫次第で十分に解消できる範囲のものです。したがって、実際に両方のチャットボットに触れてみて、自身の手になじみ、求めている回答が最も得やすいと感じる方を利用していくことをお勧めします。

💡Yoomでできること

Yoomを使うと、プログラミングの必要なく簡単にXとアプリの連携を行うことができます。

例えば、「AIでコンテンツを自動作成してXへ自動投稿」を行うなど、シームレスな連携が可能です。

Yoomを使用し、API連携やAI処理などのシステムを組み合わせ、日々の繰り返し作業も自動化できます。まずは無料のプランから始めてみませんか。

📝まとめ

Grokは、リアルタイムな情報を基にしたアイデア出しやトレンド調査に強みを持つAIアシスタントです。普段からXで情報収集を行っている方であれば、その延長でスムーズに活用できるでしょう。

一方で、生成される文章の質や情報の正確性には注意が必要です。Grokからの出力をたたき台とし、人の手で検証や編集を行う必要があります。

最新の話題を素早くコンテンツに反映させたいマーケターや、情報収集の効率化を図りたい方はぜひ参考にしてみてください。

Yoomを使えば、今回ご紹介したような連携を
プログラミング知識なしで手軽に構築できます。
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この記事を書いた人
Harusara
Harusara
Microsoft Office Specialist認定資格、Word文書処理技能認定、基本情報技術者資格を保有。新人教育や資格取得のための社内勉強会等の講師経験がある。また、Oracle Certified Java Programmer Bronze SE7、Javaプログラミング能力認定2級などJavaプログラミングに関する資格も持つ。 システムエンジニアとして8年の実務経験があり、PythonやWindowsバッチを用いてスクリプトを自作するなど、タスクの簡略化や作業効率化に日々取り組んでいる。自身でもIT関連のブログを5年以上運営しており、ITに馴染みのない方でも活用できるノウハウやTipsをわかりやすく発信している。
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