近年、テキスト生成AIの進化により、大量の資料を短時間で読み解いたり、最新情報を効率よく調べたりする手法が大きく変わってきました。
その中でも、特に「長文の読み込み」と「高度なリアルタイム検索」において注目されているのが「Kimi AI」です。
中国のMoonshot AI社が開発したこのプラットフォームは、膨大な資料をスムーズに読み解く力や、100以上のWebサイトを同時にリサーチする独自のアルゴリズムを備えています。
本記事では、Kimi AIの基本的な使い方から、実務での活用を想定した具体的な検証結果までを詳しく解説します。
これからKimi AIを導入しようと考えている方にとって、その真価を正しく理解し、最大限に活用するためのガイドとなれば幸いです。
✍️Kimi AIとは?特徴と運営会社を詳しく紹介
Kimi AIは、中国で注目されているスタートアップ企業が提供するLLM(文章を生成するAI)です。
ここでは、特徴と運営会社について3つの点をご紹介します。
運営会社:注目のスタートアップ「Moonshot AI」
Kimi AIを運営するのは、中国・北京に拠点を置く「Moonshot AI」です。
同社は、アリババ、テンセント、美団(Meituan)といった中国を代表するIT大手や、大手VCであるHongShanなどから巨額の出資を受けており、AI業界でも屈指のユニコーン企業として知られています。
創業者の楊植麟(Yang Zhilin)氏は、GoogleやMetaでAI研究に従事し、Transformer-XLやXLNetなどの革新的な論文に関わった経歴を持つ人物です。
卓越した技術力を背景に、Kimi AIは複雑なコンテキストを理解する能力において、世界トップクラスの性能を維持しています。
最大の特徴:小説数冊分を一度に読み込む「超長文コンテキスト」
Kimi AIの最大の強みは、一度に処理できる情報の多さ、すなわち「コンテキストウィンドウ」の長さにあります。
一般的なAIが一度に数千字から数万字程度しか記憶できないのに対し、Kimi AIは標準で20万文字(日本語の文庫本約2冊分)を超える情報を処理可能です。
さらにモデルによっては、最大200万文字(原稿用紙5,000枚分相当)のデータを一度に把握できる能力を誇ります。
この特徴により、何百ページもある専門書、数万行に及ぶプログラミングのソースコード、あるいは数十個のPDFファイルを同時に読み込ませ、それらを横断的に要約・分析するといった、他のツールでは困難なタスクを難なくこなせます。
リアルタイム検索の網羅性:「Agent Swarm(群知能)」による一斉リサーチ
単なるテキスト生成に留まらず、Web上の最新情報を収集する能力もKimi AIが選ばれる理由の1つです。
「Agent Swarm」と呼ばれる独自の群知能技術により、1つのクエリに対して内部で複数の自律的なエージェント(AI)が生成され、100以上のWebサイトを同時にリサーチします。
これにより、情報の偏りを防ぎ、多角的な視点から網羅性の高い回答を生成することが可能です。
海外の最新ニュースからニッチな技術資料まで、複数のソースを突き合わせて検証し、根拠となるリンクを明示しながら回答するため、情報の信頼性を重視するリサーチ業務において圧倒的な効率化を実現します。
🖊️Kimi AIの基本的な使い方
Kimi AIは基本的な機能は無料で利用できますが、利用回数などに制限があるため、本格的に利用する際は有料プランへの加入をおすすめします。
ここでは、基本的な利用方法を解説します。
アカウント作成からログインまでの手順
Kimi AIの利用を開始するには、まず公式サイトにアクセスします。
サイトは中国語または英語がメインですが、ブラウザの翻訳機能や、設定から言語を切り替えることでスムーズに操作できます。
ログインは携帯電話番号(日本の番号も対応)や、Googleアカウント連携により行えます。
複雑な初期設定は不要で、ログイン後すぐにチャット画面が表示されます。
非常にシンプルなユーザーインターフェースが採用されており、登録から最初の質問を投げかけるまで、慣れている方であれば数分もかからずに完了できます。
チャット、ファイルアップロード、Web検索の基本操作
基本的な操作は、画面下部の入力ボックスに質問(プロンプト)を入力するだけです。
左側のサイドバーでは過去の履歴を確認でき、必要に応じて新しいチャットを開始します。
特徴的なのは、入力ボックスのクリップアイコンから最大50個のファイルを同時にアップロードできる点です。
PDF、Word、Excel、テキストファイルなど主要な形式に対応しており、ファイルをアップロードした状態で「この資料の内容を比較して要約して」と入力すれば、AIがすべてのファイルをスキャンして回答します。
ただし、機密情報を扱う際は、設定で学習利用をオフにするか、企業向けプランの利用規約を確認してから利用することがおすすめです。
また、Web検索は質問内容に応じて自動実行する機能があり、参照したサイト名と内容がリアルタイムで表示される仕組みになっています。
⭐YoomはAIツールを自動化できます
👉Yoomとは?ノーコードで業務自動化につながる!
ハイパーオートメーションツールの「Yoom」を活用することで、様々な生成AIを既存の業務フローに組み込み、自動化することが可能です。
PerplexityやGeminiのような生成AIを利用して、リサーチ業務やデータ入力、通知作業を完全に自動化する仕組みを簡単に構築できます。
例えば、AIがWebサイトから最新情報を収集し、その要約を自動的にNotionなどに保存するといった使い方が可能です。
Yoomには、これらのAIツールをすぐに業務で活用できるフローボットテンプレートが豊富に用意されています。
「まずは自動化を体験してみたい」という方は、以下のテンプレートから業務の効率化をスタートしてみましょう。
Notionにレコードが追加されたら、AIでマーケティングリサーチを行いレコードを追加する
試してみる
■概要
日々のマーケティングリサーチ業務において、情報収集やNotionへのデータ入力に手間を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、AIを活用した効率化に関心があっても、具体的な方法が分からずお困りかもしれません。このワークフローは、Notionに新しいレコードが追加されると、その情報を基にAIが自動でマーケティングリサーチを実行し、結果をNotionに追記するもので、これらの課題解決に貢献します。
■このテンプレートをおすすめする方
- Notionを活用した情報集約と、AIによるリサーチ業務の効率化を目指すマーケティング担当者
- 手作業でのリサーチやデータ入力に時間を費やしており、コア業務に集中したいと考えている方
- AIの具体的な業務活用例を探しており、ノーコードでの自動化に関心のあるビジネスパーソン
■このテンプレートを使うメリット
- Notionへのレコード追加を起点に、AIによるリサーチからNotionへの結果追記までを自動化し、作業時間を短縮できます。
- AIが一貫したリサーチを行うため、手作業による情報収集のばらつきや、入力時のヒューマンエラーを減らし、業務の質を安定させることができます。
■フローボットの流れ
- はじめに、NotionをYoomと連携します。
- 次に、トリガーでNotionを選択し、「特定のデータソースのページが作成・更新されたら」というアクションを設定します。
- 次に、オペレーションで分岐機能を設定し、特定の条件に基づいて後続の処理を分岐させます。
- 続けて、オペレーションでNotionの「レコードを取得する(ID検索)」アクションを設定し、トリガーとなったページの情報を取得します。
- 次に、オペレーションでAI機能の「テキストを生成する」アクションを設定し、取得した情報などを基にマーケティングリサーチを行います。
- 最後に、オペレーションでNotionの「レコードを追加する」アクションを設定し、AIが生成したリサーチ結果をNotionのデータソースに追記します。
※「トリガー」:フロー起動のきっかけとなるアクション、「オペレーション」:トリガー起動後、フロー内で処理を行うアクション
■このワークフローのカスタムポイント
- Notionのトリガー設定およびオペレーション設定では、対象としたいデータソースをそれぞれ任意で指定してください。
- AI機能の「テキストを生成する」アクションでは、マーケティングリサーチの目的に合わせてプロンプトを自由にカスタムでき、定型文や前段階のNotionで取得した情報を変数として組み込むことが可能です。
- 最終的にNotionへレコードを追加する際、データソースの各プロパティ(項目)に対して、AIが生成したどの情報を割り当てるか、または固定値を設定するかなど、柔軟にカスタマイズできます。
■注意事項
- NotionとYoomを連携してください。
- 分岐はミニプラン以上のプランでご利用いただける機能(オペレーション)となっております。フリープランの場合は設定しているフローボットのオペレーションはエラーとなりますので、ご注意ください。
- ミニプランなどの有料プランは、2週間の無料トライアルを行うことが可能です。無料トライアル中には制限対象のアプリや機能(オペレーション)を使用することができます。
HubSpotで企業が作成されたらPerplexityで企業リサーチを行いメモに追加する
試してみる
■概要
HubSpotに新しい企業情報を登録した後、その企業の詳細なリサーチを手作業で行っていませんか?情報収集には時間がかかり、担当者によって情報の質にばらつきが出ることもあります。 このワークフローを活用すれば、HubSpotへの企業登録をトリガーに、AIであるPerplexityが自動で企業リサーチを実行し、結果をHubSpotのメモに追記するため、情報収集のプロセスを効率化し、常に均質な情報を蓄積できます。
■このテンプレートをおすすめする方
- HubSpotで顧客管理を行い、手作業での企業リサーチに時間を要している営業担当者の方
- Perplexityを活用して、効率的な企業リサーチの仕組みを構築したいと考えている方
- 営業活動の質向上のため、顧客情報の収集プロセスを自動化・標準化したいマネージャーの方
■このテンプレートを使うメリット
- HubSpotへの企業登録後、Perplexityによる企業リサーチとメモへの追記が自動で実行されるため、情報収集にかかる時間を短縮できます。
- 手作業による情報収集や転記作業が不要になることで、リサーチ漏れや入力ミスといったヒューマンエラーの発生を防ぎます。
■フローボットの流れ
- はじめに、PerplexityとHubSpotをYoomと連携します。
- 次に、トリガーでHubSpotを選択し、「新しい会社が作成されたら」というアクションを設定します。
- 続いて、オペレーションでPerplexityを選択し、「テキストを生成」アクションを設定して、HubSpotで作成された企業名をもとにリサーチを実行するように設定します。
- 最後に、オペレーションでHubSpotの「会社にメモを追加」アクションを設定し、Perplexityが生成したリサーチ結果を該当企業のメモに自動で追加します。
※「トリガー」:フロー起動のきっかけとなるアクション、「オペレーション」:トリガー起動後、フロー内で処理を行うアクション
■このワークフローのカスタムポイント
- Perplexityの「テキストを生成」アクションでは、リサーチに使用するモデルを任意で設定できます。利用可能なモデルの中から、リサーチの目的や求める情報の粒度に応じて最適なものを選択してください。
■注意事項
- HubSpot、PerplexityのそれぞれとYoomを連携してください。
- トリガーは5分、10分、15分、30分、60分の間隔で起動間隔を選択できます。
- プランによって最短の起動間隔が異なりますので、ご注意ください。
🤔【検証】Kimi AIの実力を徹底評価