2024/12/01
自動化のアイデア

【Microsoft Entra ID API】各種アプリとの連携方法から活用事例まで徹底解説。

m.wadazumi
Microsoft Entra IDのAPI連携イメージ

目次

Microsoft Entra ID APIでできること

Microsoft Entra ID APIと外部アプリケーションのAPIを有効的に組み合わせることで、新規ユーザーの追加やユーザーの削除、Microsoftアカウントの発行を自動化できます。
これにより、間違った情報の登録や情報漏洩のリスクを防げるでしょう。

その中でも特にニーズが高いのは、Microsoft Entra IDを活用した新規ユーザーの追加です。
たとえば、freee 人事労務やSmartHRといった外部アプリケーションのAPIを通じて、従業員登録があった際に自動的にユーザーを追加することができ、手作業の手間が減ります。

次にニーズが高いのは、ユーザーの削除です。
たとえば、カオナビやfreee 人事労務から従業員が削除された際に、Microsoft Entra IDのユーザーも自動削除できます。
これにより、ユーザーの削除漏れを防ぎ、よりセキュリティを強化できるでしょう。

Microsoft Entra ID APIの利用方法

今回はYoomというサービスを利用してノーコードでMicrosoft Entra ID APIを利用していきます。

[Yoomとは]

Yoomを利用していない方はこちらから無料登録をしてください。
すでにYoomを利用している方はログインしておきましょう。

Microsoft Entra IDをYoomと接続する方法

マイアプリ連携の設定

アプリをYoomと接続するマイアプリ登録を行います。
Yoomにログインし、Yoom画面左側にある「マイアプリ」→「新規接続」の順でクリックしましょう。

Yoomで接続できるアプリ一覧が表示され、一番上の検索窓から今回使用する「Microsoft Entra ID」を検索していきます。
検索窓から「Microsoft Entra ID」を入力して、Microsoft Entra IDをクリックします。

以下の画面が表示されたら、Microsoft Entra IDにログインしましょう。

ご自身のマイアプリ欄にMicrosoft Entra IDが表示されていれば、マイアプリ登録完了です。
マイアプリに登録することで、Microsoft Entra IDが用意しているあらゆるAPIをYoomから利用することが可能になりました!

Yoomのテンプレートを利用してMicrosoft Entra ID APIをつかいこなそう!

Yoomにはたくさんの「フローボットテンプレート」が用意されており、クリックするだけで、たくさんのフローボットが利用できるようになります。
フローボットについては以下の動画で詳しく紹介されています。

ここからは実際の利用シーンやおすすめの職種ごとに実際に用意されているテンプレートを紹介していきます。

Microsoft Entra ID APIを利用して実現できる自動化の例

1.新規ユーザーを自動追加する

Microsoft Entra ID APIと外部アプリケーションのAPIを活用することで、外部アプリケーションと連携したユーザー管理が可能になります。
これにより、手動作業が削減され、ヒューマンエラーを防止できるでしょう。
以下で、APIを活用した具体的な自動化例を3つご紹介します。

1つ目は、外部アプリケーションで従業員情報が登録された際に、自動的にMicrosoft Entra IDに新規ユーザーを追加する例です。
たとえば、freee 人事労務やSmartHRで従業員を登録すると、Microsoft Entra IDにも自動的に反映されるため、メールアドレスやパスワードなどの追加が簡略化されます。
これにより、従業員の入社前に人事クラウドシステムにデータを登録しておけば、入社初日からスムーズに業務を開始できるでしょう。

2つ目は、外部アプリケーションで申請が承認された際やステータスが更新された際に、Microsoft Entra IDでユーザーを追加することも可能です。
たとえば、kickflowで申請が承認された際やkintoneでステータスが更新された際に、Microsoft Entra IDにユーザーを追加できるため、手作業で従業員データを登録する必要がなくなります。
特に、新入社員が入社する前の採用申請に活用できるでしょう。

3つ目は、外部アプリケーションでデータが追加されると、Microsoft Entra IDのグループにユーザーを自動追加できます。
たとえば、Google スプレッドシートで従業員情報を登録すると、Microsoft Entra IDのグループにユーザーを追加できるため、プロジェクトチームの編成や部門ごとの権限管理に役立つでしょう。

2.ユーザーを自動的に削除する

Microsoft Entra IDを活用して、外部アプリケーションのアクションをトリガーとし、Microsoft Entra IDからユーザーを自動削除できます。
たとえば、カオナビやfreee人事労務で従業員が削除された際に、Microsoft Entra IDのユーザーを自動的に削除できるため、セキュリティリスクを低減できるでしょう。
また、Google スプレッドシートに登録していた従業員データを「退職済み」に更新することで、Microsoft Entra IDからユーザーを削除できるので、アカウントの削除漏れを防げます。

この自動化がもたらす大きなメリットは、セキュリティの強化です。
従業員が退職した後もアカウントが残っていると、情報漏洩のリスクが高まります。
しかし、従業員データの削除やデータ更新により、ユーザーを自動削除できるため、そのようなリスクを防ぐことができるでしょう。
さらに、API連携により、異なるシステム間のユーザー削除が自動同期されるため、手作業で起こりがちな削除ミスや漏れを防ぎます。

3.Microsoft アカウントを自動発行する

SmartHRやfreee 人事労務のような外部アプリケーションAPIを活用し、それらで新規従業員を登録すると、Microsoft Entra ID APIを介してMicrosoftアカウントを自動発行することもできます。
通常のように手作業でアカウント発行を行っていると、手間や時間がかかってしまいますが、自動化を活用すれば負担を軽減できます。

具体的な利用シーンとしては、新入社員の入社手続きが挙げられます。
従業員が人事システムに登録されると、Microsoftアカウントが自動発行されるため、アカウント作成の工数を削減できるでしょう。
これにより、人事担当者の負担を軽減でき、新入社員は初日からOffice 365を利用できるようになります。

Microsoft Entra ID APIの利用をおすすめしたい方

  • Microsoft Entra IDと人事システムを連携し、自動化したい方
  • ユーザー情報の同期を自動化したい方
  • 従業員のオンボーディングを効率化したいと考える人事担当者
  • アカウント削除漏れを未然に防ぎたい方

まとめ

Microsoft Entra ID APIと外部アプリケーションのAPIを活用すれば、企業のユーザー管理を効率化できるかもしれません。
新規ユーザー登録やアカウント発行が自動化されることで、手作業によるミスが減り、間違って登録するリスクを防げます。
また、退職者のアカウント削除も自動化できるため、セキュリティリスクを低減できるでしょう。

Yoomの自動化は、難しいコード入力不要で誰でも簡単に導入できます。
今回ご紹介したテンプレートを活用して日常業務を効率化してみましょう。

この記事を書いた人
m.wadazumi
児童福祉の仕事からライターとして活動し、現在はYoomでブログを執筆中です。 Yoomでできる業務効率化に驚きつつ、みなさんにもその感動を共有して社会貢献したいと考えています。 プログラミング知識ゼロの私でもできるアプリ連携や自動化をお伝えしていきます。
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