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Microsoft Entra IDを利用したユーザー管理やグループ設定など、定型的な作業に時間を取られていませんか?
このような作業を自動化するにはAPIの活用が有効ですが「API連携にはプログラミングの知識が必要なのでは…」と、導入のハードルを高く感じてしまうこともありますよね。
特に、社内に専門のエンジニアがいない場合や開発リソースが他のプロジェクトで手一杯な状況では、何から手をつければ良いか分からず自動化への一歩が踏み出せないという声も少なくありません。
そこで本記事では、Microsoft Entra ID APIの基本的な知識から、<span class="mark-yellow">プログラミングの専門知識がない方でも簡単に様々なアプリとAPI連携を実現する方法</span>までを具体的に解説します!
人事部門での入退社手続きの自動化や情報システム部門でのアカウント管理の効率化など、すぐに実践できる活用例をステップごとにご紹介しますので「エンジニアに頼らず、自分たちで業務を自動化したい!」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください!
Yoomには<span class="mark-yellow">Microsoft Entra ID APIを使った様々なアクションや、業務フローを自動化するためのテンプレート</span>が用意されています。
今すぐ試したい方はこちらから詳細をチェックしてみてください!
Microsoft Entra ID APIはMicrosoft Entra IDと外部アプリ(Google、Salesforce、Notionなど)を繋げてデータの受け渡しを行い、Microsoft Entra IDを使った業務フローを自動化できるインターフェースです。
APIはアプリケーション・プログラミング・インターフェース (Application Programming Interface)の略語です。
インターフェースとは簡単に言うと「何か」と「何か」を「繋ぐもの」で、Microsoft Entra ID APIの場合は「Microsoft Entra ID」と「外部のアプリ」を繋ぐインターフェースを指します。
また、APIでは大きく分けて以下のような指示を出すことができます。
Microsoft Entra ID APIでできることをいくつかピックアップしたので、ご覧ください!
気になる自動化例の「試してみる」をクリックしてアカウント登録するだけで、すぐにMicrosoft Entra ID APIを使った自動化を体験できます。
登録はたったの30秒で完了するので、ぜひ気軽にお試しください!
Microsoft Entra ID APIのユーザー追加アクションをフローの中に組み込むことで、他のSaaSで発生したイベントをトリガーにMicrosoft Entra IDへのユーザー登録を自動化することが可能です。
手作業でのアカウント発行の手間や登録情報の入力ミスをなくすことができます。
ユーザー削除のアクションをフローに設定することで、退職者管理システムやコミュニケーションツールでの通知を起点として、Microsoft Entra IDから自動でユーザーを削除できます。
アカウントの削除漏れを防ぎ、セキュリティを強化することに繋がります。
グループへユーザーを追加するアクションを活用して、例えばスプレッドシートの情報を更新するだけで特定のユーザーをMicrosoft Entra IDのグループへ自動追加できます。
プロジェクトごとのアクセス権限の付与などを迅速かつ正確に行うことが可能です。
その他にも下記のようなアクションをAPI経由で実行が可能です。
Microsoft Entra IDのAPIは、基本的な機能であれば無料で利用できます。
そのため、Microsoft Entra IDをフリープランで利用している場合でも、APIを活用してユーザーの追加や削除といった基本的な機能を自動化することが可能です。
ただし、無料プランと有料プランでは機能や利用上限に違いがあるため、以下の点に注意して用途に合わせて適切なプランを選択することが重要です。
※詳細はMicrosoft Entra IDのサービスサイトをご確認ください。
※2025年07月10日時点の情報です。
ここではノーコードツールYoomが用意するテンプレートで、実際の設定方法を通してMicrosoft Entra ID APIを使った具体的な連携方法を紹介していきます!
もしまだYoomのアカウントをお持ちでない場合は、こちらの登録フォームからアカウントを発行しておきましょう。
[Yoomとは]
はじめにMicrosoft Entra ID APIとYoomを連携する方法を紹介します。
まずは、Yoom画面の左側メニューにある「マイアプリ」から「新規接続」をクリックします。
検索ボックス(赤枠部分)に連携するアプリ名「Microsoft Entra ID」と入力しましょう。
Microsoft Entra IDを検索するとサインインの画面が表示されます。
ログインすると、自動的に連携が完了します。
※「Microsoft 365(旧Office 365)」には個人向けと法人向けプラン(Microsoft 365 Business)があります。法人向けプランを契約していない場合、Yoomからの認証がうまくいかない可能性があるのでご注意ください。
今回は「Google Workspaceにユーザーが登録されたら、Microsoft Entra IDにも登録する」という実際のフローボットも作成していきます!
※Google Workspace・Microsoft Entra IDは「チームプラン・サクセスプラン」をご利用の方向けのアプリです。フリープランやミニプランで使うと、フローボットのオペレーションやデータコネクトがエラーになってしまうのでご注意ください。
※有料プラン(チームプラン・サクセスプラン)には2週間の無料トライアルがあります。トライアル期間中なら、普段は制限されているGoogle WorkspaceもMicrosoft Entra IDも問題なくお試しいただけます。ぜひこの機会にいろいろと体験してみてくださいね!
作成の流れは大きく分けて以下です。
Microsoft Entra IDの連携時と同じ手順で、Yoom画面の左側メニューにある「マイアプリ」から「新規接続」をクリックします。
検索ボックスに「Google Workspace」と入力します。
Google Workspaceを検索するとログインページが表示されます。
「Sign in with Google」をクリックします。
連携したいアカウントを選択します。
Yoomとの共有に関する画面が表示されたら内容を確認の上「次へ」を押します。
アクセス権限付与の画面が表示されたら、アクセス範囲を選択して「続行」をクリックします。
これで、Google Workspaceのマイアプリ連携も完了です!
次に、今回使用するテンプレートをコピーします。
テンプレートが「マイプロジェクト」にコピーされると、このような画面が表示されます。
左側にあるメニューの「マイプロジェクト」から、コピーしたテンプレートを開きます。
(※テンプレートをコピー後、すぐに設定する場合はテンプレートを開く操作は不要です。設定を中断した場合のみ「マイプロジェクト」から設定作業を再開してください!)
「ユーザーが登録されたら」をクリックします。
必要箇所を入力していきます。
「タイトル」:必要に応じて変更可能
「Google Workspaceと連携するアカウント情報」:合っているか確認
「トリガーアクション」:「フォームに回答が送信されたら」を選択
「テスト」をクリックして、テストに成功したら「次へ」をクリックします。
次に、赤枠部分を確認しながら作業を進めてください。
設定完了後「テスト」を押して「取得した値」としてデータがアウトプットされていればテスト成功です。
(画像上はデータが反映されていませんが、項目の横に取得したデータが表示されます。)
※アウトプットの詳しい説明はこちらをご確認ください。
「ユーザーを検索」をクリックします。
必要箇所を入力していきます。
「タイトル」:必要に応じて変更可能
「Google Workspaceと連携するアカウント情報」:合っているか確認
「アクション」:「ユーザーを検索」を選択
「検索項目」を「メールアドレス」に設定してください。
次に「キーワード」をステップ3で取得した値を活用して入力します。
【取得した値の活用方法】
①入力欄をクリックして「取得した値」を表示
②「ユーザーが登録されたら」をクリック
③「ユーザーのメールアドレス」を選択
入力完了後「テスト」をクリックして、取得した値が表示されていればOKです!
内容を確認できたら「保存する」をクリックしてください。
「テキストからデータを抽出する」をクリックします。
「タイトル」を必要に応じて変更し、「変換タイプ」を選択します。
「変換タイプ」は文字数やモデルによって、消費するタスクの数が異なります。
※プランごとのタスク数は料金プランをご確認ください。
メールアドレスのうち、@よりも前の部分(test@gmail.comであればtest部分)を抽出する設定を行っていきます!
「対象テキスト」に「ユーザーのメールアドレス」を埋め込みます。
次に「抽出したい項目」に下記の画像のように「@以前の値」と入力しましょう。
入力完了後「テスト」を押して取得した値にデータが反映されていればテスト成功です。
「保存する」をクリックします。
「ユーザーを追加」をクリックします。
必要箇所を入力していきます。
「タイトル」:必要に応じて変更可能
「Microsoft Entra IDと連携するアカウント情報」:合っているか確認
「アクション」:「ユーザーを追加」を選択
「ユーザーの表示名」「ユーザーのメールエイリアス」「ユーザープリンシパル名」は取得した値を活用して入力してください。
「初期パスワード」は固定値を入れる・取得した値を入れる、どちらでも設定可能です。
他の項目についても必要に応じて入力したら「テスト」をクリックします。
取得した値にデータが表示されればテスト成功です。
実際にMicrosoft Entra IDに登録されていることを確認して「保存する」をクリックしましょう。
最後に「トリガーをON」をクリックして、自動化の設定は終了です。
正しく、フローボットが起動するか動作確認をしましょう。
設定、お疲れ様でした!
以上が、Google Workspaceにユーザーが登録されたら、Microsoft Entra IDにも登録するための連携手順になります。
今回紹介した事例以外でも、Yoomではさまざまなサービスとの連携が可能で、それぞれに対応したテンプレートが用意されています。
普段お使いのサービスと連携できるテンプレートを活用して、Microsoft Entra IDを使った業務フローを自動化しましょう!
Googleフォームで送信された情報をもとにカオナビに従業員を登録し、Microsoft Entra IDのアカウントを発行することができます。
これにより、新規従業員のオンボーディングプロセスの効率化に繋がります。
SmartHRに従業員が登録された際やkickflowで申請が承認された際などに、Microsoft Entra IDでユーザー管理を自動化できます。人事・総務部門での従業員管理の負担を軽減したいときに便利な自動化です。
Microsoft Entra IDのAPI連携を行うことで、<span class="mark-yellow">これまで手作業で行っていたユーザーアカウントの作成や削除、グループ管理といった定型業務が自動化され、作業時間の大幅な削減やヒューマンエラーの防止に繋がります。</span>
また、このような反復作業から担当者が解放されることで、本来注力すべき戦略的な業務や付加価値の高い仕事に集中できる環境を整えることも可能です。
今回ご紹介したような業務自動化を実現できるノーコードツール「Yoom」を使えば、プログラミングの知識がない方でも、画面上の操作だけで直感的に業務フローを構築できます。
もし自動化に少しでも興味のある方は、ぜひこちらから無料登録して業務効率化を体験してみてください!