2024/07/16
アプリ同士の連携方法

Outlookにメールが届いたらMicrosoft Teamsに自動通知!

e.koyama

目次

Microsoft TeamsとOutlookを連携するメリットと自動化例

オフィスワークにおいて、カレンダーツールによるスケジュール管理、そして、メール送受信やコミュニケーションツールによる情報のやりとりは、どちらもおざなりにしていれば他の業務に影響が出てしまうため、基本かつ重要な業務の一つだといえるでしょう。
今回は、それらの業務に用いるツールの中でも、Windows利用者を中心に広く使われているMicrosoft TeamsとOutlookについて、2つを連携することで効率化できる業務をご紹介します。

まず、2つのツールを連携するメリットと、連携により自動化が可能となる業務フローの例をお伝えします。

メリット1: スケジュール管理の効率化

2つを連携することで、OutlookからMicrosoft Teamsへのスケジュールの自動登録が可能になります。手作業でスケジュールを登録し直す手間が省け、登録ミスの防止にもつながります。
例えば、Outlookで会議の予定を設定した場合、その予定が自動的にMicrosoft Teamsのカレンダーにも反映されます。オンライン会議のURLの同時発行と、参加者への通知の自動送信が可能です。

メリット2: メールやチャンネル・チャットの内容をスムーズに共有できる

連携により、Outlookで受信したメールの内容をMicrosoft Teamsのチャットやチャネルへ自動通知することができます。
また、Microsoft Teamsのチャットやチャネルの内容をOutlookのメールで送信することも可能です。
いずれの場合も情報共有がスムーズになり、情報をもとに関係者全員が必要な対応をすぐに始めることができます。

Microsoft TeamsとOutlookの連携フローの作り方

それでは、実際にMicrosoft TeamsとOutlookを連携することで自動化できる業務フローの作り方の例を1つご紹介します。
こちらは、Outlookで受信したメールの内容を要約してからMicrosoft Teamsのチャネルで通知するまでの自動フローです。
メール本文の内容をそのまま共有してしまうと、確認する側も時間がかかるため、概要だけ把握したい、といった場合に要約は便利です。
ツールの連携、要約や通知の自動設定などと聞いて難しそうに感じた方もいるかもしれませんが、ノーコードツールのYoomを使えば、誰でも簡単にこの業務フローの自動化が可能です!

以下の通りテンプレートもありますので、必要な場合はコピーしてお使いください。

Outlookでメールを受信したら、Microsoft Teamsに通知する方法

はじめる前に

Yoomアカウントをお持ちでない方は、Yoomのアカウント発行ページからアカウントを発行してください。
※今回の手順にあるAI機能を用いた設定は、チームプラン以上でのご提供となります。
 フリープランを契約されている場合でも、各有料プランごとに1度、2週間の無料トライアルをお試しいただけます。
 チームプランまたはサクセスプランのトライアル期間中はAI機能のご利用が可能ですので、よろしければご活用ください。

ステップ1:Microsoft TeamsとOutlookをマイアプリ連携

1.まず、Yoomにログインして左メニューにある「マイアプリ」を選択し、画面右の「+新規接続」をクリックしてください。

2.マイアプリの新規接続一覧より、Microsoft TeamsとOutlookをそれぞれ選択し、2つともアプリを連携してください。
 ※Microsoft 365(旧Office365)には家庭向けプランと一般法人向けプラン(Microsoft 365 Business)があります。
  一般法人向けプランに加入していない場合、認証に失敗する可能性があります。

ステップ2:Outlookでメールを受信したら起動するトリガーを設定

3.メニューのプロジェクト一覧より、任意のプロジェクトを選択します。

4.画面右側の「+新規作成」を選択し、「はじめから作成」をクリックします。

5.任意のタイトルを入力し、フローボット起動の条件であるトリガーとして「特定の条件のメールを受信したとき」を選択します。

6.メールトリガーの条件設定をします。
 「タイトル」:任意で設定してください。
 「受信用アドレスの作成」:任意の値を入力してください。
 「トリガー条件」:必要に応じて選択・入力してください。
  件名・本文・Fromに含まれる語句をトリガー起動の条件とすることができます。
 ※Outlookからの転送設定は以下を参照してください。
  Microsoft Outlookからメールを転送し、メールトリガーを起動する方法

7.「次へ」をクリックします。(ここからは、Outlook転送設定の完了後のフローです。)

8.テストを行い、成功したら「保存する」をクリックしてください。

‍ステップ3:メールからテキストデータを抽出するアクションを設定

9.ステップ2で作成したアプリトリガーの下にある「+」ボタンをクリックします。

10.オペレーションタイプから「テキストからデータを抽出する」を選択します。

11.変換タイプから「データの抽出(2タスク)」を選択します。

12.「アクションを選択」の設定をします。タイトルを任意で入力してください。

13.「次へ」をクリックします。

14.詳細設定をします。(下図では、問い合わせフォームの転送を想定した内容となっています。)
 ・対象のテキスト:ステップ2-手順8のアウトプットからメールの本文を参照してください。
 ・抽出したい項目:Microsoft Teamsへメール本文から全体の要約以外で通知したい内容を入力してください。

15.テストを行い成功したら「保存する」をクリックしてください。

ステップ4:メールの内容を要約するアクションを設定

16.ステップ3で作成したオペレーションの下にある「+」ボタンをクリックします。

17.オペレーションタイプから「要約する」を選択します。

18.「アクションを選択」の設定をします。
 ・タイトル:任意で設定してください。
 ・アクション:要約するメール本文の想定文字数を考慮のうえ、任意で設定してください。

19.詳細設定をします。
 ・対象のテキスト:ステップ2-手順8のアウトプットからメールの本文を参照してください。
 ・文字数:任意で設定してください。(下図の例:100)
 ・要約の条件:任意で設定してください。(下図の例:要点を箇条書きで要約してください)

20.テストを行い成功したら「保存する」をクリックしてください。

ステップ5:Microsoft Teamsのチャネルにメッセージを送るアクションを設定

21.ステップ4で作成したオペレーションの下にある「+」ボタンをクリックします。

22.オペレーションタイプから「アプリと連携する」を選択します。

23.アプリ一覧からMicrosoft Teamsを選択します。

24.「連携アカウントとアクションを選択」の設定をします。
 ・タイトル:任意で設定してください。(例:「チャネルにメッセージを送る」)
 ・アクション:「チャネルにメッセージを送る」を選択してください。

25.「次へ」をクリックします。

26.API接続設定をします。
 ・チームID:候補から選択してください。
 ・チャネルID:候補から選択してください。
 ・メッセージ:通知したい内容を入力してください。
  下図は、アウトプット参照による本文から抽出した名前やメールアドレス、本文の要約結果を含めたメッセージの例です。
 ※図は省略していますが、メンションや添付ファイルの設定も可能です。 

27.テストを行い成功したら「保存する」をクリックしてください。
最後に、保存したフローのトリガーを「ON」に切り替えれば起動します。

以上で「Outlookでメールを受信したら、Microsoft Teamsに通知する」フローの完成となります。
データ抽出をAIで行うことによって、メール内の名前やメールアドレス、住所などの取得において、複雑な正規表現の設定が不要になっています。
逆に、本文からの特定項目の抽出や本文の要約が必要ない場合は、AIを利用した各手順を省略することも可能です。

Microsoft TeamsとOutlookの連携フロー応用編

ここで、Microsoft TeamsとOutlookの連携により相互間で自動化できる業務フローについて、他の例としてテンプレートを2点紹介します。

Outlookにメールが届いたら、ChatGPTで要約してMicrosoft Teamsのチャットへ自動通知する

先ほど作成方法をご紹介した業務フローと異なる点は、要約をYoomではなくChatGPTで行うこと、メール内容の通知先をMicrosoft Teamsのチャネルでなくチャットとしている点です。
ChatGPTも連携すれば、Yoomの要約機能を使わない形で同様の業務フローの自動化が可能となります。

Microsoft Teamsのチャネルに投稿された内容をOutlookのメールで自動送信する

Microsoft Teamsの特定のチャネルへの投稿を、Outlookのメール本文に組み込んで自動的に送ることができます。リマインドやMicrosoft Teamsを利用していない関係者との情報共有に役立ちます。また、分岐処理を追加すれば、投稿の内容に条件付けを行ってメール内容やメールの宛先を変更することも可能です。基本となるフローは以下のテンプレートをご覧ください。

まとめ

Microsoft TeamsとOutlookの連携で、スケジュール管理の効率化やスムーズな情報共有が可能となります。
業務全体の効率やチームの生産性の向上にもつながるため、ぜひ2つのツールを連携して業務フローの自動化を進めてチームのパフォーマンスを最大限に引き出しましょう!

この記事を書いた人
e.koyama
これまで専門商社やEC業界で事務を経験してきました。 担当した業務は営業事務や経理、総務、人事、法務など多岐に渡ります。 個々の作業の効率化には取り組みましたが、各種のサポートツールやYoomを使えばより便利に業務が進められたのに…と思っています。 業務経験を活かしたYoomの紹介記事を発信し、皆さんがスムーズに業務を進められるお手伝いができれば幸いです。
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