2024/07/16
アプリ同士の連携方法

Misocaとfreee会計を連携して、Misocaで請求書ステータスが請求済みとなったらfreee会計に取引を登録する方法

e.koyama

目次

Misocaとfreeeを連携するメリットとは

Misocaは請求書や見積書、納品書を簡単に作成することができるツールです。
一方、freeeは統合型の経営プラットフォームであり、経理・財務や人事労務、販売管理などのバックオフィス業務に関する多種多様なサービスを展開しています。
今回は、Misocaとfreeeの連携によって業務の効率化が可能になることをお伝えしていきます。Misocaの持つ機能上、会計業務のお話が中心となります。

会計に関するツールはいくつも存在しており、提供されている機能やプラン、使い勝手などにより、複数ツールを併用している企業も多いでしょう。
その中でも、Misocaとfreeeを利用している場合、2つを連携することで得られるメリットは、ずばり、データが自動連携されることで作業が効率化されるとともに、リアルタイムのデータ管理が可能になることです。
業務ごとにツールを使い分けている場合、手作業でそれぞれデータを入力すると二度手間になるうえ、ミスが多くなります。会計に関する重要な情報だからこそ、繰り返し行う作業を自動化させることで、入力ミスやデータの不整合を防ぎ、正確な情報管理につながります。データ入力に伴う作業が効率化されることで、他の業務により集中できる環境が整うでしょう。
また、データの自動連携で常にリアルタイムのデータが把握できれば、その最新のデータを元に企業運営に関する意思決定が可能となります。財務情報の管理は企業にとって非常に重要ですので、大きなメリットと言えるでしょう。

Misocaとfreeeを連携するとできる業務自動化例

次に、Misocaとfreeeを連携することで可能な業務の自動化の例について2点お伝えします。

例1:会計処理の自動化

Misocaからfreee会計へデータを連携することで、会計処理が自動化され、手動でのデータ入力作業が不要になります。また、自動での帳簿への反映により、正確な会計記録が維持できます。経理担当者の業務負担を軽減するとともに、効率的な業務運営が可能になります。

例2:取引先情報の自動連携

Misocaでの見積書や請求書作成のタイミングなどで、その書類の宛先となる取引先情報を取得し、freee会計にも同一取引先の登録を行うことができます。これにより、入力時間の短縮や入力ミスの防止が可能となります。また、更にfreee請求書を連携すれば、今後の書類作成をfreee請求書で行うよう切り替えることもできます。

Misocaとfreeeの連携フローの作り方

では、先ほど挙げた自動化の例の双方に関わる、Misocaで請求書をステータスが請求済みとなったら、freee内に未決済取引を自動登録する業務フローの作り方をご紹介します。
このフローでは、Misocaの請求書の宛先となった取引先がfreee会計に登録されていない場合は、freee会計で取引先を新規登録したうえで未決済取引を登録するようになっています。
テンプレートを確認する場合、以下からアクセスしてください。

Misocaで請求書ステータスが請求済みとなったらfreee会計に取引を登録する方法

ステップ1:Misocaとfreee会計をマイアプリ連携

1.まず、Yoomにログインして左メニューにある「マイアプリ」を選択し、画面右の「+新規接続」をクリックしてください。

2.マイアプリの新規接続一覧より、Misocaとfreee会計をそれぞれ選択し、2つともアプリを連携してください。
 ※freee会計の連携時、下図(項目は一部省略)のような注記が出ます。
  項目を確認のうえ、「許可する」をクリックしてください。

ステップ2:Misocaで請求書ステータスが請求済みとなったら起動するトリガーを設定

3.プロジェクト一覧より、任意のプロジェクトを選択します。

4.「+新規作成」を選択し、「はじめから作成」をクリックします。

5.任意のタイトルを入力し、フローボット起動の条件であるトリガーとして「特定のアプリイベントを受信したとき」を選択します。

6.アプリ一覧からMisocaを選択します。

7.「連携アカウントとアクションを選択」の設定をします。
 ・アプリトリガーのタイトル:任意で設定してください。(例:「請求書ステータスが請求済みとなったら」)
 ・トリガーアクション:「請求書ステータスが請求済みとなったら」を選択してください。

8.「次へ」をクリックします。

9.「アプリトリガーのAPI接続設定」を行います。
 業務に適切なトリガーの起動間隔を選択してください。

10.テストを行い、成功を確認して「保存する」をクリックしてください。

‍ステップ3:Misocaの請求金額(合計)小数点以下を切り捨てるアクションを設定

11.ステップ2で作成したアプリトリガーの下にある「+」ボタンをクリックします。

12.オペレーションタイプから「計算処理をする」を選択します。

13.変換タイプから「四捨五入・切り上げ・切り捨て」を選択します。

14.操作条件の設定をします。
 ・タイトル:任意で設定してください。
 ・変換対象の数値:ステップ2-手順10のアウトプットから、請求書の合計金額となる項目を参照してください。
 ・変換操作:「0」桁で「切り捨て」としてください。

15.テストを行い、成功を確認して「保存する」をクリックしてください。
 ※「計算後の値」のアウトプットを、項目名「変換後の合計金額」などとしておくと、後で分かりやすいです。

ステップ4:freee会計で取引先を検索するアクションを設定

16.ステップ3で作成したオペレーションの下にある「+」ボタンをクリックします。

17.オペレーションタイプから「アプリと連携する」を選択します。

18.アプリ一覧からfreee会計を選択します。

19.「連携アカウントとアクションを選択」の設定をします。
 ・タイトル:任意で設定してください。(例:「取引先の検索」)
 ・アクション:「取引先の検索」を選択してください。

20.「次へ」をクリックします。

21.API接続設定をします。
 ・事業所ID:注記通り、候補から選択してください。
 ・検索キーワード:ステップ2-手順10のアウトプットから「取引先名」を参照してください。

‍22.テストを行い成功したら「保存する」をクリックしてください。

ステップ5:オペレーション間の操作「分岐する」を設定

23.ステップ4で作成したオペレーションの下にある「+」ボタンをクリックします。

24.オペレーション間の操作から「分岐する」を選択します。

25.分岐条件を指定します。
 ・タイトル:任意で設定してください。(下図では「取引先がヒットしない場合は分岐」としています。)
 ・分岐対象のアウトプット:オペレーション「取引先の検索」、アウトプット「取引先ID」をそれぞれ選択してください。
 ・分岐条件:「アウトプットが空」を選択してください。

26.「保存する」をクリックしてください。
 ※この設定により、作成された請求書の取引先がfreee会計に登録されているかどうかで後の処理を変更することができます。

ステップ6:freee会計で未登録の取引先を新規作成するアクションを設定

27.分岐したフローの右側(アウトプットが空)にある「+」ボタンをクリックします。

28.オペレーションタイプから「アプリと連携する」を選択します。

29.アプリ一覧からfreee会計を選択します。

30.「連携アカウントとアクションを選択」の設定をします。
 ・タイトル:任意で設定してください。(例:「取引先の作成」)
 ・アクション:「取引先の作成」を選択してください。

31.「次へ」をクリックします。

32.API接続設定をします。
 各項目を入力してください。下記2項目は必須となります。(図では省略していますが、事業所種別より後にも項目はあります。)
 ・事業所ID:注記通り、候補から選択してください。
 ・取引先名:ステップ2-手順10のアウトプットから「取引先名」を参照してください。

33.テストを行い成功したら「保存する」をクリックしてください。

ステップ7:freee会計で新規取引先との未決済取引を登録するアクションを設定

34.ステップ6で作成したオペレーションの下にある「+」ボタンをクリックします。

35.オペレーションタイプから「アプリと連携する」を選択します。

36.アプリ一覧からfreee会計を選択します。

37.「連携アカウントとアクションを選択」の設定をします。
 ・タイトル:任意で設定してください。(例:「未決済取引の登録」)
 ・アクション:「未決済取引の登録」を選択してください。

38.「次へ」をクリックします。

39.API接続設定をします。
 入力欄の注記を確認しながら、各項目を入力もしくは選択してください。(図では省略していますが、品目IDより後にも項目はあります。)
 事業所ID、発生日、取引タイプ、支払い期日、取引先ID、税区分コード、勘定科目ID、取引金額は必須となります。
 ※ステップ2-手順10などのアウトプットから情報の参照が可能です。
 ※このアクションの前に、freee会計と連携し「勘定科目一覧の取得」を実行すると、freeeに登録されている勘定科目ID及び勘定科目名の一覧を取得し、アウトプットとして利用できるようになります。

40.テストを行い成功したら「保存する」をクリックしてください。

ステップ8:freee会計で既存取引先との未決済取引を登録するアクションを設定

41.分岐したフローの左側(表記:その他)にある「+」ボタンをクリックします。

42.オペレーションタイプから「アプリと連携する」を選択します。

43.アプリ一覧からfreee会計を選択します。

44.「連携アカウントとアクションを選択」の設定をします。
 ・タイトル:任意で設定してください。(例:「未決済取引の登録(既存取引先)」)
 ・アクション:「未決済取引の登録」を選択してください。

45.ステップ7-手順38~40と同様に進めてください。 

最後に、保存したフローのトリガーを「ON」に切り替えれば起動します。

以上で、「Misocaで請求書ステータスが請求済みとなったらfreee会計に取引を登録する」フローの完成となります。

Misocaとfreeeの連携フロー応用編

ここからは、Misocaとfreee以外のツールも会計処理に用いている場合、もしくは、利用を検討している場合に参考にしていただきたい業務連携フローに関して、例として2つの事例とテンプレートをご紹介します。

応用例1:YoomデータベースからMisocaで請求書を自動作成

Yoomデータベース上で顧客情報や請求情報を管理すると、データベースの情報を元にMisocaで請求書を自動作成することができます。
請求書が自動で作成された後、これまで手順を紹介したフローでfreee会計の取引自動登録まで行えば、業務の更なる効率化が見込めます。

応用例2:kintoneのステータスが更新されたらfreee請求書で請求書を自動作成

こちらは、kintoneとfreee会計、freee請求書の3つを連携して自動化できる業務フローです。
例えば、商品の納入データは営業担当がkintoneで管理し、取引先からの支払いに関する情報は経理担当がfreee会計で管理している、といったふうに担当業務に合わせて複数のサービスを利用している場合、2つを連携させただけでは請求書の作成業務は自動化できません。この2つに加えて、見積書や請求書の作成機能をもつfreee請求書を更に連携することで、請求書の自動作成が可能となります。
経理担当が未把握の新規取引先があったとしても、kintoneの情報を元にfreee会計で取引先データが新規作成がされることから情報共有にも役立つ業務フローですので、業務担当ごとに異なるツールを使っているものの請求書や見積書を自動作成したい、という場合はぜひ以下のテンプレートを参考にしてみてください。

まとめ

Misocaとfreeeの連携により、請求書発行から会計処理までの一連の業務を自動化し、業務効率を向上させることができます。
得られるメリットは業務時間の短縮だけやミス削減だけではありません。正確な情報のリアルタイムでの把握は企業運営にとっても大きなメリットとなりますので、使用しているツールを連携して会計に関する業務フローの自動化を進めましょう。

この記事を書いた人
e.koyama
これまで専門商社やEC業界で事務を経験してきました。 担当した業務は営業事務や経理、総務、人事、法務など多岐に渡ります。 個々の作業の効率化には取り組みましたが、各種のサポートツールやYoomを使えばより便利に業務が進められたのに…と思っています。 業務経験を活かしたYoomの紹介記事を発信し、皆さんがスムーズに業務を進められるお手伝いができれば幸いです。
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