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会計に関するツールはいくつも存在しており、提供されている機能やプラン、使い勝手などにより、複数ツールを併用している企業も多いでしょう。
その中でも、Misocaとfreee会計を利用している場合、2つを連携することでさらなる効率化が見込めます。
業務ごとにツールを使い分けている場合、手作業でそれぞれデータを入力すると二度手間になるうえ、ミスが多くなりますが、自動化フローによって発生リスクを低減できるようになるはずです!
データ入力に伴う作業が効率化されることで、他の業務により集中できる環境が整うでしょう。
本記事では、Misocaで請求書ステータスが請求済みとなったらfreee会計に取引を登録する方法について解説します!
本記事ではノーコードツール「Yoom」を使用した連携方法をご紹介します。
難しい設定や操作は必要なく、非エンジニアの方でも簡単に実現できます。
下記のテンプレートから今すぐに始めることもできますので、ぜひお試しください!
[Yoomとは]
1.まず、Yoomにログインして左メニューにある「マイアプリ」を選択し、画面右の「+新規接続」をクリックしてください。

2.マイアプリの新規接続一覧より、Misocaとfreee会計をそれぞれ選択し、2つともアプリを連携します。
※freee会計の連携時、下図(項目は一部省略)のような注記が出ます。
項目を確認のうえ、「許可する」をクリックしてください。


3.プロジェクト一覧より、任意のプロジェクトを選択します。

4.「+新規作成」を選択し、「はじめから作成」をクリックしましょう。


5.任意のタイトルを入力し、フローボット起動の条件であるトリガーとして「特定のアプリイベントを受信したとき」を選択します。

6.アプリ一覧からMisocaを選択します。

7.「連携アカウントとアクションを選択」の設定をします。
・アプリトリガーのタイトル:任意で設定してください。(例:「請求書ステータスが請求済みとなったら」)
・トリガーアクション:「請求書ステータスが請求済みとなったら」を選択してください。

8.「次へ」をクリックします。
9.「アプリトリガーのAPI接続設定」を行います。
業務に適切なトリガーの起動間隔を選択してください。

10.テストを行い、成功を確認して「保存する」をクリックしてください。
11.ステップ2で作成したアプリトリガーの下にある「+」ボタンをクリックします。

12.オペレーションタイプから「計算処理をする」を選択します。

13.変換タイプから「四捨五入・切り上げ・切り捨て」を選択してください。

14.操作条件の設定をします。
・タイトル:任意で設定してください。
・変換対象の数値:ステップ2-手順10のアウトプットから、請求書の合計金額となる項目を参照してください。
・変換操作:「0」桁で「切り捨て」としてください。

15.テストを行い、成功を確認して「保存する」をクリックしてください。
※「計算後の値」のアウトプットを、項目名「変換後の合計金額」などとしておくと、後で分かりやすいです。
16.ステップ3で作成したオペレーションの下にある「+」ボタンをクリックします。
17.オペレーションタイプから「アプリと連携する」を選択します。

18.アプリ一覧からfreee会計を選択しましょう。

19.「連携アカウントとアクションを選択」の設定をします。
・タイトル:任意で設定してください。(例:「取引先の検索」)
・アクション:「取引先の検索」を選択してください。

20.「次へ」をクリックします。
21.API接続設定をします。
・事業所ID:注記通り、候補から選択してください。
・検索キーワード:ステップ2-手順10のアウトプットから「取引先名」を参照してください。

22.テストを行い成功したら「保存する」をクリックしてください。
23.ステップ4で作成したオペレーションの下にある「+」ボタンをクリックしましょう。
24.オペレーション間の操作から「分岐する」を選択します。

25.分岐条件を指定します。
・タイトル:任意で設定してください。(下図では「取引先がヒットしない場合は分岐」としています。)
・分岐対象のアウトプット:オペレーション「取引先の検索」、アウトプット「取引先ID」をそれぞれ選択してください。
・分岐条件:「アウトプットが空」を選択してください。

26.「保存する」をクリックしてください。
※この設定により、作成された請求書の取引先がfreee会計に登録されているかどうかで後の処理を変更することができます。
これで半分ほど、設定が進みました..!
27.分岐したフローの右側(アウトプットが空)にある「+」ボタンをクリックします。

28.オペレーションタイプから「アプリと連携する」を選択します。
29.アプリ一覧からfreee会計を選択します。
30.「連携アカウントとアクションを選択」の設定をします。
・タイトル:任意で設定してください。(例:「取引先の作成」)
・アクション:「取引先の作成」を選択してください。

31.「次へ」をクリックしましょう。
32.API接続設定をします。
各項目を入力してください。下記2項目は必須となります。(図では省略していますが、事業所種別より後にも項目はあります。)
・事業所ID:注記通り、候補から選択してください。
・取引先名:ステップ2-手順10のアウトプットから「取引先名」を参照してください。

33.テストを行い成功したら「保存する」をクリックしてください。
34.ステップ6で作成したオペレーションの下にある「+」ボタンをクリックします。

35.オペレーションタイプから「アプリと連携する」を選択してください。
36.アプリ一覧からfreee会計を選択しましょう。
37.「連携アカウントとアクションを選択」の設定します。
・タイトル:任意で設定してください。(例:「未決済取引の登録」)
・アクション:「未決済取引の登録」を選択してください。

38.「次へ」をクリックしましょう。
39.API接続設定をします。
入力欄の注記を確認しながら、各項目を入力もしくは選択してください。(図では省略していますが、品目IDより後にも項目はあります。)
事業所ID、発生日、取引タイプ、支払い期日、取引先ID、税区分コード、勘定科目ID、取引金額は必須となります。
※ステップ2-手順10などのアウトプットから情報の参照が可能です。
※このアクションの前に、freee会計と連携し「勘定科目一覧の取得」を実行すると、freeeに登録されている勘定科目ID及び勘定科目名の一覧を取得し、アウトプットとして利用できるようになります。


40.テストを行い成功したら「保存する」をクリックしてください。
41.分岐したフローの左側(表記:その他)にある「+」ボタンをクリックします。

42.オペレーションタイプから「アプリと連携する」を選択します。
43.アプリ一覧からfreee会計を選択しましょう。
44.「連携アカウントとアクションを選択」の設定をします。
・タイトル:任意で設定してください。(例:「未決済取引の登録(既存取引先)」)
・アクション:「未決済取引の登録」を選択してください。

45.ステップ7-手順38~40と同様に進めてください。
最後に、保存したフローのトリガーを「ON」に切り替えれば起動します。
以上で、「Misocaで請求書ステータスが請求済みとなったらfreee会計に取引を登録する」フローの完成です!
今回ご紹介したフロー以外にもMisocaやfreee会計のAPIを利用すれば、さまざまな業務の自動化を実現することができます。
いずれも簡単な設定で利用が可能になりますので、もし気になるものがあれば、ぜひお試しください!
統一されたフローで請求業務を行うことで、業務の標準化が進み、チーム全体の生産性向上に繋がります。
請求書作成のスピードが向上し、かつ手動での入力が減ることで、データ入力ミスのリスクも低減するかもしれません。
一連の業務を自動化することで手作業にかかっていた時間を削減でき、他のタスクに時間を充てられるようになるでしょう。
OCRで読み取り、freee会計のファイルボックスに自動登録するフローを利用することで、作業時間の削減が期待できます。
手動で通知を出す必要がなくなり、通知された情報を元に迅速に作業に取り掛かれるため、業務の効率化を図ることが可能です。
Yoomのフォーム機能を活用して操作を自動で行うため、手動作業が最小限に抑えられるはずです。
Misocaからfreee会計へデータを連携することで、会計処理が自動化され、手動でのデータ入力作業をなくせそうです。
また、自動での帳簿への反映により、正確な会計記録を管理できるようになるはずです。
経理担当者の業務負担を軽減するとともに、効率的な業務運営が実現するかもしれません。
Misocaでの見積書や請求書作成のタイミングなどでその書類の宛先となる取引先情報を取得し、freee会計にも同一取引先の情報を登録できるようになるでしょう。
これにより、入力時間の短縮や入力ミスの防止につながる可能性があります。
情報がそのまま反映されることで、データの正確性向上にも寄与するはずです。
Misocaとfreee会計の連携により、請求書発行から会計処理までの一連の業務を自動化し、業務の効率向上が図れます。
得られるメリットは業務時間の短縮だけやミス削減だけではありません。
正確な情報のリアルタイムでの把握は企業運営にとっても大きなメリットとなります!
この機会にYoomを活用して、アプリ連携を業務に取り入れつつ会計に関する業務フローの自動化を進めてみませんか?