2025/01/15
アプリ同士の連携方法

NotionとGeminiを連携して、NotionDBに追加された社内ミーティングの内容をGeminiを使って要約する方法

a.ohta
NotionとGeminiの連携イメージ

目次

 

現代のビジネス環境における生成AIの普及率は増加していると言えるでしょう。上手く取り入れることで業務が効率的になり、今以上に作業しやすい環境を整えられるかもしれません。
そこで今回は、<span class="mark-yellow">NotionとGeminiを連携して、Notionに追加した内容を自動で要約する方法をご紹介します。</span>
この自動化により、情報共有がスムーズになったり、業務の生産性向上が期待できるでしょう。また、データ処理の時間を短縮できるかもしれません。

こんな方におすすめ

  • NotionとGeminiを活用している企業
  • 会議の議事録など長い文章を要約する機会が多い方
  • 長文を端的にし、メンバーとスムーズに共有したいリーダー
  • 生成AIを取り入れて業務改善を図りたい企業

NotionとGeminiを連携するメリットと具体例

メリット1: 素早い要約における業務効率の向上

今回の連携を行うことで、Notionに新しく追加した文章をGeminiで要約し、要約結果を自動でNotionに追加可能となります。これにより要約業務が自動化され、業務効率の向上が見込まれるでしょう。
例えば、今まで長文を要約する場合、まずはその文章を全て確認するところから始まります。そのため、文章量が多ければ多いほど時間がかかってしまい、少々手間に感じるのではないでしょうか。
しかしアプリ連携を行い自動化を導入すれば、文章を読み込む必要がなくなり、要約が素早く完了します。結果として業務効率の向上となるはずです。

メリット2: 自動化によるヒューマンエラーの回避

Notionに追加した文章をGeminiが自動で要約し、さらに要約結果はNotionに追加されるようになるため、手動で要約や入力を行っていた場合よりもヒューマンエラーが回避できる可能性が高まります。
例えば、長文を読み込んだ後に内容を要約する場合、内容を読み間違えたり、要約するべきポイントがズレてしまうことが考えられます。また、Geminiを活用する場合でも要約者が用意するプロンプトによってはズレが生じる場合もあるでしょう。
このような時に今回の自動化を導入すれば、全ては自動化されるため一連のフローが画一化され、ヒューマンエラーは回避しやすくなるかもしれません。

メリット3: 素早い要約による情報共有の強化

今回の連携により、要約内容がスムーズにNotionに追加されるようになるため、Notionを共有しているメンバーは要約後のデータをスムーズに確認しやすくなるかもしれません。
例えば業務が立て込んでいる場合、要約しなければならないデータがNotionに格納されていても、手が回らなければ後回しになってしまいますよね。これでは情報共有をスムーズに行えないのではないでしょうか。
しかし、そこでアプリ連携を行い自動化を導入することで、要約と要約後のデータの格納が素早く完了するため、メンバーとの情報共有がスムーズになることが見込まれるでしょう。

それではここからノーコードツールYoomを使って、「NotionDBに追加された社内ミーティングの内容をGeminiを使って要約する」方法をご説明します。

[Yoomとは]

Notionに追加した内容をGeminiで要約する方法

まず、Notionに追加された議事録のデータをNotionのAPIを利用して取得します。
そして、GeminiのAPIを用いてこのデータを受け取り、自動で要約することが可能です。

さらに要約された結果をNotionのAPIで受け取り、指定したデータベースに自動格納されます。
このような連携の実現には、一般的にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても簡単に実現できます。

今回の連携フローは大きく分けて以下のプロセスの通りです。

  • NotionとGeminiをマイアプリ連携
  • Notionを起動する設定
  • Geminiで要約しNotionに要約結果を追加する設定
  • トリガーボタンをONにして、NotionとGeminiの連携動作を確認

まずはじめに、Yoomの登録を行いましょう。
Yoomは2週間のトライアルが可能です。実際に操作をして使用感を確かめることができます。

ステップ1:NotionとGeminiをマイアプリ連携

Yoomの登録完了後、左側にあるメニューから「マイアプリ」を選択してください。

次に、右上の新規接続ボタンをクリックします。

NotionとYoomの連携

1.Notionの準備
NotionとYoomを連携するにあたり、現段階でNotionの準備をしておく必要があります。

<span class="mark-yellow"></span>データベースに設定しておく必要があるのは、以下の項目です。<span class="mark-yellow"></span>

  • 要約前の内容(議事録など)
  • 要約結果を追加する箇所

2.検索する

Notionを検索し、Notionのアイコンをクリックします。

3.アクセスリクエスト


画像のようにアクセスのリクエストについて表示がされます。
確認し、「ページを選択する」をクリックしてください。

4.ページを選択する


Notionで作成済みのページが表示されます。
先ほど用意したページを選択し、「アクセスを許可する」を押しましょう。

5.連携完了

Yoomの画面に戻り、上記の表示が出たら連携完了です。

GeminiとYoomの連携

1.検索する

検索ボックスにGeminiと入力し、Geminiのアイコンをクリックします。

2.アカウント名の入力

アカウント名とアクセストークンを入力します。
まずはアカウント名を入力しましょう。会社名や担当者名などわかりやすい任意のネーミングがおすすめです。

3.APIキーを取得する
アクセストークンはGeminiのAPI取得ページから取得可能です。

内容を確認し、承諾したらチェックを入れ、右下の「続行」ボタンを押します。

画面下部にある「APIキーを作成」ボタンを押します。

続けて「新しいプロジェクトでAPIキーを作成」を押します。

APIキーが作成されました。赤枠の部分に表示されているため、コピーをしましょう。

4.入力する

Yoomの画面に戻り、コピーしたAPIキーをアクセストークンに入力しましょう。
必須項目が入力出来たら右下の追加を押します。

5.連携完了

画面が切り替わり、上記の表示がされれば連携完了です。

ステップ2:テンプレートのコピー

次に、今回使用するテンプレートをコピーしてください。

1.上のバナーの「詳細を見る」をクリック
2.移行した画面下部の「このテンプレートを試してみる」をクリック
3.Yoomの登録がまだの場合は、登録を行う
※既に登録が完了している場合はログイン画面が表示されるので、ログインしましょう。

フローボットのテンプレートが「マイプロジェクト」にコピーされると、上記の表示がされます。

画像のようなページに移行するので、詳細な設定を行っていきましょう。

ステップ3:Notionの起動設定

1.マイプロジェクトを開く

画面左側のメニューから「マイプロジェクト」を開きましょう。

2.コピーしたテンプレートを開く
「【コピー】NotionDBに追加された社内ミーティングの内容をGeminiを使って要約する」をクリックします。

3.アプリトリガーを選択

Notionのアイコンの「特定のデータベースのページが作成・更新されたら」をクリックします。
タイトルなどの設定は完了しているため、次へを押しましょう。

4.トリガーの起動間隔の設定

起動間隔を設定しましょう。
トリガーは5分、10分、15分、30分、60分の間隔で起動間隔を選択できます。
プランによって最短の起動間隔が異なりますので、ご注意ください。

5.IDの入力

ボックス下部の補足に従い設定しましょう。

6.テストの実行

設定が完了したらNotionにテスト用の議事録などを追加し、テストボタンを押してください。
テスト成功と表示が出たら、議事録のデータを取得します。

7.アウトプットを取得する

画面下部の「取得する値を追加」をクリックします。

データの中から要約したいものを見つけ、+マークをクリックしましょう。

データを取得できると画面右側に表示されます。追加を押してください。

次に、データの名前を変更しましょう。カーソルを合わせペンマークをクリックしてください。

項目名を任意のネーミングにし、保存を押します。

8.保存する

ここまで設定が完了できたら保存をします。

ステップ4: Geminiで要約しNotionに要約結果を追加する設定

1.アプリと連携する

Geminiのアイコンの「コンテンツを生成」をクリックします。
タイトルなどの設定は完了しているため、次へを押しましょう。

2.モデルの設定

まずは使用するGeminiのモデルタイプを入力します。
モデルについては、Geminiのページ左上をクリックすることで確認できます。

画像の場合は1.5 flashを使用しているため、同じものをモデルとして設定しましょう。

Yoomの画面に戻りましょう。
ボックスをクリックすると、Geminiのモデルが一覧表示されます。

スクロールをし、確認したモデルと同じものをクリックして挿入してください。

3.プロンプトと役割の設定

プロンプトと役割の設定を行います。まずはプロンプトのボタンをクリックしてください。


赤枠をクリックします。


先ほど追加した議事録のデータをクリックして挿入します。

役割は任意で設定しましょう。

4.テストの実行

設定が完了したらテストボタンを押してください。
テスト成功と表示が出たら完了です。保存をクリックします。

続けて、要約結果をNotionに追加する設定を行います。

1.データベースを操作する

Notionのアイコンの「レコードを更新する(ID検索)」をクリックします。
下へスクロールしましょう。

2.データベースIDの設定

NotionのデータベースIDを入力し、次へを押してください。

3.更新したいレコードの条件

更新したいレコードの条件を設定していきます。右のボックスをクリックしてください。


Notionのアイコンを選択します。

オブジェクトIDをクリックして入力しましょう。

4.更新後のレコードの値


次に、Notionの要約列に要約されたデータの追加を行います。
まずはボックスをクリックし、Geminiのアイコンを選択します

「生成されたコンテンツ」をクリックしましょう。

5.テストの実行

データの挿入が完了したらテストボタンを押しましょう。
テスト成功と表示が出たら、設定は完了です。保存を押してください。

6.トリガーをONにする

フローボットの作成が完了すると、上記のような表示がされます。トリガーは初期設定ではOFFの状態なので、ONにしましょう。
以上でアプリ連携が完了です。

今回使用したフローボットテンプレート
NotionDBに追加された社内ミーティングの内容をGeminiを使って要約する

NotionやGeminiを使ったその他の自動化例

他にNotionやGeminiを使った自動化の例があるので、いくつか紹介します。

1.会議の内容を文字起こしし、Notionに格納

会議の内容を文字起こしできるため、今回のテンプレートと併用すれば、一連のフローが自動化可能です。

2.Notionに議事録が登録されたらAIで自動要約しSlackに通知

要約後にSlackへ通知することもできます。メンバーといち早く共有したい場合にはおすすめです。

3.Google Driveで画像がアップロードされたらGeminiで解析して、その内容をDiscordに通知する

画像の内容を自動解析し、Discordに通知します。どのような画像がアップロードされたのか把握しやすくなるはずです。

まとめ

要約を素早く行い、的確な内容をメンバーと共有したいのであれば、今回のアプリ連携は大変有益ではないでしょうか。今まで手動で行っていた作業が自動化されるため、業務負担の軽減が見込めます。
また、業務効率の向上にも繋がるはずです。
生成AIを活用することで素早いデータ収集や編集などができると同時に、Yoomを活用すると、データの格納も自動化可能です。プログラミングなどの難しい知識は不要なため、どなたでも気軽にお試しいただけるはずです。ぜひこの機会にご活用ください。

この記事を書いた人
a.ohta
雑貨店の店長を経験後はSEOライターとして在宅勤務を開始。後にマーケティングのスタートアップ企業と5年間ほど業務委託契約。 東大生に囲まれながらパソコンを抱え、様々なビジネス用語やSaaSツールの使い方を勉強する日々でした。 雑貨店の店長をしていた頃は、売上と在庫管理、人材管理、発注などの事務作業に幾度となく時間を奪われ、接客ができず売り時を逃がすこともしばしば。業務委託の際にも入力などの細かい作業が多く、「こんな単調な作業、自動化できないの?」と思っていたので、Yoomのビジョンには大いに共感しています!
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