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手作業でのアンケート集計に、まだ時間を費やしていませんか?
「顧客のリアルな意見」が詰まっているアンケートを分析することは重要ですが、数百件、数千件のコメントを満遍なく読み、データベースツールへ分類コードを入力したり、感情分析を行う作業は、マーケティングやCS担当者にとって大きな負担となっているはずです。
そこで今回は、AIアプリ開発プラットフォーム「Dify」を活用して、アンケート分析を効率化する方法を解説します。
具体的には、Difyの固有テンプレート機能やワークフロー構築を活用し、データファイルをアップロードするだけで、データを整形して指定意見のみを抽出したり、抽出結果からFAQを自動作成するフローを構築。
この記事で紹介する手順を実行すれば、これまで数時間かかっていた集計作業を、わずか数分に短縮でき、個人の主観にとらわれない、統一された基準での分析が可能になります。
専門的なプログラミング知識は不要です!
非エンジニアの方でも設定が完了できるよう、手順を丁寧に解説します。
ぜひ、業務効率化の第一歩としてお試しください。
Dify は、誰でも簡単にAIエージェントやワークフローを作成できる、最先端のAI開発プラットフォームです。
ローコード・ノーコードで直感的に操作でき、ブロックを並べるような感覚で高性能なLLM(大規模言語モデル)を組み込んだアプリを作ることができます。
直感的な視覚ワークフロービルダーや各種モデルとの連携、外部ツールとの統合、モニタリング機能などが備わっており、専門的な開発知識がなくてもAI機能を実装できます。
主な特徴
「日本語への対応力」や「無料・安価で始められるハードルの低さ」、「商用利用も視野に入れた拡張性」において、非常に高い評価を得ているツールです。
この記事は、主に以下のような方を対象としています。
Difyは無料プランから使用できるツールです。
プランにより利用制限がかかることもありますが、個人でも気軽に導入できるのは嬉しいですね!
※2025年12月現在の情報です。利用料金はレート換算となり、日々変動する可能性があります。最新情報は公式サイトの料金ページをご確認ください。
※上記は日本での利用を想定した比較表です。
※上記比較表に記載されている機能・サービスは一部です。詳細は公式サイトをご確認いただく必要があります。
ハイパーオートメーションツール「Yoom」とDifyを連携し、様々な業務を自動化できます。たとえばGitHubのIssueの内容を元に、Difyで要約レポート作成してメールでその内容を送信するなど、タスク内容をDifyで要約して担当者にメールで通知するといった複数SaaSツールを用いた業務効率化を実現できます。
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね👀
■概要
毎週のGitHub Issueの棚卸しや、その内容をまとめたレポート作成に時間を要していませんか。手作業での情報収集や要約は手間がかかるだけでなく、抜け漏れのリスクも伴います。このワークフローを活用すれば、指定したスケジュールでGitHubからIssueを自動で取得し、Difyで内容を要約、その結果をメールで関係者に送信する一連の流れを自動化でき、レポート作成業務の効率化を実現します。
■このテンプレートをおすすめする方
■このテンプレートを使うメリット
■フローボットの流れ
※「トリガー」:フロー起動のきっかけとなるアクション、「オペレーション」:トリガー起動後、フロー内で処理を行うアクション
■このワークフローのカスタムポイント
■注意事項
■概要
海外からのメールやニュースレターなど、外国語の情報を扱う際に都度翻訳ツールを開くのは手間がかかるのではないでしょうか?このワークフローを活用すれば、特定のメールを受信した際に、自動でChatGPTが内容を要約し、Difyが指定言語へ翻訳します。これにより、手作業での翻訳や要約の手間を省き、言語の壁を感じさせない迅速な情報収集を実現できます。
■このテンプレートをおすすめする方
■このテンプレートを使うメリット
■フローボットの流れ
※「トリガー」:フロー起動のきっかけとなるアクション、「オペレーション」:トリガー起動後、フロー内で処理を行うアクション
■このワークフローのカスタムポイント
■注意事項
Difyでアンケート分析のワークフローを構築することで、主に以下の3つのことが実現可能です。
1.感情分析の自動化
顧客のコメントが「好意的」か「批判的」かをAIが文脈から判断します。
「機能はいいけど高い」といった複雑な意見も、単語の一致ではなく感情の根拠に基づいて正確に分類することが可能です。
2.フリーコメントの要約とタグ付け
長文の感想を「一言で言うと何か」に要約したり、指示を明確にすることでカテゴリタグを自動で付与したりできます。
そのため、どの要素に不満が集中しているかを可視化しやすくなるでしょう。
3.構造化データ(表・JSON)への整形
AIの分析結果を、そのままGoogle スプレッドシートなどのデータベースツールで扱える形式に出力できます。
手作業でのコピペや整形作業が不要になり、データ管理の手間や対応時間が減ることが予想されます。
ここでは、実際にDifyを使ってチャットボットを構築し、業務に活用するための手順を解説します。
まず、どのようなチャットボットを作るか、具体的なシナリオを検討しましょう。
私は以下の2つのシナリオを考案してみました!
使用ツール:Dify 無料プラン
①アンケート結果の分析:Difyのテンプレートとドキュメント読み込み機能を活用
②アンケート分析と意見に基づいたFAQの作成:Difyのナレッジ機能とチャットボット機能を活用し、FAQ作成チャットボットアプリを作成
なお、今回は既存テンプレートをカスタマイズして検証を行う場面があります。
「なんでそのまま使わないの?」「簡単なフローで構築すればいいんじゃ?」と思う方もいるかもしれませんが、一からワークフローを組むのは初心者にはハードルが高いです。
なので、私のようにDifyが提供しているテンプレートを運用に合わせてカスタマイズすることで、「どんなステップ(ノード)を入れればやりたいことが実現するか」を理解するきっかけにしてくださいね。
検証のポイント
①Difyが膨大なデータを正確に分析し、結果を短時間で抽出できるかを検証
②ナレッジをもとにDifyが運用状況や意見に基づいたFAQを作成できるかをジャッジ
ざっくりとですが、いずれのシナリオも
利用機能やテンプレートを指定→プロンプトの設定(役割の付与、条件の指定)→チャット投稿→結果の確認
といった手順で検証を行っていきます!
まずはDifyにログインします。
メールアドレスでログインする場合、認証コードが飛んできますので、コードを入力して認証を完了させてくださいね。
ログインすると、『スタジオ』画面に遷移します。
新規のフローを構成・開始する際には「最初から作成」を押下して操作を進めていきましょう!
では、さっそくシナリオに沿って検証を行います!
まずは1つ目。
まず、現状の福利厚生に対するアンケートCSVを読み込ませ、意見を一覧化します。
膨大なアンケート結果をまとめたCSVを一括処理し、LLMが文脈を理解して正確に感情分析を行って、指示した意見のみを抽出できるかを検証していきましょう!
本検証では、Difyの「テンプレート」をカスタマイズして「アンケート分析アプリ」を構築してみます。
まずは、テキスト読み込みを行う「File Translation」を選択します。
本来は翻訳を行うためのワークフローですが、「翻訳」を『感情分析』に置き換えてLLMに処理してもらいます。
面倒かもしれませんが、カスタマイズを行うなかで、「こんなふうにLLMを入れるのか」「入力フィールドはこう設定するのか」という知見も得られますよ。
今回私は入力フィードを「file」に変換(CSVを受け取るために重要です)します。
さらに、各ノードの変数を編集、LLMで感情分析を行うようにプロンプトを修正しました。
ちょっと難しかったですが、なんとなくフロー構築がこういうものだというのが理解できます。
編集を終えて、「公開する」をクリック。これでアプリが使用できる状態になりました!
アプリ画面に遷移し、分析対象のCSVファイルをアップロードします。
「Start Chat」をクリックすると、チャットの用意が完了しました。
ここで、まずはファイル内の意見を抽出するようにプロンプトを投稿してみます。
ファイル内の意見を抽出してください
すると、わずか10秒ほどで結果が抽出されました!
さらに「感情分析を行い、満足度を%で表示してください」と追加投稿を行ってみます。
すると、
指示通りの%表記で結果が表示され、算出の根拠まで示してくれました!
今回はフロー構築で時間がかかりましたが、テンプレートを応用したことで適切なノード配置でLLMを利用でき、高品質な分析結果が得られたと感じました。
分析ツールとして、充分導入可能なクオリティだといえそうです!
なお、分析を行う上でこのカテゴリだけを分析したいという場面もありますよね。
そんな時も「〇〇だけに絞って分析して」とチャットに投稿するだけで、対象を指定した結果が得られるようになります。
社員数が多くなるほど意見の数も膨大になるため、最小限の操作を行うだけで短時間で分析を終えられるのは、時間の節約につながるなと思いました!
どんどん検証していきましょう!
ここでは、CS担当者がDifyにイベント参加者アンケートの意見をテキストで読み込ませ、要望や不満内容を分析した上で、次回イベント開催時に応用できるFAQの下書きを自動生成することを目的としています。
Difyの「ナレッジ機能」を合わせて活用することで、イベント開催時の社内マニュアルを参照しながら、適切なFAQ案を作成できるかという部分に着目していきます!
まず、独自データや専門知識の基盤となる「ナレッジ」を登録します。
Difyのトップ画面から「ナレッジ」タブを選択し、「ナレッジを作成」をクリックします。
「テキストファイルからインポート」を選び、社内のFAQリストやマニュアルをアップロードしましょう。
詳細を設定し、保存したら準備完了です!
チャンク設定などの詳細は、ヘルプページを確認してみてくださいね。
ナレッジを登録した後は、実際にアプリを構築していきます。
『スタジオ』画面に移行して、『最初から作成』をクリック。
こちらの検証は、チャットボットを選択しましょう。
オーケストレーション画面でプロンプトとモデルを設定し、ナレッジを参照するためにコンテキストの設定を行います。
追加ボタンをクリックして、登録したナレッジを選択しましょう。
ナレッジを追加した後、アプリを公開状態にしたら設定は完了です!
①の検証で頑張った分、ここでは簡単な設定を行うのみにしました!
では、アプリ画面に移動して、チャットを開始してみましょう。
以下のプロンプトを投稿しました。
以下の意見から次回開催時に必要なFAQ案を考案してください。
{アンケートの内容をコピペ}
結果は以下の通りです。
設定プロンプトで「ポジティブ・ネガティブ・ニュートラル」で判定するように指示していたため、それに基づいて意見を分類分けできているようです!
また、受講者の生の声を反映して新規FAQ案を提案できていました!
テキストをコピペしての処理を行った結果、生成時間は1分強と①の検証と比べて長めでした。しかし、人の手で分類と分析を行えば数時間かかってしまう作業なので、この処理速度は満足のいく結果です!
新規FAQ案も、ナレッジを参照して適切に提案できていると感じました。
ただ、幾つか運用に沿わない、もしくは導入が難しい対応もあったため、Difyの提案を100%受け入れるのではなく、あくまで「改修の一案」として検討するのがいいでしょう。
今回の検証を通じて、Difyは膨大な数のアンケート分析において、極めて実用性の高いツールであることを実感しました。
既存テンプレートのカスタマイズやナレッジ機能の活用で、手作業では数時間を要する工程を大幅に短縮でき、かつクオリティの高い結果を得られることがみなさんもお分かりいただけたかと思います。
初心者がゼロからワークフローを構築するのはハードルが高いですが、提供されているテンプレートやチャットフローを運用に合わせて調整すれば、ノードの役割を理解しながら着実に「やりたいこと」を実現できます。
Difyを単なる生成AIツールとしてではなく、業務プロセスを自動化する強力なパートナーとして活用し、DXを加速させましょう!
Yoomと連携させることで、参照データを自動でDifyに提供して情報を分類・整形したり、分析結果をチャットツールで関係者に素早く共有することもできるようになります。
「フォームに必要情報を入力するだけ」「Difyのアプリで操作を行うだけ」といった最小限の操作で、フォーム入力→Difyでデータ分析、Dify→Google スプレッドシートでデータ収集といった、自動化フローが完成するはずです。
気になった方はぜひ試してみてくださいね!
■概要
Slackでメッセージが投稿されたら、Difyのチャットボットで自動生成し返答するフローです。
■このテンプレートをおすすめする方
1.営業チーム
・顧客からの質問に自動で回答することでリードナーチャリングを効率化したいチーム
2.カスタマーサポートチーム
・Slack上で顧客からの問い合わせをDifyのチャットボットを活用して回答の自動生成を検討しているチーム
・顧客からの問い合わせに迅速かつ正確に回答して顧客満足度を向上させたいチーム
・よくある質問への回答を自動化してオペレーターの負担を軽減したいチーム
3.マーケティングチーム
・顧客からの質問に自動で回答することでブランドイメージ向上に繋げたいチーム
・顧客のニーズや関心事を把握してマーケティング戦略に活かしたいチーム
■このテンプレートを使うメリット
Slackはチームコミュニケーションを円滑にするのに優れたツールです。
しかし、すべてのメッセージに担当者が確認して手動で返信するのは非効率的で時間と労力がかかってしまいます。
Difyのチャットボットを連携させることで、これらの問題を解決することができます。
このフローを使用することで、DifyがSlackで受信したメッセージを自動的に分析して適切な返信を生成し、担当者は手入力作業を行う必要がなくなり、より重要な業務に集中することが可能となります。
■注意事項
・Dify、SlackのそれぞれとYoomを連携させてください。