Re:lationとDifyとGoogle Chatの連携イメージ
アプリ同士の連携方法

2024/12/26

Re:lationとDifyとGoogle Chatを連携して、チケットが作成されたら回答案をAIで生成しGoogle Chatに通知する方法

k.hieda

<span class="mark-yellow">「お問い合わせの返信に時間がかかってしまう」「スタッフによって回答が違うと言われてしまう」こんなお悩みを感じていませんか。</span>
Re:lationは、ECやD2C企業を中心に、多くの業界で利用されている顧客対応ツールです。このツールにDifyとGoogle Chatを組み合わせることで、さらに効率的で統一感のある対応が可能になります。具体的には、Re:lationで取得したお問い合わせ内容をもとに、AIが回答案を作成し、その内容がGoogle Chatで通知される仕組みです。
従来、このようなAPI連携にはプログラミングが必要でしたが、当社のフローボットテンプレートを使えば直感的な操作で簡単に設定できます。本記事では、このテンプレートの詳しい設定方法と活用シーンについてご紹介します。ぜひ最後までお読みください。

こんな方におすすめ

このフローボットは、以下のような方にぴったりです。

  • Re:lationの多数の問い合わせに迅速に対応したい方
  • 経験やスキルの差による回答のばらつきをAI(Dify)を活用して防ぎたい方
  • チーム全体で統一された回答を共有し、一貫性のある対応を目指す方
  • 情報共有の手間を減らし、関係者全員がGoogle Chatでタイムリーに同じ情報を把握できるようにしたい方
  • 顧客対応の質を高め、顧客満足度を向上させたい方

Re:lationでチケットが作成されたら、回答案をDifyで生成しGoogle Chatに通知するメリットと具体的な活用シーン3選

カスタマーサポート担当者、品質管理担当者、チームリーダーの視点から、自動化のメリットを考えてみました。

1.迅速で的確な顧客対応をサポート

Re:lationで受け取った問い合わせ内容をAIが分析し、回答案を作成します。<span class="mark-yellow">この回答案はGoogle Chatに通知され、担当者が確認・編集したうえで顧客対応を進めることが可能です。</span>この仕組みにより、AIが提示した回答案を基に必要な編集を行うだけで対応を進められるため、回答内容を一から考える時間が不要になります。その結果、返信までのスピードが格段に向上します。また、このプロセスは問い合わせが集中する時間帯や、スタッフが少ない時間帯でも迅速な対応を支えるサポート役として機能します。この仕組みにより、顧客には「早くて的確な対応」を提供でき、顧客満足度の向上につながります。商品の詳細な質問やトラブル解決で、AIが作成した回答案を基に迅速な対応を進めることで、顧客の信頼感の向上が期待できます。

2.一貫性のある回答で顧客対応を支える

Difyでは、企業のルールやトーン&マナーに基づいて回答案を生成するためのAIモデルを学習させることができます。<span class="mark-yellow">この学習を重ねることで、次第に高品質な回答案が生成され、品質の安定化を図ることが可能です。</span>例えば、問い合わせ対応では、複数のスタッフが関わるシーンが頻繁にあります。このような場面でも、AIが生成する回答案が一貫しているため、どの担当者が対応しても顧客へ同じ水準の対応を提供できる環境が整います。また、対応に慣れていないスタッフでもAIの回答案を基に進められるため、経験の差で生じるばらつきを抑えることができます。さらに、難しい問い合わせ対応を特定のスタッフだけに依存する属人化も防ぐことが期待できます。これにより、チーム全体の対応力が底上げされ、結果として顧客に対して安定した信頼を築く基盤が強化されるでしょう。

3.正確でタイムリーな情報共有を実現

AIが生成した回答案をGoogle Chatで自動通知する仕組みにより、問い合わせ内容や対応進捗がチーム全体に共有されます。<span class="mark-yellow">この透明性により、リーダーは全体の状況を一目で把握しやすくなり、対応の優先順位を適切に決定できます。</span>例えば、複数の部門が関与する問い合わせでは、回答案がすべての関係者に迅速に共有されるため、情報伝達の齟齬が防げます。また、対応の進捗がオンタイムで確認できるため、対応漏れのチェックや必要な調整が迅速に行える環境が整います。この仕組みは、リーダーはチーム全体の対応状況を的確に把握し、必要な改善点やフォローアップを迅速に指示できるため、非常に効果的です。結果として、より効率的な運用が可能となり、顧客対応の精度向上が期待されます。

ここからは、<span class="mark-yellow">「Re:lationでチケットが作成されたら、回答案をDifyで生成しGoogle Chatに通知する自動化」の設定方法を、Yoomのフローボットテンプレートを使って解説します。</span>

[Yoomとは]

Re:lationでチケットが作成されたら、回答案をDifyで生成しGoogle Chatに通知する方法

Yoomのトリガー機能を活用して、Re:lationで新規に作成されたチケット情報を取得します。この取得した情報を基に、Difyへ指示を送り、AIが回答案を生成します。その回答案をGoogle ChatのAPIを通じて関係者に通知することで、問い合わせ情報の共有と対応がスムーズに行える仕組みを実現します。一般的に実現にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても可能です。

連携プロセス

  • Yoomへマイアプリ登録(Re:lationとDifyとGoogle Chat)
  • テンプレートをコピー
  • アプリトリガーの設定とアプリ連携
  • トリガーボタンをオンにし、連携スタート

事前に準備するもの

Re:lation

  • Re:lationのアカウント情報(管理画面の操作を行うため)
  • アクセストークン
  • Re:lationの管理画面左下にある「システム設定」をクリックします。
  • システム設定内のメニューから「APIトークン」を選択。
  • 既存の値がある場合は、APIトークンの目隠しアイコンをクリックすると値が表示されます。この値が必要になります。
  • 新たに生成する場合は右上の「+」ボタンから生成できます。
  • サブドメイン
    • URLから取得できます。Re:lationのURLは次の形式です。
      「https://{サブドメイン}.relationapp.jp/」
  • 受信箱

Dify

  • Difyのアカウント情報(管理画面の操作を行うため)
  • アプリ(チャットボット)
  • アクセストークン
    • Difyのアプリから取得します。
    • 作成済みのアプリを開き、左のメニューバーから「監視」を選択。
    • バックエンドとサービスAPI内の「APIキー」をクリックします。
    • 『APIキー』をクリックし、『+新しいシークレットキーを作成』を選択すると、APIシークレットキーが表示されます。こちらがアクセストークンに該当します。もっと詳しく:Difyマイアプリ登録方法と連携するとできること

Google Chat

  • Google ChatとYoomを連携するには、Google Cloud Platformの管理者権限が必要です。そのため、管理者にYoomとGoogle Chatの連携を依頼してください。

ヘルプ:Google Chat(OAuth)のマイアプリ登録方法

ステップ1 マイアプリ連携の設定

ここでは連携するアプリ情報をYoomに登録する設定を行います。Yoomのワークスペースにログインし、マイアプリ画面で+新規接続をクリックします。

Yoomで接続可能なアプリの一覧が表示されます。検索窓から今回連携するアプリを検索し、マイアプリ登録を進めてください。

Re:lation

検索結果からアプリ名をクリックします。Re:lationで取得した値を入力する画面が表示されます。

  • アカウント名
    • 識別しやすい値を入力してください。メールアドレスなど、アカウントが識別できる値にします。
  • アクセストークン
    • APIトークンを入力します。

必須項目を入力し、「追加」ボタンをクリックすると、Re:lationのマイアプリ登録が完了です。

Dify

検索結果からアプリ名をクリックします。連携に必要な値を入力する画面が表示されます。

  • アカウント名
    • 任意の値を入力してください。メールアドレスなどアカウントの判別ができる値がおすすめです。
  • アクセストークン
    • 事前に取得した値を入力します。

必須項目を入力して追加ボタンをクリックすると、Difyのマイアプリ登録が完了します。

Google Chat

検索結果からGoogle Chat(OAuth)を選択します。

Sign in with Google をクリックし、連携する Google アカウントを選択します。

必要項目にGoogle Cloud Platformで取得した情報を入力し、『追加』をクリックします。

ヘルプ:Google Chat(OAuth)のマイアプリ登録方法

これで、Google Chatのマイアプリ登録が完了します。

ステップ2 Yoomのフローボットテンプレートをマイプロジェクトへコピーする

こちらのバナーをクリックします。

マイプロジェクトにテンプレートがコピーされます。マイプロジェクトは左のメニューバーからアクセスできます。

ステップ3 アプリトリガー「新たにチケットが作成されたら」

テンプレートの1つ目の工程をクリックします。

こちらではRe:lationで発行されたチケット情報を取得する設定をします。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

この項目はすでに初期設定されています。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • Re:lationと連携するアカウント情報
  • トリガーアクション

→次へをクリックします。

(2/2)アプリトリガーのAPI詳細設定

  • トリガーの起動間隔
    • フローボットの起動時間間隔を設定します。
    • 5分、10分、15分、30分、60分の中から選択できます。※ご契約のプランによって最短の起動間隔が異なります。
  • サブドメイン
    • URLから取得できます。「https://{サブドメイン}.relationapp.jp/」
  • 受信箱ID
    • 編集欄をクリックすると候補が表示されます。使用する受信箱を選択するとIDが引用されます。

→テストをクリックします。 →成功します。 以下の項目が取得できます。これらは次の操作から使用する値です。

→保存するをクリックします。

ステップ4 アプリと連携する「チケットの詳細情報を取得」

テンプレート2つ目の工程をクリックします。こちらでは、先の工程で取得したチケットIDから問い合わせ内容などを取得していきます。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

こちらは初期設定済みです。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • Re:lationと連携するアカウント情報
  • アクション

→次へをクリックします。

(2/2)API接続設定

  • サブドメイン
    • 先ほどと同じ値を入力します。「https://{サブドメイン}.relationapp.jp/」
  • 受信箱ID
    • 編集欄をクリックし、表示された候補から使用する受信箱を選択します。先の操作と同じ受信箱を選択してください。
  • チケットID
    • 編集欄をクリックすると、先の工程で取得したアウトプットが表示されます。その中から、チケットIDを選択すると、引用コードが埋め込まれます。

→テストをクリックします。 →成功します。 顧客から問い合わせ内容などが取得できます。これらは次の操作で使用します。 

→保存するをクリックします。

ステップ5 アプリと連携する「チャットメッセージを送信」

テンプレートの3つ目の工程をクリックします。

こちらではDifyに送信するプロンプト(指示文)の設定を行います。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

こちらは初期設定済みです。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • Difyと連携するアカウント情報
  • アクション

→次へをクリックします。

(2/2)API接続設定

  • query
    • 顧客からのお問い合わせ内容を引用します。
    • 編集欄をクリックすると、先の操作で取得したアウトプットが表示されます。この中からDifyに読み込ませる指示を作成します。
  • user
    • 半角英数字で任意の識別子を設定します。
  • 変数
  • 必須ではありませんが、活用することでプロンプトや通知をより柔軟で効率的に設定できます。例えば「名前」や「日付」など、動的な情報をプロンプトに自動反映できるため、設定の手間を減らしつつ、ユーザーにぴったりの対応が可能になります。

→テストをクリックします。 →成功 Difyの回答案(返答内容)などが取得できます。

→保存するをクリックします。

ステップ6 アプリと連携する「メッセージを送信」

テンプレートの4つ目の工程をクリックします。

こちらではGoogle Chatに通知する定型文の設定を行います。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

こちらは初期設定済みです。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • Google Chatと連携するアカウント情報
  • アクション

→次へをクリックします。

(2/2)API接続設定

  • スペースのリソース名
    • 編集欄をクリックするとプルダウンが開き、連携済みGoogle Chatのスペース名が表示されます。スペース名を選択すると、そのIDが引用されます。
  • メッセージ内容
    • 通知する定型文を作成します。
  • 編集欄をクリックして、前の操作(Difyのチャットメッセージを送信)で取得した値を引用して埋め込めます。Re:lationの件名や本文コードを引用することで、Difyの回答内容との整合性を確認できます。

各工程で取得したアウトプットはタブに分かれているため、一通り確認してください。

→テストをクリックします。 →成功 

→保存するをクリックします。今回の工程は以上になります。

ステップ7 アプリトリガーをONにする

全ての工程が設定されると、設定完了のコンプリート画面が表示されます。

トリガーをONにして、テンプレート左上のトグルでフローボットを起動します。

<span class="mark-yellow">プログラミング不要でフローボットの設定が簡単に完了しました。</span>今回使用したテンプレートは、こちらです。

もっと活用!DifyとGoogle Chatを使った自動化3選

DifyとGoogle Chatは、他のアプリとも連携でき、自動化の幅をさらに広げることができます。

1. HubSpotでのお問い合わせをDifyで回答作成、Google Chatでチームに通知

HubSpotで問い合わせが発生すると、Difyが回答案を自動作成し、Google Chatでチームに通知します。問い合わせ内容がすぐに共有されるので、担当者が迅速に対応を開始できます。情報共有の手間を省き、対応の抜け漏れを防ぎます。

2.  Intercomで新規会話が作成されたらDifyで回答作成、Google Chatに通知

Intercomで新規会話が発生すると、Difyが回答を自動作成し、Google Chatに通知します。問い合わせ内容に応じた回答を短時間で準備できるため、対応が遅れる心配がありません。回答案を共有することで、担当者が効率的に次の対応に進めます。

3. Google フォームでの問い合わせ対応を効率化

Google フォームで問い合わせが発生すると、Difyが内容を基に回答を作成し、Google Chatに通知します。これにより、問い合わせ対応に必要な作業がスムーズになり、情報共有や次の対応も迅速に行えます。

まとめ

この記事では、Re:lation、Dify、Google Chatを連携させたフローボットについて紹介しました。この仕組みを活用することで、問い合わせから対応までの手順を効率化し、スムーズな顧客対応が可能になります。対応スピードの向上、回答の一貫性、そして情報共有の正確性が実現できるのが大きな魅力です。さらに、<span class="mark-yellow">今回ご紹介したYoomのフローボットテンプレートなら、プログラミングの知識がなくても簡単に設定できます。</span>直感的な操作で導入できるため、初めての方にも安心です。ぜひ、下のバナーからお試しください。

では、またお会いしましょう!

この記事を書いた人
k.hieda
Webプランナー・ディレクター歴10年目。Web制作会社勤務時代は、クライアントへ改修と運用プランの提案と制作進行がメインでした。現在はパラレルワーカーです。Yoomのコンテンツ事業部でブログの制作、個人事業では企業の外部広報案件を受けています。民泊を始めるのでルーチンワーク効率化の徹底を目指しています!
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