RPAとMicrosoft Teamsの連携イメージ
RPAの活用方法

2025/01/23

毎日、自社ECサイトの商品ランキングを自動取得しMicrosoft Teamsに通知する方法

k.hieda

<span class="mark-yellow">「商品ランキングを毎日チェックしているけれど、もっと効率的にできたら便利だな」「チーム全員で情報を共有するときに、どうしてもタイムラグが出てしまう…」こんなお悩みを感じている方も多いのではないでしょうか。</span>
Webサイトから商品ランキングを自動で取得し、毎日決まった時間にMicrosoft Teamsへ通知する仕組みを導入すれば、こうした課題を解決できます。この仕組みにより、情報の管理がよりスムーズになり、トレンドを素早く把握したり、チーム内で迅速な意思決定を行ったりすることが可能です。
また当社が提供するフローボットテンプレートを活用すれば、プログラミングの知識がなくても簡単にこの仕組みを導入できます。本記事では、このフローボットのメリットや活用方法を詳しくご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

こんな方におすすめ

このフローボットは、以下のような方にぴったりです。

  • 毎日、自社ECサイトの商品ランキングを確認し、正確な情報をタイムリーに共有したい方
  • Microsoft Teamsを活用して、チーム全体が同じ情報を同時に把握し、迅速な意思決定を行いたい方
  • ルーティンワークを自動化し、マンパワーが必要な業務に集中したい方
  • RPAとMicrosoft Teamsを組み合わせて、情報共有の精度を高めたい方

毎日、自社ECサイトの商品ランキングを自動取得しMicrosoft Teamsに通知するメリットと具体的な活用シーン3選

EC事業責任者、EC運営スタッフ、そしてチームリーダーの3つの役割に着目し、この自動化フローがそれぞれにどのような効果をもたらすのかを具体的にご紹介します。役割ごとの視点から、自動化がもたらすメリットをわかりやすくお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

1.売上拡大につながる販売戦略の実現

この自動化フローは、ECサイト上の商品ランキングを毎日決まった時間に自動取得するため、必要な情報を手間なく把握できます。<span class="mark-yellow">これにより、ランキング情報を元にした迅速かつ的確な販売戦略の立案が可能となります。</span>
EC事業責任者にとって、毎日決まった時間にランキング情報が通知されることで、トレンドをタイムリーに把握する環境が整います。報告が定期的に上がることで、必要な情報をいつでも確認でき、迅速な経営判断につながります。たとえば、ランキング上位の商品を適切に追加仕入れし、旬の商品を活かした販促キャンペーンを企画・実施するなど、売上拡大に直結する戦略を考えることができます。また、販売状況の変化に基づいて的確な意思決定を行うことで、競合他社との差別化を図り、市場での優位性を高めることも可能です。

2.日々の作業を効率化し、運営業務をさらに充実させる

商品ランキングの取得作業を自動化することで、人の手で行う場合に発生しがちなタイムラグや作業ミスを防ぐことができます。<span class="mark-yellow">この仕組みにより、毎日決まった時間に確実に情報が取得・共有されるため、情報を管理する手間や不安が解消されます。</span>
EC運営スタッフにとって、ランキング取得作業が自動化されることで、これまで多くの時間を費やしていたルーティンワークから解放されます。その結果、在庫の確認や発注管理、新商品の掲載準備といった、人手が必要な業務や創意工夫が求められる作業に集中することができます。自動化は単に時間を削減するだけでなく、業務全体をよりスムーズに進めるためのサポートとなり、結果的に業務の進行や質の向上に寄与します。

3.チーム全体でタイムリーに情報を共有できる

Microsoft Teamsと連携した通知機能を活用することで毎日決まった時間に商品ランキング情報が自動で共有されます。<span class="mark-yellow">これにより、チーム全体が同じ情報を同時に把握できるため、認識のズレを防ぎつつ、迅速な対応が可能になります。</span>
チームリーダーやマネージャーにとって、商品ランキング情報が自動で共有されることでメンバー全員が同じタイミングで情報を受け取れる環境が整います。たとえば、ランキング下位の商品についてチーム内で原因を分析し、改善策を議論することで、商品戦略を見直す機会を生み出すことが可能です。

ここからは、「毎日、自社出品カテゴリの商品ランキングを自動取得しMicrosoft Teamsに通知する」の設定方法を、<span class="mark-yellow">Yoomのフローボットテンプレート</span>を使って解説します。今回の設定方法では指定したサイトから1位〜5位までの商品名と商品ページのURLを取得し、毎日Microsoft Teamsで通知する方法をご紹介します。

[Yoomとは]

毎日、自社ECサイトの商品ランキングを自動取得しMicrosoft Teamsに通知する設定手順

Yoomのスケジュール トリガーを活用し、毎日決まった時間(例:午前9時)にブラウザを自動操作して、自社出品カテゴリの商品ランキングを取得します。この操作は、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を活用し、手作業のブラウザ操作を自動化する仕組みです。
取得したランキング情報はMicrosoft TeamsのAPIを通じて、指定されたチャンネルに通知され、チーム全員が必要な情報をタイムリーに確認できるようになります。一般的にこうした仕組みを実現するにはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることで、プログラミング知識がなくても可能です。

連携プロセス

  • Yoomへマイアプリ登録(Microsoft Teams・ブラウザ操作用アカウント)
  • テンプレートをコピー
  • スケジュールトリガー・ブラウザ操作・アプリ連携
  • トリガーボタンをオンにし、連携スタート

事前に準備するもの

Chromeの拡張機能

  •  この操作はChromeを使用しますのでアカウントをご準備ください。
  • Chromeの拡張機能で「Yoom ブラウザ操作オペレーション設定ツール」を追加してください。
  • Chromeの拡張機能を追加した後、拡張機能の管理から、シークレットモードの実行を許可するようオンに設定してください。

Microsoft Teams

  • Microsoft365のログイン情報(メールアドレス、電話番号、SkypeID、パスワード)
  • チャットID
    • 通知を送るチャット上で右クリックし、「リンクをコピー」を選択します。コピーしたURLから取得できます。
  • リンク内に「19: ~ .space」の形式で記載された部分が、チャットIDとなります。

ステップ1 マイアプリ連携の設定

連携するブラウザ・アプリ情報をYoomに登録するため、Yoomのワークスペースにログインしてください。

ブラウザ操作用アカウント

マイアプリ画面内の「ブラウザ操作用アカウント」のタブを選択し、+新規接続をクリックします。

下の画面が表示されます。

  • サービス名・識別名
    • 任意の値を入力します。
  • アカウント名
    • Chromeのログインアカウント
  • パスワード
    • Chromeのパスワード

上記を入力し、追加ボタンをクリックすると操作用アカウントの追加が完了です。

アプリの新規接続

マイアプリ画面内の「アプリ」のタブを選択し、+新規接続をクリックします。

Yoomに接続可能なアプリの一覧が表示されます。検索窓に連携するアプリを入力し、マイアプリ登録を進めてください。

Microsoft Teams

検索結果からMicrosoft Teamsを選択します。下の画面が表示されたら、Microsoft365のログイン情報を入力します。

以上でMicrosoft Teamsのマイアプリ登録は完了です。※Microsoft365(旧Office365)には、家庭向けプランと一般法人向けプラン(Microsoft365 Business)があり、一般法人向けプランに加入していない場合、認証ができない可能性があります。

ステップ2 Yoomのフローボットテンプレートをマイプロジェクトへコピーする

下のバナーをクリックします。

マイプロジェクトにテンプレートがコピーされます。マイプロジェクトは左のメニューバーからアクセスできます。

ステップ3 スケジュールトリガー「毎日9時になったら」

テンプレートの1つ目の工程をクリックします。この項目は事前設定済みのため、水色アイコン(設定完了の証)が点灯していますが、設定内容を解説します。

(1/1)実行時間の指定

今回は、毎日起動する設定のため、『曜日指定』タブから全曜日にチェックを入れ、9:00に起動するよう設定しています。また、繰り返しの曜日や時間の変更が必要な場合は、この画面から簡単に設定できます。
もっと複雑なタイミングの設定はCronの設定タブから可能です。

保存する をクリックし、次に進みます。

ステップ4 ブラウザを操作する「ブラウザを操作する」

テンプレートの2つ目の工程をクリックします。ここでも水色アイコンが点灯していますが、ランキングを読み取る操作が追加で必要です。

※ブラウザ操作は一部有料プランでのみご利用いただけます。
※有料プランは2週間のトライアルを行うことが可能です。

(1/1)ブラウザ操作の詳細設定

事前設定では、「サイトにアクセス」という工程のみ追加されている状態です。

  • 「サイトにアクセス」をクリックして、どのサイトにアクセスするかを設定します。
  • 対象のURLの編集欄に、サイトのURLを入力します。
  • この続きに、ランキング内容を取得するアクションを設定していきます。
  • サイトにアクセスの項目の下にある+ボタンをクリックします。白枠で操作選択画面が表示されます。
  • この中から「ブラウザで操作を指定」を選択します。
  • 表示された画面にアクセスするサイトのURLを入力して「操作を開始する」ボタンをクリックします。
  • 別ウィンドウで指定したサイトが開きます。
  • サイトを開くと、左下に『要素にアクションを設定』というウィンドウが表示されます。これが操作モードの状態です。
  • このページの中から、売れ筋ランキングのコンテンツを探し、1位から順に情報を取得していく操作を行います。
  • まず、ランキング1位の商品名をクリックすると、運用するアクションと記載されたプルダウンが表示されます。
  • 通常は商品ページに遷移するため、この項目から『クリック』アクションを選択します。
  • 1位の商品ページに遷移します。
  • さらに商品タイトルをクリックし、プルダウンメニューから「表示されている値を取得」を選択します。

アクションの操作画面が表示されます。ここで、<span class="mark-yellow">重要ポイント</span>です。

  1. 取得した値の項目名は、デフォルトでは『表示された値』と記載されていますが、2位〜5位までの項目名と重複しないように『1位』と追記してください。
  2. 項目名をユニーク値にしないと、1つの項目名に対し、複数の値が該当してしまうため、項目名を分ける必要があります。

入力後、右下の追加ボタンをクリックします。

  • 次に、同じ画面で商品名をクリックしてプルダウンメニューを開き、商品ページのURLを取得します。
  • ここでも、項目名に『1位』と追記し、右下の追加ボタンをクリックしてください。
  • 再度同じ画面の操作で「前のページに戻る」を選択します。前のページに戻って、次は2位以降の「表示された値」と「商品ページのURL」を取得していきます。

  • ランキング1位からクリックし、前のページに戻るまでの操作を行うと、Yoomの操作ページでは一連の流れが上記のように表示されます。
  • この流れで2位から5位までの商品ページの値を取得する工程を繰り返します。
  • ちなみに、商品の表示が4カラムに設定しているサイトの場合、5位の取得前に右にスライドするボタンを選択する場面があります。その場合も、アクションに「クリック」を選択してください。
  • 1位から5位の操作が終わったら、テストに進みます。
  • Yoomの操作画面の右下にあるテストボタンをクリックします。
  • テストが始まると、『サイトにアクセス』から値の取得が順に開始されます。サイト上の指定した値を全て取得できたら、「取得した値」に項目と値が表示されます。

テストが成功したので、1位〜5位までの「表示された値」と「商品ページのURL」が取得できました。この項目は、次の工程Microsoft Teamsへ通知するの定型文の編集に利用します。

保存する をクリックします。

ステップ5 アプリと連携する「チャンネルにメッセージを送る」

テンプレートの3つ目の工程をクリックしてください。Microsoft Teamsへの通知内容の編集設定を行います。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

こちらは初期設定済みです。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • Microsoft Teamsと連携するアカウント情報
  • アクション

→次へをクリックします。

(2/2)API接続設定

  • チームID
    • 編集欄をクリックするとプルダウンが開き、連携したMicrosoft Teamsのスペース名が表示されます。メッセージを送るスペースを選択するとIDが取得されます。
  • チャンネルID
    • 編集欄をクリックするとプルダウンが開きます。チャンネルの候補の中から選ぶと、IDが自動で引用されます。

  • メッセージ
    • 通知する定型文を作成します。特定のメンバーへのメンションも可能です。
  • 編集欄をクリックすると、前の操作で取得した項目が、プルダウンメニューに表示されます。
  • 編集欄に『1位:』と入力し、表示された値(商品名)とページのURLを選択すると、引用コードが埋め込まれます。同じように、2位以下も項目名の入力と引用コードの埋め込みを行います。
  • Microsoft Teamsでは、通知メッセージをリッチで構造化された形で表示するために、HTMLタグがサポートされています。そのため、改行はタグ<br/>を挿入する必要があります。
  • メンションを設定する場合は、メッセージ編集エリアの下の、メンション値を紐付けするボックスに値を入力します。添付ファイル情報も同じく値を挿入します。

入力が終わったらテストをクリックします。 →成功

→保存するをクリックします。これで、今回の工程は以上です。

ステップ6 アプリトリガーをONにする

すべての工程が設定されると完了画面が表示されます。

トリガーをONにした後、テンプレートの左上にあるトグルを使用して、フローボットを起動します。

<span class="mark-yellow">プログラミングは不要で、フローボットの設定が簡単に完了しました。</span>使用したテンプレートはこちらです。

もっと活用!RPAとMicrosoft Teamsを使った自動化3選

RPAとMicrosoft Teamsを組み合わせることで、業務の効率化の可能性が広がります。特にMicrosoft Teamsに通知を一元化すると管理が簡単になります。

1. 毎日Webサイトの情報を自動取得してチームに通知

Webサイトの更新情報を毎日自動で取得し、Microsoft Teamsに通知します。手動作業を省きチーム全員が同じ情報をタイムリーに共有できます。情報収集の効率化を図り、コミュニケーションの活性化も促進します。

2.Google フォームで登録された従業員情報を自動処理

Googleフォームでの従業員登録内容をRPAでジョブカン勤怠に登録し、Microsoft Teamsに通知します。入力ミスを防ぎ作業時間を短縮します。複数の担当者で作業を分担し、人事業務をスムーズに進められます。

3.従業員情報をフォーム登録で自動連携

フォームに登録された従業員情報をRPAでジョブカン勤怠に入力し、通知します。転記ミスや登録漏れを防ぎ、担当者の作業負担を軽減。項目のカスタマイズも自由に設定可能です。

まとめ

今回ご紹介するフローボットは、Webサイトの商品ランキングを毎日自動で取得してMicrosoft Teamsに通知する仕組みです。この仕組みを導入することで、手作業によるタイムラグや情報共有の不確実性を解消し、必要な情報を正確にチーム全体へ届けることができます。<span class="mark-yellow">Yoomのフローボットテンプレートは、プログラミングスキルがなくても簡単に設定できるのが特徴です。</span>また、業務フローに対応した豊富なテンプレートが揃っているため、どなたでも自分の業務に最適な自動化フローを見つけやすくなっています。ノーコードで直感的に操作できるため、専門的な知識がなくてもすぐに導入を始められます。まずは気軽にお試しいただき、実際にどのように業務改善が進むのかを体感してみてください。毎日の業務をよりスムーズに進める新しい方法をぜひご検討ください!

では、またお会いしましょう!

この記事を書いた人
k.hieda
Webプランナー・ディレクター歴10年目。Web制作会社勤務時代は、クライアントへ改修と運用プランの提案と制作進行がメインでした。現在はパラレルワーカーです。Yoomのコンテンツ事業部でブログの制作、個人事業では企業の外部広報案件を受けています。民泊を始めるのでルーチンワーク効率化の徹底を目指しています!
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